小森姉ちゃんはとてもキレイだ。
口に出したことはないけどそう思ってる。
姉ちゃんと二人きりになるといつもドキドキしてた。
そんな事を考えていたある日、姉ちゃんに宅配便が届いたんだ。
「届いたっ」
「小森の姉ちゃん何買ったの?」
「じゃーん水着だよ」
「外出ないからプールも海も行かないじゃん」
「行かなくても着たいの。着替えるから見ないでよ」
「見るか」
姉ちゃんの水着姿…自然と目線が動いちまう。
色、白いなあ…本当にキレイだ…
「交くん」
どきっ!
「な、なんだよ」
「今、見たでしょ?」
「み、見るかよ、そんな…」
さっ
「見たでしょー」
うわ、ま、前が見えねえ。「姉ちゃん手放せよー」
『むにゅ』
え…あれ?背中に当たっているのって姉ちゃんのおっぱい…?
「正直に言えー」
うわ、わ、体揺するなよぉ。
「見たんだろー?」
あ、あ、姉ちゃん髪の匂いが…いい匂いだなぁ
『ふにん』
わ、あ、姉ちゃん当たってる。当たってるよー
『むにょん』
あ、わ、あ。
ぷしゅっ
「きゃあ!交くん?」
…目覚めた時は姉ちゃんの膝の上だった。
「あ、気がついた?」
「ね、姉ちゃん」
「びっくりしたよー急に鼻血吹いて倒れちゃうんだもん」
「え、え?」
「顔赤くして、可愛かったな」
ぼっ
「か、可愛いなんていうなよー」
さらっ姉ちゃんが髪を撫でてくれた。
柔らかな手の平の感覚が気持ちいい。
ちら。
姉ちゃんの顔を見る。
ああ、やっぱり姉ちゃんが…一番…キレイだ…
「寝ちゃったか」
交くんは私の膝の上で眠ってる。
ふと部屋の窓に目線をうつす。
そこには綺麗な月が姿を見せていた。
「先生、今頃何してるんだろ」
「いやあ今回のパロディの出来は秀逸でしたね」
「サイコーでしたよ先生」