〜桃色ガヴリエルの下で〜
「桃色係長。」
その娘は、右手の人差し指を立てつつ笑顔でそう言ったのです。あゝなんという事でしょう。
「私これからあなたのこと桃色係長って呼びます。」
「か…勝手に呼ばないでください!」
私は蒼白になりました。そんなグラマー喜劇みたいな名前で呼ばれたくありません。
「私が桃色係長なら、あなたはいったい何なんですか?」
「私ですか?私は当然、『桃色女子高生』に決まってるじゃないですか。」
「も、ももも、ももいろぢょしこうせい…」
私はその単語に反応し、思わず鼻血を出しました。
そうです、人間というのは弱い生き物なのです。対象物をそれ自体として先入観なく見ることはできず、
それに貼ったレッテルによって強力に印象が左右されてしまうのです。
彼女が自分に『桃色女子高生』と名づけたせいで、私はどうしてもその娘をその手のエロい対象物として
しか見られなくなってしまったのです。
「わあ、すごい鼻血ですね桃色係長。私を見てエッチなこと考えたんですねっ?」
彼女は臆面もなくいいながら微笑みます。私は恥ずかしさのあまりもう一度首をつろうかと考えました。
しかし彼女はなお言うのです。
「その反応、あなたきっと童貞ですね?すばらしいわ、今時その歳で童貞の方がいるなんて。」
「い、言わないでください!『顔が改蔵とほぼ同じなのに童貞なんておかしいじゃないか』なんて言わな
いでください!」
「誰も言ってませんけど。いいじゃないですか、私だってバージンなんですから。」
「う、うそだ、うそに決まってる!!」
「ほんとですよ。それより、ほら、ちょうど今日は下着も桃色なんですよ。」
その娘はそういうとセーラー服の紺のミニスカートをめくり上げたのです。
なんということでしょう、両脇が紐になったそのパンツは、確かに桃色、というか桜色であったのです。(つづく)
私はもう我慢ができなくなりました。
そして、私の隠し所は強く反り上がり、袴の股間の前部分を強く押し上げてしまったのであります。
「ああ桃色係長が私に欲情している…すばらしいわ!」
そして彼女は私を押し倒し、私の袴を無理矢理下ろしたのです。そして私の勃起を見て言いました。
「わあ!さすが童貞さんですね、奇麗な色…そう、これも名前をつけましょう…そう『桃色つくしんぼ』
がいいかしら!?」
『 桃 色 つ く し ん ぼ 』
ああああああ。私は目の前が絶望で桃色一色になりました。
「そ、そんな…ならあなたはどうなのです、あなたのアソコはどんな色で何という名前なのです!?」
すると彼女はにっこり笑って自分のパンツの紐を両側とも解いたのです。
「あなたが名前を付けてください…さあ、桃色ガヴリエルの下でお互い初体験しましょう!!」
そして彼女は脚を開き、私に跨がり、私のものを自分のそこに押し込むようにしてくわえこみました。
彼女のそこは、満開の桜の花と同じ色をしていました。そしてそこは今濡れて、私の桃色つくしんぼを
中に収めて締め付けているのです。私は快感のあまり、それに名前を付ける余裕などありません。
「あ、ああ、桃色係長…いいです、イッちゃいます…」
そういいながら腰を振る彼女に耐えかねて、私はあっという間に昇天してしまいました。
数秒も経ずに冷静になった私は言いました。
「はあはあ…な、なにが私はバージン、ですか、血も出なければ痛がりもしなかったじゃないですか!」
「あははー。私、中学のときに部活で激しく動いたら生理でもないのに血が出ちゃいまして。あちゃー破
けちゃったーって思いまして。だから今回、出血はないだろなって予想はしてたんですよ、あははー。」
「あははーってあなた…てか、別作品からのコピペで手を抜かないでください!ああ、絶望した!!女子
高生まで平気で純潔を捨てて笑っている世の中に絶望した!!」
私は泣いてそう叫びながら、私のほうから彼女を押し倒すと、腰を激しく突き立て動かしていたのです。
どうせ死ぬのなら縊死より腹上死と思ったのですが、娘の方は実に気持ちよさそうでした。
桃色ガヴリエルは、私たちのそんな行為を咲き誇る花々でもって見下ろしておりました。
(つづきません。)