「さて、みなさん本日から4月…と思いきや…ロスタイムが入って3月32日となってしまいました。
4月は2日から…つまり「死に」から始まるわけです。ですがその…それが…えーと…」
「…エリプリルフールネタの準備しかしてなかったんだ」
「…先生、油断していました。まさか2chがそうくるとは思っていませんでしたから…」
「じゃあ、ネタは白紙というわけなんですか」
「もちろんです。今現在も全く何も考えていません。
ですから、今日の授業はみなさんにネタを考えてもらいます。できればエロを混ぜてください」
「行き当たりばったりかよ!」
「先生、ちょっとだけ漫画家の苦悩がわかった気がします。では、案のある人はどんどん手を挙げてください」
「…はい」
「はい藤吉さ……!!…いや、やめておきます。
どうせ私×久藤くんの『ひみつの内申書2〜好きだからしょうがない!〜』とか、命兄さん×私の『新・時間外診療 禁断の血族』とか
私×時田の『執事嗜好・魂(スピリッツ)』とか、私×交の『もっと!甥っ子生活』とか、
そういうのを言うつもりなんでしょう!」
「全部2作目なんだ」
(…カップリング逆なのに…)
「はい!はい!はい!」
「臼井くん」
「僕と…僕とクラスの女子全員が乗った船が遭難して無人島に行くというのはどうでしょう!」
「あー…先生も昔はよ」
「その間に第三次世界大戦が起きて地球は滅亡、男は僕一人なったことがわかっ」
「くそんな妄想をいだ」
「の時僕を見初めた金髪グラマーなアマゾネスのお頭が、子種をくれと迫っ」
「誰か、臼井くんを止めてください」
プチプチプチッ
「ああっ!髪が!大事な髪が!」
「止めタヨ」
「ありがとうございます、関内くん」
「しかし先生、臼井くんの気持ちもわからないことはありません。
もんもんとしている男子中高生ならあれくらいの妄想、誰でも抱きますからね」
・女の子と二人きりでエレベーターに閉じ込められる
・転びそうな女の子を支えたら偶然胸に手が…
・好きなあの子が「最初に見た者を愛するようになる秘孔」を突かれる
・ビビンバが裸エプロンで朝食の用意
・ルナ先生が今日から俺の家庭教師
「でも所詮童貞で女体の「に」の字も知らない臼井くんの妄想です。
みなさん黙って優しく何もなかったように聞き流してあげてください。では、他に案のある人?」
「はい」
「日塔さん」
「えっと、一番すごいウソをついた人にみんなでジュースをおごるっていうルールでウソ大会を開いて、
そこに先生の妹さんもやってきて「私も参加する」と言い出して」
「…普通…」
「ふっ普通っていうなぁ!」
「はい」
「木村さん」
「学校が突然テロリストにスクールジャック。
ただ一人逃れる事のできた女生徒(木村カエレ)は、
テロリストを追うインターポールの捜査官(プラピ)とコンビを組んでみんなの救出に向かう。
第一印象は最悪だった二人だが、戦ううちにお互いの間に愛が生まれ…
暴走学校をとめられるのはこいつらしかいない!ん〜、子供かと思ったらいい女だぜ」
「…テレ東の映画紹介みたいな言い方をしなくても大丈夫ですから…。
で、ちゃんとエロシーンはあるんですか?」
「あることはありますが、間にCMが入ってカットされます」
「…実況板のスレが一気に流れそうですね。他に意見のある人?」
「はい。」
「木津さん」
「私、シナリオを考えました。」
「…ちょっと嫌な予感がしますが…どんなのでしょうか?」
―9:00 授業開始
―9:15 望と千里、授業をしながら目がよく合うことに気づく
―9:20 二人が心の底に抱いている恋愛感情がだんだんと大きくなる
―9:22 その淡い思いが本当の恋であることに気づく
―9:26 千里、消しゴムを落とす。それを拾おうとした望と手が触れあう
―9:27 お互いの息がかかるほど顔が急接近
―9:28 望、「…授業が終わったら…体育館の裏で待っています」と囁く
「タイムテーブルですか!」
「ちゃんと決めておかないと困るじゃないですか。」
「うわぁ…エロシーンまで分刻みで…アレをアレするルートや動かす回数から睦言まで…」
「…ストップウォッチを持っていますからちゃんと時間を守ってくださいね。」
「先生、ちょっと17:27から26:43まで続けられる自信がないので…」
「はい」
「久藤くん」
「…『オチをなくしたピエロ』」
――むかしむかしあるくにに、ピエロがいました。
ピエロのはなしはとてもおもしろく、せかいじゅうからかれのはなしをききにくるひとがやってきました。
あるひ、よなかにピエロをたずねてきたひとがいました。
「おねがいします、おはなしをきかせてください」
「だめだ、もうよなかだからあすのあさきなさい」
「いまじゃないとだめなんです。むすめがびょうきで、あなたのはなしをききたいといっているんです」
そのひとがあまりにもみすぼらしいふくをきていたので、ピエロはおいかえしてしまいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
号 泣
「最後に…最後に上方演芸大賞で優勝するなんて…!」
「先生」
「なんですか?」
「ネタがオチなくても大丈夫ですよ。お笑い芸人にだってたくさんいるじゃないですか」
「た、たしかにそういう人はいますが…」
・おしマイケル
・らっせらーらっせらー
・ドーンドーンドーンドドーンドドーン
・ちくしょー!
・コノヤロー!
・ほっしゃん ・山崎邦正 ・正月恒例ドリームマッチの殆ど
「絶望した!エイプリルフールを禁止した2chに絶望した!」
・・・・・・・・・・・・
「エリプリルフールがあったらどんなネタだったのかしら」
「…実はそっちも考えてなかったんじゃないかな…」
*****エロパロ板絶望先生批評*****
「こんばんは。」
「レス>>696さんから寄せられたご意見です」
>藤吉さんは18禁のホモゲー買っていいのかw
「ご意見ありがとうございました。」
「これに対してネタ主は『このネタはフィクョンであり、
実在するゲーム・作品と一切関係がありません。本来アダルトゲームを購入できるのは18歳からですので、
よい子は真似をしないでくださいね』と語りました」
「引き続き私どもでは皆様からのご意見を参考にしてネタを作りたいと思っております。」
「今後ともよろしくお願いいたします」