「それでは、これから補講を始めます」
教卓の前に立ち、元気よく声を出す書生姿の男は糸色望―2年へ組の学級担任である。
今この姿からはとても想像できないが、彼は超ネガティブシンキングな男なのだ!
「はーい」
望の声に唯一応じる女生徒、彼女の名は、風浦可符香。
彼女は望とは正反対、超ポジティブシンキングな女の子である!
そしてこの物語は、絶対に相容れない二人の禁断の恋を描く、学園ラブストーリーである。
「いきなり訳の分からない地の文ですね」
「良いんです、所詮パロディですから」
「さて、風浦さん。今回あなたには『性』についての補講を行うことになっていますね?」
「はい。ちゃんと教科書もありますよ!「男の子と女の子 体の秘密」です!」
可符香は満面の笑みで教科書(?)を鞄から取り出す。
表紙には情事を行う男女の姿が描かれている。
「残念ですがそれは作品が違います。…それに、この授業に教科書なんて必要ありません」
「どうしてですかー?」
可符香は頭に?マークを浮かべている。
「なぜなら!『性』の教育は、己の体を使って行うからです!」
「つまり、どういう事ですか?」
望はうーんと唸って、自らのバックからロープを取り出し、そのロープを使って可符香を縛り上げた。
「こういう事です」
「何ですかこれ?あ、そうか!囚人ごっこですね!」
「あなた、何のために補講に来たんですか?『性』の勉強のためでしょう!」
「やだなぁ、先生、そんな事ぐらい分かってますよ。今のはジョークです、ジョーク」
「はぁ、そうですか」
「さて、あなたにはまず私の絶棒を舐めてもらいましょうか」
望が袴を下ろしつつ言った。
姿を現した絶棒を前に、可符香が呟いた。
「…ほんとに絶望的ですね」
「言うなぁぁぁぁ!!!」
「さて、たぶん知っているとは思うのですが、男性の絶棒は、何か性的な快感を得る事によって巨大化します」
「ぼっき…ですね!67頁に載っています!」
「まだ見てたんですか!」
「っていうか、これはもう収拾がつかないので、ここら辺で切り上げましょうか」
「ええっ!?まだ何もしてませんよ?」
「大体作者がエロシーンは描けないので、エロパロ版に投稿する事自体が絶望的だったのですよ」
「という訳で、引き続き久米田康治エロパロ版をお楽しみください」
「お目汚し、失礼いたしました」