紅き炎を燃やす
行為の間
貴方はとても無口
終わった後も
私が話さないと何時も無口
でも聞こえる
貴方の声が
でも見える
貴方の姿が
でも感じる
貴方の心が
貴方の存在が
心地好い
朝
貴方は私より先に起きている
そして
髪を撫でていてくれる
私が恥ずかしがるのを知ってるのに
耳元で囁くのだ
「良く眠れましたか? 小森さん」
「…はい、先生」
未だ
私の中には紅き炎が疼く