「先生」  
休日の教室、望は不意にその名を呼ばれる。  
「なんですか?」  
望が振り返ると、そこに居たのは服をはだけた木村楓だった。  
「私は先生の事を思うと体が疼いて仕方ないのです…どうか…静めてください…」  
「木村さん…!そんな…何をしているんですか!早く服を着て下さい!」  
だが、そんな言葉は耳に入らない様子で、次々と服を脱ぎ捨てる。  
ブラのホックに手を掛けた。それは音を立てずに落ちて、彼女の豊満な胸が露わになる。  
「木村さん!駄目です!」  
とは言うものの、望の目は彼女のおバストに釘付けだった。  
確かに智恵先生の胸には見劣りするかもしれないが、それは比べる相手が悪いというもの。  
楓は大人相手にも十分通用するプロポーションの持ち主だ。  
それでも、望が吐いたのは拒絶の言葉。楓は悲しむ。  
「そんな…あぁ…女に恥をかかせるのですね…ならばいっそこの命」  
楓はさめざめと泣き出して教室の窓から身を乗り出す。  
「木村さん!?わかりましたわかりましたわかりました!仕方ありません」  
仕方ないとは言っているが、正直なところ、望の方が彼女の身体に魅かれていた。  
「…本当にいいんですね?」  
「はい」  
望は彼女を寝かせて、最後の一枚を降ろす。  
カエレによる剃り跡も見られるが、残された太く濃い縮れ毛は肌に貼り付いている。  
そう、楓の秘所は既にぐっしょりと濡れていた。  
「これは、あの、先生を思うあまり、あ……そんなに見られると恥ずかしいのでどうか…」  
「大丈夫。綺麗ですよ」  
望が二本の指で蜜壷を割り開く。  
表の人格カエレから連想されるイメージとは異なり、鮮やかな桃色で形も整っていた。  
だが、  
「…あの、もしかして、初めてなんて事は?」  
「そうです。でも、先生になら…」  
「分かりました」  
望は袴と褌を降ろす。こちらも準備は整っているようだ。  
「…では、力を抜いて下さい」  
「はい…」  
目を閉じる楓。望はゆっくりと挿入した。  
「……!!」  
破瓜の痛みに楓の顔が歪む。それを見て、望は問いかけた。  
「大丈夫ですか?」  
「大丈夫、です。それよりも、」  
「それよりも?」  
「いえ、嬉しくて…。さぁ、続きをどうぞ」  
楓が笑う。妙に艶っぽい。  
望は両の手で楓の乳房を掴んで、充分に柔らかさを味わう。  
そして、なるべくゆっくりと、優しく腰を動かした。  
「…キツイ、もう、出そうです」  
「あぁ、いいです、先生、どうか、このまま中に、  
あはぁ、あ………イヤァァァアア!!!」  
両者が達しようとする間際、彼女の人格が入れ代わる。だが望は耐え切れずに精を放った。  
現れたのは木村カエレ。楓の別人格である。  
「……何?何よこれ?一体何をしているのよ!?」  
(このタイミング…間の悪さに絶望した!………いや、違う。結局は私の罪か)  
「襲ったのね…!私の意識が無い間に無理矢理…!  
しかも…中に出して…酷い!訴えてやる!…うぅ…」  
強気なカエレの瞳から涙がボロボロと零れる。  
「…襲ったと言いますか、楓さんが誘ってきて…」  
真っ先に出た言葉が自己弁護。望は自己嫌悪に陥る。  
「あいつね…許せない!初めては、いつか好きな人にあげるつもりだったのに!」  
大粒の涙を流しながら叫ぶ。  
「…カエレさん…」  
「あなたも同じよ!冗談じゃないわ!訴えてやる!責任取っ…………?」  
カエレは自分の体の異変に気付く。  
(な、何…?どうしてこんなに濡れてくるの?なんでこんなに体が疼くの?)  
カエレは知らなかった。体が絶頂寸前でお預けを食っていることを。  
(私、まさか先生のを欲しがってる?嘘、なんで?)  
自然とカエレの視線は望の一物に集中する。  
(やだ、ダメ、もう我慢できない…)  
「…責任、取ってよね」  
カエレは壁に手をつき尻を突き出す。  
「入れて」  
「えぇ!?」  
「早く入れろって言ってるのよ…まだ平気でしょう?」  
口先は強気だが、せわしなく尻を振ってねだり続ける。カエレの身体は限界だった。  
「じゃあ…入れますよ?」  
「さっさとしないと訴えるわよ……ん…あぁあっ!」  
思わずカエレの声が漏れる。  
その一方で、望はいまだ状況を理解できないでいた。  
(一体何が起こっているんだ?カエレさん…ですよね?)  
そんな事はお構いなしに、カエレは金髪を振り乱して激しく腰を動かす。  
あまり自分から動こうとしない楓に比べ、カエレは容赦ない。  
「カ…エレさん…壊れてしまいます…」  
「ん…勝手に壊れればいいのよっ!」  
体のぶつかり合う音が、無人の校舎に響く。  
そして、待望の絶頂まで長くはなかった。  
「…………ぁあぁ……」  
二回分の絶頂にカエレは体の力が抜け、失禁してしまった。  
手が壁を滑り降り、膝から崩れ落ちる。結果、床に伏せて尻だけを突き上げた姿勢になった。  
秘裂からは白と赤の液体が流れ出て、黄色の液体が噴き出している。  
「…まだまだ、こんな程度じゃ許さないんだから。…分かってるわね?」  
尿の勢いも収まらぬうちにカエレは言った。  
「まだ続けるのですか?」  
「当然。いい?今のあなたに逆らう権利なんてないんだから。  
……!奴が来るわ。今度はこっちを使いなさい」  
カエレはそう言うと両手で左右から尻を開いた。  
「お尻…ですか?」  
「そうよ。仕返し」  
「仕返し?」  
小さく開閉を繰り返すカエレの菊門に、様々な液体にまみれた一物をあてがい、  
慎重に挿入する。  
「…うっ…」  
(これは…かなり使い慣れているみたいだ)  
思っていたほどキツくない、むしろ前の方がキツかったように感じた。  
「いつもこっちでやってたから…私は、ね」  
「私は、ですか」  
(それじゃあ楓さんを責められないじゃないですか、カエレさん)  
「そう。もっと早く動いても……  
…!? 先生、そこは…違います!嫌!先生、酷い…!」  
(…なるほど。仕返し、か)  
「駄目!早く、抜いてください!貴方はそんな事をするお方ではありません!お腹が、お腹が!」  
楓は涙を流して訴え掛ける。  
「…楓さん、そ…ろそろイキそうです…」  
「嫌、そんな汚い所に出してはなりません!」  
望はそんな彼女の懇願を無視して腸内に射精する。  
「……!」  
「そんな…先生……」  
楓は望の方へと向き直ると、涙を拭って大きく足を開いた。  
「…今度こそ、今度こそこちらにお願いします」  
「…あなたも相当タフですね…」  
望はすっかり呆れてしまい、眼鏡がずり落ちる。  
 
以降彼等三人の行為は留まるところを知らぬかのように続く。  
 
「先生、もっと、もっと激しく…ぁあ!有難う御座居ますぅ…!」  
 
「そう、いいわ、来て、」  
 
「あぁ、あはっ、はぁ、はぁ、」  
 
(…今はどっち?いや、どちらでも同じ事か)  
そう、もはや人格など関係ない。彼女は本能に従いひたすら腰を振り続けるだけだ。  
「イッ…ちゃう…!」  
「私も、出ます…!」  
「「あああぁぁあぁあ!」」  
 
 
倒れ込んだカエレ/楓を見て、望は一人呟く。  
「もう、疲れてしまったようですね……私も限界です…いやはや二人分とは…  
…!?…まさか!」  
ようやく望は思い出す。  
 
「限界?ダメよ。次は私の番だから。初めてだから優しくしてね」  
 
おわり  
 

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