「絶望した!二次創作に絶望した!」
「先生はこの板の趣旨を知ってますか?」
「二次創作でしょ!知ってますよ!
二次創作なんて所詮モドキに過ぎない、ここにあるのは絶望だけ!」
「いやだなぁ。ここには希望が満ち溢れているに決まってるじゃないですか。
ここは文字だけが力を持つ世界、つまり書かれた事が全て真実になる世界なんです」
「だからなんだって言うのですか」
「例えばこう書きます」
──今日はいい天気だ。
「次にこう書きます」
──突然雨が降ってきた。
「…雨ですね」
「つまりはそういう事です。書き手の思い通りになる世界なんですよぉ」
「それがなんだと言うのです!私ならこう書きます!」
──終わり
──第二話
「こう書けば続いちゃうんですよ。先生、往生際が悪いですね。これでどうでしょう」
──そう言いながら可符香は全ての衣類を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になる。
「見て下さい。私、裸ですよぉ」
「だから何だと言うのですか」
「あれ?じゃあ、次はこう書いてみます」
──可符香は糸色に背を向け、四つん這いになる。糸色からは性器はおろか尻の穴までが丸見えだ。
「興奮しませんか?どんなことだって文字にすれば真実なんです。
ある程度辻褄さえ合ってれば、こんなことも」
──30分後。可符香は恍惚の表情で床に転がっていた。
「…はぁ…先生……良かった…」
「私が何をしたと言うのですか!?」
「ふふ。その辺は書かなければいいんですよぉ」
「納得が行きませんよ。そんなの」
「でも、これが真実なんです。
望むならどんなシチュエーションだってできますよ。
例えば私が裸のまま駅まで歩いてもSSだから捕まりませんし、
生やそうと思えばアレだって生えます」
「…やめて下さい」
「さ、先生も気持ち良くなりましょう」
──可符香は有無を言わさず糸色に襲い掛かる。
慣れた手付きで糸色の着衣を脱がせると、
だらだらと蜜を流し続ける秘所で糸色のモノをくわえ込んだ。
「…はぁ…はぁ…中に出しても構いませんよ。世界は一旦完結しますから」
「くぅ…そういう問題では無いと思うのですが…」
「仕方ないですね。強制射出の記述を」
──激しく動き続ける可符香と、あくまでも拒み続ける糸色。
だが蓄積される快感はいつしか限界を超える。
糸色のモノは大きく脈打ち、可符香の中に精を吐き出した。
「……………ずるい…」
──糸色の抗議を無視して可符香は笑う。
「あなたは、この素晴らしい世界に何を絶望するのですか?」