絶対衝激エロパロSS第1弾! テーマは「コスプレ」  
 
「綾ちゃん、今日の夜、映画でも観に行かない?」  
「は、はい!や、やったあ!」  
 
携帯の主はそう、親友の棗の兄の本間治基。そのハルキから急に電話がかかってきて、突然のデートのお誘いだったのだ。  
「嬉しい・・・ハルキさんと初めてのデート・・・」  
「もしかして・・・告白されたりなんか・・・しちゃったりして・・・ウフフ」  
「で、でもまだ私とハルキさんは・・・と、とりあえず帰っておめかししなきゃ!」  
 
 
一目散に家へ帰り化粧をしながら今日の夜の事を色々考えていた。  
「ハルキさんってどんな映画見るのかなあ・・・やっぱ男の人ならアクションものかしら・・・それとも歴史モノとか・・・」  
「意外にラブストーリーものだったりして・・・ムードが上がってきたら、ハルキさんが私の手を取って・・・ヤダもう、私恥ずかしい!」  
綾の頭はもはや妄想の世界。初デートということで気分が高揚してるのだから仕方ない。  
 
そして約束の時間に先に映画館に着いたのは綾の方だった。  
 
「約束の時間まであと30分か・・・ちょっと早過ぎちゃったかな・・・」  
「とりあえずハルキさんが来るまでここで待っていよっと!」  
 
待っている間周りを歩いている人を見ると、リュックを背負った人、紙袋を持っている人が意外に多い。  
「何かあのキモ体育教師みたいな人多いな〜近くでイベントでもやってるのかしら・・・」  
少し不安に思っていたその時、ハルキの姿が視界に入った。  
 
「あっ!ハルキさーん!」  
「綾ちゃんごめん!待った?」  
「いいえ、全然待って無いです!私も今着いたところです!」  
「そう、良かった。じゃ、行こうか」  
「は、はい!」  
 
二人は映画館に入り、真ん中あたりの席に並んで座った。  
 
「(あこがれのハルキさんがすぐ隣に・・・今は二人っきり・・・)」  
「どうしたの綾ちゃん?僕の顔に何か付いている?」  
「い、いえっ!何も付いて・・・ませんよ」  
「あははっ、今日の綾ちゃん何か変だね」  
「そ、そんなことはないですよ(わあ、笑顔のハルキさんも格好いい・・・)」  
「そろそろ上演だよ」  
「は、はいっ!(ハルキさんどんな映画選んだのかなあ・・・やっぱアクションものかしら)」  
 
ブザーが鳴り、そして映画がスタートした。アクションものと思っていた綾の目に飛び込んできたタイトルは・・・  
 
「YUKI」  
 
「えっ?YUKIって誰?」  
「ア、アニメ?」  
「お、女の子?」  
綾の目にはどう見ても女の子向けのアニメにしか見えなかった。  
 
「ハ、ハルキさん・・・これって・・・?」  
「びっくりした?僕、このアニメ大好きなんだよ!いや〜YUKIちゃんやっぱ可愛いな!そう思わない?」  
「(うっ・・・)え、ええ・・・そう言われれば・・・そうですけど・・・」  
 
いきなりドン引きしてしまった綾、何でハルキさんがこんなアニメを選んだのか・・・  
 
さらにドン引きさせるごとく、後ろの席からさっき見かけたキモ体育教師みたいな軍団が  
「YUKIちゃーん!LOVELOVE!YUKIちゃーん!LOVELOVE!」  
「(うげっ・・・)な、何この集団・・・」  
 
「あははっ今日もノリノリだよ!綾ちゃん、僕達も一緒に!それっ「YUKIちゃーん!」」  
「(ガーン・・・ハ、ハルキさんまであの集団と同じ・・・しかもあの嬉しそうな笑顔・・・)」  
 
完全にハルキの意外な趣味に圧倒されてしまい、映画を見るどころか、早くこの時間が過ぎないかなと思ってしまった。  
 
そして数時間後、映画が終わり、二人は映画館を後にする。  
「いや〜面白かった!どう綾ちゃん、この映画の感想は?」  
「(見て無いけど・・・ハルキさんに悪いし)は、はい・・・面白かった・・・です」  
「そうでしょ?YUKIちゃんはこのアニメ界の救世主って言われてて、しかも△×◎▲&%#△・・・」  
「(せっかくの初デートなのに・・・ハルキさんがこんな趣味を持ってたなんて・・・幻滅・・・)」  
「ん?どうしたの綾ちゃん、顔色が悪いみたいだけど・・・何か気分でも悪くなった?」  
「い、いえいえそうじゃありません・・・きょ、今日は楽しかったです・・・また・・・誘って下さい・・・」  
「分かった!今日は綾ちゃん少し体調が悪いみたいだから、今日はこの辺でお開きにしようか」  
「は、はい・・・今日は・・・ありがとう・・・ございました・・・」  
 
綾は作り笑いをするのが精一杯で、ハルキと別れた後、目に涙を浮かべていた。  
 
帰宅後ベッドの中でハルキのことばかり考えていた。  
「ぐすっ・・・初めてのデートでハルキさんとラブラブになるはずだったのに・・・あのアニメで幻滅しちゃった・・・」  
「でも、ハルキさん大好きだし、彼の趣味とかも理解してあげることが必要なのかな・・・」  
「明日棗に色々聞いてみよっと・・・」  
 
翌朝学校に向かう途中、ハルキの妹で親友の棗に出会った。  
「あっ綾ちゃんおっはよー」  
「棗、おはよう・・・」  
「どうしたの?何だか顔色が悪いよ」  
「ううん、何でも無い。ところで、ハルキさんのことだけど・・・」  
「お兄ちゃん?お兄ちゃんがどうしたの?」  
「ハルキさんってアニメとか好きなほう?」  
「アニメ?うん、お兄ちゃんは結構好きみたいで、私も一緒に見るときがあるよ」  
「ええっ!?棗も一緒にアニメ見てるの?」  
「うん、最近だったらYUKI、っていうアニメがお兄ちゃん好きだったかな。可愛いから私も好きなんだ」  
「(YUKI・・・昨日見たやつじゃん・・・)そ、そうなんだ・・・YUKI、ね・・・は、ははは」  
「綾ちゃんなんだか変・・・朝からどうしたの?」  
「な、何でも無いよ!教えてくれて、ありがと」  
「ど、どういたしまして・・・(変な綾ちゃん・・・)」  
 
放課後、綾は運動場の片隅で色々と悩んでいた。鞄から昨日ハルキさんからもらったYUKIのパンフレットを手にしながら  
「う〜んアニメか・・・怪胴王っていうアニメなら、よく見てたけどなあ・・・」  
「YUKIってちょっと違うから、やっぱ引いちゃうなあ・・・ふう・・・」  
 
「伊勢島、どうかしたか?」  
「きゃっ!そ、その声はよ、吉田!」  
「せ、先生を呼び捨てとは何だ。どうしたんだこんな所で?」  
「な、何でもないです!じゃ、じゃあ失礼します!」  
綾が立ち上がった瞬間、YUKIのパンフレットを落としてしまった。  
 
「ん・・・何だこれは?」  
「あっ・・・!そ、それは!」  
「あああーっ!」パンフレットを拾い上げた瞬間、吉田が大声を上げた。  
「ななな、何っ?(キ、キモいんだけど)」  
「い、伊勢島ーっ!こ、これYUKIちゃんじゃないかぁーっ!」  
「(えっ吉田もこのアニメ知ってるの?)そ、そうです・・・けど・・・何ですか?」  
「お、お前にもこんな趣味があるだなんて・・・せ、先生・・・う、嬉しいぞ!」  
「(うわっキモッ)ち、違いますっ!ちょ、ちょっと昨日見てきた・・・だけですよ・・・」  
「そうか・・・伊勢島も俺と同じ趣味を持ってたなんて・・・知らなかったぞ・・・」  
「(うげっ!やっぱ吉田も同類か)しゅ、趣味なんかじゃありません!」  
「YUKIちゃんの事なら先生に任せておけ。何でも教えてあげるぞ・・・グフフ」  
「(超キモいんだけど・・・待てよ・・・吉田に色々教えてもらって、ハルキさんに近づくっていうのも・・・手かも)」  
「(こいつに頼むなんて嫌だけど・・・よし・・・)吉田先生、お願いがあります」  
「な、何だ急に改まって」  
「私にYUKIのことを色々教えてくれませんか」  
「な、何だって!?伊勢島にゆ、YUKIちゃんのことを教えろと?」  
「どうしてもYUKIのことが知りたいんです!」  
「そこまで言うなら・・・分かった。きょ、教師と生徒という関係というのもあるが、それ抜きであ、明日の土曜日、朝に秋○原に来なさい」  
「分かりました。では、よろしくお願いします」  
「(まさか伊勢島が俺なんかと二人で・・・前に更衣室とか覗いたりしてあれだけ嫌がってたのに・・・最近の女子高生というのは・・・良く分からん・・・)」  
綾もあの吉田と二人で行動するのは嫌だったが、ハルキさんと仲良くなるためなら手段を選ばなかった。  
 
 
翌朝、綾は秋○原駅前に到着。この前と同じように、リュックを背負った人や紙袋を持った人たちが沢山いた。  
綾のような可愛い女の子が珍しいのか、横切る人たちが皆綾の顔を覗いてくる。  
「うわぁ・・・やっぱここはこういう人たちが集まるところなんだよな・・・ジロジロ見んなよ・・・早く吉田来いよ・・・おっせーな」  
 
吉田の到着が遅れ少しイライラしていたが、そんな時聞き慣れたあのキモ声が遠くから聞こえてきた。  
「(小走りに走りながら)お、おーい、伊勢島ーっ、ま、待たせたな」  
「あっ吉田先せ・・・う、うわっ何?」  
「はぁ、はぁ、わ、悪いな、用意に時間がかかって遅れてしまった」  
「(うわっだっさい服装・・・でっかいリュック背負って・・・何持ってきたんだか・・・)いや、私も今来たところだし」  
「そ、そうか、良かった・・・はぁ、はぁ・・・」  
「(うわ〜脂汗かいてる・・・キモイんだけど・・・)じゃ、じゃあ行きますか」  
「よ、よし行こう、まずは角のあの店に行くぞ。つ、付いてきなさい」  
 
吉田と綾の二人で並んで歩いていると、人の視線をかなり感じる。  
「(何であのブ男と可愛い子が一緒なんだ?)」  
「(どこかのキャバ嬢かなんかじゃねえか?)」  
「(いやいやあのブ男にそんな甲斐性はないっしょ)」  
 
綾は通りすがる人たちの視線に今にも負けそうな感じだ。  
「(うわ〜何か嫌な視線を感じる・・・やっぱ諦めようかな・・・ダメ!綾!ハルキさんの為なんだから!)」  
「せ、先生早く行こう!そんなゆっくり歩いてちゃ日が暮れるよ!」  
綾はこの場から早く逃れたい思いで、吉田の手を取り目的の店まで引っ張っていった。  
「!!!い、伊勢島・・・うほっ・・・手が・・・こんなに・・・や、柔らかい・・・なんて」  
「(ううっ吉田の手汗ばんでて気持ち悪い・・・後で消毒しなきゃ・・・)」  
「伊勢島・・・先生は・・・嬉しいぞ・・・」  
「そ、そんな事はどうでもいいから、早く店に行こうってば!」  
 
そんなこんなで店に到着。その店はコスプレ専門店だった。  
「げっこれって・・・コ、コスプレ・・・」  
「伊勢島、まずはここでYUKIちゃんの服装を買うんだ。YUKIちゃんを知るならまずキャラになりきることが大事!」  
「(ええっあの服を着ろってこと・・・?)そ、そうなんですか・・・」  
 
二人が入店すると、まず驚いた事に、結構女性客が多かった。それも女子高生っぽい人が多く、レジに列ができるほど繁盛していた。  
「あれっ私と同い年っぽい女の子多いんだな・・・意外・・・」  
「そうだ伊勢島。この店はYUKIちゃんを始め、女の子のアニメキャラのコスチュームを豊富に揃えてある。最近はコスプレ大会も多数開催してるしな」  
「うわーあの子体操服とか買ってる・・・あの子はメイド服・・・」  
「おっ伊勢島いいところに目を付けたな。あのメイド服はMOE BURGERでリンちゃんが着ているゴスロリメイド服でな・・・」  
「あーあの子ね・・・何度水をぶっかけられたか・・・謝らないから超ムカつくんだけど」  
「ハハハ、それがいいんじゃないかドジっ子なんだから」  
「(あれ・・・私吉田と仲良く話してる・・・こんな店に来て、何か頭が変になってきた?)」  
「そ、それよりYUKIの服装ってどれなの」  
「はいはい、あ、あれだ。そう、伊勢島が映画でも見たと思うが、ピンクのフリルのミニスカート服だ」  
「(うっわ・・・超ミニじゃん・・・あんなの着たら、下着丸見えじゃん・・・)わ、私あんなの着れないよ・・・」  
「だめだぞ伊勢島!お前からYUKIのことを知りたいと言われたんだから、責任もって着てみなさい!洋服代は先生が払ってあげるから」  
「(うう・・・恥ずかしいけど・・・ハルキさんのためだもんね・・・)わ、分かったわよ・・・」  
「ところで服のサイズだが、伊勢島のスリーサイズは?」  
「上からはちじゅうろ・・・ちょ、ちょっと!何であんたにスリーサイズ教えないといけないの!」  
「そうか胸は86か・・・最近の高校生は育ちがいいなグフフ」  
「バ、バカ!何嬉しそうな顔してんのよ!私が店員さんにサイズ聞いてみるから、アンタはあっち行ってて!」  
「はいはい・・・じゃあ試着室で着て決まったらレジに来なさい、先生が代金を払うから」  
「もう・・・まあとりあえず着てみるわよ・・・」  
 
綾は試着室に移動し、まず小さめのサイズのYUKIのコスチュームを着てみた。  
「うーんちょっと胸の辺りがきついかな・・・よっ・・・と・・・うわっ・・・し、下着丸見えじゃん!」  
小さめなのを着ると、やはりスカートの丈が短い為下着が丸見え、しかも胸も小さくブラがはみ出してしまう。  
「だめだめこんな小さいのじゃ・・・もう一つのほうを着てみよっと・・・」  
今度は胸もぴったりでブラがちゃんと隠れ、スカートも短いが下着が正面からは見えない程度だ。  
「でも少し前に屈むと・・・後ろから見えちゃうんだよなあ・・・ハルキさんに下着見られちゃうの・・・恥ずかしい・・・」  
「それでもやっぱフリルの服は可愛い・・・こんな服、小さい頃に着て以来だよ・・・意外に似合ってる・・・かな?」  
映画では引いてしまったが、いざ自分で着てみるとそれなりにいい感触を得た綾。  
「ふふーん、やっぱ私は何着ても似合うわ〜。ハルキさんが好きになるのも何となく分かったような気がする!」  
綾はハルキの気持ちを少し理解してあげたような気がした。  
「よーしこれで決定ね!じゃ、これはレジでアイツに払ってもらおーっと」  
綾が元の服に着替えようとしたそのとき、いきなり目の前のカーテンが開いて吉田が目の前に現れた。  
「どうだ伊勢島、YUKIちゃんのコスプレは似合って・・・」  
「キャアアーーーーーーーーーーーーーーッ!変態ーーーーーーっ!」(ドカバキッ!)  
「ぐはっ!」綾の痛烈なパンチが吉田をとらえ、大きな体が宙に舞った。  
 
「こ、こらっ吉田!レディーが着替えてるのにいきなり開けるなっつーの!バカ!変態!」  
「ちょ、ちょっと様子を見に来ただけじゃないか・・・」  
「それなら開ける前に一声掛けろよな・・・危なく裸見られるところだったわ・・・」  
 
元の服装に着替えた綾はYUKIのコスチュームを持って吉田に渡した。  
「はいこのサイズのやつでいいから、早く払いなさいよ」  
「はいはい・・・」吉田はさっき殴られた顔を押さえながらしぶしぶレジの店員に金を払った。  
 
「よし伊勢島、次はあの店だ」  
「今度は何の店よ?また別のコスチュームでも買うの?」  
「違う。服を着たら今度は振り付けを覚えてもらおう」  
「げ・・・振り付けって・・・私が踊るってこと!?」  
「そうだ。YUKIはあの個性的な振り付けも人気の的で、我々も覚えるのが大変なんだよ」  
「あ、あんたも踊るのか・・・(吉田と一緒に踊りたくないよ・・・)」  
「さあ今日は予約を入れておいたから、みっちり教えてもらうんだぞ」  
「ダ、ダメよ?私今日こんな動き辛い服装なんだし」  
「大丈夫!店に借りれる運動着とか置いてるから!さ、早く店に入りなさい」  
「ちょ、ちょっと私に触らないでよ!分かったから!」  
 
綾は振り付けまでさせられるとは思わなかったが、ハルキさんの為だもんね、と自分を言い聞かし、吉田の指示に従った。  
 
「先生ー!、予約していた吉田です」  
「ああ吉田さんこんにちは!おや?今日は彼女連れですか?」  
「ま、まあそんなところですわ。今日は彼女も一緒に振り付けの指導をお願いします」  
吉田はこの店の常連らしく、最近はYUKIの振り付けをマスターしようと通っているらしい。  
 
「こ、こら吉田なんて事言うの!私は・・・あ、あら・・・先生って意外にイケメンじゃん・・・」  
「こんにちはお嬢さん。私はこのスタジオで振り付けを教えてる山田と申します。今日はよろしく」  
「は、はい・・・私伊勢島と申します・・・よ、よろしくお願いします・・・」  
綾は振り付けの先生が意外にイケメンだったせいか、素直に振り付けを乞うことになってしまった。  
 
「じゃ、伊勢島さん、このジャージに着替えて下さい。吉田さんも着替えたらダンスルームに集まって下さい」  
「は、はぁい」  
 

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