「あ」  
視界にかかったもやが晴れていく。  
ようやくはっきりしてくる。  
「………ん…………!!!」  
(気絶した!! あまりの快感に気絶した!!)  
意識の戻った望は、自分が全裸にされていることに気づいた。  
「先生、目が醒めたんですね」  
いや、全裸なだけではない。身動きが取れない。  
「これは……どういうことですか……?」  
「先生の私への愛を、つなぎとめておきたくて……」  
気絶している間に、後ろ手に雁字搦めに縛られ、そして、足の膝関節も固定されていて曲げられなくされている。  
「だからって、これはないでしょう!!」  
「でも先生」  
「………なんですか?」  
「こんなに身体は正直ですよ」  
まといが指し示した望の一物は屹立していた。  
「ち、違います、これはあなたがカレーに混入させた……」  
まといが可符香なみの聴く気のなさで微笑んだ。  
「気絶している間もずっとこのままで………先生が私を愛しているなによりの証です」  
「あの……それはどうかと思うんですが………」  
「ふーっ」  
「ひゃうんっ!!」  
「まだ、感度は上がったままですね。よかった」  
「何がよかったですか!」  
ちゅろっ。  
「ひぃっ」  
望の先端にまといが吸い付く。  
れるっ、ちゅもっ。  
「だっ、駄目ですっ!! そんなことをしたら!!」  
「ダメなことなんてありません。先生と私の仲じゃないですか」  
そして口の奥深くまで望の柱を受け入れる。  
舌をれろれろと動かしたり、口を窄めて頬の肉と摺り合わせて刺激したり……。  
「ひほひひぃへふは?」(訳=気持ちいいですか?)  
「……また、気絶しそうです………」  
「はへへふよ、まはひれふなんはひはら」(訳=駄目ですよ、また気絶なんかしたら)  
まといはこのまま自分の中に望のモノを飲み込ませようと思っているようだ。  
片手は望の棒を握り、もう片方の手は自分の着物の下にもぐりこんでいる。  
(先生、私も、こんなに……ぐしょぐしょになっていますよ。こんなになるの、生まれて初めてです……)  
その指先がどのように動いているかわからないが、腕が妖しくくねくねと蠢いている。  
「……うぁぁ………」  
ちゅもっ、ちゅもっ、ちょもっ。  
にゅごもっ、にょもっ、ちょもっ。  
「………ひいっ……常月さん……出…ちゃ………」  
我慢しなければと必死で怺えていたが、まといの舌使いと、そして、握っている指の摩擦に耐えられなくなってきていた。  
「だっ……はあぁっ!!………」  
びゅにょっ、にょくとくとくっ、にゅくっ……  
先端から白い液体が迸り、大量にまといの口腔内に入ってきた。  
口の中いっぱいにどろっという感触と、牡の匂いが広がった。  
まといが指で男管をしごいて残った汁を絞り出す。  
「んっ、んむっ……」  
そして、出口から出てきた汁を唇を宛てがって吸う。  
「んぐっ………………はぁ、はぁ……」  
「……つ、常月さん。飲んでしまったのですか?」  
「濃いですね。これだけ濃いのも愛が強いからですね」  
まといは下唇を指でぬぐった。  
(違うと思います……あなたがいつ現れるかわからなくて、ひとりで処理できなかった結果、こんなに溜まったんですから……)  
 
普通夢精するだろ。  
 
 
◆◆◆仮ブログ   搾り取る◆◆◆  
仕事がない自由人は、気楽かというとそうでもありません。  
やがて身動きがとれなくなることが目に見えています。  
世間が評価してくれないので、せめて評価してくれるところを探して必死でもがいてみます。  
なんだか評価してくれるところを見つけたのはいいのですが、ふと疑念がよぎります。  
私の労働は、ここで搾取されているのでは。  
一文ももらわないで、生産した分がそのまんま剰余価値です。  
プロレタリアはなぜ立ち上がらない!!  
………そっか、そうだよなぁ。  
こんなところに読みにくる人が、資本家のはずないよなあ。  
 
私がデビューした頃の巨匠が姿をひそめてしまったのは、資本家になったからなのですね、なんて都合のいいことはいいませんよ。  
私のせいで気分を悪くされたに決まってるんです。  
エロパロ板絶望先生批評の向こうを張って仮ブログなんかやったので、機嫌を損ねられたんです。  
いや、そもそもこのストーリーの初めで精力絶倫などと茶化した方がもっと問題だったに違いない。  
謝ってももう遅いに決まってます。  
気付いた頃には私の方が精力絶倫と言われそうなカキ散らしっぷり……。  
これじゃまるで作品を連発してるなんだかすごい人って、私みたいじゃないですか!!  
私になぞらえるなら、こう書き直して下さい。  
なんだかすごい(やっかいさんな)人が(見るに堪えない)作品を連発しているのだ。  
 
お詫びに未公開だったことを一つ暴露します。  
中学校の頃の渾名は「煩悩」です。理由は未公開です。  
 

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