魚目の木津千里が怯えきっている日塔奈美のスカートをいきなり引き摺り下ろした。  
 
「きゃあ!」  
 
奈美は可愛らしいブラウスを纏った上半身を縄でぐるぐる巻きにされていて、  
下半身を隠すことができないで恥ずかしそうに膝を擦り合わせている。  
小さな赤いリボンのついたピンクのぱんつが露わになっている。  
全身が小刻みにプルプル震えている。  
よく見ると、元々超高校級の乳が縄でさらにくびりだされ、いっそう煽情的に盛り上がっている。  
 
     ☆  
 
事の次第はこうである。  
 
夏休みも半ばを過ぎていた。  
容赦ない陽射しが照りつける中、日塔奈美はコントレックスのペットボトルを手に繁華街へ出ていた。  
お気に入りの純白のスニーカー、短めのスカートに、  
やや胸を強調している明るい色合いのブラウスがよく似合っている。  
 
街を歩いていると、目の前の洋服屋の店頭に並んでいるTシャツが目に付いた。  
 
――あ、色違いが出てるんだ。買おうっと。  
 
自分が持っているゲバラのTシャツの色違いのものが売られていたのだ。  
すっと手にとってレジに向かおうとしたとき、ふと思い出した。  
前に買った時は、木津千里にひどい目に合わされたのだった。  
 
――強制的に学校へ連れ戻されて退屈な映画を見せられたっけ――。  
 
思わず左右を見た。幸い、商店街の人通りの中には千里らしい人影はない。  
 
何となく気が軽くなって店の奥で支払いを済ませ、一歩店の外へ足を踏み出したとたんに後ろから肩をがしっと掴まれた。  
 
「ちょっと、そこのあなた。」  
「ひいっ!」  
 
振り返るまでもない。いきなり暴走しかけている千里の声だった。  
 
「わ、私がなにか?」  
「前にも言ったでしょう。  
 Tシャツが欲しかったら、チェ・ゲバラの人となりを、一から学ばないとダメって。」  
そのまま恐ろしいほどの強い力で腕を引かれた。  
有無を言わさず学校へ連行するつもりなのだろう。  
 
「もう一度あの映画をみましょう。じっくりたっぷりと、ね。」  
「ごめん、堪忍して」  
「ああ? 何ですって。聞こえないわ。」  
 
     ☆  
 
珍しく職員室で用事をしていたばかりに望までもが千里に捕まってしまい、奈美とともに視聴覚室へ連れて行かれた。  
そして二人ともスクリーンの前のイスに縄でぐるぐる巻きに縛られ、――またあの映画が始まった。  
 
古臭いオーケストラのBGMの流れる中、思い出したくもないナレーションが耳を通り抜けていく。  
 
「アメリカ寄りのバティスタ政権に対する不満が蔓延し」  
 
ここまでなら前回と同じで、我慢さえしていればいずれは解放される。  
残り時間もある程度覚えがある。  
ところが、前とは違う事情があった。  
しかもかなり差し迫っていて、どうにかしないと身の破滅に繋がりかねない。  
 
実は、先に手にしていたペットボトルは三本目だったのだ。  
元々ダイエットを始めたときに、どこか牛乳に似た味のするコントレックスにハマってしまい、以来愛飲していたのだった。  
今日も五百ミリリットルのボトルを朝に一本空け、昼過ぎに二本目を空け、  
商店街をぶらついている最中に三本目を半分空けたところで千里に捕まったのである。  
不幸なことに、昼前からお手洗いには行っていない。  
 
冷房が効いた視聴覚室内で興味のもてない映画を観ているうち、――催してきた。  
しかも、我慢の限界に近づいている。  
千里に今話し掛けるのは危険だが、好意を持っている担任の前で粗相をしてしまうよりはマシだ。  
背に腹は変えられない。  
 
「あ、あのぉ、千里ちゃ」  
「何よっ。今、いいところなのに。」  
 
果たして、千里が魚目でぎょろっと睨みつけてきた。  
眉を思いっきり顰めていて、自分の好きな時間を邪魔されて不機嫌になっているのが丸分かりである。  
 
「あのぉ、お、お手洗い、に……」  
 
担任の前ではっきり言うのがはばかられ、途中から小声になってしまった。  
文末もつい濁してしまう。それが千里は気に入らないらしい。  
 
「ああん? 聞こえないわねぇ。  
 言いたい事があったら、はっきり言いなさい。はっきり。」  
 
千里の怒声が耳を通り抜けて直に膀胱に響いてくるようだ。  
限界がすぐそこまで迫ってきているのは間違いない。  
仕方ない、今恥をかく方が、後で大きな恥をかくよりましだ。  
 
「あ、お手洗いに、行きたいんだけど」  
「我慢しなさい。」にべもなかった。  
「これからが、ゲバラがメキシコでカストロと出会う、重要なシーンよ。」  
 
仕方なく奈美は無言で俯いて、ただひたすら時の過ぎるのを待った。  
爪先を丸めたりして我慢するうち、脂汗が額や背筋を伝った。  
 
どれほど経ったことだろう。  
スピーカーからは相変わらず一本調子のナレーションが流れている。  
 
「M26を率いてメキシコに潜伏中、ついにカストロはアルゼンチン人の医師チェ・ゲバラと歴史的な邂逅を果たすのでありました。  
 この時の様子について」  
 
画面などまったく目に入らない。下腹がきゅーっと痛くなる。  
太腿の付け根がぴくぴくっとひくつく。ぞくぞくっとする震えが下半身から全身へと伝わる。  
どうにか堪えてみるものの、ぴくぴくとぞくぞくの間隔がだんだん短くなってくる――もう駄目だ。奈美は大声を上げた。  
 
「おね、お願いです。お手洗いに行かせて! 漏れる! 漏れちゃいそうなのぉ。うぅっ」  
 
ついに泣き出してしまった。  
腕組みをしてうっとりとスクリーンを眺めていた千里は、再度自分の好きな時間を邪魔されてますます不機嫌になった。  
だが奈美の隣にうなだれたままの望を一瞥すると、仕方ない、といった風に口を開いた。  
 
「漏らせばいいじゃない。あとで隣にいる先生が始末してくれるわよ。  
それとも、今先生にお手洗いに連れて行ってもらう? どっちか選びなさい。」  
「そ、そんなぁ!」  
 
冷たく言い捨て、絶望的な二択を迫る千里に奈美は絶望した。  
 
――漏らすのは絶対イヤだし、先生に連れて行ってもらうのも恥ずかしいからイヤだしぃ……  
「ほらほら、早く決めなさい、」  
 
迫り来る破滅の瞬間を前に必死に考えている奈美を見下ろしながら、千里はじれったそうに、  
時折震えている奈美の下腹に手を当て、ぐいっと押した。  
 
「よっ!」  
「ひぐぅ!」  
 
奈美は思わず叫んだ。  
奇跡的にお漏らしは避けられたが、もう本当に限界だった。あと一ミリ緩んだら破滅だ。  
 
「わ、分かりました! 先生に連れて行ってもらいますぅ!」  
「そう、じゃあ……」  
 
こうして椅子に縛られていた二人は解かれたものの、奈美だけまた上半身を縄でぐるぐる巻きにされ、  
――そしてスカートをいきなり引き摺り下ろされたのである。  
 
「きゃあ!」  
 
望が傍にいるのに、小さな赤いリボンのついたピンクのぱんつを隠すことができない。  
膝を擦り合わせていたり全身が小刻みにプルプル震えているのは、何も恥ずかしいからだけではなく、  
実は尿意を堪えていたのだった。  
本当は座り込みたかったが、座ると漏らしかねなかった。  
 
「スカートのまま行かせたらそのまま逃げちゃうから、戻ってくるまで預かっておくわね。  
ぱんつは武士の情けよ。」  
「そ、そんなぁ」  
「ぐだぐだ言ったらぱんつもここで脱がせちゃうわよ。  
で、先生、ちょっと。」  
ここで魚目のままの千里が愛用の刃こぼれした刃物をちらつかせながら望に何事かを指示し始めた。  
耳元でコソコソ囁いているので内容は奈美には聞き取れない。  
だが、望が首を振って抵抗するのを、刃物を目の前でちらちら振ってみせて、無理やり屈服させたようだ。  
 
望が袴をすとんと下ろし、続けて着物を脱ぎ始めた。ついには下帯一丁になってしまった。  
よりによって赤褌である。  
以前自分からネタにした際に気になってしまい、つい買ってしまったもののようだ。  
 
「これで先生も逃げられないわね。さ、先生は早く連れて行ってあげてください。  
 途中で縄を解いたり、きちんと後始末を済ませなかったり、  
 万が一逃がしたりしたら、ひどい目に遭わせるわよ。」  
「うはっ、はいぃ!」  
 
すさまじい表情の千里を背に、望の手が奈美を縛っている縄の縄尻を掴んだ。  
こうして、上半身が縄でぐるぐる巻きに拘束され下半身がぱんつだけの奈美は、  
赤褌一丁の望をお供に従えて、  
そろそろと視聴覚教室の前の扉から外にあるトイレに向かった。  
 
     ☆  
 
幸い、視聴覚教室の向かいの左側に職員用のお手洗いがある。  
めったに人が来ないので安心といえば安心である。  
奈美はゆっくりと――急ぐと漏れそうなので――女性用に入っていった。  
縄尻を掴んでいた望の動きが一瞬淀んだが、奈美にはもう余裕がなかった。  
電気さえつけず奥へ向かう。  
望としても、職員用とはいえ女性用のお手洗いの前に男性教員がたたずんでいては  
身の破滅に繋がりかねないのだろう、結局ついてきた。  
 
奥の窓から日の光がうっすらと差し込んでいるが、  
明かりをつけないでいるお手洗いは昼間でも薄暗い。  
薄暗い中に個室が左右に5つずつ並んでいる。  
一番手前は清掃用具入れ、一番奥が洋式の個室である。  
職員用なので、やや広めの空間になっている。  
二人はこれから悪い事をするかのように個室に滑り込んだ。  
だが、奈美は立ったままもじもじし続けている。  
 
――早く分かってくれないと、このままここで漏らしてしまう――。  
「先生、あの、あの……」  
 
潤んだ目つきでじっと顔を見つめると、ようやく分かったようだ。  
望は奈美のぱんつに手を掛け、足元まで下ろしてくれた。  
望の前で裸の下半身を晒す恥ずかしさはあったが、脱力したように便器に腰掛けた。  
 
――これで床を汚さずにすむわ……  
 
ふと自分の前にいる望を見た。  
生白い太腿に目の醒めるような赤褌、生白い腹にスリムな胸板、そして――  
便器に腰をかけている自分を見ている望と視線が合った。  
今にも放尿しそうな自分を異性の担任が見つめているのだ。  
先の恥ずかしさがぶり返していた。  
 
今、望からは自分の股間が丸見えだ。  
そして、今からおしっこをするところを全部見られてしまう。しかもたっぷりと――。  
思わず声が出た。  
 
「いやあ、見ないでぇ」  
「すみません、見てないと後で木津さんに刺されるので……」  
 
奈美はいやいやをするように首を振った。  
せめて音消しの水を流してほしかったが、それを言い出す前に下腹の緊張が緩んでしまった。  
慌てて引き締めようとしたが、もう駄目だった。  
二度奈美自身がぴくぴくっと震えると、ついに中から透明な液体があふれ出始めた。  
 
――ぴちゅ。ぴっ。しゃあああああああああぁぁぁぁぁぁ…………  
「ああああ、見ないで、見ないでぇ。は、恥ずかしいよぉ」  
 
堪えに堪えていたので、もはや自力で止めることはできなかった。  
好意を寄せている担任の視線を痛いほど感じながら、  
奈美は真っ赤になって俯いたまま放尿を続けるしかなかった。  
綺麗な放物線を描いた水流が快い音を薄暗い個室に響かせながら、長い間ほとばしった。  
その華麗な響きは最初から最後まで個室内の二人の耳をくすぐり、  
互いに違った意味で赤面させた。  
 
     ☆  
 
奈美はついに担任の前で放尿をしてしまった恥ずかしさですすり泣いていた。  
 
「すんすん。えぐっ、えぐっ。すんすん。えぐっ、えぐっ」  
――ううう、しちゃったぁ。先生の前でおしっこしちゃったぁ。  
 
とうとう恥を晒してしまったという思いが頭を渦巻いているうち、  
カラカラとペーパーを巻き取る音がした。  
そして望の手が今放尿を終えたばかりの股間に伸びてきた。  
奈美は思わず望の顔を見上げた。  
いくら自力で拭くのは不可能だとは言え、やはり男の手で拭かれるのには抵抗がある。  
 
「あ、あのぉ」  
「気にしないで下さい。昔、倫のおしめを替えたことがありますから」  
 
恥ずかしいのだろうか、伏目がちに小声で言い訳じみた台詞を吐くと、  
ついにペーパーが奈美の秘部に当てがわれた。  
そして、遠慮がちに下から上へ拭き始めた。  
 
―ごそごそ。ごそごそ。  
 
奈美は他人の手、しかも好意を寄せている担任の手で拭かれることに  
顔から火が出るほど恥ずかしかった。  
それでも、しばらくしてから蚊の鳴くような声で望に言った。  
 
「あ、あの……もういいです」  
 
だが、なぜか望は止めなかった。  
もうすっかり拭われているのに、紙越しとはいえ指を秘所にいやにぐりぐりと押し付けてくる。  
 
学校の安手のトイレットペーパーのややごわごわした感触をあそこで感じる。そ  
して紙越しとはいえ男の指で秘所を触れられていると、  
じわりと別の感覚が湧いてきてしまった。  
 
奈美は慌てた。  
 
「先生、もう、あのぉ。もういいですぅ」  
 
両腕をぐるぐる巻きにされていて使えない奈美は、たまらず股を閉じようとした。  
だが望は別の手で奈美の膝を押さえて足を開かせたままにすると、  
熱心に、というよりは執拗に拭き続ける。  
拭く、と言うよりはペーパー越しに奈美の秘部にうりうりと淫靡なリズムで刺激を与えてくる。  
 
「あ、んっ」  
――あん、だめぇ!  
 
奈美は顔に血の気が差した。  
声が漏れてしまうのを目をつぶって必死に堪えた。  
だが、元々望のお手つきとなり、折に触れ開発されてしまっているので、  
どうしても開発者の与えてくれる刺激には弱い。  
太腿がぴくんと震え、思わずのけぞってしまう。  
押さえられていない方の足が揺れる。  
ついに自分の奥から恥ずかしい蜜が湧いてくるのを自覚したとき、  
――不意に一切の動きが止まった。  
 
「?」  
 
次の淫らな刺激を期待した一瞬後に激しく自己嫌悪に陥っていると、  
急に自分の股の下で水音がした。望が水洗のコックをひねったのだった。  
 
 

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