ある日、加賀愛が目を覚ますと蟹(シオマネキ)に取り囲まれていました。
「ひぃやぁぁぁーーーーーーー!」
驚いた愛は寝床から飛び起きようとします、が、不思議なことに金縛りに合ったように体を動かすことが出来ません。
体の方を見ると何百、何千というシオマネキが愛の体を敷布団と連結させているではありませんか。
(あぁ・・きっと何か私がご迷惑になるようなことをしてしまったのですね・・・)
愛は何をしてしまったのか思い巡らせてみます。
「はっ!」
(そういえば・・・昨日の晩御飯は・・・カニ雑炊!?)
「あわわわ・・・私ごときが、カニ雑炊など食べてしまったばかりに・・」
「すいません!すいません!すいません!」
(きっとこのカニさん達は、食べられたお仲間の敵討ちに来たに違いありません・・ん?)
見ると、他と比べ一回り大きなシオマネキが、愛のへその上でなにやら鋏を振っています。
するとどうでしょう。周りにいたシオマネキたちが鋏を振りかざし愛に迫ってきます。
「ひいっ!私殺されても仕方ないんですね!ミンチにされて東京湾のお魚さんの餌にされてしまうのですね!」
望を遥かに凌駕するネガティブ思考をさらしてしまう愛。
しかし、愛の予想に反しシオマネキたちは、寝巻きだけを切り刻んでいき、
寝巻きがズタズタになった所で、数匹のシオマネキが愛の小ぶりな胸にとりつきました。
シオマネキたちは小さな体に釣り合わない大きな鋏を使って、愛の乳首を弄んでいます。
時に強く、時に甘く、カニとは思えないテクニックで攻められる愛。
「あ、あん・・・・だっ、ダメです・・カニさん・・・」
愛は心ならずも、自分が感じているということへの羞恥で頭がいっぱいです。
すると、今まで大人しくしていた大きなシオマネキが、のそのそと愛の茂みへと潜って行きます。
「らめぇ・・カニさん・・・汚いとこ・・入らないでぇ・・・」
そんな懇願を無視して、中に入ったシオマネキは、早速大小の鋏を駆使して愛のクリトリスを刺激します。
「ひあっ、あうぅうぅぅ・・・やめてぇ・・」
(これ以上弄られたら私・・・)
次第に愛は、自分の肉欲に抗えなくなっていきました。
(ああ、なんて淫らな女なんだろう。でも・・・)
我慢が効かなくなった愛はシオマネキに懇願します。
「カニさんの大きなのでもっと私を犯してください!挟んで、つまんで、ほじってメチャクチャにしてイかせて下さい!」
それに答えるように、シオマネキはより一層激しく愛を攻めます。
「あうっ!いぐぅっ!・・そこぉ・・・カニさん、そこいぃです!」
「もうだめっ、もうだめぇぇ!ガマンできません!カニさんイクよっ、イクッ!イクぅぅぅぅ!!」
ぷしゅー、ぴしゃぴしゃ。
愛は生まれて初めて潮を吹いてしまいました。
「はぁっ・・はぁっ・・・・はっ!」
「すいませんカニさん、すいません!私の汚い汁を浴びせてしまてぇぇぇぇ!」
愛の加害妄想を無視してシオマネキの一群は窓からそそくさと出て行っていました。そこへ・・・
「どうしたの、愛?大きな声出しって何をしてるのあなたは!」
お母さんの目に映ったのは、ぼろぼろの寝巻きを着て、下半身をびしょびしょに濡らし、必死に謝っている娘の姿でした。
「ヒイィィぃ!すいません、すいません!淫らに育ってすいません!」
その夜、加賀家で家族会議が開かれたのは、言うまでもありません。
おしまい。