【絶対可憐チルドレン 31th.Sence National Children#4 Other Side】
変形テレパシーを使い、周囲のエスパーの能力を使用することができる「エスパーキラー」グリシャム大佐。
日本とコメリカの混成タッグ、薫とメアリーが彼に追いついた先は、
その底にはかつて村があり、今は底に沈んでいるのだという、ダムの真上であった。
そこでグリシャムは、二人の念動能力者(サイコキノ)の到着を待っていた。
やがて現れた二人を前にして、グリシャムは再び話を始める。
「あるところにメアリーという女の子がいました…………!!」
だがそれは、先日彼が話した象の話のようなものではなく。
むしろ怒り(?)を煽り、薫とメアリーの能力を増幅させるものであった……!
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『メアリーは胸が小さいのが悲しかったので、
NASAのメディカルスタッフに頼んで改造手術をしてもらいました――――』
――しかしその事に浮かれ過ぎていたせいか、コメリカの反エスパー団体に捕らえられてしまう。
任務で暴漢を始末した後、一人で路地裏を歩いていた矢先に──、
不意を突かれ、気絶させられてしまったのであった。
「──……ゥゥ……!!」
覚醒していく意識。醒めきらない頭に鈍痛を覚えながら周囲を見渡す。
ほど近い場所に、薄汚れた壁が見えた。
すえた臭いの小さな個室に自身が拘束されていることがまず解った。
両手首にかけられている手錠は恐らくESPロックなのだろう、念動能力を発揮できない。
肌寒い風に晒される感触に、衣服をすべて剥ぎ取られていることをようやく知った。
「ッッ……!!」
繋がれていた場所は、公衆トイレの個室であった。
手錠の鎖は便器の水タンクのパイプに通されて繋がれている。
うつぶせ状態になって寄り掛かっていたのが洋式便器と知り、メアリーは顔を苦渋に染めた。
自慢の巨乳は便器のフタに押しつけられてむにゅりとひしゃげている。
──と。メアリーが目を覚ますのを待っていたように、背後から下卑た声が響いた。
「HAHAHAHA、特務エスパーもこうなっちゃあ形無しダナ!」
「オ、オマエたちはッ!?」
便器と向かい合うようにして拘束されているメアリーには、下卑た男の声しか聞こえない。
必死に振り返ろうとするも姿を視界におさめることはできず、手錠をガチャガチャと鳴らすだけであった。
そんな行動をあざ笑うように、背後から無遠慮に手が伸ばされる。
標的は──無論、メアリーの巨乳。
手の平には完全に収まりきらない大きさの褐色の乳房を、微塵の気遣いも見せずに力一杯鷲掴みにする。
むにゅっ、むにゅううっっ!!
「いっ、痛っっ、ヒァッ、ヤ、やめろォっ! 離すデェス!」
メアリーの悲鳴など環境音楽以下にしか聞こえないのか、
乳しぼりをするかのような手つきで、男は巨乳をぎちぎちと握力に任せて絞り上げていった。
「あ、あぐっ、ウウッッ!! い、痛、ヒィッ!!」
出るはずのない母乳を搾られているような感覚に、メアリーは涙をこぼして泣き叫ぶ。
しかし、それにも男たちは頓着しない。
乱暴な愛撫を繰り返しつつ、男二人の下卑た掛け合いが続く。
「牛みてぇなデカイ胸ぶら下げやがってヨォ、そら、ブゥブゥって鳴いてみな?」
「オイオイ、それじゃア黒豚だゼ?」
「どっちでもイイじゃねェカ、家畜には違いない」
「HAHAHAHAHAHAHAHA」
何が面白いのか解らないやりとりの後、凌辱者は壊れた機械のように馬鹿笑いをした。
その言葉のひとつひとつが、メアリーのプライドを酷く傷つけていく。
「離せッ、離すデスっ!! 〜〜ッッ!!」
手錠をかけられた手首が擦り切れるのも構わず、身体を振りたくって自由になろうともがくメアリー。
しかし全裸で身体を揺するその様子は、劣情と怨恨に凝り固まった雄にとっては、
発情した雌が巨乳と肉付きのいい尻を振って自分たちを誘惑しているようにしか見えなかったのである。
そのいやらしい身体つきにあてられて、男たちは更なる行動を開始する。
「ヤ、やめろデェス……っ! やめないと訴え──ひィぃっ!?」
屈辱に涙を溜めつつも果敢に声を荒らげて男たちを威嚇していたメアリーだったが、
不意に、秘所に感じた熱い感触に裏返った悲鳴をあげた。
必死に首をねじるメアリーだったが、背後の様子は窺い知れない。
だがそれでも、秘所に押し当てられる熱いモノが何なのかは予想がついた。
鼻息を荒くさせながら自らの股間に手を宛てる男の姿を──見えないはずなのに、如実に幻視してしまう。
ぐぢゅ、ぐぢゅっ……!!
「ヒゥッ!! ヒ、イヤッ、ひぁぁっ!!」」
ペニスの先が、まだ濡れきらないメアリーの秘所の入り口をかきまわす。
途端、恐慌状態に陥ったのか喚き立てるメアリー。男たちは煩そうに眉根を寄せる。
「オイ、黙らせロ」
「ヘイヘイ……よっト!!」
「イヤッ、イヤァァッ! ──ッ、グゥウウッ!?」
男の指図にもう一人が無骨な手を伸ばしたのは、メアリーのお尻の穴であった。
便器に繋がれて前傾姿勢になっていたせいで、隠す物もなく男たちの視線にさらされていた肛門。
褐色の肌の色よりもさらに暗い色のその窄まりに、男の白い指先が強くねじ込まれる。
ずぶ、ぬぶぅぅっ……!
「ァ、ガ、ひ……ッッ!!」
声の限りに叫んでいたメアリーの声が、急にカスれたように途絶えていく。
拘束されたまま両穴をほじられる感覚に、本人の意思とは無関係に身体が反応を始めた。
「ナンだ、ケツ穴でもヨガるのかヨ、この売女(ビッチ)は……」
「HAHAHA、マンコも濡れてきやがったゼ……!」
尻穴に指を突きこまれて喘ぐメアリーの姿を頃合と見たか、男の一人がゆっくりと腰を進めていく。
奥から湧き出てくる愛液が男のペニスに押し出され、女陰から垂れ落ちる。
ズ、ズズズ……、ズズ……ゥゥッ……!!
「ひぎ、ァ、ぁ…………」
未経験の圧迫感。焼け火箸を突っ込まれていると錯覚するほどに、メアリーは熱さと痛みを感じていた。
無理矢理に未開の野を開かれ、ブチブチと、自分のカラダが引き裂かれていく感触。
バックスタイルのまま、メアリーは処女を奪われた。
ずぢゅっ、ずぶぅっ、ずっ、ずぶううっ!!
「ア、ア、アァァァァァッ!!」
喉を反らせて、叫び声をあげる。やがて声が出なくなり、口は酸素を求めて開閉を繰り返す。
処女を奪われたという事実に悲嘆するヒマもなく、陵辱の嵐がメアリーを襲った。
激しいピストン運動に身体ごと引かれ、押され、便器の水タンクにゴトゴトと身体をぶつけられる。
堪え性が無いのか、男はすぐに射精感を覚えた。
自分の性感の高まりに合わせて強くピストンを繰り返し、下腹と尻たぶの打ち合わされる乾いた音を断続的に発する。
結合部からは愛液がとめどなく滴り、弾けて飛び散っていった。
「あ、グゥッ、ひ、ヒッ、アヒッ!!」
「……っ、出るゾっ、ゥゥッ!!」
言うが早いか、数分前まで処女であったメアリーの膣内にぶびゅぶびゅと放出される精液。
その異様な灼熱感に、半ば強制的に絶頂へと上り詰めさせられる。
「ひ、ヤ、ァァッ、ヒグウウウウッ!!」
ドクンッ、ドブゥッ、ドクッッ!! ビクンッ、ビクンッ――!!
「ァ、ァァ、ッ……」
半ば白眼を剥いたような表情で、口を半開きにしてぐったりと便器にもたれかかるメアリー。
膣内から引き抜かれたペニスは放出の余韻で勃起時の半分ほどに萎えかけていた――――が、
今まで犯していた男を押しのけるようにして次の男がメアリーの背後に回りこむ。
「クク、今度はオレだゼ……!」
そのペニスは、今までの行為を見せ付けられて完全に反り返っていた。
「ャ、ァ、ァァァアアァァァァッ……!!」
精液の溢れかえる膣口に狙いを定め、一気に挿入されていく二本目のペニス。
そうして男たちは欲望の赴くままに代わる代わる、メアリーの身体を貪り尽くしていった。
鬱血するほどにメアリーの巨乳は揉みしだかれ、尻穴には人差し指と中指の二本が容赦なく抽送され。
クリトリスさえも乱暴に扱かれ、休む間もなく代わる代わるに犯された。
羞恥に赤く染まっていた褐色の肌が、二人分の精液によって白濁に染められていく。
やがてはほぐれた尻穴にさえも剛直が突き立つ。
前も、後ろにも放出された精液が逆流し、メアリーの足元には精液溜まりが出来るほどであった。
「ひぐ、モ、もう、ヤメテ、ェェッ……、ぶ、ブタでもッ、ウシでも、良いか、から……ァァ」
プライドも何もかもを無惨に打ち砕かれて泣き叫び許しを乞うメアリーであったが、
男たちによる陵辱は一向に終わりを見せない。
体力が尽きて意識を失っても、強制的に叩き起こされて犯し続けられる。
そんな最悪の繰り返しが、――幾度となく、続いた。
──数十時間後に、ケンの遠隔透視によって居場所を突き止められ。陵辱者たちは逮捕され。
メアリーはようやく自由の身となったのであったが……、
その身体にはとても深く、雌豚、ないしは雌牛としての自分が染み込んでしまっていたという――。
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高らかに、歌いあげるようにテレパシーで周囲に向けて発信される淫猥な物語。
老人特有のねちっこい語り口は、聞いているだけでヴィジョンの浮かんでくる程のモノであり。
離れた場所でそれを聞かされていた全員が、気まずそうに誰ともなく眼を逸らした。
ただ、空中でグリシャムと相対している二人だけは別で。
「す、すげぇっハードコア!! マジかじーさんッッ!?」
「し、失敬なッ!! セクシャルハラスメントにも程があります!!
それにワタシの胸は天然デ──スッッ──!! ネェ、ミナモト──っ!?」
グリシャムの巧みな(?)話術に、薫はオヤジモード全開でパワーを振り切らせ。
メアリーは羞恥と怒りに「流体コントロールの天才」の名に恥じない力を見せてダムの水を持ち上げる。
「なッ、なななんでそこで僕に話題を振るっ────!?」
そして突如振られたメアリー偽乳疑惑の話題に焦る皆本であったが、
先の話で前が膨らんでしまったらしく若干前かがみになっている状態であっては
まるで説得力のない釈明であった。
「み、皆本はんフケツっ──!!」
「……おっぱい大きい方が好きなのね、皆本さん」
判っているのかいないのか、皆本にしがみついていた葵はテレポートで安全圏に逃げ、
紫穂は皆本の腕を取ったまま、責めるような口調をしつつも前かがみの股間から眼を離さず。
──そうして、皆本の対外的評価はさらに下がったものの、
その後無事にダムの底に沈んだ村はグリシャム大佐の恩人に見せることができたという。
めでたしめでたし(皆本以外)。
おわり