「別に先生になら見られても何とも思わないよ」  
「それもそうですね」  
「うん そうかも」  
「なんかこう男として釈然としませんね」  
 
「先生」  
あびるが言う。  
「ちょっとこっち向いて下さい。体ごと」  
あびるの意図するところも分からぬまま望は振り返った。  
小さい溜息の後、冷酷な表情であびるは言い放つ。  
「男として〜とか言う前に胸隠すの止めたらどうですか?」  
一瞬、女子達が顔を見合わせる。そして次の瞬間、  
「そうだ!普通は男ならもっと堂々とする!」  
「きちんと男らしくして下さい!」  
「訴えるよ!」  
などと一斉に望を責め立てた。  
「そんな…セクハラですよこれ…」  
数の暴力の前に望の反論は通りそうにない。そんな時、一筋の光が差し込む。  
「大丈夫ですよ、先生。別に胸を隠してたって。ちょっと男らしくなくたって」  
「可符香さん…」  
「今、直せばいいんですよぉ」  
「!!」  
光なんかじゃなかった。  
「まずは形から入りましょう。立ってください」  
「こう…ですか?」  
勢いに飲まれて、なんとなく言われた通りに立ち上がる望。もちろん腰には手ぬぐいを巻いている。  
「猫背ね。」  
「胸隠すのはやめないんですか…」  
と、千里と奈美。  
「そうですね。腰に手を当てて、胸を張ってください。こんな風に」  
と言って可符香は立ち上がる。タオルなんて巻いてない。  
手は腰に当て、胸を張り。手の平に収まりそうな胸も、  
桜色の乳首も、割れ目を覆い切れない恥毛も、可符香の全てが望の目に映る。。  
「ブッ あなたは恥ずかしくないんですか!」  
望は動揺する。続いて、奈美とあびるも立ち上がって反論する。  
「だから先生が男らしくないから…」  
「見られても別に何とも思わないと言ったじゃないですか」  
説明不要の奈美の身体と、引き締まったあびるの身体が可符香の両脇に並ぶ。  
「グハァッ」  
よろめく望。千里が止めを刺すように勢い良く湯から出る。  
「あー、イライラする!」  
中途半端が耐えられない千里は、ヘアを全て処理してしまったらしい。  
「きちんと正面を見てください!」  
そんな事を言われても、正面にあるのは教え子の裸体。望に直視できるはずがない。  
しかし、視界の端に映る身体は、少しずつ望の意識を犯していく。  
「オ、ちゃんと立ったナ」  
マリアの一言に全員の視線が一点に集中した。  
見れば、望の手ぬぐいが下から持ち上げられて捲くれ上がっている。  
一瞬の静寂の後、女子達は一斉にまくし立てる。  
「そんなモノ見せて、猥褻物陳列罪で訴えるわよ!」  
「勃たせるならきちんと完全に勃起させてください!」  
『その程度かよ 小せぇなぁ  あれ あつい のぼせてきた』  
「マァ、こんナ程度が普通ダロ」  
「普通って…!違った。先生、やらしいですよう」  
「資料にするからスケッチしていいですか?」  
「ぴょこんとしてるから引っ張っていいですか?」  
「愛してますから咥えていいですか?」  
「先生、堂々と立てるじゃないですか。良かったですね。男らしさを見せる事が出来て」  
可符香が言い終える前に、望は泣きながらどこかへ去ってしまった。  
「もう温泉はこりごりでござる!」  
 
学校内・空き教室兼小森さん宅。そこから聞こえる声…。  
「いいですか?ここをつまみますよ…」  
「はい…………あっ」  
「こっちでいいんですか?」  
「そうです。あ、そこ…そこで止めて…」  
「…これをここの穴に…入れればいいんですね。ん………入りましたよ…」  
「あ、あの…下さい…」  
「出すんですね…わかりました。じゃあ…たくさん出しますよ…」  
サイヤ人化した木津千里。  
「なにしてるんですかぁぁぁ!」  
「何って…人生ゲームですが…」  
そこには人生ゲームを囲む望と数人の生徒。  
「…恥ずかしい!死にたいくらい恥ずかしい!!」  
・・・・・・・・・・・・・・  
「というわけで今日は>>697でも触れましたが…4/2『死にの日』に絡めて  
死にたいほど恥ずかしかった事を皆さんに語ってもらおうと思います。  
30話とちょっと被りますけど先生は気にしません」  
「誰も言いたくないと思うんですけど…」  
「先生、そうでなくても毎日死にたくなるような出来事でいっぱいです」  
・卒業記念のサイン帳に書いたアレやコレや  
 (「絶対○○と結婚する!」「将来の夢:世界征服」「このサイン将来価値出るぜ」)  
・頭の中で歌っていたつもりが気づいたら声に出していた  
・合コンで口説きたい女の子を見つめながら感情たっぷりに「HOWEVER」を歌った  
・初ベッドインの時何故か勃たなかった  
「先生だけが落ち込むのは悔しいので皆さんにも同じ思いをしてもらいます。  
では、こういう話の時一番ネタにしやすい臼井くんからお願いします」  
「ま、また僕ですか?」  
――隠していたエロ本がジャンル毎に分類され机の上に重ねられていた  
――右手にマニキュアを塗ったまま登校してしまった  
――ネットアイドルのBBSに「大好きです 彼女にしたい♪」と書き込んだらあいつのサイトだった  
「い、いやです!いやです!話したくありません!」  
「藤吉さんは?」  
「わ、私ですか…」  
――男性器の形状の間違いを読者に指摘された  
――ストレイツォが死んだとき荒木先生に抗議の手紙を送った  
――「雪藤に憧れて殺しの練習をしています」というファンレターが写真付でコミック巻末に載った  
「い、いやです!私も嫌です!!」  
「小節さんは?」  
「………」  
――幼少の頃お風呂でお父さんのしっぽを握っていた  
――ジーン・シモンズのしっぽを握ろうとステージに上がって取り押さえられた  
――ミッ●ーのしっぽを握ろうとしたら間違えてファスナーを…  
「………」  
「い、言えるわけないですよね!聞いてすみませんでした。  
日塔さんは?」  
「えっと、ずっと『一応』を『一様』と間違えてて」  
「…普通ですね…木村さんは?」  
「わ、私!?」  
――外国人に英語で話しかけられて咄嗟に答えられなかった  
――ハロウィンパーティーで一人気合の入った仮装をしてしまった  
――「イエス、イエス、カモーン」とつい口から出てしまった  
「音無さんは?」  
――顔文字の使い方を思いっきり間違えていた  
――まんまと架空請求に引っかかった  
「木津さんは?」  
――自分に対しては結構ルーズな所がある。  
――本当の平均的な大きさを自力で調べようとした。  
「他の人は?」  
――掲示板で自作自演したらIP(ID)でバレた  
――神田の古書店街でふらっと入った本屋がアダルト専門店だった(見た目普通なんだもん)  
――センチメンタルグラフィティの限定版目当てにヨドバシで徹夜した  
――大仁田劇場に酔いしれていた  
――新聞の日曜版に載った自分の投稿  
――エロSSで抜いた後に見る自分のネタ  
「…やはり皆さん言えませんか」  
「恥ずかしいことなんてないですよ」  
「…また君ですか…」  
「恥やコンプレックスを克服すれば、魂が浄化されて来世のステージが上がるんです」  
「た、たしかにそういう人はいますけど…」  
・杉田かおる ・岸部シロー ・高橋克実  
・映画版ラオウのスタンス ・エンタにおける長州小力やカンニング竹山の芸風  
・スペシャルマン ・カナディアンマン  
「なんか逆に痛々しい気がしないでもないんですが…」  
「現世で苦労した分来世で報われるんですよ」  
「いやです!こんな修行はいやです!修行ってこういうものじゃないんですか!」  
・滝に打たれる ・インドにお経を取りに行く ・逆さ吊りで腹筋  
・熱した砂に手刀 ・油風呂 ・波紋を使って柱を登る ・アブなんとか  
「絶望した!こんな現世に絶望した!!」  
・・・・・・・・・・・・・・・  
「今回もあんまりエロネタなかったね」  
「1巻から読み返したら原作のほうがエロネタ多かったみたいよ」  
*****エロパロ板絶望先生批評*****  
「こんばんは。」  
「こんなご意見が寄せられていました」  
>コテハンかトリップをつけた方がいいのでは?  
「ご意見ありがとうございました。」  
「これに対してネタ主は  
『とりあえず自分のネタに対するコメントはこうしてネタ内だけに入れる形にします。  
騙られたとしても、それはそれで匿名掲示板故と割り切っておりますので。  
何より、コテやトリをつけると>>674さんや>>708さんのように  
この板に沿ったネタを投下している職人さん達がやりにくくなるのではないかと…。  
自分も他の方の作品をすごく楽しみにしております。』と語りました」  
「引き続き私どもでは皆様からのご意見を参考にしてネタを投下したいと思っております。」  
「今後ともよろしくお願いいたします」  
 

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