「あら、リンク。お久しぶりね」
同じ三日間が繰り返される不思議な地。
その地での冒険を終えてハイラルに戻ってきた。
「また冒険をしたけど・・ ナビィは見つからなかった」
ナビィ。戦闘では助言をくれたり、冒険では話し相手になってくれた、妖精。
時を越えてのガノンドロフとの戦いが終わると、どこかへ飛んでいってしまった。
ナビィを探すためにまた新たな旅に出て。
異国―― タルミナでも妖精には出会ったが、ナビィではなかった。
「そう・・ どこに行ってしまったのかしらね・・」
残念そうに答えてくれた。
「そうだ、冒険の話を聞かせてくれない?退屈だったの」
鬼の子に憑いた仮面によって起こった異変。
沼、山、海、谷に封じられた巨人。
その封印を解いて月を止めた事。
仮面の邪気を封じた事。
全てはお面屋の陰謀だった事。
そしてタルミナの人達との別れ・・。
「・・と、こんな感じかな」
満面の笑みを浮かべるゼルダ姫。
それに微笑み返す自分。
幸せな風景がそこにあった。
リンクが続きを話すべく口を開くとゼルダはそれを静止した。
そしてゼルダは辺りを見回し、少し考える仕草をするとすぐにリンクを真っ直ぐに見た。
「そうだ、ずっと立たせるのも悪いし、今日は特別に私の部屋にご招待するわ」
したい話はまだまだある。確かに、部屋でゆっくりと話したいという思いはあった。
「うん、じゃあお邪魔させて頂くよ」
リンクが笑むと、やはりゼルダも笑み返した。
赤い絨毯の敷かれた長い廊下を通り、数回兵士に挨拶をするとようやく部屋は見えてきた。
「ここよ。さぁ、入って」
扉は子供に対してかなり大きく、威圧感すら感じた。
が、重厚なその扉は引いてみると思いの外軽く、店などの扉と大差なく動いた。
この時、リンクはほんの軽い気持ちでゼルダの部屋に入った。
しかし、この時。この時入りさえしなければ事は起こらなかったのだ・・
「おー・・・」
リンクが部屋に驚いているとき。
ゼルダは部屋の鍵を閉めた。
表面上では笑顔を崩さないものの。
内面では確実にスイッチが入った。
歪んだ愛、というスイッチが・・
「ねぇ、リンク・・」
「何?」
何気なく振り返るとゼルダは先程までとは違う、どこか異質な笑みを浮かべた。
「私、あなたが欲しかったの・・・」
リンクの首の後ろに手を回し、そのまま口付けをした・・・
「!?」
突然の事に対応できないリンク。
その間にゼルダの舌は歯列を割り、リンクの舌を求め蠢いた。
停止したかのようなリンクの舌に自分の舌を絡ませる。
求め貪る、過激な口付け。
二人の唇が離れると、唾液がアーチを象って、消えた。
「ゼルダ、君は何を・・・」
肩に回ったゼルダの腕を払おうとした。
そう。確かに払おうとした。
だが動かない。動いてくれない。
さっきの停止とは違う。今の停止は人為的な・・・
(――魔法)
薬の場合、ゼルダも薬の影響を受け動けないはずである。
ゼルダが魔法を使える、というのは「ガノンドロフの居た7年後」で確認している。
鍵を開く魔法が使えるのだから人を束縛する魔法を使えても不思議ではない。
笑みを浮かべるゼルダ。
しかし、既にゼルダが笑む意味合いは違っていた・・
ゼルダによる肉体支配はほぼ全体に掛かっていた。
出来るのは呼吸をする事、目や口、口内を動かす事、刺激を感じる事。
声を出す事すら出来ず、肉体の運動はゼルダの魔法に制御されている。
この後何をされるかは分からない。
しかし、これが魔法である以上、魔力切れがあるはず。
まだ逃げるチャンスはある・・ かのように思えた。
ベッドの前に移動し、服を脱いでいく。
当然、ゼルダの支配によるものだ。
全裸になった後、ふかふかとした絨毯の上に仰向けになる。
その時、服の中からゼルダがあるものを発見した。
「これ・・ さっきのお話に出てきたミルクね?」
そう、確かに冒険の思い出を話すときにこのミルクを紹介した。
名前はシャトー・ロマーニ。3日の間魔力が尽きない、不思議なミルク・・
ゼルダが瓶の中身を飲み始める。
チャンスは失われた。
ゼルダが解放するか3日後魔力が尽きるまでこの状態は続く。
言い知れぬ恐怖。
瓶の中身は無くなった。
そしてリンクは知る事となる。
ゼルダの、奇妙に歪んだ深い愛を。
ゼルダの舌がリンクの体を舐める。
背筋に走る悪寒と供に、股間に血が集まるのを感じた。
「こんなに硬くして・・」
勃起したものを指で弾きながら笑むと、行為を再開した。
ゼルダは陰茎の周りを舐めると、そのまま睾丸を頬張った。
そして唇は咀嚼するように動き、舌は絡み、色白いしなやかな手が体を這った。
指の腹を僅かに触れさせ、首から下腹部にかけてなぞる。
二つの動きがリンクの感情を否応無しに高ぶらせる。
ゼルダは行為を中断し、リンクの様子を見た。
「あら、どうしたの?何か言いたそうにして。」
声帯の支配が解かれる。
「ゼルダ・・ 今すぐにやめよう」
「ふうん・・・」
唐突に支配の感覚が戻る。
ゼルダはベッドに腰掛け、そして服や靴を脱ぎ始めた。
ゼルダは足を陰茎に触れ、圧した。
親指と人差し指は陰茎をがっちりと捉えている。
そのまま微妙な圧力が加えられ、肌の弾力をも味わう。
「ふふふ・・ なぁに?この液体は」
意地悪な笑みを浮かべて聞く。
それは勢いこそ弱いがとめどなく溢れていた。
段段と加えられる刺激が大きくなる。
圧す、と言う動きに変化が生じた。
足を上下に。捉えた陰茎を扱いている。
溢れ出る液体が潤滑液となり、柔い摩擦がかかる。
次第に圧す動作も加わってきた。
よって、刺激によって掘り起こされる感覚も激しいものとなる。
そしてついに―――
「駄目じゃない、足で射精しちゃあ・・」
くすくすと笑いながらリンクの下腹部に撒かれたものを指に取る。
その指を舐めると、ゼルダは顔に喜色を浮かべた。
「この味、欲しいな」
言うが早いか、ゼルダはベッドから降りてしゃがみんだ。
そして出たばかりの陰茎を口に含む。
甘噛み。まだ柔らかいそれの弾力を味わうかのように。
そのまま唾液を乗せて愛撫されるそれは。
萎えたばかりというのに、次第に硬さを取り戻しつつある。
全体を執拗なほどに愛撫し、亀頭を特に集中的に刺激する。
さらに睾丸は両手で擦られ、しきりに収縮している。
ただ、肉体的な快楽。
逃げる事も求める事もできない、一方的な。
慈しむかのように愛撫されるそれは、2度目の射精を果たした。
勢い良く発射されたそれを飲み込むゼルダ。
「ふふ、ご馳走様」
唇の端から溢れたものを拭う仕草はどこか恐ろしいものがあった。
やはり解けない支配。
今度は身体が直立姿勢を取った。
ゼルダはリンクの後ろに回り、笑みを崩さぬまま佇んでいる。
「教えてあげる、体のほとんどの場所で人は快楽を覚える事が出来るのよ・・」
そう言うとゼルダはリンクに密着した。
発育途上の乳房がリンクの背中に当たる。
口は、耳へ。息を吹き込み、甘噛みしながら舌で耳の中までも侵そうとする。
右手は、肩から回して胸へ。またも微妙な加減で触れ、悪寒を感じさせる。
左手は、肛門へ。指が内から腸壁越しに前立腺を刺激する。
その行為はまたも陰茎の勃起を促した。
「リンク、もう一度いってみる?」
右手を陰茎に添え、そのまま扱く。
それも、さっきの足による単調な上下運動とは違った。
波打つかのような滑らかさで動く指。
さっきからの前立腺への刺激もあり、またもや射精をしてしまった。
相当の量を放ち、息も絶え絶え。
だがゼルダはまだ解放してくれそうに無かった。
自分にその意思が無くても。
ゼルダがその気なら無限に射精させられるような気さえしてきている。
そんな事を頭の隅で考えていると死刑判決のように耳を捉える声が聞こえた。
「私、そろそろ欲しくなっちゃった・・」
リンクはまたも支配により強制的に動かされる。
行き先は数歩前のベッド。リンクがまた仰向けになると首の支配が解かれた。
リンクがゼルダを見ると恐怖で背筋が凍った。
ゼルダは目は慈愛を浮かべているようだが口元は歪んでいる。
秘部からは愛液をぽた、ぽたと滴らせ、その下でぴちゃ、と水音が立つ。
良く見ると内股に愛液が伝わっているのも見える。
いつものゼルダとは別人のような、淫魔じみたゼルダがそこにはいた。
ゼルダは、そのままじわり、じわりと歩み寄ってくる。
一歩、また一歩と。
ついにリンクの上に到達したとき、また首が支配で固定される。
「リンク、私を見て・・」
妖艶な笑みを浮かべ、リンクの腰の両側にひざをつく。
とうとうゼルダの膣口にリンクの陰茎が触れる。
そこがしたたかに潤っているのを感じた。
そしてゼルダは腰を沈める。
「あぁ・・」
歓喜。繋がるという期待。
陰茎は包み込まれ、ゼルダの中へと消えていく。
そして、完全に結合した。
既に液、液、液と3種の液体が混ざり合っていた。
ゼルダの腰が大きな円を描く。
締め付け、運動による子宮口との摩擦。
お互いに宿る熱と鼓動。
息がさらに荒くなっていき運動が激しくなる。
膣のねっとりとした擽るような愛撫。
ゼルダの扇情的な喘ぎ声。
加速する運動、摩擦。
そしてついに・・
「っ はぁっ・・ 先に寝ていて・・ 良いよ」
口調こそ普段のゼルダに近くなったものの、未だに表情は変わっていない。
その言葉に従っている訳でもないが・・
搾り取られる感覚を感じながら、リンクの意識は落ちていった。