かぽ〜ん
「ふう。いいお湯でしたね。」
先生はひとり言を言いながら、タオルを首にかけ脱衣所の引き戸を開けた。
「たまには一人で温泉に浸かって、日頃の激務の疲れを癒すのも・・・・・・ ん?」
入り口に掛けてある「男湯」ののれんをくぐった所で、その前を通りがかった相手に気が付いた。
「おや、音無さんではありませんか?」
名前を呼ばれて気が付いたようで、芽留は立ち止まって振り返る。
「奇遇ですね。音無さんも旅行にいらしたのですか? ・・・まさか、また皆さんも?」
『また 覗きに来たのか ハゲ』
「人聞きの悪い事を言わないで下さい!」
慌てて抗議の声を上げる先生に、芽留はすました顔で再び携帯を打つ。
『たまには一人で 日頃の絶望授業の 疲れを癒しに来た』
「・・・真似しないで下さい。そんなに疲れる授業しましたか!?」
芽留は唇の端を上げて薄く笑うと、背中を向けながら携帯の画面を見せる。
『じゃな ハゲ ・・・覗いたらコロス』
先生はいささかムッとしたように眉を寄せた。
「しません! 子供の入浴を覗いて捕まるなんて末代までの恥ですからねぇ?」
「・・・・・・ぅ・・・!」
芽留はショックを受けた表情を浮かべ、短く呻くと浴衣の袖で顔を覆いながら駆け出し、女湯ののれんの向こう
へと消えた。
「・・・・・・あ! 音無さん!?」
ピシャリ! と引き戸の閉まる音が聞こえ、先生は溜め息をつく。
「ああ・・・ ちょっと言い方が悪かったですねぇ・・・・・・」
ぽつりとつぶやくと、一つ肩をすくめ、廊下を自分の部屋へと歩いていった。
「お食事のご用意をさせていただきまーす。」
先生が部屋で寝そべりながらくつろいでいると、戸の外から仲居さんの声がかけられ、部屋の中へと次々料理
が運び込まれて来た。
数人の仲居さんによって流れるように手早く料理が並べられて行き、あっという間に支度が整い、仲居さんたち
は戻って行く。
部屋の中に固形燃料の燃える微かな香りがし、季節の食材をふんだんに使われた料理が卓上を占めている。
先生は用意された食事を眺め、ふと何かに気が付いたように首をかしげた。
「・・・こんなに豪勢な食事でしたっけ? いや、それなら良いのですが・・・・・・ しかしこれは、どう見ても2人分以
上あるような。」
卓の中央に鎮座した活け造りの頭を指でつつき、さらに首を捻った。
からら・・・
遠慮がちに戸を開ける音に振り返ると、その隙間から顔半分で覗き込んだ少女と目が合った。
「音無さん? なぜ?」
先生がぽかんとした顔で尋ねると、芽留は一瞬 ビクッ としたが、そっと部屋に入り静かに戸を閉めた。
「・・・あ・・・・・・の・・・」
うつむいて口をもごもごさせながら、芽留は携帯を打つ。
『さっきは 失礼な事言って ゴメンナサイ!』
画面を見せながら、ぺこり、と頭を下げた。
「・・・・・・あ・・・いえ・・・・・・ って! えええええええ!?」
先生は魚の頭をつついた姿勢で固まり、大声を上げてしまった。
鼻筋を汗が伝い、ずり落ちたメガネを慌てて戻す。
『お食事 ご一緒させて 下さい』
携帯を打ち直し、一度上げた頭を再び下げた。
先生はぎこちなく芽留と料理を見比べ、
「・・・これ・・・・・・音無さんが?」
呆けた表情で尋ねる先生に、芽留は下を向いたまま頷いた。
(何か・・・・・・何か、違和感があります・・・)
取り敢えず、二人で食事の席に着き、先生は芽留の様子を横目で見た。
芽留はなぜか正面には座らずに、卓の右隣にちょこんと座り、視線は下に向けてもじもじしている。
風呂から上がって間もないらしく、石鹸の香りが漂ってくる。
先生は芽留の様子を見て、脳裏に閃いた物があったのか、目を見開いて息を飲んだ。
「・・・まさか!? 毒が抜けてしまったのですか!? また、温泉の効果ですか!?」
突然大声を上げた先生に、芽留は飛び上がらんばかりに驚いたようだったが、呆然と自分を見つめる先生に気
が付き きょとん とした顔で小首をかしげた。
「・・・ああ!・・・・・・やはり・・・」
血の気の引いた顔で愕然としている先生をよそに、芽留は先生の前に両手を伸ばして熱燗のとっくりを手に取
り、そばにある猪口に傾ける。
「あ!? ・・・・・・っと!」
それに気が付いた先生は、慌てて芽留の手からとっくりを奪った。
「いや! お構いなく! 生徒にお酌をしてもらっては教師失格ですから!!」
そう告げて、手酌で猪口にお酒を注いだ。
芽留はちょっとびっくりしたように数回まばたきをしたが くすっ と小さく笑うと自分の箸を取り、活け造りをつつ
き始めた。
(いつもだと、『教師どころか 人間も失格してるじゃねーか ハゲ』とか、返って来ますよねぇ・・・)
ちびちびと手酌でやりながら、芽留を横目に、先生も料理に箸を伸ばす。
「・・・むう・・・・・・ この料理では毒は溜まりませんよねえ・・・・・・」
山菜やら茄子やらの煮びたしや、天ぷらを頬張る芽留を見ながら、ぽつりとそんな言葉が出た。
芽留は不思議そうな顔で先生を見たが、一旦、箸を置いて携帯を取り出す。
『すごく おいしいですね』
「・・・まったく普通の会話ですねぇ・・・・・・」
『? 私 奈美ちゃんじゃ ないですよ?』
「いえ、まあ、言葉のアヤってやつです。」
先生は肩をすくめると少し笑って くい と猪口を傾け中身を飲み干した。
「ふう・・・・・・ ちょっと飲んじゃいましたかねぇ・・・・・・」
すでに膳は片付けられ、広くなった卓上に片肘を乗せて寄り掛かりながら、先生は赤い顔でつぶやいた。
芽留は先生の部屋の中を見まわして、部屋の隅にある、押し入れではない引き戸に気がつき首をかしげた。
先生はその様子を見て、少し笑いながら説明する。
「ああ、そこは内風呂ですよ。半露天の内風呂付きの部屋にしましてね。」
芽留は興味深そうに、少し引き戸を開けてみる。その向こうには簡単な脱衣所があり、さらに磨りガラスの戸で
仕切られているようだった。
その隙間から、わずかに外の冷気が漏れこんでくる。
先生はちょっと悪戯っぽい笑みを浮かべ、覗きこんでいる芽留の背中に声をかけた。
「そうですね・・・・・・一緒に入りますか?」
芽留は弾かれたように振り向き――― 先生と目が合い ボッ! と、音が聞こえてきそうな勢いで顔を真っ赤
に染めた。
すぐに顔をそむけ、たたたっ・・・ と走り、裸足のまま部屋を飛び出していってしまった。
戸を閉める硬い音が響く。
「あ・・・・・・ 音無さん! 冗談ですよ・・・・・・」
ぴろりぱら―――
止めようとして立ち上がりかけた先生の携帯が鳴る。
『先生の エッチ!』
・・・先生は、送られてきたメールの内容を見て、思わず畳の上に突っ伏してしまった。
明かりは天井に掛けられたランプ型の照明だけだが、その薄暗さの中で一人入る露天風呂は、また格別の味
わいがある。
並んだ連子の間からは、冷たい空気と共にチラホラと星の瞬く様が見え、人の声すら聞こえてこないこの場所は
、まるで隠れ里に来ているような気分にさせた。
「ふうう・・・・・・ くつろぎますねぇ・・・」
先生は湯に漬けた両手で顔を拭い、気持ちよさそうに ほおっ と息を吐いた。
「しかし・・・ 音無さんを何とか毒入り状態に戻してあげなければなりませんね。・・・まあ、帰りに何処かファース
トフード店にでも寄れば、すぐ・・・・・・」
―――カラカラ
突然入り口の戸が開けられた音に、先生の言葉が中断させられた。
一瞬、それが誰だか分からなかったのは、頭に巻かれたタオルで、左右に垂れたいつもの尻尾髪を押さえられ
ていたせいだろう。しかし、片手にしっかり握った携帯で、すぐに相手が芽留であることに気が付いた。
アゴを落とさんばかりに口を開けて硬直したままの先生に、芽留はバスタオル一枚を体に巻き付けた姿で、恥
ずかしそうに視線をそらしたまま近寄る。
「・・・・・・音無さ・・・」
『お背中でも 流そうと 思って』
まず携帯の画面、そして芽留の白くて細い腕。さらに、剥き出しの小さな肩と、順番に視界に飛び込んできた所
で先生は我に返り、ザブッ! と音を立てて体ごと後ろを向いた。
「い、いえ! 結構ですよ! 遠慮します! 」
『 でも 』
「本当に! 第一、こんな吹きさらしなトコで背中流したりしていたら風邪ひきますから!」
『・・・わかりました』
全力で断る先生の語気に押されたのか、確かに洗い場には適さない場所と時期だと理解したのか、少し間を置
いてから、芽留は静かに浴室から出ていった。
足音と部屋の戸が閉まる音を聞き届け、先生はようやく振りかえり、ほっと溜め息をついた。
そのまま天井を仰ぐと、少し眩暈を起こしたようにバランスを崩した。
「・・・あっ・・・と。・・・・・・ちょっと、長湯しすぎましたかね。」
先生は立ちあがると連子の前に顔を寄せる。
冷たいはずの空気がやけに心地よく火照った顔に当たって流れた。
浴衣を身に着け部屋に戻ると、すでに芽留の姿は無く、先生はぼんやりと天井を眺めながら座布団を枕代わり
に寝そべっていた。
少々湯当たり気味なのとアルコールの影響も手伝って、ついそのまま、うつらうつらとしていた。
寝床を用意しにきた仲居さんの声で目を覚まし、あくび交じりに手洗い場に行って戻ってくると、先生は用意され
た布団にもぐりこみ、うつぶせになってカバンへ手を伸ばして中から本を一冊取り出した。
しおり紐の挟んであるページを開き、紐を外した所で枕元に置いた携帯が振動した。
一瞬躊躇した先生だったが、しおりを挟みなおし携帯を手に取る。
『ゴメンナサイ ここで 寝させて もらえないですか?』
メール文を見た先生は、思わず目を閉じ頭を抱えてしまった。
「・・・・・・『ここで』?」
その言葉に気が付き、先生は一言つぶやいて立ちあがると、部屋の入り口の鍵を開け、戸を開けてみる。
廊下には、枕を胸に抱いて芽留が佇んでいた。
先生の姿を見ると、ぺこりと頭を下げる。
「・・・どうしました?」
訪ねる先生に芽留は申し訳なさそうにうつむいて携帯を見せる。
『私の部屋に 何か お札みたいなの 見つけてしまって』
「あー・・・・・・・・ それはちょっと嫌ですねぇ・・・」
苦笑を浮かべた先生に、芽留はもう一度頭を下げた。
「じゃ、先生の部屋と交換しましょうか? ・・・私、そういうの慣れてますから。」
先生の言葉に芽留は青い顔で首を振った。
『もう 一人で寝るの 怖いです』
唇をギュッと結んで、泣きそうな顔で芽留は先生を見上げる。
『部屋の隅っことかを 貸して貰えるだけで いいですから』
先生は芽留の表情を見て慌てて首を振った。
「いや、そんな! 先生が言いそうなセリフ、言わないで下さい。 ちょっとまあ・・・・・・私も末期とか言われては
いますが一応は健全な男性なのですよ? ここは教育者としてはですね―――いや、まあ、いいです。・・・さ、
冷えないうちにお入りなさい。」
芽留は、ほっとしたように口元をほころばせると、先生に促されておずおずと部屋に上がりこんだ。
(・・・何だか妙な事になっていますねえ。)
豆電球だけになった薄暗い部屋の中、隣に布団を並べて横になった芽留を見て、先生は困ったような顔で苦笑
を浮かべている。
「・・・音無さん。一応、言っておきますが―――」
先生に話しかけられ、芽留はこちらに顔を向けた。
「ええと・・・・・・ あまり男性の部屋に上がりこむなどの行為は慎んだほうがよろしいですよ。往々にして、好まし
くない結果となる事が多いのですから、気を付けて下さいね?」
真剣な顔で語る先生に、芽留はちょっと首を傾げながらも、うなずいてみせる。
「・・・はい。では、おやすみなさい。」
先生が口を閉じると、部屋の中は静まり返り、掛け時計の秒針を刻む音だけが小さく聞こえてくる。
芽留は再び背中を向けて布団に包まっているので、すでに寝付いたのかどうかは分からないが、物音も立てず
に静かに横になっている。
先生は短く溜め息をつくと、眼鏡を外し枕元に置く、 ―――と、その瞬間、先生の携帯が数回振動し、メールの
着信を知らせる。
思わず芽留の様子を見るが、そちらの方は背を向けたまま反応はない。
携帯を開ける。
『もう少し 近くでは 駄目ですか?』
メール文を見て、先生はカクリと首をうな垂れた。
しばらく間を置いて、困ったような表情を浮かべたまま返事を打った。
芽留は布団から起き上がると、ささっと自分の敷き布団を引き寄せ、先生の布団と隣り合わせにくっ付ける。
少しはにかみながら嬉しそうに先生に微笑むと、また布団に潜り込み目から上だけを出してこちらを見ている。
枕一つ分の距離に近づいた芽留に先生も微笑み返し、自分も仰向けに寝そべり目を閉じた。
静寂が部屋に訪れた。
先生は意識がだんだんとまどろみ、眠りの世界に溶け込みだしてゆくのを感じた。少しずつ、呼吸も規則正しい
寝息に替わりつつある。
ふと、そんな意識の片隅で微かに布擦れのような音が聞こえた気がした。
芽留が身じろぎでもしたのだろうと思い、気にせずにおこうとしたとき、自分の手のひらに何かが触れる感触が
あった。
意識が再びはっきりとし、先生はその手に触れたものにさわってみる。
(・・・冷たい・・・・・・手・・・?)
それは小さくて華奢な手のひらだった。
だれの物かは考えるまでも無く、先生は苦笑を浮かべるとその手をそっと握り締めてみる。
「・・・・・・冷えていますよ・・・手。」
チラリと横目で見ると、先生を見ていた芽留と目が合った。
芽留は嬉しそうな顔を浮かべ、先生の手を握り返す。
安心したようにそのまま目を閉じ、ややあってゆっくりと寝息を立て始める。
先生も芽留の寝息に誘われるように目を閉じ、やがて眠りについた。
「・・・・・・・・・ん」
とくに何か物音でもしたわけではなく、先生は目を覚ました。
部屋の中は暗いままだった。闇に目が慣れるのを待って掛け時計の針を見る。
(・・・なんだ、まだ、真夜中ですか。・・・・・・え・・・・・・あれ・・・・・・!?)
先生は体の向きを変えようとしてそれに気がつく。
いつの間にかこちらの布団に潜り込んでいた芽留が、先生の腕を枕にしてぴったりと寄り添うように眠っていた
のだった。
熟睡しているのか起きる様子は無いが、先生はその体勢のまま固まってしまう。
何度も目を開け閉めしたり深呼吸をしたりしてようやく落ち着き、夢を見ている訳では無いことを認識する。
困った顔で芽留の寝顔を見て、少し浴衣が寝崩れて肩が出ている事に気がつき、芽留を起こさないように恐る
恐る乱れを直してやる。
(・・・まいりましたねえ。・・・・・・こんな事を、もし、音無さんの父上にでも知られたら・・・・・・・、埋められてしまい
ます。)
芽留の父の姿を思い出し、溜め息をつきそうになるが、ふと別の考えが頭をよぎる。
(もしかして・・・・・・周りに甘えられる相手が居ないのでしょうか・・・・・・)
その考えが聞こえた訳ではないだろうが、芽留がもぞりと少し動いた。
寝息を漏らす半開きの小さな口は、わずかに微笑み、幸せそうな表情を浮かべている。
先生は腕枕をした手で、芽留の頭をそっと撫でた。
「・・・・・・んー・・・・・・・・・」
小さく寝言のように呻き、再び寝息を立て始めた芽留の背中に優しく手を添え、自分も目を閉じた。
朝。目を覚ました時にはすでに芽留の姿はなく、横には布団が畳んで置いてあった。
朝食を済ませ、いつもの服に着替えて帰り支度を済ませた先生は部屋を出る。
フロントに向かおうと廊下を歩いていくと、自分を待っていたのだろう、私服姿に戻ってカバンを下げた芽留が廊
下の端に立っていた。
先生の姿を見つけると、少し赤らめた顔で ぺこり と頭を下げ、横に並んで歩き出した。
「・・・ええと、音無さんも電車で?」
『はい』
てくてくと並んで歩く芽留に先生は尋ねた。
「では、一緒に帰りましょうか?」
『はい』
先生は、素早く携帯を差し出した芽留にちょっと肩をすくめた。
と、その時、
「ヤバイよ! あー ヤバイ! 入れ忘れていたよー!」
両手で大きな包みを抱え、こちらへ走ってくる従業員らしき姿が見えた。
「おや? たしかこの旅館のご主人・・・・・・」
荷物で前を良く見ていなかったのか、先生の声でそこに人が居る事に気がついて、旅館の主人は避けようとし
て足をもつれさせその場に転んでしまった。
持っていた荷物が散らばる。
先生はそれを拾おうと手を伸ばし、その手が止まった。
「・・・こ・・・れは! 温泉の素ですが・・・ ああ!? まさか!?」
大声を上げた先生に、主人の目が光り、瞬時にその黒目が収縮して白目が広がり大きく見開いた。
「偽装工作!?」
「知ったな!!」
「ひいいいいっ!!」
先生はとっさに芽留を小脇に抱えると、一目散に駆け出し、旅館を飛び出した。
「・・・と、とりあえず、追われてはいないようですね。」
駅への道の途中で先生は立ち止まり、芽留を下ろした。
肩で息をしながら額の汗を拭っていたが、何か思いついたのかその動きが途中で止まった。
ぎぎぎぃ・・・ と、首を芽留の方へ向ける。
「あれが、偽温泉ということは、―――音無さん。」
先生の言わんとしたことに気がついたのか、芽留の顔が青ざめ、頬に一すじ汗が伝う。
「あなた・・・・・・ 毒が抜けている訳じゃありませんね!?」
『 \(>□<;)/ ヤー!』
芽留は身を翻し、ダッシュで逃げ出した。
「こらー! 待ちなさい、音無さーん!!」
少々ヨタつきながら先生も走り出し、駅の方へと田舎道を駆けて行く芽留を追いかけていった。