【絶対可憐チルドレン 38th Sence. パンドラの使者(3) Other Side】  
 
P,A.N.D.R.Aの少女エスパー、澪に囚われた皆本を開放すべく賢木と共に山奥へと向かった薫。  
しかし、焦燥感も相まっての連続飛行で疲労が重なり、賢木の勧めで一旦休憩することになる。  
皆本の意を察し先行、未知の相手との戦いに突入する賢木。  
 
――そして、入れ替わるように薫との合流を果たすチルドレン。  
 
「仲間のピンチはすぐに判る」と。  
眼鏡の位置を指先で直しながら頼もしい言葉を口にした葵の視線は、少し上向きに逸らされていた。  
「ウソばっかり」  
ぽつりと呟いた紫穂の一言に、葵の頬を汗がつっ――、とつたい落ちる。  
 
「洗濯物の下着忘れて――、あわてて取りに戻ったら部屋が荒らされてて気づいたんでしょ?」  
「うわ、マジ?」  
目を細め、生暖かい憐憫の視線を送る紫穂と薫。  
葵は情けなさと恥辱に苛まれ、両手で頭を抱えて滂沱の涙を流しながらしゃがみ込んでしまう。  
 
「皆本はんに『ぱんつ』洗われてしもた……!! ……ウチ、もうお嫁に行かれへん……」  
 
顔色が青ざめ――たかと思うと、何かを思い出したのか頬を赤らめ、また青ざめた。  
まるで信号機のようにくるくると顔色が変化していく。  
その頭の中では、つい先日の自身の行動がフラッシュバックしていた。  
 
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「――っ、ン……ぅ、ぁ……っ……」  
夜はふけて。  
小学生の少女が一人で起きているには少々遅すぎる時間帯のこと。  
トイレの中には、便座に腰掛けて脚を大きく開き、しどけない姿を晒す葵の姿があった。  
 
皆本宅に転がり込んでからしばらく経つチルドレンの三人。  
そこそこの高給取りである皆本が購入したマンションであるとはいえ、  
さすがに三人の私室までがあるわけではない。  
多感な時期であり、間もなく二時成長も始まろうかという年頃の少女である。  
心を許しあったメンバーと一緒であるとはいえ、一人の時間がないとそれなりにストレスも溜まる。  
 
――つい、欲求不満に駆られて。  
こっそりと一人になれる空間に移動して自慰行為に励んでしまったとしても不思議はなかった。  
 
ショーツを脱ぐ手間さえも惜しいのか、水玉柄の下着の上から性器に指を這わせる。  
最初は生地のすべすべした肌触りが指にあたっていたが、  
それも内側から分泌された愛液が溢れて湿り気を帯び始めた。  
 
ちゅ…くちゅ、っ、くちゅ……っ。  
「はぅ、っ……ん、ぁぁ……」  
両足を限界まで開き、狭い個室の中で壁に足先を突っ張らせるようにする。  
指で秘所を嬲るだけでは飽き足らないのか、自然と腰が動いてしまう。  
やがて濡れて秘唇にへばりついた股布を強引に引き剥がしながら、指先が直に膣口に潜り込んだ。  
「ひっ、ん、ぅぅ、っああっ!」  
ぐじゅぐじゅと掻き回される葵の秘部。  
単純な抜き差しから、陰唇をきつく引っ張るようにしたり、また陰核を爪先で引っかいたり。  
――その行為には充分な錬度が感じられる手の動きであった。  
未だ未開通の、狭くきつい媚肉を攪拌するたびにびちゃびちゃと愛液は飛び散り、  
下着を濡らすだけに留まらず太腿を、尻をつたって便器に垂れ落ちていく。  
 
「……あ、アカン、足りへん、ん……ぅっ……!」  
 
秘所が焼け付くのではないかと思えるほどに激しく自慰をしながらも、まだ足りないのか。  
葵はそう独りごちると、壁について身体を支えていたもう片方の手も股間へと持っていった。  
背を背後の貯水タンクに預け、脚を目一杯に開く。  
「こ、こっち……も……ぉ、っ――……!」  
 
くちゅっ……。  
洪水さながらに分泌液を撒き散らす秘所に指先をあてて、自身の愛液をすくい取る。  
そのままゆっくりと腰を上げて二本目の手が目指した先は――、  
本来、この場所でこそ使用する身体の器官。  
性器から流れ落ちた愛液で淫らに濡れ光る、肛門であった。  
 
「――ぁ、っ……」  
伸ばした指先で、葵は尻穴の皺の数を確認するようにまずは下着の上からゆっくりと撫でていく。  
身体はすぐにでも激しい愛撫を期待しているのだが、  
それを先延ばしにして、焦らして悦楽を得ることを無意識に行っているのである。  
前を触っているときとは別種の快楽。  
排泄物をひり出すことにしか使わないはずの場所から得ているあり得ない気持ち良さに、  
チルドレン1の常識人である葵は、自らが徹底的に貶められているさまを幻視して昂ぶりを覚える。  
「や、ぁぁ、そんなぁっ、っ――、そっちばっかり、っ……やめぇ、み、みなも……」  
うわ言のように、自身が責められているかのような台詞を呟く。  
ともすれば、自分は『こっち』の方が好きなのではないか……、そんな思いを振り払うように。  
自分に責任はないと言い聞かせるように。  
 
ぐじゅぶううぅっ!!  
「っ――――! ぁっ……!!」  
程なくして、襞のひとつひとつを丹念にほぐし終わった指先が目的地へ向けて侵入を始める。  
最初は下着を肛穴内にねじ込むように、  
すぐにそれだけでは我慢できなくなって下着を横にずらし、直接自らの排泄孔へと。  
 
ゆっくり確実に、スレンダーなお尻の中央の、放射線状に皺の伸びた箇所に沈み込んでいく白い指。  
すべて自らの意思で行っているにも関わらず、葵はその行為に目を剥いて震えた。  
開いた口から舌先までも出すほどに我を忘れて、指の抽送を繰り返す。  
 
ぶじゅっ、じゅぶぶっ! じゅぶ、ぶじゅっ、ぐぢゃっ!!  
「はぁ、ぅっ、くぅぅぅ!!」  
両手がひっきりなしに陰部を弄りまわしていく。  
陰核の包皮は剥けきり、裸になったそれは指でしごかれて天に向けてビクビクとそそり立つ。  
男がペニスをしごくのと似たその挙動に合わせて、腰も上下に振りたくられる。  
 
秘所の下でひくつく尻穴に突きこまれた指は、実に二本。  
少女の細指であるとはいえ、それは充分な太さを持って葵の肛門を陵辱していた。  
腸液にまみれた人差し指と中指が、バタ足をかくように腸壁をこねくり回して愉悦を生み出す。  
ぐちぐちと、愛液よりも幾分か粘度の高そうな音が繰り返し体内から響く。  
「は、ひぃ、おし、お尻っ、――ふぁ、ぁぁぁ!!」  
 
既に人事不省に陥りかけた葵は、すぐそこまで迫った絶頂を予期して強く歯を噛み締める。  
今更、という気もしないではないが、イッてしまったときの声を殺すために。  
程なくして、その時が訪れた。  
 
ぶるぶると震える身体。膣口からは尿水とは別の透明な液体が飛沫き、床のマットを汚す。  
収縮した校門括約筋は自身の二本指を痛いほどに食い締め、暴れる動きを抑制した。  
全身からぶわっ、と汗が噴き出る。  
声が漏れないようにと食いしばった歯の、口の隙間からは殺しきれなかった絶叫が迸った。  
「ん、んんぅうぅぅぅぅぅっっ!!」  
 
痙攣するように跳ねる葵の身体。  
黒髪もそれに合わせて揺れ、前髪は額にべったりと張り付く。  
激しすぎる動きにズレた眼鏡は鼻に支えられ、  
涎を零してしまったことにも気づかぬままに、葵は長い絶頂に浸り続けたのであった。  
 
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……と、大体週に一回のペースでシていたそれは、  
普段は自分で下着を洗濯していることもあって特に問題は無かった。  
――しかし今回に限って実家に帰る際に股間部分のしとどに濡れたそれを持っていくのを忘れてしまい。  
そうして葵は、悶々と恥辱に悶えることになっているのであった。  
 
その羞恥に震える肩に、優しく置かれる手。  
ぽむ。――――ビクッ!!  
「っ!? な、何やっ!?」  
葵がびっくりして振り返ると、そこにはいっそ清清しい顔をした紫穂の姿。  
しかしその笑みは、多分にオトナの妖艶さを纏ったもので。  
 
「オナニー……してたのね」  
「よ、読むなやっ――!!」  
秘密にしておいたことは当然のように紫穂に読まれ、悲鳴をあげながら身体をよじる葵。  
その様を眺めて微笑ましげに佇む紫穂の背後では、薫が理解できないという表情をしていた。  
 
「――大丈夫よ、葵ちゃん。お嫁になんて行く必要はないわ。  
 …………未来はきっと『三号さん』だから♪」  
 
「つーかさー。別にあたしたちに隠れてオナニーする必要ないじゃん? 布団でシろよー。  
 おいちゃんが見ててやるからさー」  
「薫ちゃん、ベッドの真ん中なのにしちゃうもんね……」  
「〜〜っっ!!」  
 
へっへっへ、と最近ご無沙汰なオヤジの表情をして、薫が追随して語りかける。  
性的にあっけらかんとしすぎている二人に囲まれ、  
葵は自身の性観念がガラガラと壊れていきそうになるのを感じていた。  
 
 
おわり  
 

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