夕暮れの宿直室。たった二人だけの空間。  
二人きりの封鎖空間。  
報告書へと向かいきりの青年、糸色 望。  
その後ろ姿を眺め続ける少女、小森 霧。  
カリカリというペンを走らせる音だけが、宿直室の空気を震わせている。  
少しづつ時が流れて行き、傾いた太陽の直射日光が望へと当たりだす。  
眩しそうに眉をしかめたが特には気にせず、作業を続けていた。  
足音も無く窓へと近付いていた霧がカーテンを閉める。  
 
「あぁ、すみませんね。 小森さん」  
 
少女は振り返り、返事をする代わりに微笑んだ。  
そして、そのまま望の元へと歩み、手元を除き込む。  
 
「まだ掛るの? 先生」  
「えぇ、もう暫く掛りそうです」  
「…じゃあ、御飯まだだね」  
「すみません、先に終わらせておきたいので」  
 
宿直室にある中央の机の上には既に準備がされており、後は食べるだけだ。  
望は再び手を動かし始め、続きを綴っていく。  
霧も望から離れて後ろに座り込む。  
先程と何も変わらない静寂が部屋を支配する。  
カリカリという音は、絶える事無く望の生真面目さを伝えてくる。  
自分だけ何もしていない辛さが少女の心に浮かんでくるのだが、手伝う事は出来  
ない。  
彼女に出来る事は限られていた。  
そんな風に考えていると、同じ様に悩んでいる姿が目に映る。  
男性にしては長めの髪を乱暴に掻き上げて首を捻っている。  
 
(…どうしたのかな、先生)  
 
「そんなに難しいの…?」  
 
つい、声を掛けてしまった。望は振り返り霧を見つめる。  
 
「えぇ。 単純な報告書ではなくて、案が必要何です。 それなのに絶望的な考え  
しか浮かばなくって…」  
 
それだけ言うと、また紙切れとの面合わせにのめり込む望。  
すると、何を思ったのか後ろで霧が行動を開始する。  
 
(ちょっと気分転換させてあげよう…!)  
 
黒く艶やかな髪を均等に下ろし、顔が見えない状態に。  
もはや彼女の正面が何処なのかか分からない。  
何処にあるか分からない口で少女が喋る。  
 
「せーんせ」  
「はい?」  
 
上体を捻り後ろを振り返る望。  
 
「…何をしているのですか?」  
 
少々呆れた声を出すが、相反して少女は非常に楽しそうだ。  
 
「どっちが正面でしょう?」  
「はぁ…?」  
 
興味はあるようで、長時間座っていた机から離れて立ち上がる。  
ある種の置物の様になってしまった女生徒の周りを眺める。  
 
「当てたら御褒美があるよ」  
「ほう、何ですか?」  
「まだ内緒」  
「…ふむ、それは興味深いですね」  
 
立ち尽くして眺めていた望だが、漸く霧の周りを歩き始める。  
しゃがんでマジマジと見つめてみたり。  
 
(せ、先生の顔が…)  
 
どうやら正面を見つめていたようだ。  
しかし、別の場所に移ってしまい顔が離れていく。  
 
(先生、分からないのかな…)  
 
少しだけ心が痛んだ霧だが、望はすぐに正面へと帰ってきた。  
見つめる。  
まだ見つめる。  
じっと見つめる。  
じーっと見つめる。  
まとい並に見つめる。  
どうやら正面であることに確証が持てないようだ。  
そうと分かると、霧はわざと…。  
 
「これ、交君は当てれなかったんだよ。 先生」  
 
声を出した。  
 
「ほう、交は無理でしたか」  
「う、うん」  
「しかし、私は騙せませんよ…」  
 
勢いよく立ち上がる望。  
 
「此処が正面です!」  
 
ビシッと指を差し、霧へと向ける。  
その位置は見事に正面を捉えていた。  
 
「本当にそう?」  
「えぇ、間違いありません」  
「…じゃあ、開けてみて」  
 
囁く様に小さい声だったが、望の耳には届いていたようだ。  
しゃがみ込む望。  
 
両手を差し出し少女の髪に触れる。  
 
「では、失礼して」  
 
(初めて会ったときみたい…)  
 
明るくなっていく視界の中で霧は思い返した。  
 
(あの時も先生が開けてくれた…。 私を新しい世界に引き出してくれた…)  
 
望の両手が左右に動き、霧の髪が広がっていく。  
 
「どうやら私の勝ちのようですね」  
 
(勝負だったっかな…?)  
 
負けず嫌いな性格であるようで。  
 
「…何で分かったの?」  
「声がしましたからね」  
 
見事だ、先生。  
見事に霧の思惑通り。  
 
「…じゃあ、御褒美あげるね」  
「えぇ、一体何でしょうか…?」  
 
霧の言葉にその場から離れようとする望。  
それを許さず、霧は望の上半身を押し倒す。  
 
「わわっ!!」  
 
力の掛かった方向へと何の問題も無く倒れていく望。  
そして、その上に圧し掛かる霧。  
図らずとも、その眼前には男性の秘部が。  
 
「つつっ…、何のつもりですか? 小森さん」  
 
身体を倒した拍子に眼鏡を落とした望。  
霧が何をしようとしているのか、いや、何をしているのかが分からない。  
袴を脱がされているというのに望は眼鏡を探していた。  
手探りで眼鏡を探し当てたときには既に、下半身を露出させていた。  
絶句する望。  
 
「…じゃあ、御褒美あげるね」  
 
上目遣いの霧。  
先程と何ら変わらない台詞だと言うのに、望にはより妖艶に耳に届いた。  
まだ萎んだままの絶棒を小さな口で銜える。  
まるで飴を咀嚼するかの様にチロチロと舌で舐め続ける。  
 
「な、何を!?」  
「御褒美だよ、先生…」  
 
突然の出来事に対応出来ていない望を尻目に霧は行為を続ける。  
男として反応しない訳にはいかないこの状況に置かれた望は、自らの絶棒に少しずつ血が通い始めるのを感じる。  
そして、絶棒は少女の口には似合わない大きさへと姿を変えた。  
 
(んっ、先生の凄く大きい…)  
 
「止めなさい…!小森さん…!」  
 
絶え間無い少女の作業によって、強く言葉を表現出来ない。  
聞こえてないかのように続ける霧。  
 
「…んっ、はぁ………ちゅぅ…」  
 
不意にぱくっと先端を口に入れた。  
唇がちょうど亀頭を包み込み、舌が周囲を辿る。  
次第に頭を下げて行き、ほとんど全体が口に納まる。  
喉の奥の方に先端が当たっているのが判る望。  
 
(息苦しいでしょうに…)  
 
止める事も忘れて望はボンヤリと考えた。  
不慣れで同じ事を繰り返す児戯ではあったが、連続の圧迫感から望の限界が近づいてくる。  
息を詰めて耐える望。  
霧の頭が小刻みに上下し、根本の方と先端でそれぞれ粘膜に刺激される。  
真ん中のあたりには舌が触れている。  
それぞれの感触が違い、五感が狂いそうになる。  
棒の方全体を口で責められながら、陰嚢も指で揉まれていて、びくびく脈打っている。  
 
(ど、何処でこんな事覚えたんでしょうね…)  
 
次々と与えられる快感は望の脳を溶かしていった。  
 
「んっ、んっ…」  
 
ラストスパートを掛けるように霧が激しく顔を動かす。  
美しく整った顔は淫らに崩れ、一人の人間を愛する女性のものへと変わっていった。  
 
「こ、小森さん。 もう…」  
「…ちゅぱ。 …良いよ、このまま出して、先生」  
 
一度口を離し一息で喋ると、再び滑らかな唇でぴったりと覆って吸ってくれる霧。  
頬の内側まで当ってるのが判る。  
ペニスの先端から根元まで、その上陰嚢まで、複雑に様々な快感に包まれて、二度か三度往復した頃、ようやく絶頂感が来た。  
 
「んっ、くちゅ…ちゅぱ…」  
 
更に数回、口が往復する。  
そして目の前に火花が散った後、漸く望は自らの絶棒が爆ぜた事に気が付いた。  
穢れ無き口を満遍なく犯していく白い液体。  
口から流れ出る一筋の線。  
それすらも指で掬い上げ、口へ運ぶ。  
 
「こ、小森さん…!?」  
 
何の躊躇も無くゴクリと喉を鳴らした。  
そしてニッコリと微笑む。  
 
「先生のだから、苦くても大丈夫だよ…」  
 
その瞬間。  
余りにも可愛らしくて。  
余りにも愛しくて。  
余りにも艶やかだから。  
つい、押し倒してしまった。  
 
「せ、先生…!?」  
 
望に組み敷かれ真っ赤に頬を染める霧。  
真剣な瞳だが、何処か熱に魘されているかのように息を荒げる望。  
 
「良いですよね…、小森さん」  
 
耳元で囁く。  
望の手は霧の衣類に掛けられていた。  
どうやら理性の糸が切れた様だ。  
それでも相手の許可を得る。  
それが糸色 望という男か。  
言葉も紡げないほどに緊張しているのか、霧は一度だけ頷いた。  
許しを得た望は透かさず霧の衣類を剥ぎとる、絶対聖域だけを残して。  
一切外出しない少女の肌は純白と表現するのにふさわしい。  
 
「綺麗ですよ、小森さん…」  
「んっ…、やぁ………はぁ」  
 
露出させた肌に触れる。  
露出させられた肌に触れられる。  
昂まる二人の鼓動。  
腕や腹部では抑えきれない。  
望は強く霧を求めた。  
口付けをしたまま両手を胸へと。  
存在を主張するピンクの頂を軽くつまむ。  
 
「やぁ…、はぁああん…」  
 
望が其処に触れるだけでも十分な快感が得られる。  
 
「ちゅ…、小森さん」  
 
固い口付けを解き、舌を顔に這わせながら望は降下する。  
首筋を舐め上げた後に、一気に胸へ。  
右手で左胸に、口で右胸に。  
空いた左手を少女の秘部に。  
既に濡れている其処は、唯一の下着も意味を無くしていた。  
 
「こんなに濡らして」  
 
胸から顔を離し、望は霧の耳元で囁く。  
 
「私を待っていてくれたのですね…」  
 
幸福感や恥ずかしさ等あらゆるものが混ざり合い、霧はただ一度頷き返した。  
それを視認すると望は霧の腰を掴み、少しだけ中に浮かせる。  
造り上げた隙間から重くなったショーツを抜き取り、地に下ろす。  
一度体を離して、霧の顔を見下ろす。  
重力で散らばった髪と、潤んだ瞳。  
頬に一滴落とされた朱色が眩しい。  
そのまま望は霧の股の間に顔を近づける。  
 
「あっ、…先生」  
 
ピチャピチャと背徳的な音を響かせながら望は行為を続ける。  
たっぷりと女の液を含んだ茂みを掻き分けて行為に没頭する。  
暫くの間はなぞる様に舌を這われていたが、不意に指で開いて中に侵入させる。  
 
「あんっ…せんせぇ」  
 
途切れる事の無い快感の波に頭の奥へと意識が埋まって行く。  
何が悲しいのか、何が嬉しいのか。  
分からないままに、霧は涙の雫を零した。  
霧の喘ぎを聞きながら口を動かしてクリトリスに至る。  
唇で挟んだり舐めまわしたり、時々歯を当ててみたりする。  
望は膣内の上側を丁寧に辿って、霧が大きく反応するところを探った。  
二度三度と擦るうちに耐えられなくなって啼く様に助けを求める。  
何から助けるのか、理解も至らないが望は霧の手を握る。  
きゅっ、と可愛らしく握り返してくる少女を愛しく思う。  
 
「もう、うぅ…はぁ!」  
「小森さん…」  
「せん…せぇ、もうっ…だぁ、…めぇ………」  
「大丈夫です、私が居ますからね…」  
 
舌の動きを更に速くして、霧を絶頂へと導く。  
 
「あんっ、…はああぁぁぁ!!」  
 
身体を反らし迫り来る高揚に耐える霧。  
余りに強い波が少女の身を打ち付ける。  
望は再び身を離し、より妖艶に変貌した霧を見つめる。  
 
「小森さん…」  
「んっ。…良いよ、先生」  
 
少女の膝を抱え脚を開かせて、自らの絶棒を少女の秘部にあてがう望。  
少しづつ注入する。  
腰がくだけそうになるのを抑えながら、奥まで辿りつく。  
 
「愛してますよ、小森さん…」  
「うんっ、…せんせぇ」  
 
覆い被さるようにして、望は霧の耳元で囁く。  
 
(生徒に対して、こんなに愛しい気持ちになるとは…)  
 
腰を振り始めると、霧の熱い体が受け入れていた。  
腰を動かしにくいのも関わらず、望は霧の体を抱き締めていた。  
焦る気持ちを抑えきれずペースが上がっていく望。  
正常位で腰を振り続ける。  
 
「あっ、あっ、あっ、せんせぇ…!」  
「うっ、…小森さん」  
 
限界が近づいてくる二人。  
腰を振りながら、何度も霧の耳元で愛してると呟いた。  
途中から苗字ではなく、名前を何度も呼んだ。  
その度に、望の体は熱くなってく。  
下半身への素直な刺激が、望を至らせようとしていた。  
 
(ぬ、抜かないと…!)  
 
自身の限界をハッキリと感じた望は、すぐに身を離そうとする。  
 
「だ、駄目…!」  
 
離れていく寂しさを消し去る為に霧は、脚を巧みに絡めた。  
一度離れて、また中へ。  
先程から続けていた行為だが、この一度は引き金となった。  
 
「ぐぅ…!」  
「はあぁ、ああぁぁぁん!!!」  
 
絶棒は二度目とは思えない量を少女に注ぎ込む。  
持ち主は青ざめていたが…。  
 
「はぁ、はぁ、はぁ…」  
「…」  
 
互いに息を整えていると、霧がニヤリと微笑んだ。  
 
「…ふふっ。責任取ってね、せーんせ」  
 
固く閉ざされたカーテンが軽く揺れた。  
 
 
 
 
 

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