望 「とりあえず、このスレを埋めなくてはいけません」
千里 「それなら私に任せてください」
望 「いえ……スコップを持って何を埋めるつもりですか」
千里 「スレを容量いっぱいまで埋めるんでしょう? でしたら、どんな物で埋めてもいいと思いますけど」
望 「そうですけど、スコップでデータは埋まりませんよ」
千里 「埋まります」
望 「いいえ、埋まりません」
千里 「いいえ、埋まります」
望 「埋まりません」
千里 「――ほら、今の言い合いで少し埋まりましたよ。スコップのおかげです」
望 「スコップのおかげじゃないと思いますけど……」
千里 「先生も意外と負けず嫌いですね」
望 「あなたもです」
千里 「先生、その調子です。こうやってあと5分も口喧嘩してれば埋まります」
望 「5分ですか……。ちょっとつらいですね」
千里 「私もです。本当は先生と喧嘩なんかしたくないんです」
望 「木津さん、私もですよ」
千里 「先生……」
望 「木津さん……」
見つめ合う二人
千里 「先生」
望 「木津さん」
千里 「先生!」
望 「木津さん!」
ガシッと抱き合おうとする二人
奈美 「はいはーい、そこまで。いくら埋めるのに苦労してるとはいえ、抱き合わなくてもいいでしょ」
望 「そうですね。私もどうかしてました」
千里 「先生! どうかしてたとはひどいです」
望 「え? あなたも悪ふざけしてただけでしょう?」
千里 「もういいです。先生、このスレのために埋まってください」ザックザック
望 「な、何をするんです! 私をどうするつもりですか!」
奈美 「あーあ、また先生が埋められちゃったよ」ヤレヤレ