「メドリ、ずっと神殿にいるのって退屈じゃない?」  
「いえ、そんなことありませんよ。」  
「正直に言っていいんだよ。どうせ他に誰も聞いちゃいないんだし。」  
「………………」  
「こんなところに監禁状態で暇だって思うだろ?」  
「…………少しだけ…」  
「じゃ、ちょっと僕と遊ばない?」  
「?」  
「『野球拳』って知ってる?」  
「…うーん…分かりません。」  
「じゃぁやりながらルール説明するから。まずはジャンケンしよう。」  
 
「(……計画通り。ルールを教えない上でゲームをはじめ、ほぼ強制参加をさせて服を脱がせる。完璧だ。  
 その上メドリは熱い火山地帯の出身だから必然的に服を重ね着はしていない。その点僕は普段着の上にこの服、おまけに帽子とヘビーブーツまでつけて、脱ぐものの数はこちらのほうが断然多い。ふふっ、さぁ、裸になれ。)」  
 
 
 
 
 
「わぁっ、また勝ちました! …あ、リ、リンクさん、もう着るものありませんよ;」  
「くそっ! こんな屈辱は初めてだッ!!!」  
 

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