「おやすみなさいませお兄様」
「おやすみ倫」
「憧れの貧乏暮らし…とは言うもののこの家はかなり冷えますわね。
貧乏人の暖房器具とはどのようなものなのでしょうか?」
ひょこ
「いやだなぁ。貧乏人は暖房なんて使えませんよぉ。」
「お兄様の教え子の…お前、どこから入ってきた?」
「暖房なんか使わないでも温めることは出来るんです。簡単なのが人肌ですね」
「人肌だと?突然何を申すのじゃ」
「外気が十度以下、人間の体温が三十六度前後ですよぉ。
温かいに決まってるじゃないですか。
「うむ、確かに一理ある…」
「では、服を脱いでください。私も裸になりますから」
「仕方ない、これで温まるというのなら」
はらり
「失礼します」
ぎゅっ
「たしかに…温かい…。…だが、一つ聞こう、一人の場合はどうするのだ?」
「その場合は摩擦熱を使うんですよぉ。体を擦るんです。こんな風に」
こすりこすり
「なるほど?確かに少しは暖まるが…これでは余りにも…」
「もっと効率的な方法を教えましょうか。こっちもやっぱり擦るには擦るんですが…」
すしゅっ
「きゃあっ!?…ふ、不埒な!」
「この辺…を、擦ったりするんですよ。あと揉んだり」
もにゅもにゅ
「こら…やめろ…」
「身体が熱くなりますから」
くりくりくり
「だめ…やめて…ぁん!」
「倫ちゃん、かわいいなぁ」
くちゅくちゅ ビクン
「やあぁっ!……はぁ…はぁ…これではかえって暑いではないか……
一旦蒲団を捲って熱を少し逃がさねば」
ガラッ
「倫、夜はもう少し静か……に………」
「あ…」
「あ。先生。お邪魔してます」
「お兄様…違うの…これは…そういうのじゃなくて」
「……絶望した!妹の性生活に絶望した!」
「お兄様ぁっ!(エコー)」
ニヤリ