明日でテストは終わりだ・・・・
ここ1週間、頭をフル回転させて勉強してきた。
その甲斐あってか、今回は過去のテストの中で最高の出来ではないか・・・・・と思う。
残る教科は現代文と倫理。その勉強もたった今、1通り終わった。
自信はそんなにないけど、高得点が狙えそうだ。
これで長かったテスト期間も終わる・・・・・・
時計を見ると、午後九時、まだ寝るには余裕がある。
でも集中力は切れたし、このままもう少し見直しをするには気が引けた。
思えば、テスト勉強で頭は疲労しっぱなしだった。
「はぁぁ・・・・・・・・・・・・」
思わず溜息が出る。
ベッドに寝っころがった・・・・
テストが終わる度に思うが・・・・・・
自分は何のために勉強しているのだろうか?
もちろん大学にいくためであるが・・・・・正直、自分には実感がわかなかった。
自分が大学で何を学びたいのかが、全く見えてこない。
自分は本当は何がやりたいのだろう?・・・・思えば自分の進路に関して真剣に考えたことなどなかった。
「大学にいくため」でなく・・・・・「テストがあるから」勉強しているのではないだろうか?
1つの定期テストが終われば息つく間もなく、次の小テストやら模試やらが迫ってくる。
テストに追われる日々の中で、自分のやりたいことを見つけることすら忘れてしまっていたのではないか・・・・・
そんなことを取りとめもなく考えていると・・・・・
つい指が普段あまり触れる機会がない身体の箇所に伸びてしまっていた
「ふっ・・・・・あっっ・・・・・・・・・・」
周りから「普通」呼ばわりされる私・・・・だが
普通でないことをたまにしてしまう・・・・・・・いや私くらいの年齢の子がこういう行為をするのは今や、「普通」のことか
もっとも女子は男子ほど性欲が強くないので
明確に「意識する相手」がいないとこういうことをする機会はあまりない。
男子は「顔がいい女」なら誰でも「おかず」にできるだろうけど
女子は本当に好きな人じゃないとできないのである。
私くらいの年齢の子なら、誰でも好きな異性の1人はもつだろうから、私の行為自体は「普通」のことなのだ
その好きな異性が自分にとってどんな人か・・・・・を除いては
「はぁ・・・・・・・・・・はぁ・・・・・んんっっっ・・・・・」
ジャージの中に右手を入れ、下着の上から2本の指を秘所に這わせる。
愛液がジュッ・・と染み出てくるのがわかる。
さっき考えていたことの続きが頭に浮かんできた・・・・・
高卒ですぐ社会に出るには気が引けるし、
大体、パートやアルバイトじゃない限りは高卒で採ってくれるはずもない。
専門学校に行くには覚悟がいるし、何よりまだ遊びたがっている自分がいる・・・・
結局、とりあえず大学に行って、そこでやりたいことを見つける・・・・というモラトリアムな進路を選ぶことになってしまった。
そもそも、自分がやりたいことなんて中学の時くらいから考えておくべきなのだ。
自分の中学時代を思い返してみると・・・・・・ほんと、どうでもいいことで悩んだりしていて
自分が将来就きたい職業なんてこれっぽっちも考えてなかった。
自分が行為の「おかず」にしている人のことを再び思い浮かべた。
あの人は本当は何になりたかったんだろう・・・・・・・・・・?
人間、幼いころは必ず「将来の夢」を描く。
「プロ野球選手」だったり・・「声優」だったり・・「漫画家」だったり・・・・・
しかし、しばらくたつと、それになるのがどれだけ難しいか知り、絶望する。・・・
意志が強い人はその夢を追いかけつづけるが、弱い人はモラトリアム型人間に成り下がる。
そして、その後「現実的に考えて就けそうな職業」を選択するようになり、それに見合った進路を選ぶようになる。
・・・・・あの人を見ていると、とてもじゃないが、今の職業に希望を抱いていたとは考えられない。
あの人はいつから希望を捨てるようになったのだろう・・・・・・
そもそも自分の夢なんて最初からなかったのだろうか・・・・・?
「あっ・・・・はぁぁ・・・・はぁうう・・・・・ん」
気がついたら、指の動きが早まっていた・・・・・
無意識のうちにさらなる快感を求め、2本の指は下着をずらし、直接秘部に触れる・・・
同時に左手は胸を愛撫し始める。
愛液はとろとろ流れて、ズボンを汚していた。
___希望を抱いていいのは中学生までです!高校生になったら、そろそろ自分の限界を知らなければ____
あの人はそう宣言していたそうだが・・・・・
あの人にも抱いていた希望があったはずだ・・・・・夢中になれるもの 本気になって打ち込めるもの 誰よりも熱い情熱を傾けられるもの
人として生まれたからには、必ず誰もが1度はそういうものに出会えるはずだ・・・・
その夢に挫折した時・・・・・人は無気力になってしまうのだ。
あの人だって、そうだってのではないか?
生まれたころから無気力な人なんていない。
あの人だって誰にも負けないくらい輝いていたはずだ。
自分が人生を懸けられるもの・・・・・必死になれるもの・・・
それに対する思いが強ければ強いほど、挫折した時の反動は大きくなる______
自分のことを思い返してみると、夢中になれるものなんて今まであっただろうか・・・・・・
音楽を聴くのが今現在でも趣味であるが、それはあくまで他人がつくり出すもの
自分から何かをつくりだそうとしたことなんかなかった・・・・・・・・
スポーツをやる気にもならなかったし、芸術に挑戦することもなかった。
いつも下らないことで悩んだり、勉強や行儀に追われていて、がむしゃらに何かに打ち込むことなんてなかった。
今が一生で1番大切な、かけがえのない時間だなんて忘れていた
__________気がついた時には高校生活はもう半分以上過ぎていた
人の過去については憶測しかできない。
あの人はただわがままで、致命的に心が弱いだけなのかもしれない
だが、あの人があそこまでネガティブでチキンになったのは・・・・私にはなかった「夢」に挑戦し、挫折した結果なのだ・・・・
とそんな気がしてならなかった。
ただあの人はそこから立ち直るのが破滅的に遅いのだ・・・・
自分にはない何か・・・・・そこに私は引きつけれていたんだと思う。
たしかに今のあの人は情けなくて、とても見ていられない人だ・・・・・ だがあの人の奥底にとても熱い情熱を感じることができる。
________先生_________
それを再認識した時、人指し指と親指は秘豆をつまみあげていた・・・・・
「ひゃうんんんんっーーーーーーーーー・・・・・ッッッ!!」
背を仰け反らせて、私の身体は絶頂に達してしまった。
「はぁ・・・はぁ・・・・・・・・はぁっ・・・・・・・・・・」
頭が真っ白になる・・・・・・・・・・・
熱を発散し、冷静になった頭で自分の行為を恥じた。
先生のことを考えて、絶頂を迎えるのはこれで・・・3度目・・・・
自分の担任教師のことを考えて自慰にふけるという普通の女子高生に
あるまじき行為に過去3回も及んだことに自分でも驚きを覚える。
「はぁーーーーっっ 何やってるんだろう自分・・・」
時々自分でも何をしているかわからない時がある。
自慰が終わった後は猛烈にそう感じる。
やっぱりテストでつかれているのかな・・・・・残り2教科といえど、明日もテストはあるんだ
オフロに入って、ココアでも飲んで、明日のためにしっかり睡眠をとろう。
タンスから着替えを取り出す。
自慰の最中に考えていたことを冷静になった頭でもう1度思い返してみる。
私は先生が好きだ・・・・・これだけは確かな事実。
そしてあの人の過去について、すごく気になっている。どうして今みたいな性格になったのか
その背景にはきっと私をひきつけるものがあるはずなんだ・・・・・・・
そして今まで何もしてこなかった、本気になれるものを見つけようとしなかった自分・・・・
自分はまだ高校生活が約半分残っている。
これからでも自分のなりたいことを見つけて、それを目指すことは可能だ!!
自分の夢を追い求めた結果、疲弊してしまって、今の先生のようになってしまうだってあるだろう。
でも、それでも自分が本気でやると決めたことを死にものぐるいであきらめずにやれば、絶対に後悔しないはず
その結果、希望の職業に就けなくても、絶対にそれを引きずったりしない。
最後まであきらめずに続れば、悔いは残らないはずだから。
そのためにはまず、やりたいことを見つけなければならない・・・・・・私の道はそこから始まるのだ。
「とりあえず、明日の2教科頑張るか・・・・」
________先生、見ていて下さいね。
END