「のぞむさーんー」
宿直室に明るい声が届いてくる。
声の主は小節あびる、3年へ組、糸色望の生徒であり恋人でもある少女だ。
「あびる」
「いよいよ明日になっちゃいましたね。卒業式」
「そうですね。2留した時は皆を無事卒業まで導けるか不安でしたがなんとかなるものですね」
「ふふっ、どんなことを考えてるんですか」
「明日が何事もなく無事終わることを」
「最後くらいはドタバタはしたくない?」
「そうですねぇ」
そういって二人は静かに微笑みあう。
「寂しい?」
あびるが望の顔を笑顔で覗き込む。
「そんなことはないですよ」
「やせ我慢しちゃって、相変わらず嘘が下手ですね」
「やせ我慢なんかしてませんよ。まあ、寂しくないというのは少し嘘になりますか」
そういうと望はあびるの唇に指先でそっと触れる。
「先生…?」
「あびるに毎日会えなくなりますからね」
予想外の不意打ちにあびるは思わず赤面してしまう。「もう、似合わない台詞言わないでください」
「はは、でも本当に色んな事がありましたね」
「付き合いはじめてからは特にね」
「動物園でデートしたり」
「些細なことで喧嘩したり」
「銭湯でドタバタ騒ぎ」
「お祭り楽しかったなぁ」
「本当に…色んな事が…」
「望さん?」
望が穏やかな表情であびるを見つめる。
「あびるに出会えて本当によかったです。」
「私も…」
望はは静かにあびるの唇を引き寄せ優しくキスをした。
「ん…ふぁ」
ちゅく、ちゅくと音をたててお互いの舌が激しく絡み合う。
「ん…ふ…ゅぅん」
小さな舌を吸ったり舐め回したりしてあびるの感情を昂ぶらせてゆく。
ふにゅん
「むぅん!?」
望の右手があびるの豊満な胸を弄ぶ。
「んんっ、んーーーっ」
唇と胸を激しく責められあびるの身体から力が抜けていく。
ちゅぷっ…
「ふぁ…ん…」
望が唇を放すと惚けた表情のあびるが思わず間の抜けた吐息を洩らす。
「そんなに気持ち良かったですか?」
「馬鹿…」
顔を真っ赤にして照れるあびるの姿はとても愛くるしかった。
「今度は私が望さんを骨抜きにしてあげる」
そういうと袴に手をかけ、するっと脱がしてしまった。
「ふふっ望さんの尻尾、カチカチですね…はむっ…」「くうっ…」
まるでアイスキャンディを舐めるかのような優しい舌使いで絶棒を責めあげていく。
「んむっ、んちゅ…ぺろぺろ」
「はぅっ!」
むにっ、ころころっ
空いた右手で睾丸を愛撫する。
「むふっ、ひもちひいれすか?」
「ああぅっ、そんな状態で喋ら…くぅっ」
どくっ、どくっ
「んむっ、んふんっ」
ごくん、ごくんっ
あびるは吐き出された精を残さず飲み干した。
「濃くて美味し…ふふっ」
「ふぅっ…気持ち良かったですよ。お返しです」
どさっ
「やん♪」
畳の上に押し倒すと下着を手際よく脱がし、秘所に指を這わせる。
くちゅ、ん、ちゅ
「ひゃん!」
ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅくっ「あ、あ、あくぅ!ん…」
ちゅっ…
秘所から指を離し、絡みついた愛液を舌で舐めとる。
「もう準備は良いようですね。いきますよ。」
「ふぁい、のぞむひゃん」
快感のあまり惚けてしまっているあびるの秘所に絶棒をあてがう望。
ずむっ!
「ひああぁぁん!」
一気に絶棒を突き入れられあびるの身体が跳ねあがる。
「うぁ、ふぁあ…ん」
舌を突きだしぴくぴくと震える。
「激しくいきますよ」
ずん、ずむっ、ぱんっ!
「ひぎっ、ひぃ、あひぃっ!」
ぱん、ぱんっ、ぱぁん!
「あん、ひぁん、の、のぞむさん、も、もうわたし…」
「はい、一緒にいきましょう…くうっ」
「あ、あっ、あああぁぁーっ」
「望さんったら、いつもより激しいんだから…」
「そう…ですかね?」
「やっぱり寂しい?」
「少し…ですね」
その言葉を聞くと自然に笑みがこぼれた。
「…何が可笑しいのです?」
「意地っ張りですね」
「そうですかね…」
「そうですよ…」
ふわっ…
望が優しくあびるの髪を撫でる。
「あ…っ」
「あびる…立派な獣医になるのですよ」
「はい…望さん…」
「あなたが夢のスタートラインに立った時、かならず迎えに来ます。共に歩みましょう」
「はい…」
卒業式前夜、まもなく訪れるしばしの別れ。
それでも二人は信じている。
この日誓った愛の言葉と共に幸せな未来の為に歩み続けることを―――――