「交くん、手を洗った方がいいよ。」
「わかってるよ」
僕は横になってテレビを見ながら適当に答える。
「外にはバイキンがいっぱいで、まさに今交くんの手はバイキンの巣窟になりつつあるから。」
「はいはい。」
つまらない2時間ドラマの再放送がBGMのようにただ聞き流されていた。後ろを見ると霧が布団にくるまって雑誌をめくっている。
僕はもう高校生になるが、この人は・・・もう何年も留年して、現在もまだ学校に引き籠もっている。もう1年すると同じ学年になってしまう、正直とても複雑な心情だ。
望はもう他の学校に転任した。あのキャラの個性がドぎついクラスのメンバーも、各々の人生を謳歌しているだろう。
だが、この姉ちゃんだけは残って・・・
あのクラスの皆が卒業する時、彼女の留年も決まった。
体育館で卒業の唄が流れていた。
僕は宿直室に居る。
彼女は、声を殺して泣いていた。
僕も胸が締め付けられるような気持ちになった。
「霧ねえちゃん・・・」
気の利いた言葉を知らなかったから、何も言うことが出来なかったことを、現在になって後悔している。
あの時ああ言ってれば、彼女の心は少しは救われたんじゃないのか。
504:名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) ID:/zetubou
そんなシリアスな展開はいいから、早く押し倒せwww
・・・・・・・・・・・・・・・?
今、何か下品な声が聞こえたような。
505:名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) ID:/otakuka
馬鹿@@@空気嫁( ゚д゚ #)交が一歩成長しようとしてんだよ!!
やっぱり何かいる!!
「ねえちゃん、何か聞こえない?」
「えー、テレビじゃない?」
「そうじゃなくてなんというか、下品な感じの・・・」
「交・・・・・・大丈夫?熱とかあるかもね」
「ちが・・・
506:名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) ID:/12345678
霧はもれの嫁。
!!
507:名無しさん@ピンキー:2008/02/29(金) ID:/87654321
俺は霧の夫。
何なんだ!!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく