糸色は、不下校少女・小森が住んでる教室にしばしば差し入れを持って来る。  
そして時には、ゲームを付き合ったり本を読んだり一緒に朝まで過したりする。  
小森はそんな風に先生と日頃から付き合っていく内に、自らの欲情を抑えきれなくなる。  
それで何とか先生を誘惑するものの、純情な彼女のできる事はただ肩に寄り添うだけ。  
でも、そんな小森のいじましい姿を見て彼女に魅かれ、二人の思いは繋がり、真夜中の教室で二人は結ばれる。  
 
 
 涼しくなってきたので真夜中の校庭にちょっと出てみて、  
幅跳び用の砂場で遊ぶ糸色と小森。  
謎のオブジェを作ったり、棒倒ししてギリギリを味わってみたり。  
トンネル作ったり。  
糸色「先生、こう見えても砂遊びって得意なんですよ。」  
小森「へぇ・・・・・。」  
糸色「?・・よーし、じゃあ頑張ってなんか作っちゃおうかな。」  
小森「せ、先生の棒で、私のトンネル掘って!」  
 
糸色「…え?」  
小森「せ…先生の…ぼ…、なっなんでもないの!ごめんなさい!」  
 
小森「ほ、ほらっ先生の番だよ。棒たおし。」  
糸色「あぁ、そうでしたね。」  
小森「・・・・はぁ。」  
糸色「もしかして、疲れちゃいました?今日はもう寝ましょうか。」  
 
糸色は小森を部屋に連れて行き、布団の中に寝かせる。  
糸色「それでは、また明日」  
そう言って小森の顔をそっとなでる。  
小森「・・・・・・!」  
思わず顔を真っ赤に染める小森。  
小森「待って、先生!」  
 
糸色「どうかしました?」  
小森「今夜は…今夜だけは…。」  
 
小森「私と、一晩中一緒にいてください・・・」  
 
糸色「い、いや…私はなんだか不安になって来たので早く帰りたいんですが…」  
 
バチン  
 
糸色「!? 何で部屋の電気を消すんですか!!」  
小森「こうすれば何も見えないよ…」  
ガサガサ…  
 
糸色「小森さん!変な冗談は止めてください!」  
小森「先生・・・」  
突然、糸色の唇に暖かく柔らかい感触が広がる。  
糸色「んむっ・・・!?」  
小森「んっ・・・んぅっ・・・」  
チュッ・・・ チュッ・・・  
 
小森「・・さみしいのは、もうイヤ。」  
 
そう言うと小森は着物の袖をグイッと引っ張った。  
 
糸色「・・・!」  
小森「ね、お願い。」  
糸色「え?いや、あの・・っ」  
 
小森「私のこと、キライ?ねえ先生」  
糸色「いやその・・・、好きとか嫌いとかじゃなく・・・」  
小森「じゃあ何なの?先生答えてよ」  
糸色「だから前髪を開けてそんな目で見つめないで下さい!誰かに見られますよ!」  
小森「この部屋には私たちの他に誰もいないよ。もう外だって真っ暗だし・・・」  
糸色「いや確かに何かいます!さっき後ろから視線を感じたんですよ!」  
小森「・・・本当?恐怖による疑心暗鬼から見えたんじゃないの?」  
糸色「本当です。一人になった時の暗がりでこんな視線を感じる事があるんですよ」  
小森「・・・」  
 
小森「誰もいないじゃない」  
糸色「・・・本当だ。人体模型と骨格標本とホルマリン漬けのカエルしかいませんね」  
小森「でしょ?電気を付けたら平気だよ。・・・どうしたの先生?」  
糸色「その・・・部屋を明るくしてくれたのは有り難いのですが・・・」  
小森「?どうして私を見て話さないの、先生?」  
糸色「・・・いいからタオルケットを羽織りなさい小森さん!何て下着を着けてるんですか!  
    大体引きこもりのあなたが、どうやってそんな大人っぽい下着を手に入れたんですか?!」  
小森「学校の情報室からネット通販で買ったんだよ。こんな格好すれば男の人が・・・  
    特に先生が喜ぶと思って。ねえ先生、私をどう思う?」  
糸色「だからタオルケットを羽織りなさい!小森さんにはまだ早すぎます!」  
 
プチ…  
ホックを外す音。  
続いて派手な柄をしたブラジャーがハラリと落ち、形の良い胸が露になった。  
小森「先生・・・」  
糸色「ちょ、小森さん!脱ぐんじゃなくて着るんですよ!」  
しかし小森はそんな糸色の声を無視し、布地の薄い黒いパンティーまでも脱ぎ捨てる。  
小森「先生・・・私の裸、綺麗だよね?」  
小森は、生まれたとき同様に何一つ身につけていない状態だった。  
 
糸色「い、いい加減にして下さい…っ」  
焦った糸色はタオルケットで小森の身体を隠そうと 手を伸ばした。  
小森「先生…」  
糸色「…っ!?」  
小森は相手の腕を引っ張り、自分の上へと倒れこませる。  
糸色が恐る恐る目を開けると、目の前には小森の裸体が広がっていた。白さが目に痛い。  
 
“押し倒す”という形になってしまった事に 糸色は困惑していた。  
 
服越しでも伝わってくる素肌の熱い体温や柔らかい感触にくらくらする。  
小森「私、先生のことが本当に好きだから、こんなことできるんだよ」  
ふと見ると小森の顔は羞恥で赤く染まり、体は微かに震えていた。  
糸色「ねえ、仮にも私は教師ですよ。なのに教え子とこんなこと、あってはいけないんです」  
ぐらつく理性を総動員させ、糸色は自らにも言い聞かせるように小森を諭し体を離そうとするが、小森は渾身の力を込めて抱き締めてくる。  
糸色「小森さん、離しなさい!」  
小森「嫌です!今を逃したら、もう私には二度とこんな勇気出せないから」  
糸色「小森さんなら、私なんかよりずっといい人が現れますって」  
小森「何言ってるんですか?私、先生じゃなきゃだめなのに・・・」  
嘆くように肩に埋められた髪から漂う甘い匂いや、明るい中晒された白い裸体が少しずつ糸色の欲望を侵食していく。  
小森「私は欲張りだから、先生がそばにいてくれるだけじゃ我慢できないんです」  
潤んだ瞳で上げると、切なげに告白する。  
小森「今夜だけでいいんです。お願いだから抱いてください」  
いつの間にか、糸色の抵抗は止んでいた。  
 
糸色「後悔、しても知りませんよ…?」  
苦しげに呟くと、噛み付くように口付けた。  
舌を入れ、角度を変えながら侵食してゆく。  
小森「ん……ふ…っ」  
薄桃色の唇から漏れる艶やかな声に耳を傾けながら片手を移動させ、  
小森の脇腹を撫で上げる。  
向かう先は 控えめだけれど形の良い、柔らかな膨らみ。  
小森「あ…っ…せんせ…」  
自分の下で喘ぐ少女を眺め、糸色は吐息を漏らした。  
私には最初から理性など無かったのかもしれない。  
少し悲しげに、薄い笑みを浮かべた  
 
チャッ・・・カチャ・・  
小森「っぁ・・ん」太股に当たった眼鏡が動く。  
ひやっと冷たく食い込む感触がする。  
糸色「・・・痛かったら、やめますから左手を上げてくださいね」  
小森「・・ぁふっ・・・せんっせ・・ぇ」  
糸色は指をそっと滑らして、花弁の輪郭をなぞった。  
糸色「ふふ・・・こっちも、きれいだ。」  
そう言われただけでも小森の体はより一層熱くなる。  
小森「・・んくぅ・・・ぃ、ぃいょぉっ・・」  
そして糸色は、中指をゆっくりと挿入した。  
 
小森「ひあぁっ!?」  
ゆっくりとはいえ、指を入れられた感触に、小森は驚いた顔で声を発した。  
小森「ああっ・・・、あぅ・・・」  
小森は唇を噛み、プルプルと身体を微かに震えさせながら涙目になっていた。  
糸色「大丈夫ですか?辛かったら止めてあげますよ」  
小森「いやぁ・・・やめないで、先生。大丈夫、すごく気持ちよかっただけだから」  
糸色は彼女の言葉を聞いて安堵したのか、無言で指を増やしていった。  
小森「・・・んっ」  
薬指と人差し指もくわえて三本ほどになった所で、今度は指をピストン運動させる。  
小森の膣の中は、ヌルヌルした粘液で覆われていた。  
 
小森「先生・・・、先生・・・!」  
小森は恍惚とした表情で糸色を呼ぶ。すでに目の焦点はあっていなかった。  
彼女の乳輪は快感のためかプックリと膨れ、先端の乳首は硬くしこっていた。  
糸色はそんな彼女の乳首を乳輪ごとくわえ込み、強く吸い上げた。  
もちろん膣口に差し込まれた指は、休められることなく動き続けていた。  
 
糸色「こんなに濡れて・・・随分、敏感なんですね」  
小森「んっ・・・だって、先生がしてくれてる、から・・・」  
敏感な胸の突起にかかる熱い吐息に体を震わせながら、小森は糸色を強く抱き寄せた。  
糸色「指もすんなり入っちゃいましたし・・・ひょっとして、こういうことするの初めてじゃないでしょう?」  
小森「・・・・」  
糸色「小森さん?」  
返事をしない小森に理不尽な怒りを覚えて糸色は腹立ち紛れに乳首に軽く歯を立てた。  
小森「痛っ・・・先生?」  
恐る恐る糸色の顔を覗きこむと、今まで見たことのない険しい顔をしていた。  
糸色「ねえ、答えて下さい」  
小森「・・・本当はね、先生に会ってから、ずっと独りでしてたよ」  
糸色「本当に?」  
尚も疑り深い視線を向けてくる糸色に小森は笑みを浮かべる。  
小森「先生は全然気づいてくれなかったけど、夜になって二人きりでいると、どうしても我慢できなくて、だから、つい・・・」  
糸色「つい、なんです?」  
小森「先生の指で、しちゃったり」  
糸色「いつの間に・・・」  
思わず自分の指を目で確認してしまう。  
小森「だって、先生寝てるときは無防備なんだもん」  
悪びれもせず言い切る小森に糸色は安堵と呆れのこもったため息を一つこぼした。  
 
糸色「全く、やらしい子ですね。」  
それじゃぁ 生徒にこんな事をしている自分はどうなのだろうか。  
職場にばれてしまったら責められるのは間違いなく自分。…絶望的だ。  
それでも少し、この状況を楽しんでいる自分が居るのだから 不思議としか言い様が無い。  
 
小森「…!やぁ…ッせ、先生…!」  
先程まで指が入れられていた場所に湿った生暖かさを感じ、小森は目を疑った。  
自分の秘部に埋まっている頭。  
ピチャピチャと、いやらしい音はそこから発せられている  
糸色「お仕置き、です」  
潤ったそこは、糸色の舌から生み出される刺激によって 更に柔らかくなる。  
小森「あぁっ…ふぁ…っ …いやぁ…ッ!」  
小森が涙交じりの叫び声をあげた。  
糸色は咄嗟に顔を上げ、小森の表情を窺う。彼女の瞳からは案の定 透き通った涙が伝っていた。  
…しまった。やりすぎたかもしれない。  
糸色「…すみません。嫌でしたか…?」  
小森「やっ違うの!…だ、だって、先生がそんなところまで…っ」  
真っ赤になって とうとう俯いてしまった小森。  
ませていても、この様な事をされたのは恐らく初めての事だろう。  
初々しい反応に内心苦笑し、事を持ちかけてきた彼女がまだ少女だった事を思い出す。  
 
糸色「そうですね…では、小森さんは何をして欲しいですか?」  
 
糸色の質問は、行動で返された。小森は糸色の腰に手を回し、袴の紐を解こうとする。  
しかし、袴なんてあまり目にしていない彼女とって、それは非常にもどかしそうだった。  
糸色「小森さん・・・?」  
小森「待って、先生。今、袴を下ろすから」  
そう言ってまた、小森は袴を下ろそうとする。  
彼女の意図が読めた糸色は自ら紐を解き、袴をずり下ろした。  
そして下着までも脱ぎ捨て、微かに熱気を放っているそそり立った一物を小森の前に突き出した。  
糸色「小森さん、これが欲しかったんでしょう・・・」  
小森「・・・うん」  
小森は無言でうなづくと、膨張している肉棒にキスをした。  
 
生まれて初めて目の当たりにする異形の塊。  
口付けた先が少し苦い。  
小森『…ヌルヌルしてる』  
しかし嫌悪感はない。  
小森はそのまま、深く口内に糸色を迎え入れる。  
一瞬、糸色の喉から小さく呻き声がもれた。  
丹念に、根元、裏筋から先端まで舐り、吸い上げる。  
部屋に響くのは小森の舌が奏でるぴちゃぴちゃと卑猥な音。  
糸色「初めて、のはずですよね?」  
小森の予想外に巧みな舌使いは、糸色を混乱させた。  
問いかけを聞いているのかいないのか、小森はかまわず糸色の一物をむさぼり続ける。  
つつ…と小森の内股に透明の粘液が伝う。  
糸色に奉仕することで、小森も官能を覚えていたのだ。  
 
やがて膨張しきって咥えきれなくなった一物を拙く手で刺激しながら、夢中で追い上げていく。  
小森「先生、気持ち良い?」  
快楽に陶酔し上気した顔で尋ねると、答えの代わりに頭を押さえつけられて激しく上下に動かされた。  
小森「ん・・・ふぅっ・・・」  
喉元まで突き刺されて呼吸が苦しい。  
口の中いっぱいに唾液と精液が混ざり合っては飲み込みきれず、唇を伝い落ちていく。  
糸色「っ・・・小森、さん・・・」  
切羽詰った声が名を呼んで一物がいっそう大きさを増すと、小森の口からするりと抜けてすえた臭いと生温かいものが顔に降りかかった。  
糸色「す、すみません」  
小森「謝らないで」  
小森は頬についた精液を指で掬い取ると、その指を舐めてみせた。  
糸色「・・・っ」  
小森「先生が感じてくれて、すごく嬉しかった・・・だから、そんな顔しないで」  
糸色「・・・じゃあ、今度は私の番ですね」  
糸色はそう言って屈みこむと、小森の秘部に再び指で触れた。  
小森「あっ・・・せんせ・・・」  
先ほどの口淫で煽られた小森のそこは滑るほど潤っていた。  
糸色「舐めるだけでこんなにしちゃったんですか?」  
小森「いやぁ、言わないで・・・」  
待ち望んでいた強い刺激に耐えるかのように小森は糸色に強く抱きついた。  
 
糸色は、小森の潤いが自身を受け入れるに十分な事を確認すると、小森を横に寝るよう促した。  
脚を大きく開かせ、割れ目の中心に男根の照準を合わせる。  
小森「ぅぁ…」  
入り口に当たる硬さに、小森はごくりと唾を飲み込んだ。  
糸色「入れますよ」  
小森は小さくうなずく。  
糸色「力を抜いていて下さい」  
一瞬の間をおいて、糸色は腰を前進させた。  
小森「はぁっ…!!」  
痛みに固く目をつぶる小森。  
まだ亀頭のみの挿入だったが、小森の未開発なそこには十分な凶器である。  
糸色は、自分の肉棒が突き刺さる小森の割れ目を指でなぞり上げ、クリトリスを探った。  
小森「んぁっ!あ…」  
糸色の指がクリトリスを弾いた。小森の体に電気のように快感が走る。  
小森は、破瓜の痛みと、クリトリスに与えられる強烈な快感に、嫌々をするように首を振った。  
糸色の指は止まらない。  
指の腹でこね回すように刺激を与え続ける。  
小森「あああぁぁぁ…も…駄目ぇ!!……あ―――――!!!」  
涙をこぼしながら小森の体が弓なりに反り返る。  
いってしまったようだ。  
小森の体がだらりと脱力する。  
その瞬間を見計らって、糸色は根元まで一気に挿入した。  
 
灼熱の粘膜が収縮しながら勃起に絡みついてくる。  
思うさま突き動かして味わい尽くしたい激しい感情を抑えながら糸色は小森の表情を窺った。  
未知の痛みをこらえるためか小森は目を硬く閉じ全身を膠着させている。  
その顔は涙と精液に塗れていた。  
自分のしでかしたことに今更ながら罪の意識を感じながらも、もう止めることなどできない。  
小森の長い髪を優しげな手つきで梳くと糸色は自虐的な笑みをこぼした。  
糸色「小森さん、動きますよ」  
小森「ん…大丈夫だから…」  
小森は荒くなった息を整えるとゆっくりと目を開け微笑む。  
糸色はその表情に少しほっとすると同時にゆっくりと腰を動かした。  
小森「ああ…んっ…せん…せ…」  
執拗な愛撫で達したばかりの小森は敏感ですぐに苦痛だけではない快楽の中で溺れ始めている。  
少しずつ早くなる動きに合わせて自ら腰を揺らめかせていた。  
 
組み敷かれ貫かれ、胎内を掻き回される度表情を歪める小森を眼下に、  
糸色はあの言葉を思い出す。  
痛みと快楽とは紙一重――最初にそう言ったのは一体誰だったのだろう。  
と。  
恐怖と緊張のあまり強く窄まり、只擦られるばかりだった小森の粘膜が、  
少女から女へと成長を遂げつつある事を、糸色は己の分身で知覚した。  
彼を男として受け入れるべく、それは柔らかく優しく糸色へと絡み付いて、  
彼女の奥底へと誘うように愛撫する。  
その一方血管が透けて見える程に青白かった肌は今や桜色に染まり、  
うっすらと細かな汗の滴を浮かべている。  
 
二人が揺れる度に顔へと纏わり付く前髪を優しく掻き分けてやり、  
深く口付け、  
息苦しくなって唇を離せば、  
小森は感極まった甘美な声で名を叫ぶのだ。  
「先生、先生、……、せんせい……」  
 
快楽に引きつった小森の足が先をねだるように糸色の腰に絡みつく。  
真夜中なのに明るい教室はいつもと異なる艶やかな熱気に包まれていて、  
それさえも無意識のうちにふたりを煽っているようだった。  
小森の身体を気遣って抱いていたはずが、  
糸色にそんな余裕はすでに無くなりかけていた。  
自分の下で震える華奢な身体の線を両手でゆっくりと辿りながら、  
胸の突起を両方同時に指で強くつまみこね回す。  
「ひぁ!…だめぇ…あぁ」  
びくりと身体が反応し内部の締め付けがさらに強くなる。  
糸色は珠の汗が浮かぶ白い首筋に所有の証を刻み付けると、  
吸い込むような肉壁の動きに逆らって腰を強く打ち続けた。  
「ふぁ…だめ、それ以上したら…また…」  
「イキそう…ですか…?」  
目元からひっきりなしにこぼす涙を指で掬い取りながら問いかけると、  
小森は真っ赤な顔をして無言のままこくりと頷いた。  
あどけない少女の顔は今や壮絶な色香に満ちて糸色を魅了し始めている。  
「…はぁ…くっ…」  
意識し始めた感情をかき消すように一際奥まで貫いたその瞬間。  
「あ、やあぁっ…せんせっ…い…」  
小森の腰が今まで経験したことのない充足感で痙攣し、  
殊更きつく糸色を締め付けた。  
欲望のままに精液を吐き出し勃起を引き抜くと、  
充血した花弁の隙間から白濁がこぼれ小森の腿を伝い落ちていった。  
ぐったりとした小森の身体を抱き締めたまま  
糸色は心地の良い脱力感と余韻を味わいながら荒い呼吸を整えた。  
 
小森が目を開けると、そこにはいつもと同じ無防備に寝顔を見せる糸色の姿があって、  
あまりの変わりなさに昨夜の出来事が夢だったような気が一瞬だけした。  
けれど、身体は間違いなくあの行為を覚えている。  
途端に自らが取った数々の大胆な行動の記憶を思い返し  
恥ずかしくて思わず毛布で真っ赤な顔を覆った。  
「何やってるんです?」  
軽く笑うような感触と共に毛布がゆっくりと剥ぎ取られる。  
声の先には苦笑を浮かべる糸色の姿があった。  
「先生、寝てたんじゃ…ないの?」  
「その方が良かったんですか?」  
気まずさに目も合わせられずに俯きそれを覆う小森の髪を糸色はさりげなく撫でるように掻き分けた。  
「ひょっとして、寝たふりしてた?」  
「…だって、気まずいじゃないですか」  
何て言ったらいいか分からないし、と情けない台詞を並べ立てる糸色に  
小森はこみ上げる笑いをこらえながらその顔をまっすぐに見つめた。  
「後悔してる?」  
「そりゃあ、色んな意味で犯罪行為ですからね…」  
そう言った糸色の目はどこか遠くを虚ろに見ていた。  
「じゃあ、犯罪じゃなければいいよね?」  
「え?」  
小森は吹っ切れた笑顔を見せると戸惑う糸色に告げる。  
「私と結婚すれば大丈夫」  
「でもあの私みたいなのと結婚しても絶望するだけだし」  
「一緒に死んでくれるって言ったでしょ」  
「先のことなんて、誰にも分からないんですよ…」  
「もてもての癖して悲壮ぶらないで下さい!」  
今にも泣き出しそうな先生の顔を眺め、私はすがすがしい気持ちでいっぱいだった。  
窓の外はすっかり明るくなって、室内には暖かい日が差している。  
部屋のどこかで聞こえた小さな拍手は、気のせいだったのだろう。  
その見解だけは、お互い一致した。  
 
 

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