船長の意識が戻ると知らない船の中に居て首に首輪と鎖が付けられていました。  
頭の後ろが痛いので気を失うぐらいの勢いで殴られたと判ります。  
首輪はとても頑丈で長い鎖は壁に繋がれていてどんなに引っ張っても外れません。  
 
どうしてこんな事になったのか一生懸命考えてみました。  
目の前でリンクが闘いに負けて倒れた所までは覚えています。  
気絶してるリンクを助けようかどうしようか迷ってるうちに  
隠れてた木箱の蓋がいきなり開かれて「見〜つけた♪」という声が聞こえてきて……。  
 
目の前に疑問の答えが立っていました。  
「おや?お目覚めかい?ようこそアタイの船に。」  
 
女海賊の姐さんの声を聞いた瞬間に船長は脊髄反射で猛ダッシュで逃げだしました。  
船長は昔彼女と組んで海賊をしていたのですが暴力は嫌という勝手な理由で突然姐さんを裏切って  
夜逃げするついでに姐さんの財宝もくすねて行ったので滅茶苦茶怨まれていたからです。  
姐さんはそれ以来執念深く追いかけてきては海で出会うたび魚雷で爆撃して船を沈めようとしたり  
何度も船に乗り込んできて船長を渡せとリンクを殴って脅したりと  
いちいち航海の邪魔をしてくるので船長にとって疫病神以外の何者でもありませんでした。  
 
10歳そこらのリンクを容赦なく気絶するまで斬り付けるような女ですから  
捕まったら何をされるかわかったものじゃありませんのでそれはもう必死で逃げます。  
逃げるのは良いのですが壁に繋がれてしまった事を忘れていたのはうかつでした。  
伸びきった鎖に引っ張られひっくり返った船長を踏みつけると姐さんは高笑いしました。  
「もうどこにも逃げられないよ観念しな。じわじわとなぶり殺しにしてくれるわ。」  
 
船長は臆病なのでまともに喧嘩したり戦ったりした事が無くて痛いのは苦手です。  
今からミンチになるまで拷問されたり逆レイプされてミイラになるまで搾り取られたり  
そういった死ぬほど恐ろしい目に合わされるのかと思うと涙目になり  
肝っ玉やら何やら色んな所が縮み上がりました。  
 
殺す宣言をしたのにそれ以上何もせず姐さんは別な部屋へ消えました。  
やがて刃物がかちゃかちゃ触れ合う音や炎にあぶられた鉄の焼ける臭いがしてきたので  
そのたび船長はパニックになりました。  
戻ってきた姐さんはマ・グロのステーキとアマシイラのシチューをテーブルに置くと船長を手招きします。  
毒でも入ってるかと警戒してみましたが姐さんは同じ皿の物を平気で食べているうえに  
断るとそれを口実にバイオレンス劇場が開催される予感がして恐る恐る口にしてみましたが  
怯えて料理を楽しむ余裕も無く味はろくにわかりませんでした。  
 
食事が終わると姐さんは危害を加える事も罵って脅す事も無くただ去っていったので  
船長は机と椅子しかないがらんとした部屋にひとりで残されました。  
もしこの鎖や壊した椅子の尖った先を武器に戦ってみたら勝てるかどうかシミュレートしてみましたが  
一方的に虐殺される無残な結果しか見えなかったのでその方法は諦めました。  
鎖は数メートルの長さがあって廊下の小部屋の洗面所までは行けるので  
扉は閉められませんがトイレと浴槽ぐらいはどうにか使えそうです。  
便器で用を足しながらとりあえず今のところ部屋に閉じ込められたまま姐さんの目前で  
排泄を強制されるような情けない状態になってない事に安堵しました。  
もっともそんな事になっても若い女の前で出す事は別に平気でしたが。  
 
その晩は監視があるかもしれないので長椅子で寝たふりをしたまま特に何もしないでいました。  
次の朝油断した姐さんが獲物を漁りに出て行った隙に首輪を外そうと色々試してみましたが  
鎖の留め金の鋼は硬くてそう簡単には曲げたり削ったり出来そうになく  
こっそり手に入れた錆釘で壁を掘ろうにも膨大な時間が掛かりそうで困り果てました。  
 
そうこうしてるうち遠くから大砲の響きや戦いの咆哮や武器のぶつかる音が聞こえてきたので  
また大嫌いな略奪沙汰に巻き込まれる日々が戻ったかと思うとぞっとしました。  
腹が立つのでそのまま相手に殺られてしまえとも思いましたが  
物音が途絶えてからかなり長い間姐さんが帰って来ないとそれはそれで不安になって  
乗り込んだ先で姐さんが斃れてしまいこのまま放置されて餓死する姿や  
反撃で撃沈されしまい船に鎖で繋がれたまま溺死する姿を思い浮かべて涙目の時間を過ごしました。  
 
姐さんは毎日一緒に食事をするだけで船長には何もしてきませんでした。  
どうせ裏があると思って警戒し緊張する日々が続きましたが  
余りに何も起きないのでだんだん拍子抜けて姐さんに平気で軽口を叩けるようになりました。  
時には戦闘のあと傷だらけで帰って来た姐さんに薬を塗りながら  
今お前に死なれたら困るから仕方なく手を貸してるんだからなと毒づいたりしました。  
この状態に慣れきた船長は本来の俺様な性格に戻って色々姐さんに要求し始めました。  
大抵の要求は尻を蹴飛ばされて終わりましたが暇だからと机に酒やつまみを大量に置かせる事と  
床で寝るのは背が痛いとわがままぶっこいてぼろいマットと毛布をせしめる事には成功しました。  
 
毎日酒と海産物をたらふく腹に詰め込んでごろごろと昼寝をしてるうち  
なーんだこれっていわゆるツンデレってやつかと思ってちょっといい気になってきました。  
ひょっとして俺の事はもう許す気になったけどうまく言えないからこんな過激な手段に出たのかな?  
試しに姐さんのおっぱいを触って怒らないかどうか試してみたところ  
鼻血が出るくらいの勢いで張り飛ばされて股間も蹴飛ばされたので2度と試そうと思いませんでした。  
 
無駄に栄養を摂って精力を持て余す状態になってきたので姐さんが無防備に見せる褐色の肌の  
緩い動きやヘソ出しスタイルのビキニからはみ出てる下乳や腰のくびれは船長にとって目の毒でした。  
ゆるやかなハーレムパンツに隠れて外からは見えませんがあの布の下には  
引き締まった腿や大ぶりで弾力があって形の良い尻が隠されているのを船長は知っています。  
また玉を蹴られるのが怖いので姐さんに見つからないようこっそり抜きながら  
立場が逆転して姐さんを鎖で繋いだらこうしてくれるという妄想でとりあえず憂さを晴らしました。  
 
幾らガス抜きしても船長のコレステロールは溜まる一方で油っこい食事続きで胃がもたれたので  
もう逃げないから運動できるように鎖を外すかもうちょっと軽いメニューにしてくれと頼んでみました。  
姐さんはにこっと笑うと言いました。  
「嫌だよ。高カロリーで栄養たっぷりな飯と酒に溺れてろ。  
心不全を起こすか。高血圧で脳血管がぶち切れるか。糖尿になるか。  
サァ楽しみだ。じっくり時間をかけてじわじわとなぶり殺しにしてやる。メタボと肝肥大で死ね。」  
 
((((((;゚Д゚))))))gkgkbrbr  
最初から許す気なんか全然無かったと判って今度こそ心底怖くなり  
涙やら何やら色々ちびっと漏らして気を失いかけました。  
 
それからは幾ら目の前に美味しそうな料理や上等な酒や魅惑的な肢体を出されても  
孔明の罠に見えてきて何も手が付けられなくなりました。  
ろくに食事もしなくなったので元々痩せてる身体がげっそりと痩せてきて  
ひたすらここから逃げ出す事だけ考えて夜もろくに眠らず隙をうかがってるうちに  
目の下の隈も壮絶に増えていって元々目つきの悪い目を血走らせて辺りを見回すので  
どう見ても挙動不審な危ない人にしか見えなくなりました。  
 
やつれていく船長のそんな様子にお構い無しに姐さんは  
「どうして食べないの?おいしいわよ〜?」と意地悪な事を言って酒や料理を見せびらかします。  
目の前にうまそうな物があっても命が惜しいので自制するしか無くて  
美味をちょっとしか味わえないというのは欲の張った船長の性格には耐え難い事でした。  
極上の酒を前につい杯に手が出そうになるのを必死に堪えているととても惨めな気分になって  
なんて酷い奴だやっぱりあの時逃げて正解だったと思って憤慨しました。  
 
他人から見るとどこが我慢なのかさっぱり判らない状態だけど  
船長本人は理不尽な虐待にけなげに耐えてるつもりでいましたが  
さんざんからかわれたあげく年代物の高級ワインを目の前で全部飲まれてしまって遂にぶち切れました。  
暴力は大嫌いでしたがこうなったら正当防衛でこいつを倒すしかないと決心したのです。  
大量の獲物相手に戦って疲れ果てて帰って来た姐さんを見てチャンスだと思い様子を窺いました。  
姐さんはいつもなら鎖の範囲外の遠く離れた隣部屋のベッドで眠るのですが  
今日は食事もそこそこに長椅子に腰掛けたままうたた寝しています。  
ぐっすり眠っている姐さんを見下ろして俺のターンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!と心でガッツポーズです。  
身動きできないようぐるぐる巻きに縛るか酒瓶で殴って気絶させるかこのままいっそとどめを刺すか……。  
 
いきなり寝返りを打った姐さんに自分の名前を呼ばれて心臓が飛び出るぐらい驚いた船長は  
素早くテーブルの下に隠れるとドキがムネムネ状態のまま嫌な汗を流しまくりました。  
いつまで経っても反撃して来ないので恐る恐る様子を見ると姐さんは深く眠ったままでいます。  
なんだ寝言かと安心して近寄るとまた姐さんは小さく船長の名前をつぶやいて一筋の涙を流しました。  
 
どうやら姐さんは眠りながら泣いてるようです。  
元々姐さんを嬉し泣きさせて啜り泣く姿を見るのは嫌いじゃなかったのでじっくり観察しましたが  
これはどう見ても仕返しに成功して泣き喜んでる姿には見えませんでした。  
俺をいじめて喜んでるんじゃなかったの?と船長の頭は疑問でいっぱいになりました。  
 
姐さんの顔を眺めているうちふと頬を流れる涙を舐め取って涙を伝って喉に舌を伸ばし  
そのまま下へ下へと顔を埋めました。  
どうもこんな泣き顔じゃない別な泣き顔が見たいというスイッチが入ってしまったようです。  
 
目を開いて驚いたような顔で船長を見つめてきましたが既に下半身が暴れん坊天狗と化して止まらないので  
逃げるとか土下座して姐さんに許しを請うよりも構わず続ける道を選択しました。  
姐さんはよっぽど疲れていたのでしょう。抵抗らしい抵抗もせずされるがままになっています。  
カフェオレ色の肌に玉のような汗を浮かべて何度も背中を仰け反らして切ない声を上げる姐さんを見上げて  
勝った!!第3部完!!という勝利の気持ちでいっぱいになった船長ですが  
同時に貧血を起こしたように頭と心臓がくらくらして腰が抜けそうになりました。  
これはいかんと思い血糖値を上げようと冷めた料理をかっ喰らって手近な酒を飲んで一息つくと  
がくがくと身体を震わせながらまだ呆然としてる姐さんを捕まえて続きを再開しました。  
最初からクライマックスだった姐さんは一撃目から逝かされて突き引きされるたびに派手なリアクションを返します。  
 
姐さんが気を失うまで責めて攻めまくり溜まりまくった鬱憤やら何やら色々外に出してすっきりしたので  
これなら後で20発くらい殴られても元は取れたかなと船長は思いました。  
多分殴られない自信もありました。  
実際は8発殴られてから投げ飛ばされたあと「大丈夫?」と心配そうに抱き起こされたので  
勢いで押し倒してもう数回昇天させておきました。  
 
それ以来姐さんに触っても時々しか怒らなくなった上に  
やらせろやらせろと騒いだら5回に1回くらいはOKしてくれるようになりました。  
疲れるからと言ってすぐに断って逃げられるので出来る時にがっつり犯す習慣がついて  
全身運動したからいいやとばかり酒も料理もどんどん口にするようになりました。  
 
カロリーを摂り過ぎた気がすると姐さんで解消して  
姐さんに出し切ると虚脱して酒と料理で栄養補給して  
また飲み食いし過ぎた気がして姐さんを組み敷いて  
これは駄目だと思って酒を断とうとしましたがつい飲んでしまって姐さんに走り  
禁欲的になろうにも姐さんの胸チラや長い髪を掻き揚げたうなじについ食いついてしまい  
出すだけ出すと栄養補給しないと死にそうになったのでがつがつ飲み食いして  
うっかり飲みすぎてまたカロリー消費を口実に姐さんを誘って……。  
 
どうやら酒と女を輪廻する負のデススパイラルに陥ったようでした。  
痛めつけられて無理やり酒や料理を口に押し込まれたり過度の御奉仕を強制されたなら  
見かけより脆い船長はすぐに身体や心を壊して生きる屍になってしまっていたでしょう。  
自から進んで飲み食いして自ら望んで姐さんを抱いてるうちに  
気が付くと姐さん無しではいられない身体になっていたのです。  
 
緩やかに調教された自分に唖然として文字通りハメられたなと船長は思いました。  
このまま栄養の取り過ぎで成人病で死ぬか局地的な運動のし過ぎで腎虚で死ぬか  
嫌な二択しか無いのかなあとぼんやりと考えつつ本当に酷い女だと思いながら  
腕の中で小さく寝息を立ててる姐さんの髪や背を撫でたり  
おっぱいを揉む手を休める事はありませんでした。  
 
 
負けたショックで経験値やアイテムやルピーを若干失いながらそれでも再び立ち上がったリンクが  
いつか助けに来て最後に日記を付けてた場所へと船長を連れ戻すまで  
この恐ろしい拉致監禁と虐待の日々は続くのでしょう。  
 

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