真っ暗な部屋に四角い光。  
かちかちかち かかかかちかち  
打鍵は心地よいというより、耳障り。  
 
『日記でも書いたらどうですか?』  
せんせーは軽い気持ちで言ったのかもしれない。  
日記をつけてるうちに思い出したんだ。毎日、時間が流れてる。永遠に続くものなんかない。  
 
私は、閉じた世界から出るのが恐い。  
 
全座連では何かで身体を包めば外に出てもいいって言ってた。  
 
でも、外へ出るのは嫌い。  
 
木津さんは深刻そうに言ったよ。  
『毎日ここにいて、息が詰まらない?』  
でも、きっちりしないと生きられないほうが、息が詰まると思うんだ。  
 
ここにいればせんせーがきてくれる。  
今夜、交くんは奈美ちゃんが預かってくれてる。  
他に何か望むのは、贅沢だよ。  
 
「ん・・・?」  
せんせーが寝返りをうった。いけない!光が目にはい・・・・  
「ああ、日記ですか?では、眼鏡をつけないでおきましょう。」  
せんせーの手が、正座した私の足首からつま先をゆっくりとなでている。  
「blogなんですよ。せんせー」  
私はボタンにカーソルをあわせて更新を急ぐ  
「風呂・・・ごめんなさい、先生はそういう世界に疎くて。」  
つま先に到達した手が、太ももの内側で止まった。  
「せんせ・・?」  
四角の中に騒がしい闇が降り、影が部屋を飲み込んでいく。  
「暗くてよく見えないのは残念ですが、眼鏡をかけなくてすみますね。」  
細い、やわらかい指が私の中へ割り入る。私の中はせんせーの指を抱きしめ、せんせーの腕はわたしを抱きしめている。  
「声、聞かせてください。」  
後ろから覆いかぶさるせんせーの熱い言葉。指の進む先・・窪んだ処が一気に燃え上がる。  
「さっきからハ行とア行しか出てこないですね。そんなにいいんですか?」  
せんせーの指が私を掻き出すたびに、頭と下の蓋が外れていく  
「そろそろですかね。」  
わたしはうつ伏せになって、脚を少しだけ広げた。  
「これがいいんですか?」  
せんせーがわたしの身体の上に重なって、絶棒を何のためらいもなく与えてくれる。  
想像するだけで・・・  
 
「こもりさん?」  
薄明かりのなかに響くせんせーの声  
「ああ、よかった。」  
声は頭の上から聞こえてわたしはうつぶせのまま・・・?  
「最中に寝てしまうなんて、酷い仕打ちです。お仕置き代わりにそのまま及んでしまいましたが」  
綺麗に拭かれた私の身体・・そんな!なんにもおぼえてないよ・・・  
「そんな顔をしてもダメです。さあ、朝の支度を始めないと朝連の生徒が来てしまいますよ。」  
確かに、せんせーを受け入れた感触が残っている。何で寝てしまったんだろう。  
「そんな顔をしないでください。今夜は、交が戻りますから明日の晩に続きをしましょうね。」  
うん。早く明日にならないかな…  
 
 

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