明るい蛍光灯の下、腰を振っているのは、まだ幼さという衣を脱ぎ捨て始めた年頃の少女。
恥じらうことなく青年にまたがり、その突き上げにあわせて肉づきの薄い腰を揺すっていた。
「あん、だめっ、あたしまた、またいくうぅっ!」
青年のその、一見優男にも見える表情にはやや不釣り合いとも思える逞しい肉棒に膣奥深くを突き上げられ、少女は、ひときわ高い嬌声を上げ、伸ばしはじめた髪を波打たせ身をのけ反らせた。
膣壁の締め付けが増し、太腿の震えとともに少女が幾度目かの絶頂に達したことを青年に伝える。
ふっ…と意識を手放した少女のからだが前のめりに倒れ込んできた。
とっさに青年は少女の膨らみかけの胸に手を添え、そのからだを支えた。
そのままわしづかみにした乳房を荒々しく揉みしだき、少女の覚醒を強制的にうながす。
「ほら、薫っ、しっかりしろ!」
叱咤しながらも肉棒が抜けてしまわないように注意しながら、青年は、器用に少女のからだを仰向けに倒し、その上にのしかかっていった。
青年の体重が腰の一点にかかり、さらに少女の奥を責めさいなむ。
「ひ、ひいいぃっ、だ、だめだ、皆本、あたしもう、逝っ、逝ってるぅっ!」
息も絶え絶えの訴えに耳を貸すこともなく、皆本は薫の尻を抱え込み自らの腰を打ちつけ続けた。
そんな皆本に両腕両足をからめ、薫は全身でしかみつく。
「ひ、ひぃっ、ひいぃっ」
「く…っ、だめだ、ぼくもいくぞ、薫っ!」
「ああきてえぇっ、皆本の熱い精液、全部あたしの中にぃっ!」
皆本の肉棒が脈動し、薫のまだ幼い子宮の奥深くに大量の精液が注ぎこまれる。
「ぐはっ…あ…で、出てる…いっぱい出てるぅ…」
子宮を灼かれる強烈な感覚に、薫は今度こそ完全に意識を失くし、皆本のからだに絡みついていた手足を力無く落とした。
白目を剥いて、わずかに開いた口唇を震わせる薫の表情を満足気に見下ろしながら、皆本はゆっくり腰を引いていく。
ずるりと姿を現した肉棒は、薫の膣内に入っていたことが信じられないほどの長大なものだった。
雁首が壁をこすりあげる刺激に、意識のない薫のからだがビクンと震え、ぽっかりと開いたままの膣口から、白濁した泡混じりの粘液が溢れ出す。
「なんやなんや、薫ぅ、だらしないでぇ」
「あらあら…。もう、幸せそうな顔して気絶しちゃって、薫ちゃんてば」
皆本の背中越しに、全裸に、いたずらっぽい笑みを浮かべた葵と紫穂が、その顔をのぞかせる。
皆本はその場に立ち上がると、紫穂の軽くカールした柔毛に指をくしゃりと絡ませ、頭を撫でながら自分の顔を見上げさせた。
「さ、紫穂、きれいにしてくれるかい」
そう言うと、皆本は屹立したままの肉茎を紫穂の目の前に突き付けた。
ゴクッと生唾を飲み込むと、紫穂は目を閉じ、皆本の精液と薫の愛液でぬるぬるの肉棒に口づける。
軽く鈴口をついばみ、薫の愛液とまだにじみでる精液を軽く吸うと、口をいっぱいに開いて亀頭をくわえ込んだ。
口内を占領された紫穂は苦しげな息を鼻から吐きつつ、それでも懸命に皆本のペニスに舌を這わせた。
「んぶっ、んむ、んぶぁ…ど、どう? 皆本さん」
「ああ気持ちいいよ、紫穂…やっぱりおまえのフェラチオは最高だな」
「ほんと…? 嬉しい」
愛おしさと心地良さを、ガードすることなくむしろ積極的に紫穂に読み取らせやすいように意識の表層に上らせる。
そうすることで紫穂は、自分と皆本の感覚を合わせた二重の快感に囚われるのだ。
真っ赤に染めた頬をへこませ、一心不乱に口唇愛撫を続ける紫穂の頭を撫でながら皆本は、葵に目を向けた。
「葵は薫に、いつものやつを頼むな」
「はいなー」
葵は、気を失ったままの薫の下腹部に掌を当て目を閉じた。
そして、
「よっ」
軽い掛け声とともに手首を振る。
その動きにあわせるように、ひゅぱっ、と空中に白い粘液の固まりが姿を現した。
さっき薫の膣奥に出したばかりの皆本の精液だ。
葵のもつ物体テレポート能力を応用して中出しした精液をからだの外に運び出すという、皆本が考案した彼女たちならではの避妊法だった。
葵は、空中に浮かぶ精液の下に自分の顔をもっていくと、口をいっぱいに開け目を閉じる。
そして念を解くと、白濁の塊はびしゃっと葵の顔面に落下した。
いくら大量の精液とはいえ、やろうと思えば、すべてを口に含むことも簡単にできた。しかし葵はあえて大半をその顔面で受け止めてみせた。
黒髪が、頬が、鼻が、そしてトレードマークの眼鏡がべっとりと精液に白く汚される。
そんな葵を、紫穂の口淫を受けながら皆本は呆れたように眺めた。
「おいおい葵、なにやってるんだよ」
「えへへ〜、これぞひとり顔面シャワーや」
頬についた精液を指ですくい、舐めとりながら、葵が笑う。
「せっかく皆本はんがいっぱい出さはったザーメンやのに、ちゃんと有効利用せんともったいないやろ」
「…まったく」
紅潮した笑顔を白濁にも染めつつ笑う葵に、皆本は苦笑する。
目を閉じると葵は、味わうように頬をすぼめ、口の中で舌をうごめかした。
「うーん、まったりとした中にもしっかりとコクがあり、皆本はんの草原のような青臭さと、薫の海の潮のようなまろやかさと、両方の旨味が絡み合いつつも、互いの良さを消しあってない…うん、星三つ!」
「おまえはいつからザーメンソムリエになった」
ペシッ、と葵の後頭部にツッコミを入れる皆本。
「み、皆本さん…」
肉棒から唇を離して荒い息をはきながら紫穂が、うっすらと涙をためた瞳で皆本を上目使いに見上げる。
「…ん? どうしたんだ、紫穂?」
意識して、冷めた目で見下ろしながら、皆本は意地悪く聞く。
「あたし、お口、頑張ったの…だから、ご褒美、欲しいの…」
「ご褒美か…何が欲しいんだ? はっきり言ってくれないと、あげられないなぁ」
薄ら笑いを浮かべる皆本は、亀頭の先を紫穂の鼻先にグリグリと押し付けながら、わかりきった問いかけをしてみせた。
「…お。おちんちん、をください」
「そんな言い方じゃだめだな」
「そんな…っ」
「ほら。どうした? 紫穂は賢い子だから、ちゃんと言えるだろう?」
ごくりと生唾を飲み込んで、紫穂は、震える口唇をさらに開く。
「み、皆本さんの、太くて立派なおちんぽ様を…紫穂の、いやらしいおまんこにぶち込んでくださいぃっ」
「よしよしよく言えたな、紫穂…えらいぞ」
目の前にしゃがみ込んで皆本は、優しい笑顔で紫穂の目を見つめ、その頭を撫でる。
「それじゃ紫穂、仰向けになってごらん」
「は、はい…きゃっ!?」
上向きに寝ておずおずと開かれた両足を肩に担ぎ、皆本は、紫穂のからだをぐぐっとふたつに折り曲げた。
そして紫穂の口唇愛撫でより以上の大きさと固さを得た肉棒を、彼女のとろとろになった膣口にそえ、一気に最奥まで貫く。
「ぅがあはぁっ! か、は…あ、おぉ…っ」
亀頭の先端で子宮の入口をひしゃげられ、それだけでエクスタシーにつきあげられた紫穂は、獣じみた叫び声をあげた。
両肩を押さえつけて紫穂のからだを固定すると、皆本は全体重かけて腰を打ちつけていく。
衝撃の逃げ場を無くされた紫穂は、細い腰でまともにその責めを受け止め翻弄された。
「あぐっ、あぎぃっ、み、皆本さ、だめっ、すご、すごすぎぃ…っ」
「くっ、いいぞ紫穂…っ、締まる…っ」
「ぐはあぁっ! だべ、ご、ごわれるぅっ、あだじのおまんごがあっ、あがぁっ!?」
ただでさえ狭い紫穂の膣が、不自然な体勢をとらされることでさらに、皆本の肉棒を握り潰さんばかりに締めつけた。
まとわりついてくる肉のヒダを力任せに引きはがすようにしながら、皆本の腰の動きは激しさを増していく。
涙とよだれにまみれた顔を左右に激しく振り、紫穂は声を嗄らして絶叫しつづけた。
「しっかしいつもながら…ほぉんまけだものみたいやなぁ、ちんぽはめられとるときの紫穂は」
紫穂の顔をのぞきこみ、激しく揺れる乳房をツンツンと指先でつつきながら、葵が呆れたように言う。
だがそんな葵の言葉も、いまの紫穂にはまったく耳に入らない。
「んぐぶっ、おぐぅっ、当だっでるぅ…ずごい、ずごいのぉ…っ」
「いくぞっ、紫穂っ!」
「いひいぃっ、来てぇ、あだじ、あだじももう、だめええぇっ!」
「くっ、出るっ!」
「ひいいぃっ!?」
射精する直前に肉棒を引き抜くと、皆本は、紫穂の髪をつかんでその上半身を引き起こした。
そして紫穂の目の前につきつけると、一気に欲望を開放する。
「あぶぁぁっ! あ、おおぉ…あ、熱ぅいぃ…」
髪から顔全体に大量の精液を浴びせかけられ、紫穂は白濁に染められた表情を呆けた笑みに歪めた。
普段の怜悧さはどこにも見えず、ただただ快感に狂い恥態をさらす、一匹の牝と化した少女の姿がそこにはあるだけだった。
「んあっ!? かはぁ…」
紫穂のからだがビクンと一度大きく震えると、やがて力を失い、ぐらりと皆本に倒れかかっていった。
「ふう」
完全に気を失った紫穂のからだを抱きとめ、寝かせてやると、皆本はひとつ大きな息をついた。
「なんやなんや皆本はん、もう疲れてもうたんとちゃうやろなぁ?」
吐息を聞きとがめた葵が唇をとがらせた。
そして腕を絡ませて、挑発するようなジト目で皆本を見上げてくる。
「うちがまだ残っとんねんでぇ。待たされてしもうたぶんも、たぁっぷりと可愛がってもらわんとなぁ」
「ははっ、わかってるよ、葵」
すねた振りで甘えてくる葵に微笑みかけつつ、皆本は片手を伸ばすと、すでに固くしこっている乳首をギュッとつねりあげた。
「いひぃっ!? ちょ、いきなり何すんねんなっ」
「…うるさいな。いいから黙ってさっさと四つん這いになって、尻をこっちに向けろっ」
いきなりの責めに抗議する葵に、あえて乱暴な命令口調で皆本は言う。
もちろん、優しくしてやるよりもそのほうが、葵がより感じ、悦ぶことを承知したうえでのことだ。
「あ、あぁ、は、はい…」
いそいそとからだの向きを変え四つん這いとなり、葵は尻をグッて上げて自らの恥蔀をさらす。
「…どうぞ、皆本はん」
目の前でずっと見せつけられつづけていた、愛しい男と親友二人の性宴に、葵のそこはすでにどろどろに濡れそぼっていた。
「なにもしないうちからこんなに濡らして…ほんとに変態のドスケベなんだな、葵は」
「す、すんまへ…ひっ」
「こんな変態娘には、やっぱりお仕置きしてやる必要があるよな…なあ、おまえもそう思うだろう?」
人差し指をグイッと奥までねじ込み、中をこね回しながら、皆本は意地悪く尋く。
「は、はい、してほしい…です」
おずおずと、口を開く葵。
「うち、変態やから…そやから皆本はんにいっぱいお仕置きしてもらわんと…あかんねん…っ」
「そうか、してほしいか…っ」
手を振り上げると、皆本は葵の尻たぶに力いっぱい振り落とした。
バシィッと肉をぶつ音が響き渡り、葵が甲高い悲鳴をあげる。
何度も何度も激しく打ちすえられ、そのたびに、葵の白かった尻が真っ赤に染まっていく。
「きゃひぃっ、あがぁっ、ぐぁはあぁっ!」
絶叫しながらも、皆本の目には、蜜壷からとろとろといやらしい液体がこぼれるのがはっきりと見えていた。
「だめだな、こりゃ…おまえを喜ばせるばっかりで、全然お仕置きになってないじゃないか」
「あぐ…はひぃ…」
もはやからだを支えることができない両腕を投げだし、葵は、横顔をシーツに埋めてよだれを垂れ流している。
ほとんど意識を朦朧とさせながら、赤い手形をいっぱいにつけた葵の尻は、そこだけ別の生き物であるかのようにヒクヒクとうごめき、皆本を誘っていた。
それを見てにやりと唇を歪めると、皆本は葵の尻をもう一度、軽くぴしゃりと叩いた。
「ほら葵、入れるぞ! 尻をもっと上げるんだ」
「ぅあ…い」
のろのろと、それでも皆本の指示に従い、葵は尻を高く掲げた。
膝立ちのままで葵の後ろに移動し、両手でグイッと尻肉を拡げ、屹立した肉棒の先端をを蜜壷に食い込ませ、こすりつける皆本。
「あ、あ…じらさんといてえなぁ…は、はよぉ…」
「焦るなよ、いま入れてやるからな」
糸を引くほどにねっとりと愛液をまぶすと、皆本は先端を蜜壷ではなくその上の、菊花のすぼまりに押し当てた。
「いひぃっ!?」
予想外の場所からの刺激に、葵は息を飲む。
「力抜けよ、葵」
「ちょっ、み、皆本はん、あかん、そこ、違…っ」
あわてる葵にかまわず、暴れる尻を動かないようにがっちりと固定し、皆本は腰を前にグイッと押し出した。
「違わないさ。葵は、尻穴にちんぽ突っ込まれて喜ぶ変態だから…なっ!」
「ひぎゃああぁぁっ!!」
グイッグイッと皆本のペニスが葵の尻穴に押し込まれていった。
狭い蕾をむりやりに強引にこじ開けられ、葵は背中を反らし、目を見開いて叫ぶ。
「ははっ、いいぞ、葵、締まるっ」
「おごあぉ…皆本、はん…無理や、抜い、でぇ…」
下腹が尻に密着するくらいに根元まで挿入し、皆本は動きを止めた。
汗のにじむ背中が、シーツを握る手が、痙攣するのがはっきりと見えた。
尻たぶを拡げ、抜ける寸前まで腰を引き、勢いよく根元まで叩き込む。
「ぎにゃぁっ!」
皆本の先端に腸奥をえぐられ、葵は胃袋から口もとまで突き抜かれるような、錯覚に襲われた。
秘唇でなく菊肛への挿入という行為による、圧倒的な被支配感と被虐感は、葵の開発され尽くしたM性を限りなく刺激する。
息苦しいほどの圧迫感、からだが裂けてしまうのではないかという恐怖、それらが全て、葵の脳内で快感としてフィードバックされるのだ。
激しく菊肛を蹂躙しながら皆本は身をかがめ、葵の秘唇に指を這わせた。
「ひにゃぁぅっ」
「どうした、葵? 口先では嫌がってるくせに、まんこはすごいことになってるじゃないか」
皆本の指摘を聞くまでもなく、葵はそれを自覚していた。
辛いのに、苦しいのに、自分のからだは更なる苦痛を求め、愛液を垂れ流してしまう。
自分がマゾヒストの変態であると思いしらされてしまうのだ。
「さ、葵…? 何かしてほしいことはないか? あれば、言ってごらん」
腰の動きを止め、根元まで肉棒を押し込んだまま、優しい口調になって皆本が聞く。
「…お尻、叩いたってください」
消え入りそうな震える声で、しかしはっきりと、葵は言った。
「うちのお尻、思いっきり叩いてください…うちは、お尻を叩かれて、喜ぶ変態なんやからぁ…っ」
激しい律動を再開させ、それに合わせて皆本は葵の尻を叩き始めた。
「そらっ、そらっ、どうだ、葵っ」
「ひぎっ、ひぎゃっ、あがあぁぁ…っ」
皆本の下腹が尻にぶつかる音が、平手が尻を打つ音が、葵の悲鳴に混ざる。
一発ごとに尻穴はギュッと締まり、皆本の肉棒をきつく握りしめた。
微妙にうつ位置と強さを変えて、与える刺激に変化を与える。打撃と打撃の間に秘唇を撫でさすり、そこからの快感を送り込むことも皆本は忘れなかった。
「はぐっ、おぐぅっ、あかん、うち、死ぬっ、死んでまうぅっ」
「安心しろっ、人間っ、これくらいじゃっ、死なないから、なっ!」
「で、でも…っ、うち、もうおかしなるぅぅっ」
「ははっ、限界かっ? よしいいぞ、イッてしまえ、葵っ!」
両腕を振り上げ、同時に尻に叩きつける。
「っ!? ひぎゃあああぁぁぁっ」
絶叫とともに一際強くなる菊肛の締めつけに、続けざまに三度目の射精となる皆本にも限界が訪れた。
「くっ! いくぞっ」
「あひっ、いいぃ…」
絶頂させられたばかりの過敏になっている腸の奥深くに、熱い精液のほとばしりを受け、葵は白目をむき舌を突き出した。
「ん…くっ」
欲望を出しきった皆本が陰茎を抜き去っても、葵の尻穴はその形のままにぽっかりと開いたまま、白濁液を垂れこぼしていた。
(注:この先に性的描写はありません、あしからず)
ビクンと小さく震えると葵は、括約筋がゆるみきったのか、チョロチョロと小便をこぼしはじめた。
それでも皆本は、あわてることなく手早くタオルを敷き、こぼれる小便を受け止める。
出尽くしたことを確認すると、たっぷりと小便を含んだタオルは脇によけて、新しいタオルでどろどろの股間をぬぐってやる。
バスタオルを敷いたシーツの上にゆっくりと葵のからだを寝かせると、皆本はキッチンへと足を運び、冷ました蒸しタオルの束を抱えて戻ってきた。
少し冷めた蒸しタオルを手にとって広げると皆本は、汗、涙、よだれ、鼻水、愛液、精液、小便と、ありとあらゆる体液にまみれた少女たちのからだを、丁寧にぬぐい、清めはじめた。
気を失ったたままの彼女たちを起こさないように気遣い、力を加減しつつ、愛おしそうにその肢体を拭いていく。
「ふぅ…」
ひとしきりぬぐい終わると、皆本はひとりずつそっと抱きかかえ、隣室の彼女たちの寝室へと運んだ。
ベッドに寝かせた全裸の少女たちにシーツをかけ、風邪をひくことのないようにエアコンの温度を適温に設定する。
ついさっきまでの、狂った性の饗宴が嘘のように、安らかな笑顔で静かに眠る少女たちを見下ろし、皆本は唇を噛みしめた。
「すまない…。薫…紫穂…葵…すまない」
本来ならば彼女たちは、レベル7という最強クラスのエスパーでさえなければ、世界の平和などというものに興味も関心も持たず、遊び回っていていい年頃のはずなのだ。
それなのに自分は、自分を含めた大人たちは、こころとからだを擦り減らすような苛酷な任務に彼女たちを追いやっている。
だからせめて、ほんのひとときではあっても、つらい日々を忘れさせてやりたい。こころを解き放たせ、単なる快楽にただ溺れさせてやりたい…。
それが、皆本がチルドレンを抱くきっかけとなった想いだった。
無論、それが正しい選択ではないということくらいは、彼も承知している。
いずれ自分は神の裁きを受け、地獄の業火に焼かれることになるのだろう。
だがしかし、その瞬間が来るまでは、この子たちの楯となって自分は戦い続けてみせる。
パンドラとも、日本政府とも、彼女たち自身の運命を敵に回してでも、だ。
明日もまた、彼女たちにはレベル7に相当する激しい任務が課せられることだろう。
だがせめて、いまこのときだけは。
「ゆっくりおやすみ、チルドレン…僕の大切な天使たち…」
パタンと静かに皆本は、寝室の扉を閉じた…。