くちゅっ…くちゅっ…ぴちゃ…
今宵もあの、清純そうな娘の部屋から不自然な水音が聞こえてくる。
その音はかすかに聞こえる熱い吐息と混じり、
彼女を更なる快感の深みへと巻き込んでゆく…
すべてはあの『手』との出会いが始まりだった。
――――――――――――――――――――――――
「紙ー、かみー、紙をくれー」
アンジュはその日、便所からの声をきき、急いでそこへ向かった。
―誰もいない。
『人』の姿はなかった。
アンジュは予備の紙を置き、その場から立ち去ろうとした。
その時、便所の中からまさに人間の手のようなものが出てきたのだった。
そこで記憶が途切れ、アンジュにはそのあとの記憶がない。
ただ、『快楽』というものの存在を身体が覚えてしまっていたのだった。
「あぁ…はぁ………んっ」
途切れ途切れに聞こえる、アンジュの声。
彼女の左手は堅く尖った胸先へ。そして右手は秘部へと伸びている。
何度目かの行為で覚えた快感のポイントへ指を集中させる。
堅く尖った胸先。その胸先くりくりと回し、突起を揉みしだく。
自然に出てしまう、淫らな声に戸惑いを感じつつも、その行為はやめられない。
右手は自身の身体で一番敏感な部分の肉芽へと伸びている。
彼女はまだ、胎内への侵入に恐怖心を抱いていた。
愛しい彼のモノを想像しながら、膣口へと指を進める。
だが、付近の愛撫だけで終わり、ナカの快感を知ることはなかった。
今日も敏感な肉芽を責め立てる。
ピクピクとピンク色の肉芽がふるえる。
胸先への愛撫だけで、秘部からの液が小さな水溜まりを作る。
ぬらぬらと光る秘部。
アンジュは溝に沿って指を上下させ、指をテカテカと濡らす。
「あ、あぁ…」
いつもの快感が背中を駆け上がる。
アンジュは限界を感じていた。
脚を今までよりも大きく開き、快感の肉芽へ触れるスピードを早くする。
「あっ、あっ、あっ」
触れれば触れるほど淫らな声の間隔も早くなる。
口元からよだれを垂らし、さらに透明な液の量も増え続ける。
更なる快感を求め、肉芽をひねりあげる。
その時、
「ふぁ…あ、ぁぁ…イク!イッちゃう…きゃぅう…」
大量の愛液を吹き出しながら、秘部がビクビクと震える。
一呼吸おくとまた、秘部へと指を伸ばすアンジュだった。