今、四つん這いになった千里、あびる、愛に後ろから准、影郎、国也が覆い被さっている。  
国也を除いて、そそり立つ肉棒が、ひくついて渇きを訴える割れ目に添えられ、今にも侵入しそうだ。  
ノゾムンジャーの3人は最高の女の卑劣な計略に陥り、体が男を求めて疼いて仕方がなく、  
抵抗する力が奪われたままである。  
 
「さあ、坊やたち、犯っておしまい」  
 
 最高の女が冷酷に命令した。  
いざ、と男子が腰を進めようとしたとたん、遠くで爆発音が響き、急にアジト全体が激しく揺れた。  
振動の余波で男たちがバランスを崩してベッドから転落し、頭と腰を床にしたたか打ち付けた。  
 
「うぐううぅ……」  
 
 3人ともそのまま動けない。空調も突然停まった。  
 
「? どうしたのかしら?」  
 
 女が腕輪を操作した。だが、何もデータが表示されない。  
 
「もしや……」  
 
 そこへ、壁がいきなり叩き壊され、艶やかなコスチウムに身を包んだ娘たちが飛び込んできた。  
 
「みんな、大丈夫?」  
 
 晴美の凛とした声が響いた。  
そう、3人以外のノゾムンジャーが遂に望や千里たちの救出に駆けつけたのであった。  
 
 ピンクハルミに変身した晴美、パープルナミに変身した奈美、グリーンカエレに変身したカエレの登場である。  
 
「千里、千里! 大丈夫!?」  
ピンクハルミが千里を抱き抱える。  
「うう……晴美……」  
千里は晴美の姿を目にし、安堵したように弱々しく微笑むと気を失った。  
「私の晴美をこんなにするなんて、許せない!」  
ピンクハルミが怒りに燃えて立ち上がった。  
 
     ☆  
 
「坊やたち、ついでにこの娘から犯しておやり」  
 
 准は打ち所が悪かったのか伸びたままだが、他の二人が晴美に襲いかかった。  
 
「むがああぁぁ」  
「ほげええぇぇ」  
 
 影郎と国也がピンクハルミに襲いかかる。だが所詮、怒りに燃えた晴美の敵ではなかった。  
 
「ぬがのぉ!」  
 
晴美の必殺明日加賀旋風脚が瞬く間に二人を叩きのめした。  
 
     ☆  
 
「あびるちゃん、愛ちゃん!」  
パープルナミが二人に声をかけた。  
「な、奈美ちゃん」  
「う、うう……」  
 
女が望に命令した。  
「ほら、早くあの娘を犯しなさい」  
命令を受けた望が奈美に突進した。  
「うがあああぁぁ」  
「奈美ちゃん、危ない」  
「え、え!?」  
 
 心優しい奈美は、かなり悲惨な状況に陥っていた二人に気を取られていて、反応が一瞬遅れてしまった。  
 
「うがあ!」  
「きゃあっ!」  
 
 奈美は床に押し倒され、脚を抱え込まれた。  
 望がそのまま奈美の脚を折り畳んで抵抗を封じると、美しい乳房をコスチウムの上から激しく揉み始めた。  
 
「あ! ちょっと……だめっ、いや……あん」  
 
 まさかの激しくも的確なツボをおさえた揉み込みに奈美の力が抜け始めた頃。  
 
「なにやってんのよっ!」  
 
 望の後頭部に強烈なヒールキックを見事にめり込ませた者がいる。  
カエレが変身したグリーンカエレが、長い足を生かした技を炸裂させたのだ。  
望はそのまま昏倒した。  
 
「奈美ちゃん、大丈夫だった? 気を付けなさいよ」  
「カエレちゃん……ありがとう。もう大丈夫」  
 
 カエレが奈美の手を取って優しく引き起こした。  
 
 かくて、ノゾムンジャーに害を成してきた男性4人はすべて退治された。  
いよいよ反撃の時である。  
 
     ☆  
 
「さぁ〜て、最高の女。もうこれまでよ」  
 
 パープルナミ、ピンクハルミ、グリーンカエレが女に対峙した。  
間合いを詰めつつ、三人が堂々と名乗りを上げ始めた。  
 
「望の前の 悪党を」  
「絶望させる ノゾムンジャー」  
「おイタが過ぎたら 絶望よっ☆」  
「さあ神妙に お絶望なさ〜い☆」  
 
 最後で息と声がぴったり合った。  
絶望戦隊ノゾムンジャー、会心の名乗りである。  
 
「くぅ……」  
 
 女は歯ぎしりしながら密かに腕輪に触れた。  
だが、何度触れても、隠し機能を含め一切何も動作しない。  
 
「ムダよ。仲間がここのシステムををハックしてるから」  
 
カエレが言い放った。  
 
「……」  
 
 カエレの言うとおりであった。  
芽留の変身したホワイトメルが施設を統御しているコンピュータ用のウイルスを仕込み、  
機能を麻痺させた上でハックしたのだった。  
 
 そして、真夜が変身したブラウンマヨが爆薬で施設への侵入路を確保し、不都合なデータ・物証を破壊した上で、  
最終的にこの施設を物理的に壊滅に追い込むべく、今も活動中なのであった。  
 
「さあ、最高の女、覚悟!」  
 
 三人が女ににじり寄った。  
だが、女はしれっと言ってのけた。  
 
「ふふふ、とりあえず望さんはお前たちに預けておくわ。  
 どうせ望さんに選ばれるのは誰か一人だけだし、子種は貰ったし……  
 今の内にせいぜい甘いえっちを楽しむのね」  
 
 そのまま、三人の目の前から忽然と消失した。  
全く痕跡を残さず、存在自体が元から無かったような消え方であった。  
 
「あっ」  
「ちくしょう、逃げられたか……」  
「とりあえず、隊長と仲間の救出が出来たからよしとしましょう」  
「こんなアジト、木っ端みじんにしちゃえ」  
 
     ☆  
 
 爆音が鳴り響き、壁や天井のあちこちに亀裂が入り、崩れ始めている中、  
秘密の通路を辿って辛くも脱出した人影が二つあった。  
最高の女と、小柄なショートヘアの少女である。  
 
 明かりも点かず、闇夜のように暗い脱出路を楽々と通り抜けた二人はやがて、やはり夜の高台に出た。  
轟音を上げて崩れ落ちる秘密基地を見下ろしながら、二人は静かに会話を交わした。  
 
「気を落とす必要はありません。  
 ダークサイドへの扉は開かれたのです。  
 私たちの首領様が復活なさるその日まで、ゆっくり待ちましょう」  
「……そうね。もうすぐだものね」  
「ええ。待っていさえすれば、自然にこの世は闇が満ちてきます」  
「その時こそ、我らが実権を握るのね」  
「ええ」  
 
 最高の女と、ショートヘアをX印のヘアピンで留めた少女のシルエットが、月夜に光った。  
 
     ☆     ☆  
 
 ここは絶好調。  
女の城であるのに、なぜか後ろ手に縛られた裸の男が四人、横一列に正座をしている。  
うち三人は准、影郎、国也。  
薬で洗脳されていたとは言え、ノゾムンジャーの隊員を拉致し、手込めにしようとした罪は重い。万死に値する。  
 
 彼らを取り囲んでいるのはノゾムンジャーを初めとする絶好調の面々である。  
三六協定で休んでいた可符香もいつの間にか輪に加わっている。  
彼らに拉致され、すんでの所で救出された三人も、  
智恵による綿密なデトックスプロシージャーを経て無事復帰し、この場にいる。  
いずれも憤懣やるかたない様子だ。  
 
 口火をきったのはあびるだった。  
 
「あなたたち、えらいことしてくれたわねぇ」  
 
 口調は物静かだが怒りの程度が半端でないことが容易に分かる。  
 
「おかげで、あんな目に……あんな目にあわされるなんて。」  
 
 千里も、額まで朱に染め、青筋を立てている。  
 
「ううぅぅ……」  
 
 愛は言葉にもならない様子で、目に涙を一杯に湛えて男たちを睨んでいる。  
徐々に自分たちのしでかしたことが分かってきたのか、三人とも青ざめてウナダれている。  
影郎の抜け毛も――すでにスキンヘッドなので眉毛だが――普段より激しい。  
やがて、三人が一斉に額を床に擦り付けた。  
 
「ごめんなさい」  
「スミマセン」  
「申し訳ありま」  
 
 だが、絶好調の面々からすれば、とても許すことは出来ない。  
さらに口々に言い募った。  
 
「ごめんですんだら警察はいらないわ」  
「男って、本当にだらしないんだから」  
「久藤君があんなことするなんて、みそこないました。」  
「とりあえず、尋問ね。どうしてあいつらの手伝いをする羽目になったのか、じっくりたっぷり聴きましょ」  
 
 カエレが腕組みをしたままずいっと三人に迫ったその時である。  
 
「あのぉ」  
 
 日頃、絶好調では聞き慣れない声がおずおずと後ろから聞こえた。  
見ると、丸井、三角、正方の茶道部トリオが揃っている。  
絶好調の真新しいコスチュームを身につけていて、なかなか可愛く似合っている。  
 
彼女たちと接点のある千里が三人に尋ねた。  
 
「あなたたち、なぜここにいるの?」  
 
丸井がおずおずと答えた。  
 
「はぃ……このたび絶好調に入隊することになりまして」  
「入隊って……まさか、あんたたちも先せ、いや隊長と!」  
 
 思わず千里の声が荒くなった。  
 
「はぁ……」  
 
 茶道部の下級生たちは三人とも真っ赤になって俯いた。  
 
「隊長!」  
 
 その場にいた絶好調の隊員全員が、残りの男性に刺すような眼差しを注いだ。  
そう、4人目の男性は、この騒ぎの張本人である絶好調隊長の望であった。  
バツの悪いことに、行きがかり上とは言え隊員の皆に内緒で三人娘に手を付けてしまったのだった。  
発覚する前に少しでも皆の機嫌を和らげておこうと甘いものを買いに出かけた挙句、  
かえって大顰蹙をかってしまったのが今回の事件の真相であった。  
果たして、望は決まり悪そうにそっぽを向いた。  
絶棒だけが正座している望の股間から元気に姿を現し、  
 
「ボク彼女たちと知り合いなんだよー」  
 
と、その存在を主張しているのが何とも滑稽であった。  
 
「とりあえず、新入隊員の研修の一環として、尋問をさせてあげて」  
 
 彼女たちに付き添っていた副隊長の智恵が言った。  
内心どう思っているのかは、その表情からでは判断できない。  
 
「はぁ……」  
「副隊長がおっしゃるのでしたら」  
 
 隊員が不承々々といった調子で頷く。  
智恵が重ねて三人娘に命じた。  
 
「じゃあ、あなたたち、手始めに久藤君を尋問してみなさい。  
 逃げられないよう、尋問中はちゃあんと縛っておくのよ」  
「はいっ! じゃあ、久藤君、こちらへどうぞ〜」  
 
 かねてから憧れの的であった准を自分達の意のままに出来るとあって、三人娘は喜々として准を小部屋へ連行していった。  
 
     ☆  
 
「なあ」  
「うん?」  
 
 四人の後姿を見つめながら、残された影郎と国也がひそひそ話をしている。  
 
「あーいう可愛いコになら、責めら……いや、尋問されてもいいって思わないか」  
「うーん……まあ、それもそうだな」  
「あんたたちのご…尋問は私がするわよ、ジュル」  
「へ?」  
 
 今の気味悪い声には聞き覚えがある。  
 
「ま、まさか……」  
 
 おそるおそる声がした方を見やろうとした。  
間違いであってくれ、と心の底から願いながら、恐る恐る声のする方を振り返ってみた。  
だがやはり、そこにいたのはニタァリと薄気味悪い笑みを浮かべていることのんだった。  
 
「いやだぁぁ!」  
「助けてくれぇぇ!」  
――どこまで節操がない下半身なんだよぉ、ったく!  
 
 二人の背筋が凍りついた。  
だが、その上からさらに冷水をぶっかけるような声が浴びせられる。  
 
「ぐふふ……久しぶりの拷も……いや尋問だからぁ、たぁ〜っぷり搾り取ってやるんだからぁ」  
「搾り取るって、いったい何をぉ!」  
「何をどうするんだよおおぉぉぉ……」  
「ぶふ。ぶふふ。元気がいいわねぇ。こりゃあ絞りがいがあるわ」  
「おお、お前はカロリーが好物なんだろう」  
「お前だろ、『好きな物はカロリー』ってどこかで言ってたのは!」  
「うふふ。タンパク質もカロリーのうちよ」  
 
 三流週刊誌のような台詞をしれっと吐いたことのんが二人の首に鉄の首輪をがっちりはめ、  
顔を代わる代わるのぞき込んだ。  
 
「ネットアイドルに拷問してもらえるんだから、光栄に思いなさ〜い」  
「いやだああああああああぁぁ」  
「お、お、お助けえええぇぇぇ」  
「ほ〜ら、キリキリ歩けぇ〜〜……ぐふっ」  
 
 恐怖に泣きわめく二人をことのんがぐいぐいと引きずっていった。  
やがてその姿が奥の小部屋に消え、見えなくなった。  
 
     ☆  
 
「さて……」  
 
 今、隊長室には隊長である望と、望のために酷い目に遭った3人がいる。  
全裸でおまけにアソコが勃ったままでははずかしいからと、望が懇願して、今彼は素肌にバスローブを纏っている。  
 
「私達、隊長のせいで」  
「ずいぶん恥ずかしい思いをしたんですけど。」  
「そ、そうだったんですか……それはどうも」  
 
 三人に囲まれ、望は目を逸らした。  
が、逃げきれないと悟ったか、頭を下げた。  
 
「ど、どうもすみませんでした」  
 
 ここで、愛が目に涙を一杯に溜めて、  
 
「もう……隊長がいなくなって心配したんですから……バカバカバカァ!」  
 
と望の胸板をポカポカ殴り始めた。  
ひとしきりそうした後、潤んだ目で望を見上げた。  
 
「加賀さん……」  
 
 自分の身を案じていてくれているのが分かり、その健気さに心打たれた望は愛を見つめ返すと肩に手を置いた。  
このまま接吻を……という雰囲気だったのを、すんでの所で包帯が阻止した。  
望の首に巻き付いたそれが、望を愛から引き剥がしたのだ。  
 
「ああっ」  
「隊長。この身に受けた辱めを……」  
「隊長にもきっちり味わって貰います。」  
 
 千里が茶筅で、あびるが自転車の空気入れで望を折檻しようとしたその矢先。  
 
「ちょっと待って」  
 
 扉が開き、穏やかだが有無を言わさない雰囲気の声を掛けてきた人物がいる。  
もちろん、副隊長である智恵である。  
 
「みんなの気持ちは分かるけど、先に隊長から事情聴取をしないといけないわ。  
 あなたたちにも手伝ってほしいの。ね、お願い」  
 
 智恵は三人を宥めすかすと、望に向き直った。  
 
「さて、隊長」  
 
 智恵は望の顔をまっすぐ見つめた。  
目が怖いほど光っている。望が一番苦手とする状況だ。  
智恵に見つめられると、その視線に逆らえなくなるのである。  
 
「隊長がどういう経緯で相手アジトに連行され、どういう目にあったのか。相手の目的は何なのか。  
 ご存知の範囲で結構ですから、全て報告していただけますか」  
「はあ」  
「ただし」  
 
 ここで智恵が付け加えた。  
 
「隊長の軽はずみな行動が原因でこのコたち、複数の隊員に被害が出たのは明らかな事実です。  
 よって、ただの尋問で終らせるわけにはいきません。ですから」  
 
ここで目がまた怖いほど光った。  
 
「今回、隊長救出にあたって辱めを受けた3人に尋問に協力してもらいます」  
「はぁ……」  
 
「では、隊長は服を脱いでください」  
「えぇっ?」  
 
 望は渋った。だが、  
 
「隊長は敵の改造手術を受けている恐れがあります。  
もしかしたら任意の衣服を身につけることで潜在的な変身スイッチが顕在化する可能性が皆無とは言えません。  
さあ、早く」  
「はあ……」  
 
 それでも望が渋っていると、智恵は三人に素気なく命じた。  
 
「三人で脱がせてあげて頂戴。  
それから、隊長を尋問室に連行して、尋問の基本姿勢に整えてあげて」  
「はいっ」  
「え……ちょ、ちょっと! あのぉ」  
 
 こうして望は素裸に剥かれたあげく、尋問室にしょっぴかれていった。  
 
     ☆  
 
 今、望は尋問室の真ん中で立っている。  
全裸のまま、足を肩幅に開き、手を頭の後ろで組んだ状態である。  
相変わらず、絶棒は屹立したままである。  
教え子たちや憧れの智恵先生――ここでは副隊長――に尋常ならざる絶棒を晒しっ放しでいるのはさすがに恥ずかしかったが、  
身を捩ったり、まして手で隠すのはとうてい許されそうにない。  
 
 望の周りには千里、あびる、愛の三人が控えている。  
正面には智恵が絶好調のコスチウムで立っている。  
奥のデスクでは、霧がやはり白衣で望の発言を記録するべく控えている。  
 
 智恵が口を開いた。  
 
「それでは、これから隊長に対する簡易尋問を行います。  
これから私がいくつか質問をしますから、それには全て答えること。  
隊規により、沈黙は許されません。よろしいですね?」  
「は、はい……」  
「それから、答えの正当性を担保するため、隊長が答えている間、この隊員たち三名が隊長に肉体的な刺激を与えます」  
――き、来たあああぁぁぁ……  
 
 望は絶望的な気分になった。  
 
「刺激に負けず、堂々と答えを陳述できればよし。  
でも、もし真剣味が足りず、途中で刺激に負けて放出してしまうようなことがあれば、直ちに懲罰に移りますから、  
そのつもりで真剣に答えてくださいね。  
よろしいですか」  
「……」  
 
 望が黙ったままでいると、智恵の目がすうっと細くなった。  
 
「沈黙は許されないと言った筈ですよ。……懲罰の準」  
「うは、はいっ! 真剣に答えますぅ!」  
「よろしい。木津さん、小節さん、加賀さん。  
あなた方は、持てる力を全て発揮して隊長を蕩かすような刺激を与えてください。  
ただし、三対一だからハンディとして、口唇による刺激だけとします。よろしいですか」  
「はいっ」  
「尋問が終るまでに放出させたら、あなた方の尋問への貢献を認めて罪の減軽も考慮しましょう。  
だから、しっかりね」  
「はいっ!」  
 
 絶望ガールズが勢いよく返事をした。  
要するに、望が尋問に答えている間、教え子達三人がかりで望の体中や絶棒を舐め、吸い、  
しゃぶり尽くされることを意味する。  
しかも、刺激に負けて漏らしてしまったら、直ちに身の毛もよだつような拷問が待っているのだ。  
 
――そ、そんなぁ!  
 
 望は歯噛みする思いだったが、もちろん口にすることは出来ない。  
そんな望の気持ちなど素知らぬ風で、智恵が尋問を始めた。  
 
「では、隊長。敵のアジトに騙されて入り込んだことの顛末を教えてください」  
「はい」  
 
 こうして望が最初にケーキ屋のチラシを持って店に向かったこと、  
店に入ってケーキを物色しているうちに目の前が回りだし、すぅっと気が遠くなった旨話しているうちに、  
果たしてくだんの三人が望の素肌に舌先を這わせて来た。  
 
――れろれろ。れろれろ。れろれろ……  
 ――ちゅっ。ちゅっ、ちゅっ、ちゅううっ。ちゅっ……  
――てろん……つううううう……てろん。つううう……  
 
「なるほど。それで?」  
「はい。く……き、気がつくとあの女が……くぁっ」  
「どうしました? 報告を続けて下さい」  
 
 智恵はあくまで報告の続きを求めてくる。  
時折つかえながらも必死に報告をしようとする望。  
だが、これから自分があの女性達にいたぶられ、あろうことか最高の女と改造手術という名の媾合をしたことを  
彼女達の前に暴露することになるので、  
ただでさえ口が湿りがちになるのは無理もない。  
さらに、望の報告を邪魔すべく、3人娘が望好みの愛撫を仕掛けてくるのだ。  
それも、自分が教え込んだ技に磨きをかけたものである。  
 
「は、はい。そして、団地住まいの夫人に私のせ…性感帯を探知さ…はぅん!……探知され……」  
 
 千里が右の乳首をさかんに舌先で突つき、乳輪を一しきり舐め回すと口に含み、ちゅっちゅっと吸い上げる。  
愛が脇の下に舌をちろちろと這わせてくる。  
そして、ぴくぴくっとひくつく絶棒を舐めていたあびるがついに先を呑み込む。  
絶棒の頭を溶けるような熱さが包み込む感覚に酔いしれていると、あびるちゅぱっちゅぱっと音を立てて吸いたててくる。  
 
「むがぁ!……はぅ……」  
「探知されてどうなったんですか?」  
 
 智恵はあくまで報告の先を促す。  
もちろん、ここで中座したら直ちに懲罰に移行する、という言外の含みを存分に持たせている。  
 
「あ、あう……」  
 
 何とか答えようとする間にも愛が背中に回り、背骨の上から下へすうっと舌先で撫で下っていく。  
そして舌先が尻の割れ目のさらに奥を伺いつつあたりをちろちろと這う。  
その刺激が腰の奥を通じて絶棒の先へ伝わり、  
あびるがその部分にもぐもぐちゅっちゅっと情熱的に与えてくる刺激と溶け合って望の性感を高ぶらせていく。  
 
「は、はひ……探知されまして、そこを敵の婦人方に刺激され……」  
「どのように?」  
「はぁ、青あざが出来るほどキツく吸い上げられました」  
「なるほど……こんな風かしら?」  
 
 ここで智恵がつかつかと望の正面に近づき中腰になると、望の左の乳首をいやというほど吸い上げた。  
 
――ちゅうううぅっ!  
「ひやあああああ!」  
 
 望はたまらず悲鳴を上げた。  
思わず精を漏らしそうになったが、両足の爪先を丸め、肛門を引き締めて奇跡的に耐えた。  
元の位置に戻った智恵は相変わらず冷静に尋問を進めていく。  
 
「どう?」  
「うはは、はい。そんな感じでしたぁ!」  
「そう……三人とも、今みたいな感じで続けてみて」  
「はいっ!」  
 
――あああ、勘弁して下さい〜〜!  
 
 簡潔ながらも素晴らしいお手本を目の当たりにした三人が、はるかに勢いよく望を攻め始めた。  
交代で絶棒を含み、その度に情熱的な吸引で望を喘がせる。  
 
「で、『最高の女』とは?」  
「はい、最初に私のアレを吸い出されたんですが、体内でその成分を分析したようなことを言っていました。  
そして、先に性機能を改善する必要があるからといって、その……くぅ」  
 
「必要があるから?」  
「その……改造手術をされました…」  
「そう、やっぱりされてしまったのね……どういうふうに?」  
「はい、それがそのぅ……」  
 
 望は言いよどんだが、智恵の目が細くなったのを見て、ええいままよ、と先を続けた。  
 
「外科手術は時代遅れだからと、遺伝子を組換えられ……」  
「え、遺伝子をいじられたの? それはどのように?」  
「はぁ……『最高の女』に貞操を奪われているうちに、自然と遺伝子手術が行われ」  
「貞操って……つまり、あの女とえっちしてしまったのね!?」  
 
 望の告白に耳を傾けていて一時弱まっていた三人の責めが急にきつくなった。  
 
――れろれろ。てろんっ!  
 ――ちゅううう!   
――ちゅっ、ちゅっ、ちゅううっ! ちゅっ、ちゅっ……  
「ひゃああ!」  
「どうなの?」  
「はい、えっちしてしまいました。  
でも、でも私から進んででは…くああぁ、もう、もう……性機能の一部がじゅ、じゅ、じゅう、  
十倍に増幅されされされてええええ、うああああああああああああっ」  
――ゆ、許せないっ!  
 
 最後に絶棒を含んでいた千里は、嫉妬の念にかられ、ここぞとばかりに吸い上げた。  
あびると愛も、望の両乳首をこれまでになくきつく吸い上げた。  
 
――ちゅうううううううううううっっ!!  
 ――ちゅうううううううううううっっ!!  
――ちゅうううううううううううっっ!!  
「はあああああああああああああっ!!」  
――どくうっ! どくっ、どく、どく…………  
 
 こうして、望はすべてを答え終わる前に、大量の白濁を千里の口内にしぶかせてしまった。  
 
――ああ、終わった……もうダメだぁ……  
 
 腰が骨の芯から溶け、恥ずかしい白汁となって千里の口内に注がれていく気がした。  
自分の下半身が無くなってしまいそうな狂おしい快感を長く味わいながら、望は心の底から絶望した。  
絶望は長く長く尾を引いた。  
 
 がっくりうなだれた望から、智恵はその後の経緯を簡単に聴取した。  
 
     ☆  
 
「すんすん……すんすん……」  
 
 腰の痺れの余韻・全身を覆う倦怠感に浸りつつも、これからの事を思ってすすり泣いている望を横目で見ながら、  
智恵は千里、あびる、愛に声をかけた。  
 
「あなたたち、気はすんだ?」  
「はい」  
「…はい……」  
「機会を与えていただき、ありがとうございました。」  
「ん」  
 
 短く頷いてから、智恵は霧の方を向いた。  
 
「小森さん、記録はとれたかしら?」  
「はい、全部できました。ちょっと中身をまとめてきます」  
「よろしくね」  
 
 智恵は霧と視線を合わせると目配せをした。  
霧は無言で頷き、デヴァイスを手にすると、部屋を後にした。  
 
――ガチャリ。  
 
 まだすすり泣いている望の首に、鎖付きの銀の首輪がするっとはめられた。  
鎖の先を握っているのはもちろん智恵である。  
 
「隊長にももう少し深くお聞きしたいことがずいぶんあるんですが、その前に」  
 
 ここで智恵が千里・あびる・愛の三人の方へ向き直った。  
三人は反射的に身を固くした。  
何を言われるのか、もう覚悟しているようだった。  
 
「木津さん、小節さん、それに加賀さん」  
「はい。」  
「はい」  
「……はい」  
「隊長の尋問に協力してくれてありがとう。  
でも、あなたたちは、隊長救出という任務に失敗しました。  
それどころか、コスチウムや自身の細胞のサンプルまで敵に奪われ、結果としてノゾムンジャーの名を貶め、  
絶好調の業務に深刻な影響を与えました」  
「……」  
 
 どれもこれも申し開きの出来ない失態である。  
三人とも声もない。智恵の眼が鋭く光った。  
 
「よって、隊規により、あなた方を『花吹雪の刑』に処します」  
 
 三人はがくっと肩を落としたが、それでも隊規には絶対服従である。絞り出すように言った。  
 
「謹んで」  
「刑を」  
「お受けいたします……」  
「よろしい。尋問に協力してくれたことを考慮して、特殊懲罰房送りは勘弁してあげます」  
「はい、ありがとうございます」  
 
 三人が力なく礼を述べた。  
特殊懲罰房とそこで行われる類を見ない刑罰の実態は闇に包まれている。  
だが、いくら過酷な「花吹雪の刑」だとは言え、刑実施の後放免されるのであれば、  
懲罰房行きと比べ天国と地獄ほどの違いがあるのは間違いない。  
 
「では、隊長は処罰の手伝いをしてもらいますから、一緒にいらしてください」  
 
 智恵は重い足取りの四人を一般懲戒室に誘って行った。  
もちろん、望の首輪から伸びている鎖の先は智恵が握っているのである。  
 
     ☆  
 
 一般懲戒室に入ってみると、既に懲戒担当当番として、晴美・奈美・麻菜美の三名が準備をしていた。  
部屋の中には寝台が三台ある。  
三人は望をちらっと見たが、そのまま準備を続けている。  
元から裸であった望は、首輪につながれたまま、部屋の隅に待機している。  
残りの三名も全裸のまま寝台に仰向けに横たわり、手足を広げるよう指示された。  
 
「足をもっと大きく広げて。……そう、その位。それから、膝を立てて」  
 
 智恵が細かく指示を加えていく。  
寝台の腰の部分がせり上げられ、三人とも大きくM字開脚をした状態のまま四肢をしっかりと固定された。  
 
「隊長……一人ずつ、下の毛を剃ってあげて下さい」  
「えぇー?」  
「処罰のためですから」  
「はぁ」  
「木津さんからお願いしますね」  
 
 言葉付きはいつもの智恵のものだが、望には決して逆らえない響きを帯びていた。  
望は、羞恥のあまり真っ赤になって泣きそうになっている千里の股間にしゃがみ込むと、  
やや濃いめの陰毛を梳き上げ、おかなびっくり剃毛していった。  
まず特製のヒートカッターで毛のほとんどを処理。  
そして、ほぼ形が露わになった秘部にシェービングクリームを塗り込み、シェーバーで細心の注意を払いながら残りを剃っていくのだ。  
 
――じょりじょり……じょりじょり……  
 
 やがて、水で洗い流すと、輝くような無毛の陰部が姿を現した。  
 
「ううう……。」  
 
 千里はこらえきれず泣き出した。  
 
「あああ、木津さん、すみません、すみま」  
 
 詫びの言葉を述べている途中で、ぐいっと首の鎖が引かれた。  
次の受刑者を剃毛するよう、智恵が催促したのだ。  
 
「次は小節さんよ」  
 
 同様に、やや薄めのあびるの草むら、かなり薄めの愛の恥毛も同様に剃り落としていった。  
いつもは沈着冷静なあびるも、想い人に自分の恥ずかしい部分の毛を剃られるという辱めに、さすがに目を潤ませている。  
愛は剃毛される前からしゃくり上げている。  
 
 三人とも完全に幼女のようなツルツルの状態にされた段階で、望は部屋の外へ追い出された。  
一般懲戒室の戸は固く閉ざされているので、中を見ることは出来ず、わずかな音が漏れてくるばかりである。  
かといって、逃げることも出来ない。  
鎖の先を部屋の入り口の側にあるフックに掛けられているからである。  
一般懲戒室に誰も入ってこないよう、そして望が逃げ出さないよう、可符香とマリアがしっかりガードしていた。  
 
     ☆  
 
 美しき犠牲者三人を処罰するべく、処罰担当当番が準備を始めた。  
千里の担当が晴美、あびるの担当が奈美、愛の担当が麻菜美である。  
当番の面々は、銀色に鈍く輝く双頭のマニピュレータを三人のツルツルの股間にあてがう。  
そして、めいめいに言葉を掛けながらゆっくりと挿入していく。  
 
「いつも私がヤられてばかりだから、たまには私が責めてあげるわね。  
 千里、覚悟はいい?……小学生の頃に戻ったみたいで、カワイイわよ」  
「うう……はうっ! ああぁ……。」  
「一度女の子にこんなことしてみたかったんだ。あびるちゃん、ごめんね〜」  
「ううう……くっ! んん……」  
「不貞の愛の疼きとこの処罰とどちらがきついか、愛ちゃんで確かめてあげる」  
「ひっ……ぃぁぁぁ……」  
 
 マニピュレータを奥まで挿入し終わると、次に当番は受刑者の乳房を両方とも大きな吸盤状の装置でぴっちりと覆った。  
 
「藤吉さん、日塔さん、大草さん、準備はできましたか?」  
「はい、完了しました」  
「完了でーす」  
「終わりました」  
「ん、ありがとう」  
 
 そして、哀れな受刑者に向き直って刑の執行を宣言した。  
 
「それでは、これより『花吹雪の刑』を行います。……スイッチ、オン!」  
 
――ひゅるるるる……シュゴゴゴゴゴ……  
 ――じゅりじゅりじゅりじゅり……  
 
 智恵の号令に合わせて、装置が不気味な音を立て始めた。  
マニピュレータや巨大吸盤がその性能を発揮し始めるにつれ、千里たちは思わず叫び声をあげていた。  
 
「うなああああああああ!」  
「いやああああああああん」  
「あああ、すみませんすみません……ああああ」  
 
 その悲痛な、それでいて艶っぽさも幾分含んでいる悲鳴はいつまでも続いた。  
 
     ☆  
 
 一般処罰室の中から悲鳴が漏れてきた。  
鎖で繋がれている望はいてもたってもいられなくなり、中へ入ろうとした。  
 
「中はどうなってるんですか!」  
 
 だが、可符香とマリアは素気なく入室を拒んだ。  
 
「たとえ隊長と言えども、殿方の立ち入りはできません」  
「大人しくそこにいてヨ」  
 
 マリアが鎖をぐいっと引っ張った。望は思わずよろけた。  
 
     ☆  
 
 どのくらいたった時のことだろう。ふと見ると、鎖の先が留め具の先から外れているではないか。  
マリアも可符香も室内の様子に気を取られていて、こちらに気を配っていない。  
これはチャンスだ、とばかり、望がその場からそっと立ち去り掛けた。――10センチ、50センチ――1メートル。  
二人はまだこちらに気づいていない。  
ダッシュをしかけた途端。  
 
――ぽよん!  
 
何か柔らかい物に当たった。  
 
「あん……あら、隊長。どこ行くんですか」  
 
 相変わらず怖いほど目を光らせた智恵がそこにいた。  
 
「ひいっ!」  
「隊長はこちらへどうぞ」  
 
 こうして望は特殊処罰房に連行されていった。  
 
     ☆  
 
 奥にあるエレベーターに乗り込むと、音もなくエレベーターが下り始めた。  
どれほど乗っていただろう。  
望がすっかり不安になり、このまま永遠に着かないのではないかと感じ始めた頃、突然、智恵が服を脱ぎ始めた。  
 
「ち、智恵先生……こんなところで始め」  
 
 望の台詞が終わらない内に、突然真っ黒なブラジャーが望の目を覆った。  
 
「ああっ」  
 
 視界がすっかり闇に閉ざされさらなる不安に陥る望。  
今まで智恵の豊かな美しい胸を覆っていた、ほのかに温かい布にときめきを覚える余裕はなかった。  
不意にエレベーターが停まり、音もなくドアが開く気配がした。  
 
――いったいここは地下何階でしょう?  
 
 望はふと気になったが、視界を黒いレース布で覆われてしまっているので表示を読みとることができない。  
もたもたしているうちに、智恵に鎖を引っ張られた。  
 
 二人がエレベーターから出ると、薄暗い白色蛍光灯に照らされ奥まで続いている廊下が左右に長く伸びている。  
突き当たりがどこにあるのか見えない。  
おまけに、壁にはドアなどの余計な物は何一つない。  
ただ乳白色の床と壁が果てしなく続いている。  
もちろん、望には何も見えない。  
 
 やがて鎖が引かれた。  
智恵が望を誘導し始めた。  
哀れな罪人は、ただ素敵な御者に引かれるまま、よたよた歩くしかなかった。  
 
     ☆  
 
 どれほど歩いたことだろう。被せられた時と同様に突然覆いが取られた。  
 
 一瞬、眩しさに望は目をつぶった。  
そして徐々に開けていき、最初に目に入ったのは霧の愛らしい笑顔だった。  
 
「糸色先生……あ、今は隊長でしたねっ」  
「こ、小森さん! 一体、ここはど」  
「ここが特殊処罰房よ」  
「!」  
 
 後ろから声がした。もちろん、智恵である。  
 
「ち、智恵せ、いや副隊長……」  
 
 二人が望の前に並んで立った。  
二人とも、先ほどの白衣ではなく、黒のマントで全身を覆っている。  
 
 霧は文書係として絶好調に詰めていたが、智恵直々に種々の「技術」を仕込まれ、  
ついに智恵のアシスタントとして隊長矯正も担当することになったのだった。  
 
「じゃあ、横になってもらえますか、隊長☆」  
 
 望は気圧されたまま、素直に寝台に横になった。  
もちろん全裸で勃起したままである。  
部屋は寝台の他、調度らしいものが何一つない殺風景なものであった。  
 
「じゃあ霧ちゃん、隊長を懲戒する前に、どんな改造をされたのか確認しましょう」  
「はい、副隊長」  
 
 二人は微笑み合うと、望の頭近くにすっと立った。  
そして、望の見ている前ですうっとマントを下ろした。  
 
「あっ」  
 
 思わず声が出た。  
二人の白い肌はいつも通りだったが、腹部に禍々しいタトゥー――  
糸色家の家紋である糸巻紋が赤く浮かび上がっていたのである。  
 
「そ、それはいったい!?」  
「安心して。シールだから」  
「特殊懲罰房で刑を執行するとき、私たちはこのシールタトゥーを纏うことになっているの。  
 絶好調の本分を忘れないために」  
 
 望は背筋が凍る思いがした。   
が、すぐに霧に唇を奪われた。  
霧の方から積極的に舌を絡めてきたので、望も応戦した。互いに舌先を突っつき合い、歯茎を触り合いしているうちに、だんだん甘美な霞が目の前をうっすらと覆い始めた。  
どれほど唇を合わせていただろう。  
つっと霧が口を離した。  
 
「霧ちゃん、どうだった?」  
「はい……いつも通り、甘いキスでした」  
「あらあら。じゃあ、ここはどうかな?」  
 
智恵が乳首を指でなぞり始めた。  
霧もすぐに真似をして、もう片方をくにくにし始めた。  
 
「あ……あぅんっ!」  
 
望は堪えきれずに喘いだ。  
だが二人は容赦せず、すぐに乳首を含んできた。  
――ちうううううっ! れろれろれろ……  
 ――ちうううううっ! れろれろれろ……  
「ひあぅん!」  
 
 ひとしきり乳首を攻めた後、智恵が呟いた。  
 
「なるほど、胸もいつも通り敏感ね……こっちはどうかしら」  
 
 屹立したままの絶棒に智恵が跨ってきた。  
 
「ん……ん」  
 
 智恵の素晴らしい内部に包み込まれるにつれて、望ははしたない声を抑えることが難しくなった。  
 
「はああ……あぁん!」  
「ん……最後まで入ったぁ……いつもよりちょっと大きめかな?   
それに、昨日まであれだけ出していたというのに、まだまだ固いわ……じゃあ動いてみるわね」  
「あああ……ああ……」  
 
 智恵がゆらゆらと動き始めた。  
絶棒の機能を計測するかのように、運動の無期や種類をあれこれ変えて試していた。  
逆に望にとっては、いつもよりも多彩な技で翻弄される結果となった。  
 
     ☆  
 
「ち、智恵先生」  
 
 望の声に切羽詰まった調子が交じってきた。  
 
「もう、もう……」  
「まだ我慢してって言いたいけど、私ももう」  
 
 智恵が珍しく早めに達しそうな気配を見せた。  
 
「隊長……ああ、いいっ! 素敵よ」  
「智恵先生! うう、もう、お願いです」  
「いいわ、一緒にイって。お願い」  
「はい。も、もう……うぐあああああっ」  
「はああ……ああああああああああんっ」  
――どくうっ! どく、とぷ……  
 
 こうして教員同士のペアは、いつになく早い絶頂を二人で迎えた。  
 
     ☆  
 
「はぁ、はぁ……報告書にあった、改造手術でペニスから媚薬をってのは本当みたい。  
 若いコなら耐性がないから、ひとたまりもないわね。  
 霧ちゃん、どうする? 試してみる?」  
「えー、どうしよう……って、副隊長!」  
 
 霧が目を見開いている。  
 
「まだ大きいままです!」  
 
 見ると、絶棒は智恵に絞られたというのに少しも萎まず、かえってその容積を増してひくついているではないか。  
 
 望自身やノゾムンジャーたちの報告によれば、絶棒は昨日から幾度となく放出を繰り返しているはずである。それなのにこの威容を誇るのは並大抵のことではない。  
 
「なるほど、これは確かに改造されちゃってるわね」  
 
 智恵は心の底から納得した。  
霧が絶棒を握ってきた。  
「おまけに、まだ固いままです!」  
「危険ね」  
「危険ですね」  
 
 二人は目を見合わせた。  
 
 それは二人が魅力的だから、というおべっかを口にする間もなく、二人が望の股間にしゃがみ込んだ。  
智恵がその特上のバストで絶棒を浅く挟み込むと、霧も反対側から同じように挟み、乳首同士を合わせた。  
 
「いくわよ」  
「はい、副隊長」  
   
 二人の息の合ったダブルパイズリが始まった。  
 
「ああ……ちょっと休ませて……あうんっ!」  
 
 望は発射直後の敏感な亀頭をマシュマロのように柔らかな胸で擦り上げられることで悶絶した。抵抗らしい抵抗もできないまま、そのまま抜かれる羽目になった。  
 
「いやあああああああああああああああああっ!」  
 
     ☆  
 
「すんすん……すんすん……」  
 
 またしてもすすり泣いている望の横から霧が寝そべってきた。そして望を自分の方に向けると、肩を手で抱きしめ、白く大きな胸を望の胸に密着させてきた。  
 
「うふっ」  
 
望を可愛らしく見つめて、まだ固い絶棒を太腿で挟み、微かにうりうりと刺激を与えてきた。  
 
「ああ……ああ」  
 
 年下の美少女に攻められていることでかえって興奮しているのか、望はついはしたない声を上げてしまった。  
すると、智恵が背中から二人を抱きしめ、脚を絡めてきた。  
むろんあの極上の胸が背中で押しつぶされる感触がしたのは言うまでもない。  
 
 前後からの特上のサンドイッチ攻めを味わいながら、望はたまらず叫んだ。  
 
「い、いつ罰は終わるんですかぁ!」  
 
 二人は笑いながら言った。  
 
「あら。罰だなんて」  
「まだ始まってもいないんですよ、たーいちょ☆」  
 
 
          ――[完]――  
 
 

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