「普通って言うなぁ!」こんな状況でも条件反射で突っ込む奈美。
「突っ込み入れてる場合じゃないわよ!早く誤解を解かないと!」奈美の下で晴美が叫ぶ。
「はっ!そうだった!可付香ちゃんも手伝って!」
「いやだなぁ。誤解なんて解く必要ありませんよ。先生は生徒の事をより理解できて喜んでいらっしゃるはずですよぉ。」論点のずれた事を言い出す可付香。
素で言ってるのかわざとなのか、その笑顔からは推し量れない。
「それが誤解だって言ってるんじゃない!奈美ちゃん!可付香ちゃんはいいからスカーフほどいて!」晴美は可付香をスルーする様に促す。
「う、うん!」晴美の指示通り奈美はスカーフをほどきに入った。
「ふぅ。じゃあ先生を追いかけようか。」赤くなった手首の調子を確かめる様にさすりながら晴美が言う。
「やっぱ宿直室かな?…ていうか着替えてもいい?」
「そんな時間ないよ!」晴美は焦っていた。
(もし誤解が解けなくて明日先生が誰かに漏らしたらどうしよう…それが広まったりしたら、どっかの誰かがナミ×ハルとか言い出すに違いない!
あぁカップリングなんてするだけで十分!されるなんて勘弁よ!!)
「さぁ!急いで!」
奈美はまだ悩んでいたようだったが、晴美の勢いに意を決したのか表情を引き締めた。
奈美は走り出した。誰にも見られない事を祈りながら…。
運良く奈美はその姿を誰にも見られる事無く宿直室に辿り着いた。
「ハァ…ハァ…」ずっと走り続けて、さらに誰かに見られるかもしれないという緊張感のため奈美の心臓は破裂しそうなほど鼓動を強めていた。
(あ、暑い…こんなに体力無かったっけなぁ…)
走ると言ってもせいぜい200メートルにも満たない距離だが奈美は体の芯から燃えるような感覚を覚えていた。
「つ、着いたぁ…。晴美ちゃんどうしようか?」
振り返ったが誰もいない。
「あ…れ??」確かめる様に再び振り返るがいない。
「嘘でしょぉ?!?」悲鳴を上げる奈美。
(どうしよう…一人で?…ひとり…ん?…?)奈美は思考をめぐらせようとしたが、心が落ち着かなくそわそわとしてしまい、いい考えが浮かばない。
「と、とりあえず中に入ろう。」数分入り口の前でフラフラしたが結局いい考えが浮かばなかった奈美はそう呟き宿直室の扉に手をかけようとした。
ガララッ___その時急に扉が開かれた。
「あ」二つの声が重なる。
「うわぁぁっ!」支点を失った奈美そのまま望に突っ込んでしまった。
「おぉっと!大丈夫ですか?」望は奈美を何とか抱きとめた。
「・・・・・・・。」しかし奈美は答えない。ぼーっとして望の顔を眺めている。
「…あの?日塔さん?おーい?」
「へ?」
「へ?じゃあないですよ。先ほどの事は私は関知しないと言ったでしょう。…ていうか、まだそんな格好なんですか?」視線をそらしながら望は続ける。
「ああ…日塔さんまで普通じゃなくなってしまいました…ますます絶望的なクラスですよ…って聞いてますか!?」
「え、はい…多分。」
「多分って…何なんですか!?さっきからこっちをじーっと見ないでください!!あなた変ですよ!」
「そうなんです…。変なんですよ。先生の事しか頭に入らないんです…。」
その言葉に思わず望は奈美の方を見た。
焦点の定まらない、しかししっかりと望を見つめる目は潤んで切なそうな光をたたえている。物欲しそうな顔をする子供に艶やかさが加わった表情。
加えて劣情を煽るような格好のため望の理性を振り切るには十分だったが、次の奈美の一言が望の理性を切り払った。
奈美は頭を望の胸に押し付けながら、
「先生ぇ……先生欲しい。」消え入りそうに呟く。
たまらず望は奈美を抱きしめた。
しばし互いに無言で相手の存在を確かめ合う様に抱き合っていたが、辛抱できないと言った感じで望は奈美の耳のそばでささやいた。
「日塔さん…本当によろしいのですか?」
「そんなこと聞かないでください…」
「では…」望は破裂しそうな衝動に駆られながらも奈美を抱きかかえ、中へと入っていった。
居間に入るとあぐらをかいて座り組んだ足の所に奈美を座らせた。
奈美はこの間頭を望の胸に押し当て時折、小刻みに震えながら黙っていた。
「日塔さん…」
「名前で…呼んでくださ…い。」
「わかりました。では…奈美さん。こちらを向いてください。」
答えを待たずに望は奈美のあごに手を添え、愛らしい唇に口づけをした
「んっ…」一瞬身をかがませた奈美だが、すぐに体の力を抜いて甘える様に望に寄りかかってきた。体全体に伝わる柔らかい感触と鼻腔をくすぐる少女の甘い匂いに望は頭がクラクラした。
「ん…あっ…んぅ」望は舌を奈美の中に侵入させた。奈美もそれに応じ、舌を絡ませていく。
「んんっ…はぁ…あん…」歯茎をなぞり、上あごの裏をなぞる。貪る様に相手のすべてを味わう。
望は奈美の背中に手をまわし服の留め具を外しにかかった。
「ふぁぁっ…せ…んせぇ…あ…んんぅ」
奈美は何か言おうとしたが望は舌を再び入れて黙らせた。
留め具を滞り無く外し、服を下にずらすと豊かなふくらみが露になった。
「はぁぁ…せんせぇ…明かり消して…恥ずかしいよぉ…。」
「とてもきれいですよ…」聞くつもりが無いのか、聞こえていないのか奈美の訴えに構わず望は片方の胸に手を這わせ始めた。
その柔らかな弾力を楽しむ様に揉んでいく。
「や…ん…ダメぇ…!」奈美は手で顔を覆いながら快感を訴えている。揉む手に力が入るたびに甘い刺激で呼吸が乱れ、体が反り上がってしまう。
その様子に嗜虐心を煽られた望は奈美への責めをより強くしていく。
「奈美さん。かわいいですよ」
「ん…は、ひゃうっ!」奈美が答えようした時に望は胸の頂を軽くつまんだ。
そして背中、太ももへと這わせていた手を秘裂へと延ばす。そこは十分に愛液が溢れ出ていて下着を湿らせていた。
…クチュ…ヌチュ…
指を動かすたびに淫媚な音が聞こえてくる。
「やあっ…はうぅ!…やぁぁぁ…せ…せんせぇ…!」奈美は不意に秘部を弄られ悲鳴を上げた。今まで経験の無い大きな快感の波に溺れ、目の前が真っ白になりそうになる。
「あんっ!せんせっ…もう…ひゃあん!…ムリ!」
「私も、も…う我慢できそうにないですっ…!」
そういうと望は袴の帯を解き、脱ぎ捨てた。そうしていきり立つ絶棒を奈美の秘烈へとあてがい、奈美の中へと侵入させた。
「くうう…!はぁ…はぁ…」
「ふああぁぁぁんっ!」
奈美の中は狭く、一気に突き入れる事は出来なかった。先端を入れただけだが、その締め付けに望は果ててしまいそうになるのを必死でこらえていた。
望は徐々に、果ててしまわない様にゆっくりと侵入を再開した。
「んん…くぅぅぅ…はぁぁん!」深く進んでいくたびに奈美は嬌声をあげる。打ち付ける快感に耐える様に望にギュッと抱きついている。
「動きますよ…」絶棒の大部分をおさめ終えて望は腰を動かし始めた。
「んっ、ふぁぁ!あっ、あん!やぁぁぁぁぁぁ!」奈美は一度目の絶頂を迎えた。しかし望は動く事を止めない。
休む間もなく快感を送り続けられる。イッた後の敏感な状態よってより快感は肥大していく。奈美はもう限界に来ていた。
「せんせぇっ!わ…わたし、あんっ!もうダメぇぇ!」
その様子を見取った望は最後のスパートに出た。よりいっそう激しく腰を打ち付けていく。
「くっ!出ますよ!奈美さん腕を離して!」望はせ背中に絡めた手を離す様に促したが、奈美はよりいっそうきつく抱きついてきた。
「せんせぇっ!せんせっ!好きぃ!離さないで!」
「も、もう無理ですっ!あぁ!」望はそのまま奈美の中に大量の精を放った。
奈美はそのまま果てて気を失ってしまった。
その頃、日の落ちた薄暗い道に二人の人影があった
「本当に奈美ちゃんに任せておけばよかったの?」
「大丈夫です!奈美ちゃんなら今頃誤解どころか卍解ですよぉ♪」
「うまい事言ったつもりか!」
「アレな薬まで用意してうまくいかない分けないですっ!」
「アレな薬って…あ、まぁ…誤解が解けてればなんだっていいんだけどね。」
「終わりよければ全て良しということです。」
「ははは…」
「先生はいろんな娘から愛されて幸せですねぇ!」
「それが原因で死にかけて、ていうか死んでるけどね。ところでさ、さっきの薬ってあのコロンの事だよね?」
「そうですよぉ?」
「あれって同性同士でも聞くの?」