「お前が欲しい」
耳元で囁かれた言葉にミドナの背筋は凍りついた。
ザントがどういうつもりでそう言ったのかを悟ったからだ。
自分は醜い化け物―…こんな姿になり隠す必要もないと思っていた陰部に生暖かい手が触れる。
その手が動く度に気持ち悪さがこみ上げる。
「・・・・・・・・・ッ!」
今まで感じた事がない恐怖と絶望がミドナを襲った。
ザントはミドナの恐怖心を感じ取ったのか手の動きをより加速させ、
楽しそうな声でミドナに話しかけてきた。
「どんな気分だ?お前が世界で一番忌み嫌う者に体を支配される気分は。」
「・・・・・・う・・・・・・・や・・・やめろ・・・殺すぞ・・・」
「その状態で私をどう殺すというのだ?
今のお前に出来るのはそこに寝ている犬っころが起きるのをひたすら待つ事くらいだろう。」
確かにミドナに打つ手はない…。
体はザントの魔力により完璧に固定されており、
頼みの綱のリンクはザントの前に倒れてしまった。
「クク…そう怖い顔をするな。折角だ、楽しもうではないか。」
そう言うとザントは顔をミドナの蕾に顔を近づけてきた。
クチュ…
「あ…ああっ!!」
「気持ち良いのか?ミドナ、この私にクリトリスを舐められて感じているのか?淫らな女だ…。」
「そんなわけ…ないだろっ!はなせ・・・・んあっ・・・!」
「無理をするな。お前も所詮はメス…本能には逆らえん。」
「・・・本・・・・・能・・・?」
その言葉をザントが発した時、ミドナは少し救われた気がした。
そう、これは本能なんだ。ワタシの意思じゃない。
仕方がないんだ・・・・・だんだんと熱を帯びていく体も、この行為に快感を感じてしまう事も…
ワタシの意思じゃない…ワタシは悪くない…仕方がないんだ。
・・・・ミドナの抵抗が止んだ。
ザントにとってその反応は計算通りだったようだ。
いきなりしおらしくなったミドナに驚く事もなく
舌で器用にクリトリスをころがし味わい、時よりまだ誰も入り込んではいない『穴』に舌を侵入させたりして
ミドナの反応を楽しんでいる。
「あ・・・・はぁ・・・・あっ・・・やん・・・・。」
ミドナの蕾からはねっとりとした密が溢れ出す。
「ミドナ、お前の全てが欲しい。」
そう言うとザントは自らをミドナの陰部に押し当てた。
「・・・・・・・いた・・・い。」
「お前は処女のようだからな。当たり前だ。だが…優しくしてやろう。」
流石に痛みは感じたようだが、思ったよりはアッサリと中に入った。
ザントがミドナの中をかき回すように腰を振ると
ミドナは面白いほど反応をする…。
「んああああっ!!!はっ・・・・・」
小さな化け物と奇妙な被り物をした男が繋がっている姿は
周りから見たらさぞ奇妙だろう。
・・・そんな事を考えると、ミドナは羞恥心で頭がおかしくなりそうになった。
「美しいぞ…ミドナ。狂うお前は実に美しい!」
「あっ・・・・ああああああーっ!!!!」
ブルリと震えるとミドナは絶頂に達した。
そして我に返り冷静になると、自分が行った行為の愚かさに気づいた。
一生に一度だけの経験を・・・ワタシはこんなヤツと行ってしまった。
「あ・・・・ワタシは・・・なんて事を・・・!!!!」
「どうした?ミドナ。私はまだ満足していないぞ。そこの犬はまだまだ目覚めそうにない。
楽しもうじゃないか…二人っきりで…。」
恐怖と絶望が…ミドナを襲った…。