【絶対可憐チルドレン 13th Sence. 瞳の中の悪魔(1) Other Side】  
 
 
「なあ皆本おー、やっぱ昼間のアレさあ、どーしても欲しい…!!  
 いっしょ〜〜のお願い! いい子にするからさあ……買って?」  
 
元気娘・薫が、ショーツにTシャツだけというラフな格好で四つんばいのまま迫ってくる。  
媚びるような表情でねだる「アレ」とは、着せ替え人形のランジェリーセット。  
まるでしつけの悪い幼稚園児のように欲しがった、子供のおもちゃである。  
いつもなら簡単に「大人として」あしらハズの皆本は――ぐらり、と自分の中のナニかが揺らぐ音を聞いた。  
目の前の少女――明石薫は、10歳のはずである。  
…なのに、皆本の目には高校生くらいに成長したように見えてしまっていたのであった。  
 
皆本の脳裏に響く声は、昼間の――脱獄した犯罪エスパー、兵部京介の言葉。  
 
『キミみたいなヤツはいずれ必ず、自分の担当するエスパーに手を出すねっ!!』  
『その保護者面は5年も続かないぜ。そうだ、証拠を見せてやろう』  
 
――――証拠を、見せてやろう。…と。  
恐らくは兵部の持つ協力な「催眠能力(ヒュプノ)」の応用だろうと皆本は直感する。  
(あ……あの野郎、あのとき僕に何か……!?)  
 
目の前の三人は、紛れも無い10歳。催眠能力で16歳くらいに見せられていると推測できた。  
――しかし、たかが催眠と侮るなかれ。  
確かに現実では10歳の体躯しかないが、皆本の催眠にかけられた脳内ではそれを16歳の体躯に触れたと錯覚を起こすのだ。  
 
人は恐怖だけでも死亡することが出来る。ショック死などはその典型だ。  
ましてそれが快楽ならば、訪れるショックもあにはからんやといった具合である。  
 
薫が急に成長していた(ように見えた)姿に驚いて大声をあげたせいで、  
パジャマ姿の葵、ネグリジェ姿の紫穂もテレポートでこの場に現れて事態を見守っている。  
無論、2人共に十分な発育をした16歳のカラダで、である。  
 
そんな2人を尻目に、薫は更に四つんばいで近づいてくる。  
母と姉の血を色濃く受け継いだ薫の胸は大きく実り、Tシャツの襟元からこぼれ落ちそうになっていた。  
薫が動くたびにかすかにふるふると揺れているようにも見える。  
(ヤ……、ヤバイ!!)  
皆本は、自分の理性がぷちぷちと音を立てて摩滅していくのを感じた。  
 
 
「……お?」  
 
薫は、ベッドの上でふと視線をずらして――目を丸くした。  
視線の先には、高々とテントを張った皆本の股間。  
今までも幾度か皆本と「そーゆう」コトをしてきた薫であったが、皆本がこんなに早く勃起したのは初めてだったのだ。  
基本的に、皆本は一応ノーマルな性癖の持ち主である。  
男のサガでつい勃起してしまったり、つい射精してしまったりもしたが…ノーマルである。多分。  
 
推定16歳の薫のはちきれんばかりの肢体に反応してしまったのであるが、薫がそんなことを知るはずもなく。  
「よーやく皆本もあたしのミリョクってヤツが判ってきたか――!」  
と、自己完結してしまっていた。  
 
そして、この期を逃すまいと皆本ににじり寄る。  
自分に勃起しているなら――もう少し迫れば、昼間のおもちゃを買ってもらえると踏んだのだった。  
勃起に手を添え、背広の上から撫であげつつ媚び媚びの声をあげる。  
自分の思う限りに蟲惑的に、皆本ににじり寄っていった。  
 
「……? なんや皆本はん、調子悪いんかな?」  
普段、割とあしらえている薫の色気の薄い色仕掛けにたじたじになっている皆本に、葵は首をかしげた。  
――自分もまた16歳に見えていることも知らず、テレポートで皆本のすぐ側に近づく。  
「熱とかあらへんか?」  
と、皆本の額に手を置く葵。  
 
皆本の目の前に、葵(16歳)の大きな胸が晒された。  
折り目正しく見に付けられたパジャマを突き上げる大きさに、目を奪われる皆本。  
つい今まで布団の中にいたせいで寝汗をかいていた葵のパジャマから漂うオンナの匂い。  
皆本の理性は、風前の灯火であった。  
 
(こ、これは……イカンっ!? 非常ーにマズいっっ……!!)  
 
基本的に、皆本は四六時中「禁欲」をさせられていると言っても過言ではない。  
いかに毎週(?)エロいトラブルが起こっていても──、  
挿入を伴わない性行為は生殺しに近かった。  
そんな皆本に、警戒なく近づいてくる薫と葵(の、16歳の幻影)。  
たわわに実った二人の大きな胸が、着衣を押し上げてふるふると震える。  
 
どれもが、男を暴走させるに十分な破壊力を持っていた。  
「なぁ〜、皆本ぉ……。買って〜……?」  
「……ホンマ、大丈夫か?」  
 
二人が皆本に顔をずいっと近づけた瞬間に交じり合った匂い。  
いつもの、子供の匂いではない――大人になりかけの、雌の匂い。  
――――ついに、皆本の理性は焼ききれた。  
 
「か…薫ぅっ、葵いっっ……!!」  
 
=============================================  
皆本と幾度となく(本番はないが)性交渉を行ってきた二人。  
その薫と葵が、痙攣するようにしてベッドに全裸で横たわっている。  
見た目が16歳に見えていた二人を相手に取った皆本は、つい「大人にするように」2人にシてしまった。  
最後の一線を踏み越える事はなんとか避けたのだったが――、  
 
「あ、あはあぁぁ……」  
「なんや、これぇ…力……入らへん……」  
 
恥ずかしさも何もなく、快楽の余韻が取れぬまま大股開きで性器を剥き出しにしてしまっていた。  
寝間着はボロ雑巾のように乱暴に脱がされて、ベッドの下に散乱している。  
身体中についたキスマーク、唾液のアト、強くつまんだせいか胸などには手型さえもがついている。  
その中でも、性器は特に酷いありさまであった。  
愛液だけでなく、おしっこさえも垂れ流しになっていて、どれほどの快楽が与えられたかを物語る。  
10歳の少女には早すぎるシロモノであった。  
 
 
――そんな、2人の惨状を今の今まで冷静に観察していた最後の1人。  
ナイトキャップ付きのネグリジェを着た紫穂は、沈思黙考していた。  
やがて何かに思い立ったか、皆本に歩み寄ると手を触れさせる。  
無言でのサイコメトリー。  
皆本の様子・反応がおかしいことをいち早く見抜いた紫穂は、意識からコトの真相を探ることにしたのだ。  
 
キュン……!  
 
「……なるほど、そういうことだったのね。皆本さん」  
そして、ゆっくりと手を離すとそう一人ごちる。  
皆本が、まるでケダモノのように薫と葵をオトナとして扱うような愛撫をした理由。  
 
――兵部京介が、「催眠能力(ヒュプノ)」で皆本の認識を狂わせたとしか思えない――と。  
 
それを読み取った。  
皆本は息を荒くしながらも、苦々しげに瞑目する。  
「……そういうことだ。…指揮官の僕が、面目ない」  
 
兵部の言っていた『その保護者面は5年も続かないぜ』という言葉が、痛いほどに突き刺さる。  
皆本は自分の欲望の危険さに悔悟の気持ちでいっぱいだった。  
さぞ紫穂も自分を軽蔑しているだろうか――と自嘲気味に目を開け、  
そこで優しげに微笑む紫穂の姿を認め、皆本は驚きを隠せなかった。  
 
「──何も自分を卑下することなんかないじゃない。  
 私も、皆も…そうなることを少しも願ってないなんて言ったら嘘になるもの」  
 
「し、しかし──……っ!?」  
流されることは多いものの、責任感の強い皆本は食い下がろうとする。  
それを、指一本で――皆本の口に軽く触れさせて――留める紫穂。  
ナイトキャップを外すと、手近な椅子の上に置く。  
そしてするり…と、ネグリジェを脱ぎ捨てて、ショーツ一枚の格好になった。  
 
「…皆本さんには、私の6年後が見えているんでしょ? ――私、綺麗に成長してるかしら」  
 
ゆっくりとショーツを脱いで、くるり、と指先でショーツを一回転させる。  
紫穂は自分の身体を見下ろした。  
三人の中では発育の早いほうで、性器にも少しだけ陰毛が生えかけてはいるものの――、  
まだ、世間一般にはお子様の域を出ない肢体。  
それが、皆本には――高校生くらいであるとはいえ、オトナに見えている。  
 
そんな素振りは誰にも見せたことはないが、皆本との10歳という年齢のギャップに悩むこともある。  
――それが、今ならオトナとして皆本に見てもらえるのだ。これほど嬉しいことはない。  
 
両手を広げて、皆本にしなだれかかる紫穂。  
皆本の心臓の鼓動と、当惑しつつも欲情してしまう感情が伝わってくる。  
 
「…二人だけなんてズルいもの。私にも――……して?」  
 
 
皆本に見えていたのは、ノーブラでネグリジェを着た紫穂の成長した姿。  
三人の中で一番卑猥な形の乳房だ、と皆本は思う。  
健康的とは程遠い、子供は絶対に見てはいけないような裸。  
自分の胸板に押し付けられてむにゅっと潰れる乳房は、それだけで愛撫をされているような気分になる。  
 
必死で皆本は自分に言い聞かせた。  
(…絶対に最後までシちゃだめだ。彼女は10歳なんだ、10歳、10歳…………)  
硬く、挿入はしないと誓って。意気込み。  
縋り付いて来た紫穂の口唇を――貪るように荒々しく、奪いにかかった。  
 
 
「ん、んんんっ! んむぅ……!!」  
紫穂は、がくがくと足が震えるのを感じていた。  
薫と葵が為す術なくおもらしまでさせられるのを目の当たりにして、覚悟はしていたのだが。  
 
(まさか、こんな…っ!?)  
正直、皆本というオトコを甘く見ていた──と実感する。  
皆本とはキスもしたことがあるし、フェラチオだって幾度か経験がある。  
そこから推し量った程度を軽く超えた快楽が、皆本の獣のような思考と共に流れ込んできた。  
口の中を強弱巧みに生き物のように這い回り、紫穂の口腔を犯していく皆本の舌。  
「ん! んんっ……!?」  
口づけをされただけで軽く絶頂を迎え、痙攣する身体。  
紫穂がくったりとしたのを確認して、ようやく皆本は紫穂をベッドに寝かせた。  
 
「……大丈夫、最後までは、しない…! 兵部の思惑に乗ってたまるか……!」  
ネクタイを外し、ボタンを引きちぎるようにしてワイシャツを脱ぎ捨てる。  
もどかしげにパンツごとスラックスを下ろすと、勃起したペニスを誇示するようにしながら皆本はそう宣言した。  
 
指と口唇での愛撫だけで薫と葵が半失神にまで追い込まれた事実。  
屹立したペニスが、紫穂には今まで見たことのない凶器に見えた。  
期待と恐怖が頭の中でごちゃまぜになって、どうしていいか判らなくなる。  
「あ、っ…、皆本さん、っ、や、優しく……っ!」  
 
紫穂の声が耳に届いているのかいないのか。――あるいは、聞こえないふりをしているのか。  
皆本は仰向けになっても崩れない紫穂の大きな胸を鷲掴みにして、ぷっくりと膨れた乳輪ごとかぶりついた。  
ぢゅ、ぢゅううううっ……!  
 
――だが、皆本には巨乳に見える胸も、催眠の無い実の所は膨らみかけの平たい胸である。  
「っあ! そ、そんなに強く……っっ!!」  
現実は、まだ皮下脂肪の厚みの少ない紫穂の胸にアトが残るほどにつまみ上げてのしゃぶりつき。  
乳首の周囲に、くっきりと内出血のキスマークが刻まれた。  
ちゅぽん、と乳首から口を離すなり、今度はそのアトを癒すようにれろれろと舐めていく皆本。  
 
「はぁ、はぁ……。どうだ、紫穂……。強くされたあとに優しくされると……敏感になるだろ……?」  
 
何処か自慢げに紫穂の乳首をねぶりながら笑う。  
紫穂は耐え切れない快感を必死に噛み殺しながら、皆本から顔をそむけた。  
「……バカ……、やさしくって言ったのに……」  
ぐすん、と僅かに鼻を鳴らす。  
――だが、色気と兵部への対抗意識で暴走気味の今の皆本が、そのくらいで怯むはずもなかった。  
 
がばっ、と長い脚を大きく割り広げると、その中央に息づく性器に躊躇なく口をつける。  
皆本の視線の中では、恥毛も生え揃った立派な花びらだった。  
陰唇をなぞり上げるように舌を使ってびちゃびちゃと唾液で濡らすと、唇を尖らせてクリトリスに吸い付く。  
「ひぁっ!? あぅっ!! 〜〜っっ!!」  
唇の先で挟んだままで舌先で包皮を剥きあげると、断続的に紫穂の悲鳴が響いた。  
過呼吸になってしまうのではないかと思うほどに喘ぎ声は切羽詰ったものになっていく。  
 
「!! っう――――!」  
びくん、びくんっ!  
情熱的な、ねちっこいクンニリングスで本日二度目の絶頂へ登りつめさせられた紫穂。  
既にいつもの余裕はどこかへ吹き飛んでしまっていた。  
目尻には涙が浮かび身体中から汗が吹き出て、幼い割れ目は開ききって赤く充血して愛液を溢れさせている。  
 
頃合と見た皆本が、両足を揃えて掴むとぐいっと引き上げる。  
「!?」  
ベッドに転がされたままで両足だけを持ち上げられて、紫穂は当惑した。  
一体、何をしようというのか――と。  
 
「……ね、ねえ、……何を…………」  
まだ整わない息では、それだけを訪ねるのでせいいっぱいだった。  
2度の絶頂で、サイコメトリーをするだけの余力も失ってしまったのだ。直接聞くしか方法がない。  
それでも皆本には通じたらしく、脚越しに紫穂と相対すると口を開く。  
 
「スマタ、を……、してもらおうと思ってね」  
「…すま、た……?」  
 
オウム返しに聞き返す紫穂。  
皆本が事細かに説明を――性器に近い部分でペニスを挟み込むなどで擬似性交であること――をすると、得心し頷く。  
同時に、これほどに据え膳がすえられた状況下にあっても自分の矜持を守ろうとする皆本に苦笑する。  
ああ、彼は信頼できるヒトなんだ、と。  
「…どうしても、はじめてを失わせるわけにはいかないんだものね…?」  
 
「――そう、だからスマタだ。すまないけれど、紫穂。君の太腿の間で……サセてもらうぞ」  
 
言うが早いか高々と持ち上げられた脚の付け根、性器に触れるか触れないかの隙間に、皆本はペニスを滑り込ませた。  
 
ずりゅっ……!!  
皆本のペニスが紫穂の太腿と性器の表面、特に剥き出しになったクリトリスを刺激していく。  
「ぅあっ! あっ!! こ、擦れちゃうっ……!!」  
ずちゅっ、ずちゅっ、ずちゅう──っ!!  
両の太腿と性器に挟まれたままで出し入れされる皆本のペニス。  
疑似性交であるからこそ余計に、快楽にだけ耽ることができた。  
性器に触れている部分だけが紫穂の愛液をまぶされてテラテラとぬめりを帯び、動きが徐々に加速していく。  
 
「ひっ、んんっ! 皆本さんの…っ、熱いっ……!」  
口腔や手よりも敏感な秘所の粘膜で皆本自身を感じるのは、初めてである。  
身体の一部が持つ熱量に圧倒される。  
摩擦熱がそのまま快楽へと変換され、紫穂はただ泣くように喘ぎ続けた。  
 
両足を抱え込んみ、肉の狭間にペニスを挟んで腰を振り続ける皆本。  
──その眼前には、当然のように紫穂のすらりと伸びた足があった。  
いつもならありえない程に、その成長した脚に目を奪われる。  
まるで同時期に始まった新連載の某フェチ主人公のように、目の前の脚に劣情を覚えた。  
 
普段抑制されていた、20歳の成人男性としての欲望が爆発する。  
口を開けると、舌を伸ばす。  
標的は白く綺麗な、ペディキュアなどに汚されていない──足の指。  
 
ぬるぬるした感触に急に足先を包み込まれ、紫穂の身体がびくりと跳ねる。  
驚いて見上げると、そこには──足の指を丁寧に清めるように舐める皆本の姿。  
「あうっ、な、何かヘンタイっぽい……っ!」  
足を舐められるなど、もちろん経験したことがあろうはずもない。  
──だが、まるで皆本にかしづかれているようで、何処か征服感も感じていた。  
ぴりぴりと、微弱な電流のように爪先からも快楽が流れ込む。  
「ん、んんっ……!」  
ちゅぱっ…、と音をたてて、足先口唇愛撫から口を放す皆本。  
顔を真っ赤にしてふぅふぅと熱い息を吐く紫穂を見下ろすと、くすりと微笑む。  
 
「…それじゃあ、強く…イくからな」  
今更のような気もするが、確認の言葉をかける。  
力なくこっくりと頷く紫穂。もとより、抵抗する力はもうない。  
抵抗しようとするには──皆本に、優しくされ過ぎた。  
(きっと本当に乱暴されたとしても、皆本さんになら──……)  
 
その思考は、激しいピストン運動に途中で遮られた。  
挿入に至らないように、なるべく浅く、けれどもできる限り深く。  
膣口の浅瀬で水遊びをするかのように腰を使う。  
ぐちゅぐちゅとはしたない水の弾ける音。  
同時に両手で胸を絞るように揉み、胸板に立てかけられるようにしていた足に再び口をつけた。  
 
「やっ……! そんな一度に、されたら…ぁっ……!?」  
身体中を責められて、爆発的に高まる快楽。  
幾度も高みに追いやられて火照りきった肢体は、すぐにイきそうになってしまう。  
皆本もまた、足から口を放すと暴発を堪えながら苦しげに呻いた。  
「ぼ、僕も…イくぞっ……!」  
「ひ、いや、あ、ああああぁあぁっ──!!」  
 
処女膜を傷つけないギリギリの深さまで押し込まれ、引き抜かれるペニス。  
カリ首が膣口とクリトリスに強く引っ掛かった瞬間──、二人は同時にアクメを迎えた。  
 
迸る精液が性器に叩きつけられ、その熱さを引き金に噴き出る潮。  
──そして度重なる絶頂に緩んだ尿道から、まるで噴水のように紫穂のおしっこがちょろちょろと噴き上がった。  
その様子を皆本と紫穂は、性器を触れさせあい重なり合ったままで、感じ合っていた──……。  
 
そして、ようやく皆本のペニスは硬さを失くした。  
 
コトが終わったと知るなり、ぐったりと倒れて眠り込んでしまった紫穂。  
その身体に飛び散った精液をティッシュできっちりと清めてやると、  
皆本はネグリジェを着せ直してベッドに運んでやる。  
紫穂のおかげで、なんとか持て余した性欲を抑えきることが出来た。  
(まったく抑えられてなかった気もしていたが、心の中で黙殺した)  
 
あとは薫と葵も着替えさせてベッドに運べば──……と、  
自分の寝室に戻った皆本は、唖然とした。  
 
「皆本ぉ〜……。もう一回、してぇ……」  
「あんなん見てたら、もう眠れへん…」  
 
全裸のままで起き上がり、自らの秘所に手を伸ばして自慰をする二人の姿。  
皆本は、スマタで出し切ったはずの精液がみるみるうちに湧いてくるのを感じた。  
 
萎えきったはずのペニスが、鎌首を再びもたげ出す。  
残念なことに(?)未だ催眠は解けていない。  
皆本は腹をくくる。  
きっとこの情景を見ているに違いない兵部に対して虚空を睨み付け、叫びをあげた。  
 
「よし…二人とも、来いっ! とことんやってやるぞ!!  
 けど絶対に最後の一線は越えてやらないからな、兵部────っ!!」  
 
==============================================  
 
「――――しまったな……」  
そんな様子を透視能力(クレアボヤンス)で覗いていた兵部は、失策を悟り眉根を寄せていた。  
 
「……本編ならいざ知らず、エロパロ板じゃあ皆本クンのあの暴走は――フツーに容認される……!」  
 
メタ的な発現をしながらも屈辱に歯噛みすると、透視能力を切断してきびすを返す。  
ソファに腰掛けて忌々しげに舌打ちを一つしてから、すぐにいつもの余裕ある表情に戻った。  
 
「だが覚えていろ…! 最後に女王を手に入れるのは僕だ……!」  
――そして、まるっきり悪の組織な呟きを漏らすのであった。  
 
 
おわり  
 
 
 

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