・・・いつからこうなってしまったのだろう  
こんなことをしてるのがバレたらただじゃ済まないのに  
少佐にこんなことをしているって知られたらアタシのことなんか見限るに違いない  
中学校に入学して・・・あいつらとも友達になったのに・・・アタシがこんなことに耽っていると分かったら・・・  
・・・でも、止めることなんてできない  
もうこのジンジンする・・・どうしようもない気持ちはこうすることでしか抑えることはできない  
また戻ってしまいそう・・・最低だったあの頃のアタシに・・・  
 
夜、靴とニーソックスのみを身につけた女性が振るえながら夜の街を歩いていく  
その女性は首から上が無く、はたから見ればとても不気味だったが同時に目を惹くモノでもあった  
だがそれはけして猟奇的なものや幽霊の類ではなく、部分テレポートで頭が別の空間にしっかりと存在しているのだ  
首から上の空間で顔を薄紅色に上気させたこの露出魔――筑紫澪が息を荒げている  
 
顔だけは普段の住処にあり視覚情報は0に等しいため、  
安全でかつ毎日の生活で完全に覚えきった範囲でしか歩き回ることはできない  
覚えたと言っても進む先に何があるか分からないためその歩みはおぼつかないものにならざるを得ない  
ときおり段差につまづき、性器どころか肛門までまるまる見せてしまうぐらいみっともない格好を晒すこともあった  
もしかしたら誰かにこの犯して下さいと言わんばかりの痴態を見られたんじゃないかと思うと澪の恥部に潤いが増していく  
帰ってきてからの2,3時間はこの余韻の耽りながらの自慰行為に夢中になった  
「ぁ・・・うぅ・・・ん・・・」  
同室のカズラはこの時間には深く眠りについているからいいものの、  
別の部屋でパティは何かに勤しんでいるようで家に帰ってからも気が抜けなかった  
自分で決めた範囲を毎晩一周するのが彼女の深夜の日課になった頃には外での自慰に明け暮れ、  
始めは歩きながら軽く指先で乳房の尖端をつついたり、女性器を擦りあげていただけだったが、  
最近ではその場に蹲り、一度絶頂に達するまで貪るように性感帯を弄りつくすようになっていた  
 
今日も淫らな日課が始まる  
外の空気が直に肌を刺激してきて、胸の尖端は痛いぐらいに硬くなってきていた  
気持ちの昂ぶりのために住処を出たときにはすでに蜜が太腿にまで伝って落ちていて、  
太腿の部分に吹いてくる風が冷たくて自然と足が内に寄っていってしまう  
(車が通りすぎる音がする・・・気づかれたかな)  
ジュン・・・  
陰部に指を伸ばし、潤いが増したのを確かめる  
(今日は人気がする・・・こっちに入ろ)  
吸い込まれるようにビルの裏に入っていこうとしたとき、急に身体が持って行かれる感覚があった  
「やっ!何よコレ!」  
澪は身体をばたつかせるが、状況が分からずどう抵抗したらいいのか分からない  
テレポートで身体を戻そうと思いついた瞬間、首の下から声が聞こえてくる  
「部分テレポートを使って逃げようと思ってるようだが無駄だぜ。こっちにはECMがあるからな」  
澪の部分テレポートを使っている際にECMが起動されてしまったら、  
空間が切断されることはないのだが、そこから彼女は自由にテレポートさせることは出来ず、  
完全に身体は向こうの空間に置いてきぼりになってしまうのだった  
「・・・イヤ・・・何しようって言うのよ・・・」  
この後自分が何をされてしまうのか・・・想像するのは容易いことだった  
澪は覚悟を決めた・・・というよりもどうすることもできなかった  
恐怖心やこれ以上周りに気づかれるわけにはいかないため強く抵抗の声を出すこともできず  
ある意味紙一枚よりも薄い隔たりの先で起こっている事態にただ震えているだけだった  
 
圧倒的な力に抑え付けられ、驚くほど手際よく手足を縛り上げられてしまう澪  
無論、そんなことをしなくても彼女には抵抗する気力などもはや残されてはいなかったのだが・・・  
男は彼女の後ろから抱きかかえるように身体を支え、二つの手が彼女の身体を撫で回していく  
片方の手は胸を重点的に、もう片方の手は脚から臀部、腰周りに腹とまるで蛇が這い上がっていくようであった  
澪の頬を涙が伝い、空間を超えて首から鎖骨へと垂れ落ちる  
男は鎖骨に溜まった涙を掬い上げるように舐め取る  
「ひゃん!」  
自分の声に反応し、腰に当たっている竿が痙攣したように澪は感じた  
「なかなかいいロリータボイスで鳴くんだな・・・この淫乱女が」  
心の中では否定しようとするものの声が出ない  
「毎晩全裸の女がここらへんを徘徊してるって噂は本当だったんだな・・・  
こんなことを続けてよく恥ずかしくないもんだな?あぁ?返事しろよ!」  
罵声と同時に乳首と陰核に抓るような刺激が与えられた  
「やっ!」  
「性感帯を弄らねーと喋れねぇのかよおめーはよ」  
「や・・・これ以上止め・・・あっ」  
「夜な夜な全裸で自慰しながら歩き回ってるくせに今更止めてくださいもねーだろ  
ずっと誰かに犯されるのを待ってたんだろ?」  
「・・・そんなことない・・・わよ・・・」  
「おかしいなぁ・・・おまえの身体は真逆の反応を示してるぞ?」  
「そんなことおぉぉぉ・・・ないいぃぃ・・・っああああああああああああああ  
ああああああぁぁぁぁぁぁっっんっ!」  
ひくついた淫唇はその説得力の無さを証明していた  
 
「はぁ・・・はぁん・・・いっ・・・」  
顔すら分からぬ男に捕まってから10分以上経っただろうか  
自分の身体を這う手の数が4つあることに気づく  
両乳房、尻、陰部の四ヶ所  
それぞれが手の為すがままに形を変えていき、弄ばれていく  
(ウソ・・・人が増えてる・・・)  
四ヶ所からの刺激が神経を通り、脳を満たしていく  
澪の顔はすでに真っ赤に上気し、目も虚ろになり、口が開きっぱなしになっている  
突然両手両足を拘束していた縄が解かれるが  
希望を見いだすよりも早く手足は後から来た男の手に抑えつけられてしまう  
「俺たち全員を満足させるまで今日の散歩は終わらないよ〜?」  
「だから頑張って気持ちよくしてくれよw」  
手や舌撫で回される感覚が増えていくと共に何かを押しつけてくる感覚がある  
硬く、熱を持ち、痙攣するもの  
それは胸や腋の下、足の裏を重点的に擦りつけられ、澪には不快なくすぐったさを感じていた  
掌にもその異物感を押しつけられ、無理矢理その異物を握らされる  
「そ・・・そんなもの近づけないでっ!バカ!クズ!死ね!」  
擦りつけられるその先端からねっとりとした液体が沸き、より澪の不快感を煽る  
「はぁぁ・・・出るっ!」  
「出すぞ!腋に出すからな!」  
全身に白濁を浴びながら澪は男達を心底から侮蔑した  
自分の行為を棚に上げて  
 
(今・・・何人に犯されているんだろ・・・)  
身体を嬲る手や舌は際限なく増えていくのではないかという予感が時間の感覚を麻痺させる  
外からは下品な欲望を少しも隠そうとしない声が聞こえてくる  
乳房には舌が這い回り、陰部には代わる代わる誰のかも分からない指が突き立てられていく  
行き場の無い指が肛門を穿り、内からかき回していく  
ずっ・・・ぐり・・・ぐり・・・  
臍の周りを這う複数の舌に不快と快楽を覚える  
「ダメッ!イくっ・・・イックウウウウウウゥゥゥゥッッッッ!!!!!!」  
目が見えないことも手伝って興奮も高まり、もう何度も達せられたか分からない  
強制的な絶頂に達するたびに地面の液だまりはその領域を広げて行った  
指が引き抜かれ、終わらない愛撫からようやく解放されたと思った矢先、  
また別の異物感が膣の中に進入する  
(何よコレ・・・何挿れてんのよ・・・)  
ふいに挿入物から迫り上がる振動が快楽を通して澪を刺激する  
「ひいぃぃっ・・・やぁあ・・・」  
「指よりもこっちの方がお気に入りのようだな・・・もっとやろうか?」  
ピンクローターが2つ3つと立て続けに挿入されていくごとに大きく身体を痙攣させる  
膣内でローター同士がぶつかり合い振動する音と膣から溢れんばかりの愛液が不快ながらも淫靡な音をたて、それは澪を聴覚から熱くする  
あまりにも激しさに膣が破裂してしまうのではないかと思うほどだった  
引き抜かれてはまた挿入される 挿入されては引き抜かれる  
男達はにやつきながら陰唇のひきつる様をショーのように見入った  
 
陰唇を玩具にされるのにも慣れてしまい、反応が薄くなったと感じた主犯格の男が澪に囁いた  
「おまえが筋金入りの色情魔だってことを証明してやるよ」  
「・・・もう何をされてもアタシは動じないわよ・・・アンタらなんかに・・・」  
街の陰での行為はもう数時間に及んでいたためか、澪の精神はいくらか立ち直っていた  
身体面ではもうどうしようもないが、心だけは最後まで屈するつもりはなかった  
「アンタらみたいなノーマルはいつか絶対に捕まえて・・・この手でぶっ殺してやるから・・・!  
ECMさえ無ければアンタらなんか・・・」  
「そのECMのことなんだが、実は一回も使ってないんだよなぁ・・・  
つまりおまえは勝手に諦めて俺たちに身を委ねたわけだ  
正確に言えば諦めたフリをして俺たちと楽しんでるわけだ!」  
声が出なかった  
(そんなことに気づかなかった自分が憎かったし、自分の欲望を認めたくもなかった  
アタシはこんな得体の知れないヤツらと乱交パーティなんてゴメンよ  
じゃああの日課は何なの?こんな奴らを誘っていたんじゃないの?  
裸で外を歩き回ってオナニーしてもまだ満足しきってないじゃない  
もう一人じゃこの気持ちは抑えることなんてできっこないのよ  
だったらアタシはどうすればいいのよ・・・どうやったらこのウズウズを止められるのよ・・・)  
 
アタシに名前すらついていなかった頃  
来る日も来る日も薄汚い兵士達相手に身体を売っていた  
始めはよく分からないまま布きれを脱がされ  
噎せ返るほどの臭うチンポを口に押し込まれた  
・・・涙が止まらなかったな  
痛いぐらい頭を抑え付けられ、容赦なく腰を打ち付けられた  
チンポをねじ込む行為はその時は殴る蹴ると言った暴力の類だとしか思っていなかった  
顔中に精液をブチ撒け、項垂れる私を尻目に満足した兵士は持っていたパンくずを置いてどこかへ消えた  
それからアタシは幼いながらに身体をつかえばお金を稼げることを覚えた  
暴力にしても殴ったり蹴られるよりはマシだし、このあたりではそうやってお金を稼いでる女の子もいたからだ  
性器や乳首を弄らせ、自分は手を使ってチンポをしごきあげる  
ザーメンの雨でも降ったかのようにになったアタシの横にお金や食べ物、水を置いていく  
そして精液臭をまき散らしながら食べ物と水を買いに行っていた  
親がアタシに買ってくれたと思われるぬいぐるみを引きずりながら  
 
純血を散らされたときはホント最悪だった  
それまでアタシの身体を買っていった奴もクズだったけど幼い子供にチンポを突き立てるほど腐っちゃいなかった  
その相手は今までと違って少し小綺麗だったことを覚えている  
けれどその男も所詮は同類だった  
前戯すらせずにおっ立てたペニスをアタシに・・・  
生まれてから一番大きかった痛み、精神的にも肉体的にもそれはアタシを大きく打ちのめした  
性器の本来の用途など知らないアタシはひたすら泣きじゃくって抜き出すことを懇願した  
手や口でならいくらでもするからと指ならずっと挿れたっていいからと  
言葉を覚えてなかったアタシの願いなんか通じるわけもなかったけどね  
相手はアタシが腹の下で痛みにのたうち回ってるのをニタニタと笑いながら腰を振ってたわ  
痛みの波に耐えきれずアタシは・・・気絶した  
次に意識を取り戻したとき、アタシが目覚めたことに気づいた乞食がお金を握りしめて走りさって行ったのが見えた  
きっとアタシを犯してお金もとるつもりだったのだろう  
間抜けにも下半身を露出したままみっともない姿のまま去っていった  
あらゆる痛みがまだ抜けきらなかったアタシに追いかける力なんて残されて無かった  
 
以降、アタシの生活はよりマシなものになっていった  
男を早くイかすコツやより金をふんだくることを学んだし  
セックス自体も快楽を得ることができるのだということも分かった  
性別は違うにしろ、男達は快楽を求めるためにアタシにあんなことをさせたことも理解できた  
この頃には自分で意識してテレポートすることもできるようになって食べ物にお金を使う必要も無くなった  
それでもアタシは売春を止めなかった  
ひたすらお金を貯めていつかアタシをこんな目に遭わせた奴ら全員をぶっ殺してやる  
そう誓った  
・・・ただ、それはタテマエだったってことを今日、今、思い知らされた  
この快楽に浸りきっていたいという全身に染み渡った欲望を  
相手を気持ちよくしてやるためにしていたのではなく、  
自分が気持ちよくなりたいがためにしていたんだってコト  
あの頃、アタシはすでに色狂いに仕立て上げられたなんてコトをね!!  
 
「まぁどうしても自分が淫乱女だって認めねーんなら俺たちも素直に切り上げてやるけどな」  
「十分遊ばせてもらったもんな」  
「えっ・・・」  
「思いの外大人数になってしまったし誰かに見つかっても困るからな  
そろそろ引き上げさせてもらうぜ」  
「・・・やだ・・・」  
その瞬間、男達は完全に勝利したかのような笑みを密かに浮かべた  
「・・・何がイヤなんだ?」  
「アタシを放っておかないで・・・」  
「つってももうオマエに用は無いしなぁ」  
「アタシはあるわよ・・・」  
「え?」  
「何して欲しいって?」  
お互いに相手の言動を予測することは容易いことだった  
分かっているが故に澪の声は震え、男達は語気を強めていった  
「・・・ンを・・・れて・・・」  
「きこえねーなぁ!?」  
「ハッキリ言えよ!」  
「・・・んちんを・・・おちんちんを澪のおまんことおしりの穴に挿れて!」  
「・・・プッw こいつ自分から名前喋りやがったwww」  
「輪姦されるだけで済んだはずなのに親切に名前までバラしてやんのなー」  
「こいつ頭悪そうだなーw」  
「淫乱すぎておバカになっちゃったんだなw」  
「お望み通り掻き回してやるから安心しろよ み・お・ちゃ・ん!」  
――終わった  
自分の頭の悪さ、いやらしさをこれほど恨めしく思ったことはない  
またあの性器の感覚を味わいたいがために思考がぶっ飛んでしまった  
向こうからは自分の名前を交えた罵声が飛んでくる  
せめて同室のカズラにだけはバレないようにと・・・静かに泣いた  
 
「ほら、おまえらがあまりにも焦らすもんだから泣いちゃってるよ澪ちゃん」  
「ごめんねーw今ぶっ刺してあげるからねー」  
亀頭を澪の蜜源に擦りつけていた男が後ろに回り、澪の身体を持ち上げる  
「にいいいいいいぃぃぃぃぃぃいいいいいぃぃっっっっっ!!!!!!!!!!!!・・・」  
突然菊門から来る進入感に驚き、押し殺すような叫びを上げる  
「いきなり後ろはキチクだなおい」  
「でも全然スムーズに入ってやんのwこれゼッテー初めてじゃないだろ」  
一度ピストン運動を止め、澪の脚をM字に持ち上げる  
肛門が陰茎に吸い付く様が晒され、男達の下卑た視線が集中する  
「おーい、澪ちゃんが自分の名前を言ってまでお願いしてくれてんだから早くこっちにも入れてやれよ」  
後ろから伸びた手が小陰唇を割る  
中から溢れだした淫蜜が月の光を反射して一層卑猥な光景を作りだしていた  
一番近くで見ていた男が先を越させないとばかりの勢いで澪を貫く  
二つのリズムが彼女を揺さぶり、快感を高めていく  
少佐に拾われたことで自分の中に封じ込められていた欲求が曝かれ、思いのままに満たされている  
「そろそろ出すぞっ・・・!澪ちゃんの中にたっぷり出してやるからな!」  
欲望が精液を介して彼女の胎内に注ぎ込まれていく  
ドプッ・・・ドクッ・・・  
持て余された精や下卑た罵声を浴びる彼女もはや屈辱など無かった  
(アタシは・・・ただの色狂い・・・)  
彼女の目は再び昔の濁りを宿していた  
 
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ・・・・・・・・・  
「・・・・・・今日はなんだかアル総受けのインスピレーションが刺激されて止まないわね」  
パティの夜もまた、終わりそうにない  
 

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