「ここがしっぽの聖地『最後尾の楽園』…確かにそうとしか思えないわね」
そこは、見渡す限りがしっぽだった。多種多様、あらゆる生物のしっぽが視界を埋め尽くす。
あまりの密度にどこから生えているかもわからない程だ。
「ふ…ふふ…ふふふふふっ」
あびるから笑いが零れ始める。
そのまま突然走りだすとしっぽの海へと飛び込んだ。
「しっぽ、しっぽ、しっぽ…あははははっ」
しっぽに囲まれてでくるくると回るあびる。掴んでも掴んでも尽きることないしっぽ。
まさに至福の一時だった。
だが、それで終わっては話がおもしろくない。
突如として、あびるの手足をしっぽが絡め捕る。
「え?」
あっと言う間に身動きが取れなくなった。次にしっぽはあびるの衣服を破こうとする。
「そういうことか…。だったら自分で脱ぐわ。服、破かれたら帰れないし」
言葉が通じるのかしっぽはあびるを解放した。あびるは手早く服を脱ぐ。
「さぁ、お望みのままにv」
元々しっぽオナニーをしていたあびるだ。ここで犯されるのは望むところと言う訳だ。
こうなるとしっぽはやりたい放題で、幾本かは胸に纏わりつく。
グニグニと乳房全体を締めようとするもの、あるいは先端をきつく締め上げるもの、様々だ。
別のしっぽは潤滑油を分泌すると、あびるの股間に襲い掛かった。
「や、気が早いんだから…」
知ったことかと言う様に、しっぽは容赦なく膣内に侵入した。
それは先日の可符香のしっぽ攻めよりも、深く、強く突き上げる。
だがどうしたことか、あびるはまだ満足とは程遠いと感じていた。
「こっ…ちも…入れて…」
あびるは両手で尻を開いてしっぽ達を挑発する。
見えているのか知らないが、反応するように一本のしっぽが突入した。
経験した事のない太さを直腸に感じる。けれど、今のあびるには痛みより快感が勝っていた。
加わる余地が無く、余ったしっぽ達があびるの視界の端でそわそわと体をくねらせている。
「ん、相手してあげる…」
あびるは両手を伸ばすとそれぞれしっぽを掴み、一方を咥え、一方を上下にしごき始めた。
本能の限りに乱れるしっぽとあびる。双方のテンションは上がっていく。やがて──
「んっ!」
あびるが全身を震わせる。遅れて、しっぽ達は一斉にドクンドクンと脈打って白濁液(しっぽ汁)を放った。
熱を持ったしっぽ汁を、あびるは全身に受け止めた。
「あはぁっ!ほいひいおぉ(おいしいよぉ)!」
あびるは全身から白濁液を滴らせながら、歓喜の叫びをしっぽの海に響かせていた。
「──というわけで、今週のあびるちゃんはお休みです」
「何なんですかその非現実的な話は」