始業前。二のへ組教室後部に咲く一輪の花。その名は執事時田を従える望の妹・倫。  
その姿にざわめく教室内。  
「静かに。先生、ここがエロパロ板だという事を忘れかけていました。  
というわけで、今日は性教育の授業を行います。」  
「なんで先生の妹さんがいるんですか?」  
「それは、今回のネタが『庶民の性教育現場を見たいと言い出した倫に  
無理やり性教育の授業をさせられる私』と言うものだからです。  
これでいいですか?倫」  
「ええ。楽しみですわ、お兄様の授業…」  
「ご心配なく、望様の知識が足りない部分はすべてこの時田がサポートいたします」  
「はなっから未熟者扱いですか…」  
「ああ、時田。ワクワクするわ、庶民の性教育…」  
・道端に落ちているエロ本  
・ウイークエンダーの再現ビデオ  
・深夜に毛布+イヤホンでテレビ  
・ハニーフラッシュ  
・・・・・・・・・・・・・・  
「えー…倫の事は置いといて…では授業を始めます。  
まずはおしべとめしべがありまして…」  
「先生!」  
「なんですか?木津さん」  
「人間にはおしべとめしべがありません。  
ちゃんと人間が本来持っている機能を例に出して説明するべきだと思います。」  
「ご、強引ですが確かに正論ですね…」  
「私なら準備できてます。さあ、きっちり実践をもって説明しましょう先生!」  
「いやいやいやそれはちょっと…さすがに先生、迷惑条例には触れたくないので…」  
後ろでじっと見つめる倫と目が合う望。冷や汗がだらだらと流れる。  
「そ、そうだ藤吉さん。君ならその手の文章を書くのが得意なはずです。  
この教科書の代わりにテキストを書いていただけませんか?」  
「わ、私ですか?ちょっと待ってください…」  
・・・・・・・カリカリカリ・・・・・・・  
「できました」  
「早いですね。どれどれ…」  
―――――  
『イザーク…愛しているんだ…』  
ディアッカの舌が強引にイザークの唇に割り込む。  
ぬちゅ…ぬちゅ…いやらしい音を立てて絡み合う粘膜は、イザークの下腹部に熱を送り込んだ。  
『ああっ…ディアッカ…』たまらず声を上げる。  
すでに彼の唇は――細い体に均等よくついた筋肉の筋をたどりながら――  
イザークの最も熱い場所に到達していた。  
『グレート…可愛いよ、イザーク…』まだピンク色の蕾にそっと舌を  
―――――  
「って男同士じゃないですか!!」  
…「お嬢様、あれは『やおい』と申しまして、一部女子の間で最も有名な性教育です」  
…「なるほど」  
「そこ、納得しないでください!…誰か、まともな男女の営みを書ける人はいないんですか?」  
「臼井、あんた書いたら?」  
「え!?なんで僕が?」  
「童貞の臼井くんですか…不安ですが書かせてみましょう」  
―――――  
ツン!「先生の乳首みーっけ!」  
プンプン!「もう、やめなさい太郎くんったら!」  
ぴらっ「秘技スカートめくり〜!」  
てららら〜ん「いや〜ん、まいっちんぐ〜」  
―――――  
「………えー、見なかったことにします」  
「ひ、ひどい!」  
「いつもメールを打っている音無さんならどうでしょう。  
試しに先生の携帯に送信してみてくれませんか?」  
めるめるめるめる…  
―――――  
「送信者:める♪ 件名:感じちゃったv  
女子校生が大事なところを弄られてついつい感じちゃってる映像が  
いっぱい載ってるサイトを見つけちゃったよー!  
今なら会員登録無料だって! http:/  
―――――  
「スパムメールですか!」  
…「お嬢様、今インターネットには多数のアダルトサイトがあり毎日かのようなメールが来るそうです」  
…「なるほど」  
「だから納得しないでください!!」  
「そうだ、久藤くんならいいんじゃない?」  
「なるほど、天才ストーリーテラーなら安心ですね。いいですか?」  
「あ、はい。では…『ひるさがりのだんちづま』」  
―――――  
すでに花子の秘貝からは蜜が溢れ、太郎の欲棒を咥えるために口をぱっくりと開けている。  
「ああっ…恥ずかしいっ…」  
白い双丘はピンク色に染まり、劣情を奮い立たせるには充分だった。  
「旦那はこんな事してくれないのかい?」  
秘貝の先端についている真珠を  
―――――  
「見てしまった!久藤くんの闇を見てしまった!」  
…「お嬢様、あれが『フランス書院』という団塊世代の男性にとってもっとも有名な性教育書です」  
…「なるほど」  
「だから納得するなぁ!!そして嘘を教えないでください!!」  
「性教育なんて必要ないですよ」  
「…へ?」  
「巷にはエロがいっぱい溢れているじゃないですか。  
だから、わざわざ学校で教えなくてもいいんですよ」  
「ま、まあ確かにエロは溢れていますが…」  
・エロかっこいいアーティスト  
・ぷっすまエロ企画時のユースケ・サンタマリア  
・BL小説がなぜか置いてある学校の図書館  
・道祖神  
「絶望した!このクラスの性知識に絶望した!こんなんじゃ日本の将来も真っ暗です!」  
「先生」  
カベにガンガン頭を打ち付けている望。  
「なんですか?」  
「あの…無理やり性教育を詰め込まなくても、  
正しい付き合い方をわきまえれば、成長に相応した知識が得られるんじゃないですか?」  
「普通!!」  
「普通っていうなぁ!!!」  
「…まあ、普通の意見ですがもっともです。  
というわけで、皆さんは高校生らしい人間関係を作っていってください」  
「はーい」  
…「お嬢様、これはオチそうにないので逃げた状況です」  
…「なるほど」  
*****エロパロ板絶望先生批評*****  
「こんばんは。」  
「レス>>663さんから寄せられたご意見です」  
>だが、智恵先生は保険医じゃないんだよ・・・惜しいな  
「ご意見ありがとうございました。」  
「これに対してネタ主は『本気で間違えました、すみません』と語りました」  
「引き続き私どもでは皆様からのご意見を参考にしてネタを作りたいと思っております。」  
「今後ともよろしくお願いいたします」  
 

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