【絶対可憐チルドレン 18?th Sence. OtherSide─After2】  
 
 
BABEL内部の内通者を燻り出し、捕まえるという「汚い」仕事。  
皆本は指揮官であり、保護者である立場から子供であるチルドレンにはそれをさせたくなかった。  
……のだが、結局はそれも自分の独りよがりで。  
彼女たちは「子供」である以前に「仲間」であるのだと知る。  
 
──その仕事がつつがなく終わったアト。  
皆本は紫穂によって巧みに現場を連れ出され、繁華街の裏路地を歩いていた。  
紫穂の表情だけで皆本は彼女が何を言いたいかを悟る。  
先日、全力でサイコメトリーされたときに互いが見た──あまりにもマニアックなプレイの数々。  
皆本の意識の奥底に沈んでいた、禁忌のイメージ。  
──それのコトに違いないと。  
 
「だっ、だから……っ! アレは僕が本当に望んでたことじゃないって……!」  
 
肌寒さの際立つようになった夜の街中を、皆本が紫穂にぐいぐいと引っ張られていく。  
着ているものは、普段着ているような服とは違う黒いドレス。  
ほっそりとしたシルエットを露わにした全身が可憐さと妖艶さを絶妙なバランスで演出する。  
──そんな中で、一番皆本の目を引いたのは、脚であった。  
10歳の少女のすべすべとした白い脚を包むのは、編み目の荒い網タイツ。  
ふわりと広がったスカートは膝丈で、足先には黒のパンプスが穿かれていた。  
 
コツッ……。  
路地の行き当たりで紫穂はようやく脚を止める紫穂。  
手近な汚れの少ない廃材に腰をかけて、すっ、と脚を組んでみせた。  
皆本の視線が自分の、網タイツに包まれた脚に向けられていることを確実に知っている動き。  
わざとらしく眼を逸らす皆本に、悪女の笑みを見せる紫穂。  
 
「うん。私もそれは判ってる。信じてるわ。……でもね、皆本さん。  
 アレが皆本さんの精神にあったのも確かなの。  
 予知なんかじゃないけど……。絶対、なんて言い切れない。  
 いつも私たちのことを思ってくれてるのは判るけど──。人生、何が災いするか判らないでしょ……?」  
 
ひょい、と腰掛けていた廃材から飛び下りる。  
「だから」と付け加えると皆本の前に立ち、スカートの前を指先で持ち上げた。  
するすると露わになっていく太腿。  
 
「……ここで、皆本さんの考えてたコト。少しだけ…シていきましょう?」  
 
「……っっ!!」  
眼に飛び込んできた情景に、息を飲む皆本。  
紫穂の穿いていた網タイツは脚だけを包むものではなく、その未成熟な下半身をすべて覆っていた。  
――そのうえ、紫穂は下着をつけていなかったのである。  
てっきり黒い網タイツの下の真白いインナーが目に入るとばかり思っていただけに、意表を突かれてそこを凝視してしまう。  
 
チルドレンの中で、一番発育が早いのが紫穂であった。  
黒の網目の間から肌色のふっくらとした割れ目が、そして生えはじめの柔らかそうな恥毛が見える。  
さほど明るさのない路地の中であることで、余計に卑猥さが強調されていた。  
 
「……どう? 皆本さん。  
 ちょっと寒いけど、こういうのも好きかなと思って――、穿いてこなかったんだけど」  
 
そう言って紫穂がもじもじと太腿を擦り合わせる。  
「……あ。いや……」  
返答に窮する皆本を笑うように、今度はくるりと後ろを振り向いた。  
スカートのお尻の部分をぺろりとまくりあげる。  
まだオンナになる前の肉付きの薄い、しかし匂いたつような色気を放つお尻が外気に触れる。  
腰を皆本に突き出すようにしながら網タイツを少し引っ張るようにして、網目を尻たぶに食い込ませた。  
 
ごくんっ。  
外にも聞こえるほどの大きさで、皆本が唾を飲み込む。  
それでも、紫穂に飛びつこうとはしなかった。時折動こうとする腕を必死に意思で押さえつけている。  
 
「もー。イイって言ってるのに、皆本さんったらモラリストなんだから……」  
 
 
――そんな彼を堕とすことこそが愉悦なのだが。  
 
 
内心はおくびにも出さず、紫穂はお尻を突き出すのを止めるとつかつかと皆本のもとへ歩む。  
「えい」  
そして、動かない皆本をどんっ、と突き飛ばした。  
たたらを踏んだかと思うと、見事に尻餅をついて地面に倒れる皆本。  
「〜〜っっ!?」  
痛みに慄いているヒマはなかった。皆本の後を追うようにして、腰を下ろす。  
 
皆本の腰の上に、スカートを全部まくりあげて薄い網タイツ一枚に包まれた下半身を丸出しにして。  
スーツのスラックス越しに、少女のお尻の柔肌の感触が伝わってくる。  
見た目のスレンダーさを裏切る、むちむちとしたお尻。体重が一点にかかっていることも相まって、  
皆本は急速に体内を流れる血液が下半身に向かって流れるのを感じた。  
 
「こ、こらっ、紫穂――――……!」  
 
咎めようとする皆本に、薄い笑みを浮かべて「しいっ」と静かにするよう促す紫穂。  
「……あんまり大きな声あげると、表通りの人たちに気付かれちゃうわよ……?」  
「!!」  
がばっ、と慌てて自分の口を押さえる皆本。  
耳を澄ませば、確実に繁華街の雑踏の音が聞こえてくる。冷や汗が垂れた。  
「ふふ。薫ちゃんも葵ちゃんも。多分今ごろ私たちを探してるんだろうなー……」  
 
時間制限つきの逢瀬に身震いをしながら、紫穂は腰を浮かせると後ろ手にスラックスのチャックを下ろす。  
皆本のペニスはとっくの昔に張り詰めるように勃起しており、トランクスを突き破らんとするように跳ね出してきた。  
トランクスの合わせ目に指をかけて、ペニスを露出する紫穂。  
指先でこちょこちょと亀頭を弄るのもそこそこに、皆本のペニスの上に遠慮なく圧し掛かる。  
 
ずりゅ、ずりゅ、ずりゅ……!!  
 
「はぅ、っ……!!」  
目を剥いて快楽に呻き声をあげる皆本。  
紫穂は脚を開いて腰を淫らに前後に動かす。擦りつけているのは、網タイツに包まれたお尻の割れ目。  
きゅっと窄まったお尻の穴の表面をペニスの凸凹に刺激されて、少しずつ昂ぶっていく。  
 
「ンっ、あぁ……。こ、これね。し、尻ズリ……って、言うらしいの。  
 こういうのも、ヘンタイっぽくて――……、イイん、でしょう……?」  
 
振り向く、確信を持った笑顔。  
紫穂に後ろ向きに跨られて喘ぐ皆本の姿は、それに肯定の言葉を返しているのと同じであった。  
網タイツの紐状のザラザラ感と、紫穂の肌のすべすべした感覚が相反した悦楽を皆本のペニスに与える。  
膣内に受け入れているわけではないものの、騎乗位のカタチで腰を振りたくる紫穂。  
 
「……イっちゃって、皆本さん――……!」  
 
ずりゅ、ずりゅずりゅ、ずりゅずりゅ――っっ!!  
 
「あ、ぅあ、っ――!!」  
びゅぶ、びゅ、びゅるっっ――――!!  
成すすべなく、皆本は紫穂のお尻に向けて精液を放ってしまう。  
 
「んぅ……っ、皆本さんの、精液……、熱い……」  
陶然とした紫穂の言葉。にちゅにちゅと精液を自分の尻穴に塗りこめるようにお尻を動かす。  
射精したばかりの敏感な亀頭を責められて、びく、びくっ、と再び皆本のペニスが跳ね、  
まだ開発されきっていない紫穂の尻穴に先を擦らせる。  
その刺激に背筋を震わせながら、紫穂は自らの秘所をゆっくりと慰めるのだった。  
 
 
そして、皆本のペニスをスラックスの中にしまい終えた直後。  
 
――ひゅぱっ!!  
「見つけた――っ!!」  
「コラぁ紫穂――っ! 一人で抜け駆けできるとおもうなよぉ――!!」  
テレポートで二人の下へ現れる葵と薫。着地するや否や、駆け寄ってきた。  
こと皆本絡みに関しては、チルドレンの三人はどこか神がかりめいた直感や繋がりを発揮する。  
ちょうど今回の任務のときに、微弱な「声」を聞き取ったように。  
故に、手掛かりなしでも皆本を補足することが出来たのである。  
 
「ちぇ、見つかっちゃったー」  
残念そうに、皆本の側から立ち上がる紫穂。葵と薫に抱えられて、皆本が立ち上がる。  
大丈夫かと口々に聞かれ、大丈夫だったと答える皆本の表情は疲れきっていて。  
それはそうだ。10歳も年齢の違う少女に良いように抜かれてしまったのだから。  
 
――さあ、楽しい楽しい皆本家へ戻ろう――。  
 
皆本、薫、葵の三人を一歩引いた場所で見守りながら、紫穂はくすりと意味深に笑う。  
紫穂のお尻をどろどろに汚した精液が、太腿をつたって膝下まで垂れ落ちていった。  
 
 
おわり  
 
 
 

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