ここは文武両道を重んじ、精鋭なる騎士を輩出するスカイロフトの騎士学校。  
そこで学ぶ見習い騎士達は、進級を左右する最も大切な鳥乗りの儀を明日に控えていた。  
校内はピリピリとした空気に包まれ、見習い騎士達は早朝から今まで学んだことを復習していた。  
 
そんな中、ゼルダの部屋で彼女と一夜を共にしたリンクはベッドの上で目覚めた。  
「はぁあああ、なんか良く寝たわぁ。」  
彼が上半身を起こし寝ぼけ眼で頭をかいていると、真横で寝ていたゼルダも目覚めた。  
「おはよう、リンク… え?もうこんな時間なんだけど?」  
ゼルダは時計を見てそう言うとうつ伏せの状態から、ふっと正座しリンクに言った。  
「ちょっと、あなた最近全然ロフトバードに乗ってないじゃない!少しは練習したらどうなの?」  
リンクは少し顔を膨らませた彼女を見て、笑いながら返事をした。  
「ああ、鳥の何ちゃらって明日か? まぁお前は毎晩、俺に乗ってるから心配要らないよな?はははは」  
そんな彼の言葉にゼルダは呆れ深いため息をついた。  
「私はあなたのために言ってるのよ? 父にどれだけ手を回してても、あんまりなのは流石に無理よっ!」  
リンクは彼女の心配を他所にまた大きなあくびをした。  
そして、ゼルダの頭を軽く撫でながら口を開いた。  
「ああ、はいはいやっぱ練習しなきゃなぁはっはっは。…まぁそんじゃ、まず朝ごはん食べ行こっか。」  
ゼルダは口を尖らせ、彼の顔から目を逸らしながらも、しっかりうなずいた。  
 
2人は校内の食堂に着くと、朝食を食べ終わった女性の先輩とすれ違った。  
「ああ、クラネ先輩。おはようございまーす。」  
その際にリンクは素っ気の無い挨拶をした。  
けれど、彼女はリンクとゼルダを冷たい目で睨み、無言で通り過ぎていった。  
それはゼルダとリンクが毎晩繰り広げる淫らな行為を知っていたからだった。  
パーティションのみ区切られている部屋で周りに気を配らないことは愚か、  
騎士を志しているのに校内でそんな事をしているリンク達をクラネは憎んでいた。  
立ち去る彼女の後姿に、リンクは不適な笑みを浮かべ少し大きな独り言を言った。  
「おっほっほおぉっ?、いっつも先輩は冷たいっスねぇー」  
そんな彼の肩をゼルダは強く叩いて叱った。  
「ちょっと何言ってるのよリンク!やめて!冗談は止してよ!」  
リンクはそれを素直に聞き入れたかと思うと、真面目な顔で彼女に呟いた。  
「へぇ、偉くなったなぁ? 夜はお前が一番楽しんでるくせによ」  
その瞬間、ゼルダは平手でリンクの頬を力いっぱい叩くのだった。  
朝の食堂では、こうした2人のやり取りは常に行われていた。  
 
昼、どれだけ喧嘩していようと結局仲直りをしてしまうゼルダとリンクは、  
女神像の広場で彼女が作ったサンドウィッチを仲良く食べていた。  
「朝はごめんな…ついつい調子に乗っちゃって…」  
「ホントよ、でも私が叩いたのも良くなかったわね…ごめんね。」  
そんな2人の声を聞きつけてか、見慣れた3人組の男が彼らの前に現れた。  
その3人組はリンクと同級生であり、事あるごとにリンクに突っかかってきていた。  
「おうおうリンク、今日もイチャイチャしやがって!これ以上学校の風紀を乱すのは許さん!」  
その中のリーダー的存在であるバドは、こうやってゼルダと仲の良いリンクに文句をつけるのが日課になっていた。  
そんな彼が気に入らないゼルダは、常に彼らと敵対していた。  
「ちょっと、変な髪形で風紀も何も無いでしょ! あなた達こそ評判悪いわよ?」  
その言葉に反応したのは、髪型に独特の美意識を持つバドではなくリンクだった。  
「ゼルダ!なんてことを言うんだ!バドさんに失礼じゃないか!バドさんはいつも正しいんだよ!そっスよね、バドさん」  
バドと自身の力関係を身を持って知るリンクは、色々代弁してくれるゼルダを尻目に彼らに加担した。  
「お、おう、リンクにしては良く分かってるじゃないか」  
「で、でしょー? 俺はですねぇ、常にバドさんを推してるんスよ…」  
彼らのそのやり取りにゼルダは無駄に骨を折っていた気がしていた。  
そして、彼らはいつもより早めにリンクの前から姿を消した。  
その後、やり切れないゼルダはリンクをとがめた。  
「ちょっと、なんでよ?悔しくないの?」  
そうするとリンクは得意げに答えた。  
「良いかい?無駄な争いを避けるため、我々は女神様より言語を授かったのだ。  
 まぁ俺には力比べの価値は理解できないが、どうしても!ってんなら鳥乗りの儀も明日に控えてるしね。  
 そこで口先だけのお山の大将なんか、負かしてやればいいのさ。」  
まるで練習もしていない彼の言葉はゼルダをがっかりさせた。  
そしてあろうことか、密かに彼らの影にいたバドを激高させていたのだった。  
 
夕方、リンクはゼルダのコーチングの下、彼女と共にロフトバードで空を駆けていた。  
軽度の高所恐怖症のリンクと肥満体質でありながら弱々しい彼のロフトバードとが相まって、  
非常に残念な醜態を晒していた。  
その姿を見ていたゼルダには、明日の鳥乗りの儀で優勝するなど到底考えられなかった。  
それでも、懸命に手取り足取り教えるゼルダにリンクは常に冷たく当たった。  
そうしてロフトバードが飛べない程に空は暗くなり、2人は学校の食堂へ夕飯を食べに行くのだった。  
 
夜、夕飯を食べ終え入浴も済ませた2人は、いつもの様に彼女のベッドを裸体で軋ませていた。  
ベッドの上に四つん這いになって肘を着くゼルダの腰にリンクは手を当て、それから一物を押し込んでいた。  
「うふぅっ… ふぁぁ、… あぁ、はぁっ、…あっ、ふぁっ… 」  
部屋には、粘り気のある摩擦音と何か催促するかのような艶かしいゼルダの声が響いた。  
それを聴いたリンクは、一連の動作速度を徐々に上げ、ゼルダの汗ばんだ円らな胸を揉み拉いた。  
ゼルダはリンクの乱暴な手に片手をかざし、バランスを崩してうつ伏せになった。  
その隙にゼルダは、リンクの一物を恥部からひり抜いて、少し這うと目を瞑り荒い呼吸を整えていた。  
そんなゼルダをリンクは足で横に反転させ、仰向けになった彼女の上に重なった。  
リンクは、少し拒むゼルダの両手首を力一杯掴み、自身の舌を彼女の口に、一物を恥部に捻りこんだ。  
「あっ…ちょっ、と リン…っふぁうっ」  
ゼルダは両膝を折り少し大きく開くと、リンクの動きに合わせその媚びる足を絡ませる。  
その白肌から滴る汗は、やがてベッドシーツを濡らし始め、そこから甘い彼女の匂いを発した。  
五感でゼルダを堪能したリンクは彼女を抱きながら転がり、仰向けになった自らの腰に彼女を跨がせた。  
リンクの上で汗ばみながら前屈みになるゼルダの顔には、乱れた金髪が少しまとわり付いていた。  
リンクが一度腰を入れれば摩擦音とゼルダの喘ぎ声が響き、上下する彼女の乳房と髪は卑しく揺れた。  
疲労と恍惚の中、ゼルダは顔を少し上げ遠くを見るような目で息を荒くし始めた。  
「あぁっ…あぁっ、あふぁあッ …あはぁあ…」  
そんなゼルダを見計らって、リンクは反りきった一物を彼女の恥部の奥に挟み込ませた。  
そして、2人は高め続けた緊張の最高潮を迎えた。  
「ぃいあぁあ… … …」  
リンクはその後一瞬にして我に戻り、腰の上で疲弊したゼルダの頭を囃し立てるかのように撫でた。  
 

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