互いの想いが通じあった二人。  
特別に生活が変わったわけではないが、二人きりの時は少々バカップルとなった。  
交やまといが居ない時など、かなり珍しいもので、その反動だろうか。  
今日も二人はイチャついている。  
 
「…ねぇ先生、此処に座って」  
「どうしたのですか?」  
「良いから、…お願い」  
 
両手で書物を抱えて、霧は甘い声でねだる。  
今、宿直室には二人以外誰も居ない。  
まといに関しては確信が持てないが。  
 
「分かりましたよ」  
 
少女の願いを叶える為にも、望は求められた場所に腰を下ろす。  
背を柱に預けた状態になり、脚を交差させてあぐらをかいている望。  
そして更に其処へ腰を下ろす霧。  
 
「えへへっ…」  
 
微笑みの顔で、望を見つめる。  
天使の笑顔に、最早全く動こうという気がしない。  
暫く見つめ合っていた二人だが、どちらともなく顔を寄せる。  
静かに触れ合う唇。  
児戯のように唇を合わせていたが、段々情熱的になる。  
舌を絡ませ、唾液を交換する。  
望が霧を犯し、霧が望を犯す。  
それを繰り返していたが、再び物足りなくなる望。  
自由に動かせる両の手を霧の体に重ねようとするが…。  
 
「んっ…、まだ駄目ぇ」  
 
やんわりと断られた。  
しかも、唇を離すと同時に、霧は器用に座り直した。  
望に背を預け座る形になる。  
何だかヤル気を削がれた望は、やるせない気持ちと一緒に手を下ろした。  
 
「まだ、明るいから。ね?」  
「…分かっていますよ」  
 
自らの恋人が人一倍恥ずかしがりであると知っている望は潔く諦めた。  
仕方ないので、暇を持て余した望は読書に興じる少女を眺める事にした。  
最初は本に眼を向けたのだが『全座連検定試験』と大きく書かれており、断念。  
それからは、長い髪に手を通し、その艶やかさに驚いたり。  
白く美しいうなじに欲情して心頭を滅却したり。  
少女が全体から発する女の子の香り堪能したり。  
望は自分の感覚が少女によって支配されて行くのを感じていた。  
 
(小森さん…)  
 
普段はジャージを愛用している霧だが、今日は望と二人きり。  
下着の上に毛布を羽織るだけという煽情的な姿である。  
そう意識しだすと男として自己が抑えられなくなってくるものだ。  
そう割り切ると望は、まず手始めに髪の中に頭を埋める。  
変態みたいだが、そのまま大きく鼻で息を吸う。  
少女の香りが肺へと導かれる。  
まるで麻薬のように、その香りには依存性がある。  
望が何度も繰り返していると…。  
 
「…ん」  
 
霧の小さく反応した声がする。  
それに気を良くし、望の中で新たな悪戯心が芽生える。  
髪に埋めていた顔を移動させて、首へと到達する。  
うなじを目の前にして先程は我慢出来たが、今度はそうもいかない。  
望は霧が何処にも逃げられないように腹部に手を回す。  
未だ霧はジッと動かずに本を眺めている。  
静かな部屋の中でページを捲る音だけが響いていた。  
霧の肩に顎を乗せてみる望。  
 
(座椅子があると便利なんですがね…)  
 
痛くなり始めた背中を気遣うが、すぐに目の前の少女に集中する。  
悪戯直前になって思わず、欠伸とも溜め息とも取れるものがでる。  
そして、それを境に悪戯開始。  
うなじに軽く口付けた。  
少女の白い肌が放つ体温が鼻先についてくすぐったい。  
長く美しい髪の柔らかさが妙に印象的だ。  
微かにではあるが、霧を覆っている産毛を舌でなぞり首筋を上に登る。  
耳まで到達したのだが霧は何事もないかのように行為に耐えている。  
耳たぶを唇に含んでみる。  
歯で軽くくわえながら含んだ部分を舌で転がす。  
全体を味わった後に穴の中へ舌を少し押し込んでみる。  
 
「あっ、…」  
 
切なそうに霧が声を上げる。  
調子に乗った望は腹部に回した手をほどき、毛布からはみだしている美脚へと手  
を這わせた。  
じらすように触れるか触れないかの距離を保ち太股を撫でる。  
更に毛布の裾を捲り上げていき、少女の内腿を晒す。  
ギリギリで止めた故に下着は見えていないが、それが逆に男心をそそる。  
さわさわと脚ばかりを執拗に触れる。  
軽い動きで触れているのか望自身も確信が持てない動きだが、霧は感じているよ  
うだ。  
耳元で囁く。  
 
「本を読まれなくて良いのですか?」  
 
先程から霧が見つめているページは変わっていない。  
焦点が合っておらず、とろんとした目がそれを証明している。  
しかし、問うても黙ったままの霧。  
どうやら二人の意地の勝負になりそうだ。  
望は太股を撫でていた手を股間の中に差し入れる。  
寸前で腿を閉めて、それを阻止する。  
 
「開けないと、触れませんよ…」  
 
まるで霧がそう望んでいるかのように優しく話す。  
なおも堅く閉じている霧。  
望は片手を脚から離し、胸元へ。  
ブラジャーの上から、やわやわと揉みしだく。  
 
「んっ…、はぁ…」  
 
声を出すまいと抵抗しているのだが、堪えきれずに可愛らしく啼く。  
少女の意識が移らないように注意しながらブラジャーを上へとずらしていく。  
やがて外気の中にピンクの頂が姿を見せる。  
望は、すぐさまそれに触れて新たな刺激を送り続ける。  
親指と人差し指ですりすり擦り、耳に甘噛みを。  
本が床に落ちる。  
そんな事には全く気が遣えない。  
二人は徐々に燃え上がり、先の見えぬ旅路へ。  
快楽を求めて旅立つ。  
霧が貝のように閉じていた腿を開いた。  
すかさず望が手を差し込む。  
霧の体は少し強張っていたが、完全に身を望に預けている。  
右手の中指で少女の中心を軽く引っ掻く。  
下着越しだが十分の効き目がある。  
大きく体を振るわせる霧。  
強めに、ぐにぐにと指をパンツごと奥へ押し込んでみる。  
柔らかな感触が心地良い。  
左手で霧の胸を生で揉む。  
童顔に似合わない大きな胸は自由自在に形を変える。  
望の右手は既にビチャビチャだ。  
 
「こんなに濡らして…」  
 
右手を抜き取り、霧の眼前に持ってくる。  
霧は無言で、指先に視線が合うようわずかに顔を上げた。  
指を開いたり閉じたりを繰り返していると、不意に霧は望の指を口に含んだ。  
一度だけ、舌で指先がなぞられる。  
 
「んっ…」  
 
ちゅぱぁ、と淫乱な音が霧の口に響く。  
昼も夜も分からない。  
ふやけた意識はもう戻らないのか。  
霧は抵抗の二文字を捨てた。  
全てを望に捧げる。  
力無く下げられていた手を動かし、望の袴に触れる。  
大きくそそり立った絶棒を開放し、楽にさせる。  
まるで霧に絶棒が生えているかのような格好になってしまう。  
内腿を擦り合わせて、自らの愛液を馴染ませる。  
それだけでも発射しそうな快楽。  
 
「うっ…」  
 
男としてそれは有り得ないので、耐え切る望。  
互いに十分に濡れそぼった秘部。  
脚の動きを止めて一度望から離れる。  
温かさが遠ざかるのがよく分かる。  
ハッキリと屹立した絶棒に、霧が視線を落とす。  
壁にもたれて座り込んだ望の腰の上に、霧は自分の腰を下ろしていった。  
首筋に手をまわし、対面のまま割れ目に望のモノを押し込んでいく。  
あまりの気持ち良さに声が出そうだったが、望の顔面は霧の豊かな胸の間に包まれていて言葉は出なかった。  
入ったと思った途端に、霧は蛇が体をくねらせるように腰を振り始めていた。  
 
「あっ、…せ、先生が悪いんだからね…、んっ、ふぅ…」  
「ううっ、…分かってますよ」  
 
絶棒は霧の中に包み込まれ、数千もの舌で舐められているかのように締め付けられる。  
頭を抱く霧の微かな吐息が、望の髪を軽く叩いていた。  
もう、自分の股間がどうなっているのかもわからない。  
毛布の中で何が行われているというのか。  
ただ、霧がぎこちなく腰を振っているのだけはわかった。  
一番奥に何度も何度も当たっているのが解る。  
もう何も考えられない。  
狭く熱い場所が、魂を掴み取ろうとしてる死神のように強く握り締めて放さない。  
普段は望が霧に奉仕する形で行っている為に、霧の行為は単調そのものだ。  
互いに達するまでは至らないという繰り返しが続いてる。  
まさに悪戯のように互いを苛めているのだ。  
両手を望の後頭部に回した霧が、強く頭を抱き締める。  
霧の匂いしかしない。  
 
息をするたびに温かい体温が肺を満たした。  
色んな想いに汗が吹き出る。  
少しずつ霧のスピードが増す。  
さらに腰を振る速度を増す。  
望が尻に手を回す。  
毛布の中に手を差し入れて、腰を撫でた。  
手で上下運動を手伝う。  
しかし、自分の腰に力が入らない。  
少女の熱が神経を溶かしてしまったかのようだった。  
わずかに体を離し、顔を見下ろしている。  
顔を見上げてる。  
霧が目を閉じて唇を合わせてくる。  
くちゅくちゅと音を立てながら、キスをした。  
舌が唇を割って入り、望の舌を求めるように前歯をなぞっている。  
求めに応じて、舌を差し出す。  
硬く尖らせた霧の舌先が、望の舌を食べようとしているかのようだ。  
唾液が霧の舌を伝って落ちてくる。  
それを喉の奥へ流し込んだ。  
飲みきれない唾液が顎を伝い畳に染みを付ける。  
霧の髪の間に両手を滑らせて、指先であわ立てるかのように撫で回す。  
 
「んんぅ…、はぁ…、せんせぇ…」  
「うっ…、小森さん」  
「んっ、霧って…呼んで、あっ!…く、ださい」  
「はぁ、はぁ、…霧さん!」  
 
その言葉をタイミングに、びくっ、と跳ねた二人。  
勢いよく精液は絶棒を発射台にして霧の一番奥へと打ち込まれた。  
鼓動にあわせるように三度の発射を終えると、自然と重たい息が漏れた。  
 
 
 
 
「…もう、駄目だって言ったのに」  
「……すみません」  
 
一度目の発射を終えた後、済し崩しのように二人は行為を重ねた。  
今は、朝起きた時と同じように望の腕枕に霧が横たわって布団を被っている。  
 
「でも…」  
「…?」  
「……気持ち良かったよ」  
 
顔を寄せて軽く口付ける。  
甘き夢みし露の日々。  
 

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