「なんでウチだけ耳責められたり足の裏くすぐられたりせなあかんねん!」  
「んーリアクションいいから?」  
「……ウチはリアクション芸人かいな」  
「そうじゃなくて……感度がいいからじゃないかな……ふっ」  
「あぁ! 耳だけはやめてーっ!」  
「ん? 耳じゃないところならいいのんかなぁ?」  
「……ちょ、ちょっと薫、手つき怪しすぎ……あーっ」  
「たとえばこことか! げひゃげひゃげひゃー!」  
「あひゃひゃーーーっ!? ちょっ! やめっ!?」  
「薫ちゃんだけずるーい! 私も……」  
「ってこら紫穂っ!? んぁっ」  
「ここがええのんか? ん? ん?」  
「ちょほんま……やめ……ひゃう……あ……」  
「声がちょっと変わってきてるわね」  
「感じてきてるんか喃、感じてしもうたんか喃」  
「あほっ……ほんまやめ……んぁ……あっ」  
「だめよー葵ちゃん。弱いところ全部わかってるんだから……」  
「やっ……そないなとこ……んっ……あぁぁ……あっあっ」  
「くーっ葵いい声で鳴くからっ! たまらん!」  
「あ、あほぉ……」  
「どう? 葵ちゃん……まだやめてほしい……」  
「…………」  
「続けて欲しいならぁ触って欲しい場所いって♪ じゃないとわかんないから」  
 いけしゃあしゃあと紫穂が言ってのける。  
徹底的に責められた葵が上気した表情で潤んだ瞳を紫穂に向けていた。  
 サイコメトリーですでに結果を知っている紫穂が微笑む。  
それにつられるかのように葵の唇が動く。  
「……お…」  
 

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