ラウルの爺がグダグダ言うんで時の神殿へ来てみたら、そこにいたのはあのシークだ。  
「待っていたよ。リンク」  
待っていたよ、じゃねーよ。なんでおまえがここにいるんだよ。用があるならさっさとすまそうぜ。  
例によって自己陶酔のポエムを語り出すシーク。しょーがねーな。こいつはこういう風にしか話せないのか。  
「聖なる三角を求めるならば、心して聞け……」  
わかったよ、聞いてやるよ。今日のポエムは長いな。早く終われ。  
「そして、もう一人……知恵のトライフォース宿りし者……賢者の長となる七人目の賢者……」  
ふーん、それで? お? どうしたシーク? なんか光ってるぞ?  
「この私……ハイラル王女、ゼルダです」  
おお、なんとあなたがゼルダ姫だったのですか。驚きましたよ。驚きのあまり勃起してしまいました。  
だからセックスしようじゃありませんか。  
「ちょ、ちょっと、まだ私のセリフが終わっていませんわ」  
いや、ポエムはもういいです。どうか僕の思いのたけを受け取って下さい。  
「だめよリンク。ああ、でも、私も七年間あなたを待っていたの。この際どうなってもかまわないわ」  
よし、行くよ。  
「来て、リンク」  
ふんふんふん。  
「あんあんあん」  
ふう、とってもよかったよ。最高です。  
「私もよ。ところで、あなたに言っておきたいことがあるの」  
なんです?  
「魔王の追及を逃れるためとはいえ、シーカー族と偽り接してきた事、どうか許してください」  
それは許せませんな。  
「え?」  
許せないと言ったのです。それなりの罰は受けてもらいましょう。  
「罰ですって? どんな?」  
これだ!  
「まあ、それはバイブ!」  
これが何かわかるとは、姫も隅に置けませんね。そうだ。これを挿入してやる。うりゃ!  
ヴヴヴヴヴヴヴヴ  
「あ! ひどいわ! でも、でも、なんだか変な気分……」  
フフフどうです? こういうのもオツな味でしょう。  
「おい、こら」  
げ、ガノンドロフ! あんた覗いてやがったのかよ!  
「覗くなどとは失礼な。出番を待っていたら、キサマらが勝手に事を始めたのだ。ん? なんだそこでヴヴヴと鳴っているのは」  
「きゃっ! 見ないで!」  
「いや、見たぞ。むむ、バイブが共鳴している……」  
アホかおっさん。そりゃ電池で動いてるんだぜ。  
「黙れ! キサマらには過ぎたオモチャだ。返してもらうぞ!」  
え? これあんたのだったの?  
「そうだ。いったいこれをどこで手に入れた?」  
ゲルドの砦でガメてきたのさ。あんたもそーゆープレイがお好みだったのか。  
「ゲルドの女は数が多いから、こんな物でもないと体がもたんのだ」  
プッ、案外貧弱だな。  
「ええいやかましい! 話を元に戻して、こいつは戴いていくぞ!」  
「助けて、リンク!」  
「ゼルダを助けたくば、わが城まで来い!」  
うーむ、ゼルダ姫を奪われてしまった。このままでは、あんなことやこんなことをされてしまうに違いない。  
ここは一発、助けに行かねば。姫に悪戯できるのは、時の勇者である僕だけなんだぞ。  
待ってろよ、ガノンドロフ!  
 
 
おしまい  
 
 

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