「久藤くん、ちょっと相談したい事があるんですよ・・」
放課後、生徒は殆ど下校した静寂の中で本の世界に想いをはせていた准に声をかけてきたこの教師
生徒に相談を乗ってもらうなど教育者らしからぬ行動もこの糸色望ならさほど不自然な事ではなかったので
准は少しウンザリしながらも文庫本のページに最低限文化的な紐をかけてこの頼りない先生の言葉に耳を傾ける事にした。
「なんですか僕に相談って?
また普通より悲しまれる死に方を知りたいんですか?」
「いえ違います、藤吉さんの事ですよ。」
一時心が読めると望に思われていた准にも予想だにしてなかった、
しかし望のいつにも増して疲弊した表情からは随分困っている事であるのは予想出来た。
「藤吉さん・・彼女が何か?」
「えぇ彼女がBLの同人誌を描いてるのは久藤くんもご存知でしょう?
生徒の趣味をとやかく言う筋あいはないですが
彼女は私まで妄想の餌食にしてるんですよ。」
「はあ・・・・・」
「なにかこう私を妙な目付きで見たり、
私が兄さんと喋ってる時とか、
授業で久藤くんを当てた時とか何か授業と関係ない事を必死にメモしてるみたいなんです・・・」
望らしいネガティブな被害妄想、
いつもならそう言い捨てる事も出来たが准は複雑な面持ちだった。
「つまり彼女は二次元でなく三次元の先生と僕まで妄想して視姦してる訳ですか・・・・・
そういや万世橋くんから聞いたんですが、
アニメが放送していた時期に僕×先生の本が結構売られていたらしいですよ
それもコミケとかでなくとら○あなで・・・
絵のタッチが明らかに藤吉さんのもあったとか・・・」
「なっ!なんですって!!絶望した!腐女子の妄想を全国チェーンで販売されるなんて絶望した!
うわ〜!!きっとPTAにバレて退職させられ、週刊誌に載って世間に糸色望=変態教師のレッテルを貼られて縁兄さんみたいに絶縁されて
一生ウホッ!に追い回されるんですね!!
いやだーーー!!!死んでやるーーーッ!!!!!!!!!!!!」
と、その時、
望の絶望を遮るように図書室の入口のドアが開いた。
「あ〜同人誌の背景の参考にしてたら返すの遅れちゃった〜
って、ああぁ!!
これは・・・・・・・!」
この恥ずかしい台風の中心、藤吉晴美である。
突如現れた騒動の中心だが望と久藤が気付いた時には既におらず、
何処かに疾風の如く走り去っていた。
「ん?何か今一瞬ふんばって音がした様な気がします・・・・・」
「まさか・・・・」
そのまさか藤吉晴美はトイレに駆け込んでいたがそれは無論排泄のためなどではない。
「はぁはぁ・・先生と久藤くんが・・放課後の誰もいない図書室で・・二人きりで!!
あぁ・・・・・」
晴美が先生と准の二人をオカズにした事は今まで何度もあった、
授業や休み時間での二人の会話やそぶりを詳細にメモして悶々としながら下校して自室のベッドで発散したり同人誌執筆の参考にしたり
しかし今ほど決定的なシチュはあっただろうか?作家志望の教師と読書好きの生徒が誰もいない図書室で二人きりだなんて!!
と思いをはせていると股に妙な違和感を感じた
カバンをフックに架け、おそるおそるスカートの中に手を入れてみると・・・・・
「やっぱり濡れてきちゃった・・このままじゃシミになっちゃうし家まで待てない!」
晴美は濡れた下着を膝まで脱ぎ降ろし洋式便座に座ると躊躇いなく指を愛液が溢れ出す被所に押し当てた。
「フフフ、准でジュンとなっちゃった」
自分の言動に鼻で笑うと気を取り直して先程の光景を事細かに思い出し始める。
「あぁ・・先生ったら先生なのに久藤くんに何を聞いてほしかったの・・・・・久藤くんは自分の教え子なんだよ?」
晴美の指は濡れる秘所を、既に勃起したクリトリスを撫で回す、きっと彼のもこんな風になってるに違いないと・・・・・
「あぁ・・だめ・・放課後の図書室で告白する気なの・・背徳の愛に身を委ねちゃうの・・・・」
左手を服につっこむとノンストラップブラの上からでもわかるほど乳首は固く大きくなっていた、いつもベッドで行っていた自慰行為を学校のトイレでやってしまうだなんて、
しかも担任教師とクラスメートを思いながら・・・・・
「そんな・・・・人がいないとはいえ図書室で!皆が本借りるとこで・・・・・あぁ!だめ久藤くん、先生は押しに弱いんだから・・・慰めるだなんて!あぁ先生!准!先生!准!ーーーッ!!!!」
ビクンビクンビクン!
普段より遥かに生々しい妄想によって晴美のオーガズムは膨れ上がり
膣を体を痙攣させのけぞる様にして
藤吉晴美は皆が使う学校のトイレで
自室以上に深くに激しく達してしまった。
予想以上の気持ち良さ
晴美はしばらく頭がぼうっとする様な余韻に浸った後、
普段と違う気持ちである事に気がついた。
いつもなら達した後は懸命に愛し合う二人のキャラを自分はオカズにしてしまったと少し罪悪感を抱いてしまうのだが今はそうは思わない、
もっと見たい、もっと准×望のカプを追求したい
まだなりやまぬ心の鼓動にニャマリとしながら手を洗うと再び図書室に向かう事にした。
開きっぱなしの図書室のドアから中を見ると二人はまだ椅子に座って話し合っている、
一瞬がっかりしたが焦る事はない、そう思って視姦していると二人は自分に気付いてしまった。
「そんなとこで覗いてないで入ったらどうですか藤吉さん。」
ギクッ!しまった二人の時間を邪魔してしまったと思ったら気付かれては仕方ないので図書室におそるおそる入る事にする。
「あははは・・本を返しにきたんですが・・・・・」
「そうじゃないでしょう貴女はまた私達を視姦して同人誌に描く気なんでしょう。」
「な・・何言ってるんですか?私が好きなのはココ×ナツやサン×ゾロ・・」
「とぼけたって駄目です!コミケどころかとら○あなでまで置いてるそうじゃないですか!!
木村さんみたく訴えますよ!!」
完全にバレてしまった・・・・・そもそも先生を題材にした同人誌は単に自分が楽しむ目的で描いいていた、
しかし同人仲間が
「晴美2のへなんだし絶望先生のカプ描きなよ〜アニメ始まってから結構人気出てるんだよ〜」
と勧めて来たのでどうせ受からないだろうと思い出してみる事にした、
するとどうだろう、その人気は凄まじくサン×ゾロ以上の売上を記録したのだ。
初め担任教師と同級生のカプを出品してしまったという後ろめたさも
「教室やシチュの設定が凄く事細かで萌えました!」などという絶賛につい良い気になってしまい
店舗からの出品依頼もつい受けてしまったのだ。それがバレてしまうだなんて・・・・
「・・しかし私も教師のはしくれ、生徒の可能性を潰すようなマネはしたくありません、
なので嫌ですが久藤くんと貴女の参考になる様な事をしてあげましょう。」
「許してくだ・・・・・って本当ですか!?
それじゃ誰かに見られないよう鍵しときますね♪」
さっきまで青ざめていたとは思えぬ程彼女はウキウキしていた、
こんなシチュを間近に見れるだなんて生まれて初めてだろう。
三人ものむさくるしいオタクの兄に囲まれる生活をしていた藤吉晴美は自然と二次元の少年の清潔感溢れる美しさと洗練された格好良さに心奪われた、
そのため今まで学校の男子にも全く魅力を感じる事ができなかった、
しかし高校に入って突然現れたこの教師と同級生は二次元にしか持ち得なかった線の細さを持っていたのである。
「フ〜ンフフ〜ン♪さあ鍵をバッチリ締めましたよ二人が愛し合っう姿をしっかり見てますからね♪」
妄想が現実となる期待に胸踊らせる晴美、
しかし席を立った准は何故かこの腐女子の背後に回り込み、
望は見下ろすかの様に晴美の前に立ち塞がった。
「え?あの先生は久藤くんと愛し合うんじゃ・・・?」
「勿論参考になりますよ、貴女が一生忘れられない程ね!!!!!!!!」
「んぐぅ!?」
そう言うなり望は慣れた様子で晴美の頭を掴み強引に唇を奪った