EXILEにはまった望は、すぐに元の和風の生活が恋しくなり、一週間もせずに学校の宿直室に舞い戻ってきた。
霧が暖かく出迎えてくれたのが望は嬉しかった。
もちろん霧も望が戻ってきてくれて嬉しかったのだが、口には出せなかった。
ただ、前より少しだけ甘えてみた。ちょっとだけベタベタしてみた。
☆
正月の夕方である。
宿直室はストーブのおかげでポカポカと暖かい。
正月だというのに千里たちに連れ出された望が、這々の体で戻ってきた。
望がいない間に交も倫に連れられてどこかに行ってしまい、霧と二人きりである。
望はようやく分厚い新聞に目を通している。
霧はもう訪問客もないと踏んだのか、ノーブラでぱんつだけのほぼ全裸の上に毛布を纏っている。
夕食前の気怠い雰囲気の中、望は新聞をめくりながら、先日聞きかじったことを霧に喋っていた。
「……でですね、うちの高校が実は服装が自由化されているんですって」
「ふーん、そうだったんだ」
霧も初耳だったようで、感心しながら相槌を打つ。
「で、先生はそれ誰から聞いたの?」
「智恵先生からですよ。雑談してるときに」
「ふーん」
平静を装っていたが、霧の心中は穏やかではない。
たとえ先生であっても、自分の前で他の女性の名前を口にして欲しくなかった。
心の隅がちりちりと痛んだ。
その思いを振り払うかのように、霧は望に声を掛けた。
「お茶、入れ換えるね」
「ん……ありがとうございます」
望は新聞に目を落としたままで答えた。
コタツに湯呑みを置くと、霧はそっと望の背中に覆い被さり、徐々に胸を押しつけていった。
望はもちろん感触に気付いたが、無言のままである。
霧はあくまで望の視界を邪魔しないようにしながら、手を望の胸元にそっと差し入れる。
指先が乳首に達すると、小刻みにいじってみる。
ーーくりくり。くりくり……
「ちょっと」
望が口を開いた。戸惑ったような、だが穏やかな口調だ。
「くすぐったいですよ」
「……」
今度は霧が無言のまま、指を望の下腹部へじりじりと這わせていく。
胸をさらにぎにゅうっと押しつける。
きっとその柔らかなモノが押しつけられる感触が、望の背を通じて彼の脳にときめきを伝えているはずだ。
あと少しで霧の細い指先が絶棒を捉えようとした時、望のケータイが鳴った。
「おや? 誰からでしょう」
望は不審そうにケータイを取り出したが、画面の発信者の名を見ると、慌てて出た。
「はい、糸色です」
心持ち、声が上擦っているように聞こえた。
「……ええ……はい。すぐ伺います」
ケータイを置くと、望が霧に声を掛けた。
「ちょっと出かけてきますね」
「誰からだったの?」
「それが、智恵先生なんですよ」
望が答えた。どことなくウキウキしているようだ。
「ふーん?」
「至急見てもらいたいものがあるからって……」
「先生、楽しそう」
「へ?」
望は一瞬虚を突かれたが、慌てて否定した。
「何を言ってるんですか。
きっと新年早々カウンセラーの仕事用のファイルを見せられて、面倒な仕事をいただくんですよ」
「そうかなぁ……先生、ハンカチを」
霧は望にアイロンのぴしっとかかったハンカチを渡した。
望もそれを素直に受け取った。
「ちょっと遅くなるけど、晩ご飯はここで食べますから」
そう言い残すと望は出かけた。
霧がその背中を寂しそうな目で見送った。
☆
望は智恵の部屋の前までやって来た。
呼び鈴を押すと、すぐに中から応答があった。
「糸色先生。どうぞお入り下さい」
「失礼します……って!」
女性の部屋はいつ訪れても緊張するものだが、今回はまた違った。
智恵がセーラー服を着ていたのだ。
「ち、智恵先生……そのお姿は」
「さっき昔のものを整理してたら、偶然出てきちゃって」
望のマントをクローゼットに仕舞いに行き、またこちらへ戻ってきた智恵の全身を、望は改めて眺めた。
短めの青いスカートから充実した太腿が艶めかしい姿を存分に現している。
そして、望も味わったことのある豊かな胸がセーラー服をこんもりと悩ましく盛り上げ、白い腹がちらちらと見え隠れしている。
赤いリボンが、智恵の呼吸・動作に合わせてかすかに揺れているのがエロティックだ。
「サイズ、おかしくないかしら」
「いえ、全然……よくお似合いですよ。それよりも」
望は感心しきった様子でつい軽口を叩いた。
「高校生の時からそんなナイスバディだったんですか」
「まぁ、サイズは変わってなかったみたい……お茶入れますね」
「あ、どうぞお構いなく」
リビングで座って待っていると、智恵が台所からカップを持ってきた。
望の横に立ち、テーブルにカップを置こうとして腰を屈めた。
所在なさげな望が見るとはなしに見ていると、目の横に智恵の尻が来た。
くびれた腰の下で丸い良い形をした脂ののったヒップが、スカートの下で全存在を主張している。
そして、あのはちきれんばかりの太腿が、触って欲しいと訴えかけて……
無意識のうちに手が伸び、太腿と尻をさっと撫で上げた。
次の瞬間にはスカートをめくっていた。
白い布がちらっと目に入った。
「あ」
「……あら」
智恵は一瞬動きを止めたが、何事もなかったかのようにカップを置き終えた。
望は指に残る智恵の肌とスカートの感触に、そしてまくり上げた後に見えたモノの残像に心を奪われていたが、ようやく自分がしでかしたことの重大さに後から気付いた。
「あ……ど、どうもすみま」
「糸色先生。ちょっと立ってみて」
「は、はぁ」
「さ、早く立って」
訳が分からないまま立った。
すると、智恵が腕組みをし、正面から望をあの吸い込まれるような瞳で見つめてきた。
「先生……最近、ご無沙汰だったんですか」
「は……そのぅ」
腕組みのせいでさらに悩ましく盛り上がった胸を見つつも、望は返答に詰まった。
智恵は腕組みをしたままゆっくりと望の横へ回り、やがて後ろへと向かっていく。
望は喉がカラカラに渇いた。
「ちょっとおいたが過ぎますねえ。そんな先生は」
ここまで言うと、智恵は望の袴をいきなりめくり上げた。
「あっ」
望は狼狽した。
が、智恵は構わずにぐいぐいと袴の裾を持ち上げていく。
おあばらの浮き出た望の上半身、両手、そして顔まですっぽり包み込んでしまうと、頭の上で大きく結び目を作った。
茶巾寿司の出来上がりである。
茶巾の下からはシャツがだらしなく垂れていて、その下には生白い脚が生えている。
ソックスはウールの上等なものだ。
今日は祝日なので楽をしたいのか、褌ではなく白のブリーフである。
「ちょっとお仕置きをしないといけませんね」
視界を奪われて動けないでいる望の腰を抱え、智恵が誘導し始めた。
罪人はよたよたと歩くしかなかった。
☆
☆
どこかの部屋に入った。
と、智恵が望を抱き抱えたまま脚をかけてきた。
ゆっくり背中から倒された。
ーーぽふっ
背中と頭を柔らかい感触が迎えた。
入ったのは寝室で、智恵のベッドに押し倒されたのだった。
智恵がそのまま望の顔に腰を下ろしてきた。
「も、もがー」
茶巾になった袴の下で望が呻いた。
だが智恵は構わずに、望のシャツの下のボタンを外すと、臍に触れた。
「ふふっ……お仕置きされる覚悟はよくて?」
智恵はすうっと指を滑らせ、ブリーフの盛り上がりにさわさわっと指を這わせると、すっと絶棒を取り出した。
「もがー」
望が何やら自分の尻の下で叫んでいるのを気持ちよく感じながら、すうっとかがみ込むと、智恵の手の中で縮こまっているそれに、
「ふーーっ」
と甘い息を吹きかけた。
咎人の腰が思わず浮いたところを逃さずブリーフに手をかけ、ずいっと膝までずり下げた。
ぷるんっと絶棒がまろび出た。
智恵はそれを愛おしそうに撫で回した。
すると、絶棒がむくむくっと頭をもたげ始め、見る間に威容を誇った。
ーーあら……こんなに逞しかったかしら……
☆
望は焦っていた。
何とか手だけでも自由に……と思うが、少し動くたびに智恵が両膝で袴越しに望の肘を押さえ込み、結果として望は抵抗らしい抵抗が出来ないままであった。
ーーうう……
智恵が艶やかな唇を被せてきた。
「む、むごー!」
たまらず絶棒が反り返り、鰓が膨張した。と、その鰓へ智恵が歯を当ててきた。
ーーち、智恵先生!?
望が戸惑う間もなく、智恵は歯をゆっくり滑らせ始めた。
歯で優しく亀頭を擦り上げるのだった。
噛まれるかも、という一抹の恐怖感と、これまで体験したことのない硬質の妖しい摩擦感覚に攻め立てられ、望は未知のテクニックに翻弄された。
ーー先生! そんなテクニックを!
まさに「オトナのオシオキ」と言ってよかった。
思わず歓喜の叫び声を上げてしまった。
「ああ……うわあああ!」
おそらくは多量に滲み出たはずの我慢汁をすべて舌先で舐め取ると、今度は唇でくびれを強く挟み、一番感じるところをはむっはむっと甘噛みした。
「はぐぅん!」
望は強い快感に良い声で鳴いた。
智恵はさらに弱点を正確に唇で挟み付けたまま、すうっと奥まで飲み込むと、舌先を回転させはじめ、先ほど挟んだ部分を存分に刺激した。
あまりの快感に望が体を動かすと、智恵はヒップと膝で望の頭を容赦なく締め上げた。
かと思うと、幹に舌全体をねっとり絡めてきたりもした。
ーーこ、このままではすぐにイかされてしまいます!
早くも腰の奥に熱いモノが生まれ、望は必死になった。
肘は動かせないものの、指先が何とか袴の布切れに触れることが出来た。
徐々に指先で袴をたぐっているうち、元々大ざっぱで緩やかに結んであった結び目がはらりと解けた。
光が射し込んできたのを励みに、さらに指でかき分けていくと、不意に目の前に恐らくは白いものが広がった。
白いぱんつに覆われた智恵の丸い豊かなヒップだった。
ーーい、今だ!
望は首をもたげると、目の前一杯にに広がる楽天地に顔を埋めた。そして薄布の上から舌で舐め回した。
「あんっ!」
智恵の締め付けが一瞬緩んだ。
そこを逃さず手を伸ばし、ようやく死のトラップから脱出した。
ここで躊躇するとまた押さえつけられる。
望は今を限りとばかりに攻めまくることにした。
先ほどは無意識のうちにめくった青いミニスカートを、今度は意志を持ってがばっとめくり上げる。
そして、ぱんつまで容赦なくずり下げると、間を置かず腰をがっちり抱え込む。
智恵にむしゃぶりつき、自分の知っているあらゆる舌使いを駆使していく。
「あん……あ」
果たして、智恵が甘い声を漏らし始めた。
あれほど的確に望を追い込んでいった攻めが急になおざりになった。
時折思い出したように絶棒に舌を這わせてみるものの、明らかに気迫が欠けていた。
ともすれば絶棒から口を離しそうになった。
望はいつものように丁寧にスリットや襞を舌先でなぞらない。
あたり一帯をぞろりと大きく強く舐め上げると、もっぱら敏感な芽に攻撃を集中することにした。
周りを存分に舐め回す。
明らかに固くなって熱を帯びたその周囲を舌先で確かめるかのように、さらにゆっくり舐め回す。
「ああんっ! あぅ」
智恵の声が高くなる。
どこかに智恵のスポットがあるのだ。
これまでの経験で、望にはその見当がついていた。
舌先で覆いを剥きながらさらに何周か舐める。
そうしておいて、そのスポットに焦点を当て、幾度となく舌先で弾いた。
「はぅん! やん、あぁ……ん!」
智恵はたまらず腰を浮かせようとする。
だが、今度は望が腰を抱え込んで逃がさない。
さらに舌先をレロレロレロッと往復させる。
「あ……ダメ」
智恵が泣き言を言うのを久し振りに耳にした。
もちろん望は耳を貸すつもりはない。
代わりに、赤いルビーに吸いついた。
――ちゅうううっ!
「いやああああああん! それはだめ、ダメなの」
いつになく智恵が弱音を吐く。ひょっとしたら望の前では初めてかもしれない。
望はさらに吸ってみることにした。
――ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。……ちゅううううううううっ!
「あぁん、いや、いやっ……ひゃあううううううううううん!」
智恵は一瞬身を強ばらせると、急に力が抜け望に体を預けてきた。
望の舌技で早くも達してしまったのだった。
降参の印の恥蜜がつつーっと望の顔に垂れてきた。
☆
智恵の下から抜け出すと、望は荒い息をついている智恵の尻を上げさせ、後ろから覆い被さった。
「智恵先生……いきます……よっ! むぅ……むんっ!」
「ああ…………うっ!……あ……はぁんっ!」
望はいきなり情熱的な腰遣いで智恵を喘がせた。
先に智恵によって暴発寸前にまで追い込まれているので、じっくり攻めずに短期決戦を選んだのだった。
腰を打ち付けながら、手をセーラー服の下に回した。
ブラをずらし、豊かな手に余るバストを下からすくい上げると、たぷたぷたぷっと存分に揉み込んでいく。
「あン……はぁン! それ、それいい……」
「どうするといいんですか?」
「もっと……もっと揉んでぇ」
智恵が具体的にリクエストすることなど滅多にない。
いつもは奴隷である望を冷徹に観察し、その場に応じた的確な攻め・責めを行うのが女王様である智恵の役割だったはずだ。
それが今日は、出だしこそ彼女のペースだったのに、今はすっかり望のなすがままになっていた。
日頃の智恵らしからぬことではあった。
望はフィニッシュが近づいた腰を存分に打ち付けながら、丸いバストに指を食い込ませるように激しく揉み立てた。
「ああああん……いい……それいい……いいのぉ」
「ち、智恵先生……そろそろ」
「待って。私も一緒に。いっしょに……あう、あんっ」
望はラストスパートをかけながら激しくバストを握りしめ、目の前にあった智恵の項にきつく接吻した。
「ひゃあう! はああああああああん!」
「う、私も……う、うぅ、うぐっ!」
望は智恵の豊かなバストを握りしめ、唇を智恵の項に押し当てながら奥深くに何度も放出した。
そんな絶棒を智恵の中が蜜を絡ませながらきつく締め上げ、智恵も今年初めての高みに達していった。
☆
☆
「はぁ……」
茶を飲みながら、智恵がため息をついた。
「どうしたんです?」
「こんなにイカされちゃうなんて、私女王様失格かなぁ」
「そんなことないですよ。……あ、でも」
望が付け加えた。
「今度は私がご主人様で智恵先生が奴隷ってのはどうでしょ…あたっ」
望の軽薄な申し出に対し、智恵は望の手を抓った。
「それはないから。先生はずーーっと私のド・レ・イ」
「そんなぁ」
「まぁ……私の方から言うことじゃないんですけど」
「はぁ」
智恵は思わぬことを口にした。
「私、先生と体の相性が合うみたいなの。だから」
ここで智恵が望に顔を寄せ、顎に手を遣りついっと上を向かせて望の顔を覗き込んできた。
望は智恵の深い瞳から逃れられなくなった。
「今後先生は私の奴隷兼オモチャ。
私がしたいときにさっと来て、私を満足させてちょうだい。
たとえ先生が誰かと結婚していてもずっとよ」
「はぁ……まぁ」
望は冷や汗をかいた。
懐からハンカチを出して額などを拭った。
そのハンカチを見た智恵は一瞬瞬きをした。
が、素知らぬ風に望の手を取って自分のクローゼットに案内した。
「実はね、セーラー服だけでなくて、こんなのまで出てきたの」
そう言いながら、智恵はスクール水着、体操服に赤いブルマ、新体操のレオタードなどを次々と披露した。
「次の時はどれがいいかなぁ」
そう耳元で囁かれ、望の理性は消え入りそうになった。
「ははははい、あのぉ……そのぉ」
智恵のスクール水着姿、智恵の赤ブルマ、智恵のレオタード……あれこれ想像し、望は思わず喉がぐびりと鳴った。
「ふふっ……今日はもうお帰りなさい。また今度ね」
「ええっ!? ま、まだ出来ますよ」
「誰かさんが待ってるんでしょ? 宿直室で」
「はうぅ……」
ずばりと指摘され、望の顔色が赤く、そして青く変わった。
☆
☆
「ただいまぁ」
「お帰りなさい。晩ご飯、まだ暖かいよ」
「ありがとう、いただきます」
DSが頼りだった霧の料理もめきめき上達し、幼妻としての貫禄を日々身につけつつあった。
今日智恵が望を宿直室に帰らせたのも、びしっと折り目のついたハンカチを目にし、家庭的な女性の存在を察知したからである。
もちろん、智恵も望を諦めるはずがない。
それどころか、ありとあらゆる大人の手練手管を使って彼をゲットするべく活動することを心に誓った位なのだ。
望のマントにほのかな香りを察知した霧は、智恵先生の決意を勘で察知した。
無意識のうちにぎゅっとマントを握りしめたあと、何事もなかったかのように仕舞った。
遅めの食事を二人っきりでとった後、やはり二人っきりで風呂に入った。
智恵に出し足りなかった望は霧に迫ろうとしたが、
「だめぇ……あ・と・で」
と優しく拒まれ、じらされてしまった。
霧は望の背中や前を洗いながらじっと観察していたが、目立った傷や跡がないのを見て、ようやく少しは安心したようだった。
いつもより力を込め、シャボンの泡も多めにして絶棒を納得できるまで洗った。
☆
いよいよ本来の姫初めの晩である。
宿直室には布団が二組ぴっちり並べられている。
去年は地獄のカルタ大会で散々な目に遭ったが、今年は霧と二人っきりでしっぽりと姫初めができる。
一回智恵の中に放出してしまったが、まだまだ硬度は保っている筈だ。
霧にはバレないだろう……
それに先ほど風呂でいつもより丁寧に絶棒を霧に洗われ、臨戦体制は整っているはずだ。
そんなことを布団の上で思っていると、霧が真っ白な下着と真っ白なシースルーのネグリジェで登場した。
「おお……綺麗ですよ」
「へへっ……そうかなぁ」
霧ははにかみながら望の前へ来た。
そして三つ指をついた。
「ふつつか者ですが、今年もどうぞよろしくお願いします」
望も慌てて礼を返した。
「こちらこそ、よろしく」
そして二人で望の布団に入った。
望は全裸である。霧は、布団に滑り込む前に望がネグリジェを脱がせたので上下の下着だけだ。
望が腕枕をしてやると、霧が恥ずかしそうに寄り添ってきた。
彼女の体温が直に触れる。
そんな彼女がいとおしく思える。
ゆっくりと、だがしっかり抱きしめながら霧に静かに接吻する。
「……ん……ンっ……」
何度か唇の位置を変えながら、情熱的な接吻を続ける。
ブラの上から霧の胸をやわやわと揉む。
「あん……う……」
ブラを外し、さらに優しくリズミカルに揉む。
霧の掠れがちな喘ぎを聞くうちに、絶棒がむくむくと大きくなってくる。
それを察知した霧が、接吻を続けたまま、指でさっと位置を調節し、自分の太腿に挟んでしまう。
望は思わず唇を離した。
「ちょ、ちょっと」
「えへへっ」
霧はいたずらっぽく笑うと、かかとを擦り合わせる。
それによって太腿の間に挟まれている絶棒にも素敵な刺激が加わる。
「あ、あうっ」
「うふふ……気持ちいい?」
「こ、小森さん……」
ーーすりすりっ。
「ひゃあっ」
「気持ち、いい?」
「はは、はい。気持ちいいですよ。とっても」
「うふっ、嬉しい……じゃあ、もっとしてあげるね」
ーーすりすりっ。すりすりっ。
「はうぅ……」
「もっとよ。もっと気持ちよくなってね」
それを挟み込んだまま、霧は望にぎゅうっと抱きついた。
そして、身を離し、するりと布団に潜った。
いつの間にか
望の膝の上に跨り、刺激で涙があふれている絶棒を白く大きな胸で挟み込んだ。
「ああっ! こ、小森さん……く……」
ーーにぎゅっ、にぎゅっ……
霧が徐々に力を加えていく。
左右でタイミングをわざとずらしたり、上下に捻るような回転を与えたりして絶棒に絶え間ない刺激を与える。
新たな刺激が加わるたびに、望はつい喘いでしまう。
霧は、自分の力で自分が好きな人ーー年上で担任教師で、自分を自宅の部屋という牢獄から連れ出してくれた恩人ーーを喘がせていることに満足していた。
ーーこのまま私で気持ちよくなってもらうんだから。他の人には渡さないから……
「せんせい……気持ちいい?」
「こ、小森さん……うぁ……き、すごく気持ち、いいです」
「うふ……うれしい。……もっと、もっと気持ちよくしたげるね」
霧は、自分の胸の間から頭をのぞかせている望のシンボルに優しく口づけをした。
そしてそのまま唇を被せていき、舌先でちろちろと頭をくすぐった。
望はとうに限界を超えていた。
腰の奥の熱い固まりが、もう絶棒の根本に集結しつつあった。
「こ、小森さん、もう、もう! もうダメです」
「……いいよ。このまま出して☆」
霧の女神のような言葉を耳にして、望はこのまま教え子の口内にぶちまけてしまったらどんなに気持ちいいだろうか、と夢想した。
だが、年の始めはーーすでに智恵の中にたっぷり注いでいるが、ちゃんとした姫始めではーー自分の精は女体の中に注ぎ込みたかった。
「うう……先生、やっぱり最初は小森さんの中でイきたいです……」
「そう? ……じゃあ」
霧がようやく絶棒を解放してくれた。
そして、ゆっくり望の上から降りると、望の隣に静かに横たわった。
発射を間近に控え時折ひくついている絶棒に一瞬目を遣り、望に微笑みかけた。
「いいよ……来て☆」
天使のような、聖母のような微笑みに吸い込まれ、望はたまらなくなった。
最後の一枚をもどかしそうに抜き取り、教え子の脚を大きく開くと、ずいっと中に進んでいった。
「はうぅん!」
一瞬、霧が白い喉を仰け反らせた。
☆
霧の中はしびれるほど暖かかった。
そうして絶棒を優しく包み込んでくれた。
望はえっちを覚え立ての少年のように、ひたすら腰を動かした。
その情熱的なシャフトで霧も次第に高ぶっていく。
小さめの甘い喘ぎが絶えず漏れるようになった。
「あん、あン……あっ、んぅ、はぅン……」
腰を繰り出しながら、望は先に絶棒をあやしてくれた霧の胸に挨拶をした。
手に余るバストをむにむにっと丁寧に揉み込み、指の腹で乳首を掠める。
たまにはくにくにっと乳首を摘んで、すぐにちゅうっと吸い上げてみる。
「ひゃあん……くぅう……」
霧は甘く叫ぶと、望の頭を抱え込んだ。
そして自分から激しく接吻を求めた。
望もそれに応えながら、霧をしっかと抱きしめ、いっそう激しく腰を打ちつけた。
ーー小森さん、もう、もうイきます! いいですか?
そう目で問いかけると、霧も目で応え、にっこり微笑んだ。
ーーいいわ。来て、せんせい……お願い、お願い!
二人は口づけを交わしたまま固く抱擁し合い、同時に絶頂へ駆け上がっていった。
望が霧の最奥を突き上げて絶流を噴射すると、霧も絶棒に蜜を絡ませながら激しく絞り上げ、一瞬硬直した。
そして望が最後まで流し込むと、霧も安心したかのように脱力した。
☆
☆
望は不意に目が覚めた。
今、望は霧と二人っきりで夜を明かそうとしている。
霧は自分の腕枕で幸せそうに寝息を立てている。
彼女の体温と、が直に伝わってくる。
甘いミルクのような香りもほのかに感じられる。
さすがにこの時間だからか、新年なのにあたりは静かで、外は物音一つしない。
自分に寄り添って、安心しきった様子で眠っている美少女と、これからどれだけ共に過ごすことができるのだろう……
ふとこんなことを思った望は、改めて今のこの満ち足りた瞬間ができるだけ長く続くことを祈った。
ーーさて、もう一眠りしますか……
空いている手を霧の胸に添え、その柔らかさを確かめながら、望は再び目を閉じた。
――[完]――