日の出間近の明け方、ゼルダは目を覚ました。  
「うぁ…やだ……おねしょ?」  
起きあがって気付いた。 おねしょではなかった。  
慌てて着替えようとするが、何故か足取りはおぼつかなかった。  
「うっ…こんな時に、色欲が私を襲う……」  
性器が疼きはじめた。 一刻も争う事態だ。  
ゼルダは見張りの兵士を呼んだ。  
「衛兵!衛兵!!」  
「どうしましたか、姫様!!」  
「至急、ここにリンクを連れてきなさい。」  
「は……はっ!かしこまりました。」  
これであとはリンクを待つだけ……  
だが、ゼルダの性欲は限界に近づいていた。  
辺りを見回す。 先ほどとは違う兵士が立っていた。  
「ああ…いつもの衛兵が、何故こんなにも凛々しく見えるの…?」  
彼に頼んでしまおうか……  
「あの……」  
「姫様!私がいます故、安心でございます!!」  
…全く会話が繋がっていない……  
衛兵はしばらく自分がどんなにゼルダ姫に忠を尽くしているかを語っていた。  
幸か不幸か、ゼルダは衛兵の一人語りのせいで、すっかり萎えてしまった。  
衛兵は一通り語ると、ゼルダの冷たい視線に気付いたのか、話を戻した。  
「それで、どういったご用件でありますか!?」  
「ああ…えっと……(なんだっけ?)……この部屋から出てって欲しいのですが。」  
 
「え……はっ……かしこまりました……」  
衛兵は青菜に塩をかけられたようなしなびっぷりで部屋を去った。  
(ごめんなさいね…あなたに迷惑をかけられないわ)  
とりあえず彼に感謝しなくてはならない。 おかげでリンクが来るまで、発作が起こる事はなかった。  
 
リンクが到着した。  
ゼルダはリンクを部屋に招きいれ、側近の者達を遠ざけた。  
「これからリンクと重要な話をしますので、私が出てくるまで誰も近づかないように!」  
…これで邪魔者は来ない。  
「さて、リンク。始めましょうか。」  
「あの…俺、なんか状況がうまく把握できてないんだけど……」  
「把握する必要はありませんわ。ただ、ちょっとお体を拝借するだけ。」  
ゼルダはそう言って、服を脱ぎはじめた。  
リンクは顔を赤くしながらボーっとゼルダの脱衣姿を眺めていた。  
「何をしているの?あなたも早く脱ぎなさい。」  
「あ…うん。」  
急に命令口調になったのでリンクは戸惑った。  
戸惑いつつも服を脱ぐ。 が、ゼルダの暴走は続いた。  
「あーもうっ!脱ぐのが遅いッ!!そのままでいいから早く挿れて〜!!」  
ゼルダは自分からリンクの一物をつかんで、自分の膣へ挿入した。  
「気持ちイイッ…おま○こ…気持ちいいよぉ!」  
「くっ……ゼルダ姫、激しすぎ……」  
ロデオマシンに乗っているかのごとく、ゼルダは激しく腰を動かした。  
「リンク…私イッちゃう!」  
「…俺も……出していい?」  
「出してッ!中に注いで!!」  
どくどくとリンクの精液が流れ込んでくる。  
「あっ……う…ふぅ……」  
ゼルダは恍惚とした表情を浮かべ、顔を外へと向けた。  
「リンク…」  
「ん?」  
「太陽が昇ってきましたよ。」  
「ああ…きれいだな。 でも今はすごく眠い。」  
明け方に叩き起こしたのだから無理もない。 昼頃までリンクと仲良く寝ることにした。  
 
 
「……ぬううう…これはどういう事だ、コタケ、コウメ!  
 あの薬の作用は私でしか抑えられないはず。 リンクに止められるはずがないっ!」  
「う〜ん、どうやらトライフォースの力を甘く見ていたようだねぇ…フェッフェッフェ」  
「ぬぅ…仕方がない。 あの薬のもう一つの効果を利用してやる!」  
ガノンドロフは急きょハイラル城に向かった。  
「まずいよ、コウメさん」  
「あの薬は3日しか効果がないからのぉ、コタケさん。」  
「今日がその3日目だからのぉ、コウメさん。」  
「が…ガノンドロフ様、お待ち下さいぃぃ!」  
 
あれからリンクは城に居候することになった。  
もちろんゼルダのあの忌まわしき発作を抑えるためだ。  
別にリンクでなくても良かったのかもしれないが、ゼルダの強い要望らしい。  
それはそれでリンクにとって嬉しいことなのだが、発作を抑えるときのゼルダはゼルダではないような気がした。  
「リンク様、ゼルダ姫様がお呼びです。」  
一時間前に搾り取られたばかりだ。 もう一杯々々である。  
「ゼルダ姫〜? 入るよ〜」  
返事はなかったが、構わずドアを開けた。  
シックな色調のドアの向こうには、ゼルダ姫がいた。  
だが、ゼルダだけではない。 もう一人誰かいた。  
「ガノンドロフ――――!!」  
「フン、リンクか。 丁度いい、ギャラリーがいないとつまらないのでな。」  
ガノンドロフはそう言うと、ゼルダに手招きをした。  
「さあ…来るんだ……ゼルダ、私の元へ……」  
すると、驚いたことにゼルダは一歩ずつガノンの元へと歩いていく。  
「ゼルダ――――ッ!!」  
すると、ゼルダは急に倒れてしまった。  
「なにっ!?」  
ガノンドロフが驚いていると、そこにコタケ・コウメが現れた。  
「あれまぁ、ちょうど薬が切れてしまったよ、コウメさん。」  
「でも服従効果はあったみたいだから半分成功ってところかねぇ、コタケさん」  
すると、ゼルダがゆっくりと起き上がった。  
「服従効果……魔族というのはずいぶんと小汚い手を使うのねぇ。」  
リンクも続く。  
「どうやらゼルダ姫の体は奪えても心は奪えなかったようだ。 なぁガノンドロフ。」  
 
「フフフ…フハハハ! 私を怒らせるとどういう事になるのか教えてやろう!!」  
あれは…ゼルダが食らった闇の魔法だ。  
「ゼルダ姫!危ない!!」  
「大丈夫よ……」  
次の瞬間、城全体に強い結界ができた。  
「な…なんだと!?」  
今だ! 結界で弱体化されたガノンドロフに攻撃した。  
驚いたことに、一発でガノンドロフを仕留めることに成功した。  
…ついでにコタケ・コウメも……あ。 もう頭に輪っかがついているから大丈夫みたいだ。  
 
不本意な形でガノンドロフを倒したが、この際甘受しよう。  
「ありがとう、リンク。 あなたのおかげで私は立ち直ることができました。」  
「そ…そんな、お礼なんて。」  
「これで毎日リンクに迷惑をかける必要はなくなりましたね。」  
「あ…そんな…迷惑だなんて……」  
残念そうな顔をするリンクに、ゼルダがそっと耳打ちした。  
「たまには…夜のお相手をしにきて下さいね?」  
そう言ってゼルダは部屋を後にした。  
 
宵闇の中、王室に二人の姿が見えた。  
「リンク…もう一回しましょ?」  
「ゼルダ姫……」  
「待って。」  
ゼルダは制止した。  
「ゼルダって呼んでくれないの?」  
「呼んでほしい?」  
ゼルダは無言でうなずいた。  
「じゃあゼルダ、挿れるよ。」  
 
たまには…とゼルダは言っていたが、毎日のように交わっていた。  
リンクが来るたびに「仕方ないわねぇ」と言っているゼルダも、  
いざ始まるとまんざらではなさそうだ。  
「ねぇリンク、たまにはこっちの穴でやってみない?」  
「そ…そこは!」  
 
 
おわり  
 

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