「先生遅いね」
ここは鈴木商店高校宿直室。
今現在、ここに寝泊りしている教師の姿はなく布団を羽織った色白の少女と和装の少女の二人の姿があるだけだった。
「え?うん、そうね」
和装の少女常月まといは少し驚いたようにして答えた。
本来ならここに住んでいる教師と行動を共にしているのだが毎度の騒ぎで見失ってしまったのだ。
話し掛けてくるなんて滅多に無いのに。
「ねぇ…」
色白の少女、小森霧は押し入れから這い出し話し掛けてくる。
「なによ…」
まといは彼女のことがあまり好きではなかった。
積極的にアピールをかけてくるわけでもない、それなのに教師の好みにあっているからなのかまんざらでもなさそうな態度を教師はとるのである。
それが気にくわなかった。
霧がつづける。
「まといちゃんは…したことある?」
「なにをよ」
「その先生と…」
霧の言いたいことはわかる。
まといの表情が強り、それでも冷静を装い答える。
「まだ、よ。何でそんなこと聞くの?」
イライラが募る。
「みちゃったの」
まといの体に緊張が走る。「何を」
冷静に…受け答える。
「先生とあびるちゃんが、その、えっと、ここで…」
まといが冷静な表情のまま振り返り霧に答える。
「あなたもみていたのね」
霧は少し驚いた顔をして聞き返す。
「知って、たの?」
当然だった。何せ先生の後を常に付きまとっているのだから。
「ええ、それであなたは何を言いたいのよ」
まといの語気が強まる
「これからどうしたらいいのかわからないの、私、先生のこと好きだけど、でもわからなくなっちゃって、まといちゃんなら私に近いからなにかわかるかなって…」
そこまで言ったところで霧の体は畳の上に押し倒された。
顔のすぐ上にはまといの顔があった。
まといの顔は紅潮していた。
霧の言葉を遮り叫ぶ。
「近い!?私とあなたが?何を言っているのよ!あなたは!」
興奮状態のまままといは続ける
「私より…あなたの方が先生は好きだわ!色白で、ひかえめで、一緒にいて気に掛けてもらえて!私なんかずっと一緒にいるのにいつも『いたんですか』の一言だけなのよ!」
そこまで言ってまといの言葉が詰まる。
「気に掛けてもらってなんてないよ」
霧が悲しそうな表情で言う。
「それよりずっと一緒にいられるまといちゃんのほうが羨ましいよ。私、引きこもりだから」
沈黙が流れる…
二人はいつのまにか涙を流していた。
二人はお互いをライバル視しながらもどこかで認め合っていた。
この娘になら先生をとられてもいいと。
でも現実は違った。
小森霧でも、常月まといでも、木津千里でも、三珠真夜でもなく、小節あびるを教師は選んだのだから。
二人の涙は止まることなく流れ続けていた。
ガラッ。
不意に部屋の戸が開く、そこには件の教師、絶望先生こと糸色望が立っていた。
こ、これはどういうことなんでしょう。
二人の少女が組み合っている。しかも泣きながら。
思わず望は叫ぶ!
「絶望した!空気を読めずにオフエアを堂々とオンエアした作者に絶望した!」
そんな望の絶叫を気にすることもなく二人は潤んだ目で望を見つめる。
こ、これは厄介なことがはじまる予感がしますよ。
この事態をオフエアにするべく望は部屋を後にしようとする。
と、いきなり強い力で引きずり倒されたかと思うと少女達が望の体に覆いかぶさってきた。
押し倒された形になり望は動揺する。
「あの小森さん、常月さん…」
「先生!私じゃダメなんですか!?」
望の動揺は増してきていた。
「え、と、いったい何のことでしょう?」
まといが問い詰める
「隠さないでください!私たち見たんです!あびるちゃんと先生がここで…その、してたのを!」
「先生、あびるちゃんが好きなの?」
霧が悲しそうな顔で問い掛ける。
「え、私が小節さんと?な、なんのことでしょう」
「しらばっくれないでください!」
二人の声がステレオみたいに重なる。
望には本当に心当たりがなかった。
二人は一体何を言って…そこで望は自分の体の異変に気づく、ある一点が熱い。
絶棒が自分の意志に反し、大きくなってきているのだ。
うら若き乙女の身体が密着してきているのだ。
一般的な男性ならばそうならないことの方がおかしいのである。
その異変に先に気づいたのは霧だった。
「先生…」
霧の顔が紅く染まる。
まとあもそれに気づいた。
眉をあげ、何かを決意した表情になる。
「先生、私じゃダメなんですか…」
言いながらまといの手が絶棒をやさしく撫でる。
「ちょ、なにを…常月さんダメとかじゃなくて私とあなたは教師と生徒…」
しゅるっ。
布擦れの音がする。
その方向に目をやると霧が望の袴を脱がしにかかっていた。
「せん…せぇ…」
その顔は耳まで真っ赤だ
「小森さんまで…」
『ぴちゃ…』卑猥な音が宿直室に響く。
その絶棒はむき出しにされその根元には二人の少女の顔がある。
「先生…」
まといが切なそうな表情を浮かべ絶棒を舐める
『ずじゅっ…じゅるるるっ』
その白く美しい顔からは想像もできない陰猥な音がなる。
霧が睾丸を舐め、吸いあげていた。
「うっ、二人ともやめ…」
「だめだよ。せ〜んせ。」
霧がいつもと同じトーンで答える。
しかしその表情はとても卑猥で同一人物とは思えないくらいだった。
「もう…とまりませんよ」
まといが言葉を繋ぐ。
「うう…」
望の目には半ば諦めの色が漂っていた。
まといの手が絶棒を支え、その小さな口でくわえこむ。
『んむっ…んっ、んんっ』
じゅぷ、じゅぷ、といやらしい音が聞こえる。
「くうっ!」ふと左の乳首に生温かい感触が伝わる。
霧が望の身体を這い上り乳首を舐めていた。
「せんせぇ…」
『ちゅぷっ、ちゅっ、ちゅ』
「くうぁあ…」
望は二ヶ所を同時に攻められ、とてつもない快感に身を寄せていた。
ふとその快感の波が止む。
二人の少女はいつのまにか全裸になり望を見つめていた。
すると霧が絶棒に近付き…
『むにゅうっ』
生温かい質感が絶棒を包み込んだ。
「せんせぇ、気持ちいい?」
『にちゃっ、ぱふん、にちゃ…』
胸で絶棒に刺激を与えていく。
ああこれが『ぱいずり』というもの…じゃない何を考えているんですか!私は!
「小森さんやめ…んんっ」
まといが望の口をふさぐ、舌が望の唇をこじ開け侵入してくる。
『んむ、ぴちゃ、れろれろっ』
もうどうなっても知りません…もはや望はされるがままになっていた。
『ねちゃ、ぱふ、ぬちゃ』霧のぱいずり。
『ちゅ、ちゅっ、ちゅるるっ』
まといはいつのまにか右の乳首を攻めていた。
とめどなくつづく二人の愛撫に望は絶頂を迎えようとしていた。
「うっ!」絶棒から勢い良く精液が吐き出される
「うぁ、あつうぃ…」
霧の顔に、胸に、それは勢い良く浴びせかけられた。
「これが先生の…」
『ぴちゃ…』
まといが霧の胸についた精液を舐めとる。
「あっ…」
状況はかなり違うが、二人は望が部屋に入ってきた時と同じ状態になった。
と、望が立ち上がり
「もはやここまでやってしまっては後戻りはできなさそうですね。二人の想いに答えることはできませんが………慰めることはできます。それでよろしいですか?」
望は一度放出したことで冷静さを取り戻していた。
「はい…」
「うん…いいよ…」
二人は望の提案を受け入れた。
「では、いきますよ」
望が耳元で囁く
「う、うん、いいよ…せんせぃ…きて」
霧がか細い声で答える。
霧のそこは今までの行為により十分に濡れていた。
『ずぷっ』
「うぁ…」
望は腰を進める
『ずっ、ぷちぃっ』
「ひぃ…痛…ああっ」
「大丈夫ですか」
望が心配そうに聞く
「大…丈夫…先生のだもん…う…」
望はさらに腰を進めようとする
と、何か突き刺すような視線を感じた。
まといである。
彼女は切なそうにこちらを見ていた。
望は少し苦笑すると指をまといのそこに突き入れた。『ずぷんっ』
「ひあんっ」
まといが喘ぐ
望が耳元で囁く
「もう少しまっててくださいね」
まといの顔がさらに紅潮する。
『ずぷっずちゅっ』
「ああっせんせぇ!いいよぉ…」
霧が色白の顔を真っ赤に染め、喘ぐ。
「いつもはひかえめなあなたのそんな表情も先生好きですよ。ひいきしたくなります」
「せんせぃ…あたしもす、き、ぃ」
霧はとろけたような表情になり、望はその表情に快感を覚える。
不意に絶棒を引きぬく望。
「ぇうっ…?」
強ばっていた霧の身体が弛緩する
「ふぁあ…」
「おまたせしました」
絶棒をまといのそれにあてがう。
「先生…」
『ずぷぅっ』
絶棒を一気に突き入れる!「あぎゃっ!せんせ…あぁっ…先生さっきまでと何か…性格が…ちが、っう!」
「一度開き直った私は積極的なのですよ。それにいずれは私と心中してくれるのでしょう?心中するのであればある程度の積極性もいりますよ」
よくわからない理論だが今のまといにはそんなことを考える余裕もなかった
「せっ…せんせ…はっ…はぁ…いぃっ」
『ずん、ずんっ』
「先生激しっ、あっ、もう、だめぇっ!」
まといの下にいる霧もすかさず差し入れられた望の指に感じていた。
「せんせい、あたしもっ、もう…」
「あっ、あっ、あっ、あ…いっ、いくうぅっっっ!」
二人の絶頂に達した声が響く。
二人の身体から力が抜けていく。
こうして宿直室の情事は終わった。
望の両腕を枕にして二人の少女が気持ち良さそうに眠っている。
「たまにはこういうこともわるくないですね」
望の口から珍しくポジティブな言葉が紡がれる
「ディープラブも…たまには…いい…です…かね」
とても清々しい気分に身をまかせ望はねむりについた。
こうして宿直室の情事は終わった。
宿直室から光が漏れている。
光の先には愛しの教師と二人の女生徒。
きっちりと分けられた髪、その髪がかかる肩を震わせ少女は呟いた。
「先生…」
THE END…?