授業終了のチャイムが鳴り響いてもカフカは席についたままぼんやりと窓の外を眺めていた。  
教室は千里とマ太郎とカエレが糸色を囲んで談笑が盛り上がっていたが、いつもなら得意の  
ブラックユーモアの突っ込みで輪の中にいるカフカだが今日はその輪に加わろうとはしなかった。  
カフカには先生と楽しくやれるみんなが少し恨めしく、本音を言えば寂しい気持でもあった。  
一人ぼっちで席にいてもカフカに声をかけてくれる級友がいる訳でもなく、力なく立ち上がり楽しげな笑い声を背に席を立ち、行くあてもなく廊下を歩いていった。  
つい先日、みんなとの何気ないやり取りで、千里は余りにキッチリしすぎて遊ぶ仲間にはちょっと誘いにくいよね・・・、みたいな話が出ていて、カフカもなんとなくその話分かるなぁ、  
くらいで聞いていたのだが、カフカがその場を離れた後に、でも千里はキレやすい性格だけど友達には裏表ないし、絶対に味方を裏切らないから、一番に付き合いずらいのって、カ○カちゃんじゃない?   
あの子、自分の話になると本当のこと隠すし本心見えない子って相談も持ち掛けにくいよね・・・、しかも仲間を売ること平気でやるし、みたいな流れになって、翌日にその話が人つてにカフカの耳に入ったのだ。  
しかしカフカにはそんな陰口は中学の頃から慣れっこだった。  
理屈っぽくてオトナさえ本気で引かせるツッコミの理論武装のキャラはカフカが作り上げた唯一の級友と接点が持てる手段だった。  
子供の頃から強烈な自己顕示欲とは裏腹に素直な気持ちを出すのが苦手だった。  
自然な流れで友達と語り合うとこと出来なくて、そんな不自然で煙たがられるやり方でないと級友とさえいまだに接点が持てないいだ。  
しかし今のカフカにはそんな陰口をもしのぐ大きな悩みがあった。  
その悩みの方が大きすぎてよくある陰口などさらりと聞き流せた。  
どうしようもない悩みを一人で抱えていても解決につながる訳でもなく、自然に足が図書室の方に向いていた。  
放課後の図書室は利用者もほとんどいなく閑散としていた。  
カフカには本の中に今の悩みを解決する手段がないとゆうことは十分に分かっていたが、破裂しそうなこの想いを抱えて苦しいばかりで  
何かにすがりたい気分だった。ずらりと立ち並ぶ本箱に吸い寄せられるように図書室の奥へ歩いていった。  
様々な分野の本のタイトルを見ているだけでも、文書などの創作活動で稼いでるカフカにはワクワクする前向きな気持ちが沸いてくる。  
そして書籍に囲まれると自然に起こる不思議な自然現象、つまり、強烈な尿意も感じてしまった。  
―― うわぁ・・・。オシッコ行きたい。  
でも読みたい本にまだ見つけてないからなぁ・・・。――  
気が付くと図書室の最奥にある館内閲覧のみで貸出禁止の本が置いてあるコーナーにまで来ていた。  
そこはずらりと並ぶ大判の哲学書や古典物やらが圧巻だった。  
 
そしてゆっくりと閲覧が出来るようにとの配慮で、学校には似つかわしくない程に豪華な応接セットのようなテーブルとソファーが用意されていた。  
さすがのカフカもここに来るのは初めてだった。暫く呆気にとられて閲覧コーナーを見ていると、先ほどの強烈な尿意の波がまたやって来た。  
―― 早くトイレ行かなきゃ ――  
カフカは尿意からくる体の震えを堪えた。  
「やぁ。風浦さん? 本を探してるの?」  
優しく少し間の外れた声がした。  
久藤准が応接セットの机で大型本を閲覧していたのだ。  
「久藤くん?こんなところで読書?」  
ここに本の虫の久藤准がいても何ら不思議なはいが、まさかこんな所で久藤と会うとは思っていなかった。  
「読みたい本を探してるんだけど、ここにはないみたいね」  
閲覧専用の珍しい書籍には興味があったが、先ほどから何度かピークを迎えている尿意にこれ以上は耐えられそうもないので、  
カフカは足早にここを立ち去ろうとしていた。  
「風浦さんのお気に召す本がなければ、代わりに僕が物語を語ってあげるよ?」  
久藤の甘い声に誘われて尿意とは別なゾクっとする快感を感じた。  
クラスの子の大半は、久藤に自分の好みの泣いたり感動したりする創作ストーリーを語ってもらっていたのだが、  
そんな時もやはり、絡みにくいキャラのせいか、  
カフカは仲間はずれでクラスが盛り上がる輪を羨ましげに外から眺めていただけだった。だから久藤のこの言葉はとても嬉しかった。  
しかし一刻の早くトイレに駆け込まないと間に合わない、そこまで尿意は頂点に達していたのだ。  
「嬉しいけど、でも、私、今はいいって言うか、用事があるから、早く行かないと」  
言葉がうまく出てこないカフカに久藤は優しい目で微笑んだ。  
「遠慮しなくていいよ。ここ座りなよ」  
工藤は自分の座っているソファーの隣にモジモジしているカフカを座らせた。  
―― あわわ・・・ 座っちゃったよ。まさかオシッコしたいなんて言えないよ。う〜んん。って言うか、もおトイレまで行ってる余裕ないかも ――  
恥かし気に腰の辺りをモジモジさせているカフカを見て、久藤の瞳はいっそう優しい眼差しになった。目を閉じて久藤はカフカの耳元で囁いた。  
「意地っ張りなお姫様」  
久藤の甘い声にカフカは背筋にゾクっとする身震いを感じ、そして、少しだけチビってしまった。  
「昔ぁし、昔、ある国に、それはとても内気で甘えん坊さんなお姫様がいました。  
ところが、そのお姫様は、とっても甘えベタで、いつもお城の中で一人ぼっちで過ごしていました。   
          ・・・・・・・中略 ・・・・・・・」  
 
自分の子供時代そのままを、お伽話に変えて話す久藤の声を聞いているとカフカの目は涙で滲み始めた。  
秀才にありがちな理屈っぽい性格に加えて、不安定な家庭環境のせいで転校を繰り返していたカフカには友達なんていなかった。  
相次ぐ親族の病気やら自殺やらで、絶えず不穏な空気に包まれていた家庭内。  
揚げ句に父親は借金に追われ自殺を図る。心労から母までもカフカの目の前で首を吊った。学校も家庭も生き地獄のようだった。  
そんなカフカの物語を久藤は優しく語る。  
―― 久藤くんは何でも読めちゃうって先生が言ってたけど本となんだな。  
信じてなかったけど、久藤くんには子供の頃にこと全部バレちゃってる。 ――  
そしてカフカはハッとした。  
―― じゃあ、あのことも久藤くんにはもうバレてるに違いない! そして今こうやって考えていることさえも!  
 でも言葉で伝えなくていいからラク。 ――  
久藤の声を聞きながらカフカは中学の頃を思い出していた。  
何でも知りたがりの知識欲旺盛な性格と、子供からオトナの女として完成されつつあった早熟な肉体。  
そして自然に肉体に芽生えた女の欲求。カフカは現実の辛さからの逃避やこの世に自分の存在を確認したくて、  
中一の時に悪戯に男に抱かれた。その日を境に次々と男を求めて抱かれていった。  
一旦、快楽を知ってしまった体は求めることを止めることが出来なくて際限なくSEXに依存していった。  
少しでも体に欲望を感じたら、自分ではどうしようも出来ない程に男が欲しくなって、むさぼるように男達の体を求めていた。  
使用されてない音楽室や空き教室のベランダ、体に火がつけば、何の躊躇もなく所構わず男達と交わり合っていた。ペニスが子宮を突き上げる快楽に身を痺れさせ、まるで盛りのついた獣の様に、現実を逃避して快楽の世界に溺れていたあの日々・・・  
「大勢の男達がお姫様にご奉仕をしたけれど、お姫様の心は満たされません」  
なんと、久藤はそのクダリもお伽話で語ったのだ。  
感高まってカフカの耐えていた決壊ははちきれる寸前になった。  
―― 出る!  出ちゃうよ!!!!  ――  
「久藤くん・・・あたっ、あたし、オシッコがぁぁぁ・・・。漏れそううう」  
「なぁんだ、おトイレ我慢してたの?気が付かなくてゴメンね。  
ここにでも出しちゃえば?」  
そう言うと工藤はカフカを抱きかかえ自分の股座に座らせて、足元にあったゴミ箱をカフカのお尻の下に置いた。  
―― ちょっと! ゴミ箱にしろって?! そんなの出来っこない!  
でも、もう限界!!!! オシッコ 漏れちゃう!!   ――  
久藤の股座にお尻を置かれた衝撃でカフカのアソコが刺激され脆い決壊が切れた。  
「いっ イヤぁぁぁぁ!!!!!」  
ジョボジョボと音を立ててオシッコが溢れ出る。  
カフカはスカートの中に手を入れて必死でアソコを押さえて止めようとするのだが  
溢れ出る聖水の勢いは止まらない。久藤に抱きかかえられて子供のようにM字に足を開いた姿勢を取らされて、  
ジャアジャア  
 
と勢いよく放出してしまった。  
「ひぃいいいいんん」  
カフカは尿と共に恥ずかしさから涙が溢れ出て泣き叫んでしまった。  
「我慢しないで気持良く全部出しちゃえば?誰も見てないんだし」  
久藤はいたって冷静にカフカのスカートをめくり上げ、尿でグショグショの下着を  
太ももに下げてやり気持よく用が足せるようにしてやった。  
久藤はカフカの放尿が止まると濡れたスカートと下着を全部脱がしてやった。  
「すっきりした?」  
「うん・・・」  
何故かオシッコを漏らしてしまった恥ずかしい気分より、  
放尿の快感と久藤の優しい気配りを感じてしまい、自然に素直になれた。  
「僕ね、ずっと前から仮面の下にある素顔の風浦さんに興味があったんだ」  
そう言うと久藤はポケットからハンカチを出して股座でM字に股を開かせているカフカの、  
尿でグショグショのアソコやお尻を拭いてやった。綺麗にふき取るとまだ湿り気のあるカフカの  
体を手で触れカフカの反応を確認していった。  
そしてアソコに手を置いて指を滑り込ませた。  
「ここオシッコで濡れてるんじゃないよね?」  
グチョグチョのあそこに久藤の指の刺激がとても気持良かった。  
高校になってからは気分を入れ替えて悪戯に男を求めるのを辞めて、  
自慰だけでいたからなおさら久藤の指の動きに感じた。  
じれったい程に優しい刺激の久藤の愛撫が、  
男に求められる悦びを知っているカフカの肉体に火をつけた。  
――― 気持ちいいよおおお。 もっと。もっと触って・・・ ―――   
体が久藤を求める。腰を動かして工藤の指を誘導した。  
「カフカちゃん・・・。ずっと我慢してたんだね。  
 ここ暫くのカフカちゃん辛そうで、僕なりに考えてた仮説があったんだ。  
恐らくビンゴかな。 今のカフカちゃん とても可愛いよ」  
そう言って久藤は二本の指ですっかり立ち上がったクリトリスを挟み優しい動きで擦った。  
何でも読めてしまう久藤には隠してもムダだと、  
カフカは観念していた。  
ずっと男の体を求めていた。今日の授業中もそのことばかり考えて、濡れっぱなしだったのだ。  
それと言うのも、つい一月前に・・・。  
「ずっと僕ばかりが喋ってたから、今度はカフカちゃんの番だよ。  
僕はこのまま気持ちよくしててあげるから言いたいことみんな吐き出しちゃいな。  
 今日もカフカちゃん、とっても欲しそうだったよ・・・。  
ここ感じる?      ねぇ?こぉして欲しかった。   でしょ?」  
もう一本の指が膣に入ってきてカフカの思うところを優しく掻いてやる。  
「うん気持ちいい・・・。久藤くんなら聞いて欲しい。でも・・・とっても気持ちいいから。  
久藤くんの指が気持ちいいから。久藤くんの指に集中してたい。  
あたし脳内で久藤くんに話すから、読んで・・・・。」  
 
「そっか。女の子は感じながら話すの不得手なんだ?無知でゴメンね。  
カフカちゃんの脳内の話はちゃんと読んであげるから、  
このまま僕に感じてね」  
カフカは耳元で囁く工藤の声にゾクゾクする快感を感じウットリとした。  
―― 久藤くんでも知らないことあるんだ? 可愛いな・・・ ♪  
もしかして、初めてなのかな?女の子にこんなことするの。  
指のとことっても気持ちいいよ久藤くん。  
もっと擦って。胸も激しく揉んで欲しいなぁ〜。  
 あっ・・・。 今触ってるそこ。乳首、いい。気持ちいい。  
服の上からキュッて摘まんで小刻みに指で揉んで・・・。  
ああっ。そう。気持ちいいよ・・・。もっと、もっと、いっぱい乳首小刻みに揉んで。  
クリも・・・もっと早く擦って。もっと、もっと、クリ、いいよ・・・   
もっと いっぱい して欲しい。 あぁぁぁ。 ―――   
―― 思い出しちゃう。先生。欲しくて欲しくて仕方なかったな。先生 ――  
高校に入ると周り級友たちは、どう見ても処女と思しき子たちばかりだった。  
既に男なしでは寂しくて仕方ない欲しがりの自分の体と比べると、  
肉欲の悩みなどとは無縁の無垢な体が羨ましかった。  
そして恋心に似た糸色への憧れの気持ちが芽生えるとドロドロの欲望に支配された自分が汚らしく感じたが、  
気持ちと裏腹に脳内には糸色との濃厚な情事を思い描いてしまう。  
快楽を知っている体は想像だけでは満たされず、カフカは体に火がつくと所構わず自慰にふけっていた。  
欲情した体は糸色の姿を見るだけでたちまち濡れるほどになってしまった。  
ついにカフカは糸色にその思いをぶっつけてた。ちょうど一月前だ。  
あの日は偶然に放課後の教室に2人きりだった。  
糸色が欲しくて、欲しくて、自分が止められなかった。  
「先生。相談があるんです」  
「なんです?あなたが相談ごとなんて。珍しいですね?」  
いつもの回りくどいやり方でなく、一直線に糸色に伝えた。  
カフカは昔からSEXが絡む時だけ本能のままの素直な気持ちが伝えられた。  
「実は、あたし、先生が欲しくて仕方ないんです。今も欲しくて欲しくて」  
そう言って糸色の手を取りスカートの中に秘部に当てた。  
最初、糸色は驚いた顔をした。  
勘のいい糸色はすぐにカフカのただ事でない欲情を感じ取った。  
カフカの要求を受け止めた糸色の手はしっかりとカフカの思いに応えた。  
糸色は置かれた場所を少し力を入れて押さえ込んだ。  
薄い布の割れ目を糸色は指でなぞった。  
下着まですっかりグッショリと濡れそぼっていた。  
「ここに。欲しいんです。先生が」  
―― 理由は分かりませんが 我慢できないほど欲しいのですね?  
私では満たしてあげられませんが、貴女を鎮めてあげるくらいないなら ――  
グッショリ濡れた下着から、糸色はカフカが自分に何を求めているのかすぐに察した。  
割れ目の上部にある突起を薄布の上から小刻みに押しながら糸色は言った。  
「後悔しても知りませんよ」  
一瞬この言葉でカフカの胸は詰まった。  
確かに今までもSEXの快楽の後には必ず虚しさと寂しさがあって、  
糸色との情事の後にもまたそんな気持ちがあるのかと思う  
 
とためらう気持ちがよぎったが、欲情した炎には勝てなかった。  
膣の中いっぱいに男を感じて、ペニスで子宮の奥まで突き上げられたくて仕方なかった。  
糸色もカフカの誘惑は、高校生の女の子が悪戯に男を知りたくて思い切った  
冒険をしているのとは全く違うだとすぐに分かった。  
下着の上からも容易にカフカの体はすっかり開発されつくした女のモノだと確認できたからだ。  
「先生が欲しい。早くアソコに先生が欲しい」  
自分の体に腰をすり寄せて欲しがるカフカを糸色はまずクリトリスで一回イカせてやった。  
挿入を避けたのは一応、暴走する生徒に愛情を持って接したいとの糸色の配慮だった。  
今時のお年頃の女子は、男子同様に恋後心の前にまずエッチありきとは聞いていたが、  
目の前にいる自分の教え子が、恋愛よりも先に肉欲が暴走しているのに糸色は軽く絶望しながらも、  
自分の目の前にいる教え子が、なぜ捨て身で自分を求めるのは理解しがたかったが、  
彼女の諸々の生い立ちを考えながら、この一瞬だけでも糸色なりに大事に受け止めてやろうと心に誓った。  
次にアソコに指を入れてやるとスンナリ入る。感じる所を探り当て、彼女を頂点に導いてやる。  
挿入本番にはめっぽう弱いが糸色は指の技法には自信があった。  
「私の指、どうです?感じますか?」  
「いいっ・・・。気持ちいい・・ あっ もぉ少し・・ イクううう・・・」  
カフカは糸色にしがみ付いて腰を動かした。そしてイッた。  
指で2回イカされたカフカは袴の上から大きくなったのが確認できる糸色の勃起に頬をすり寄せ欲しがった。  
「先生の、先生のコレが欲しい。」  
刺激され勃起はムクムクと大きくなっていったが糸色は必死の理性で押さえた。  
「風浦さん。あなたは私の大切な生徒です。先生は貴女を傷つけたくないんです」  
糸色に拒まれカフカは頭が真っ白になった。  
「欲情だけで求め合っても虚しいだけです。特に女子は」  
理屈では糸色の拒絶は自分を気遣ってのことだと分かったていた。糸色は欲情だけで求め合った男達とは違う。  
だから少しだけ嬉しかった。けれど体は理性とは別で糸色が欲しくて仕方なかった。糸色はカフカを抱きしめながら言った。  
「体は治まりましたか?」  
「まだ足りない。もっと欲しい・・・」  
糸色はカフカを抱きしめながら、再び下着に指を差し込んでやって、5本の指を使って二箇所同時に攻めた。  
「貴女が治まるまで、先生が傍にいてあげますから焦らないで」  
ペニスに激しく突き上げられることに慣れてしまったカフカにとって指でイカされるのは少し物足りなかったが、  
カフカが大量の愛液を噴いても糸色の指は攻撃を止めず、  
腰がフラフラになるほど何度もイカされてようやくカフカは満ち足りた。  
「次からはちゃんと愛し合う男性に抱かれなさいな」  
最後に糸色はそう言った。  
 
―― 次は先生に愛を持って抱かれたい。私には先生への愛あるよ。   
だから、先生が欲しい。先生に抱かれたい。――  
その日のことが頭から離れなくなり、糸色との情事が何度も頭の中を反芻して授業の内容すらうわの空。  
下着は前に増して濡れっぱなし。糸色もなんとなくカフカと距離を置いていた。  
そんな悩み誰にも話せなかった。  
 
久藤の指でこうしてイカされてる今もあの日、糸色に何度も絶頂にイカされた思いを重ねて感じていた。  
そんなカフカを見透かす様に久藤は言った。  
「ここんとこずっと、カフカちゃんが先生を見る眼差しに嫉妬しっぱなしだったよ。  
 どうにか振り向かせたくて、でもずっと話しかけるタイミングが見つからなくて」  
―― あたしのこと見ててくれる人がいたんだ? なんだか嬉しいな。  
気持ちはずっと先生を追っていたから気が付かなかった ――   
久藤の甘い声のトークに包まれて、いっそう久藤の指に体が感じていく。  
―― 気持ちいい。久藤くんの体に触れてもっと体中で感じたい。――  
カフカの手がセーラー服のリボンをほどこうとすると久藤の手が止めた。  
「女の子が自分から脱いじゃダメ。して欲しいのなら、欲しいって言ってね。  
 ・・・・お姫様、お召し物は僕が脱がせてあげる。さぁ、目を瞑って」  
そう言って久藤はカフカのセーラー服をスルスルと脱がしてやった。  
丸裸にされたカフカはようやく少しだけ恥らった。  
その仕草が可愛らしく久藤の気持ちにさらに火をつけた。  
カフカももう自分が抑えられなかった。  
久藤に抱かれたくて、体中を感じさせて欲しくてたまらなくなった。  
「舐めて・・・」  
久藤に抱きついたカフカが言うと、久藤はカフカを寝かせ足をM字に開かせた。  
カフカの蜜壷に自分の顔を埋めカフカの突起を唇に含んだ。  
「ああああっ・・・・。いいっ。久藤くん。ソコ 気持ちいいよ・・・」  
初めてとは思えない久藤の舌が充血しっきたカフカをたやすく絶頂に導く。  
「いいっ。いっちゃうよ!!」  
すでに感じきっていたカフカはオシッコとは別の液体を流して果てた。  
久藤はカフカを抱きしめて耳元で言った。  
「好きだよ」  
この甘い言葉にカフカは溶けてしまいそうだった。告白されたのは初めてだった。  
「こんな・・・。  こんな、あたしでいいの?」  
「今のカフカちゃんが好き。ムリしないで僕の前では自然でいて」  
カフカは気の遠くなるほど幸せな気分に包まれた。  
――― 愛? あたし愛されたの?  嬉しい こんなの初めて ―――  
「僕にして欲しいことあったら我慢しないでちゃんと言うんだよ」  
久藤に耳元で囁かれ、カフカは涙を浮かべて幸せに浸った。  
――― 嬉しいよ。久藤くん。久藤くんに気持ちまで持っていかれそう ―――   
 
「入れて欲しい。久藤くんの入れて」  
カフカは久藤に腰をすり寄せた。  
久藤は初めてだった。少し顔を赤らめて言った。  
「いくよ。いい?」  
久藤はカフカを抱きしめながらゆっくり挿し込んでいった。  
反りあがった久藤の勃起はヌルヌルのカフカにはスンなりと入れた。  
「カフカちゃんの中、暖かいね。気持ちいいよ」  
「あたしも久藤くんのでいっぱいに満たされて幸せ」  
2人は繋がったままお互いを敏感な部分で感じ合いながらキスを交し合った。  
――― こんな幸せに包まれたSXE初めて。久藤くん。あたし。  
あたし、久藤くんが好き・・・。好きになっちゃったよ。  
だから、さよなら 絶望先生。  
久藤くん、お願い。このまま。動いて。奥までいっぱい突いて ―――  
結びついた部分がムズムズしてきて先に動き始めたのはカフカだった。  
久藤もカフカの動きを逆手に取って自分の体を擦り合わせる。  
「いいっ。もっと。もっと奥まで。お願い。突いて」  
カフカのおねだりで久藤の動きが激しくなる。  
「ああぁぁんんん。いいっ。気持ちいいよおおおおおお。  
 もっと。もっと。突いて。突いて。あぁぁん。いいよぉおおおお」  
カフカの太股は久藤の体に絡みつき結合の快楽を少しでも多く味わおうとする。  
「もっと。もっと。あああああんんん。いいっ。イクっ。イッちゃうよ!!」  
――― ゴメン。カフカちゃん。もぉ限界!! ―――   
先に限界がきたのは初めての久藤だった。  
スルリとカフカから抜け出た瞬間に白濁した液体が久藤から溢れ出た。  
「ごめん・・・」  
久藤は絶頂のタイミングがズレたカフカを気遣ってカフカのアソコを  
手のひらで覆って感じるところを刺激しながらグイグイと奥の方めがけて揉んでやった。  
――― 久藤くん・・・・。 気持ちいいよぉおおおお ―――   
「あああああっ。  いいよぉぉぉぉぉ。」  
 
「イケた? かな?」  
何でも読めてしまう(?)久藤が弱気な顔でカフカに尋ねる。  
「うん。いっぱいイっちゃった。  良かったよ。久藤くん。」  
そういってカフカは久藤に抱きつき頬にキスをした。  
「またSEXしてくれる?」  
「うん。いつでも。抱いてあげるよ。僕の彼女になってくれたらね ♪」  
 
 
 
アトガキ  
 
地平線に沈む間際の大きな夕焼けに向かって2人は歩いた。  
とても綺麗な夕日にカフカは魅入っていた。  
「ねぇ。前から聞きたかったんだけど」  
久藤が優しい声で沈黙の中で呟く。  
「なに?」  
カフカが弾む声で明るく応える。  
「ん・・・。風浦可符香ってPNはフランツ・カフカへのオマージュなの?」  
「さぁ? どうかな〜」  
カフカは久藤をはぐらかすが、いたってマイペースな久藤はカフカにさえも振り回されることもなく、お構いなしに持論を展開していく。  
「PNって、幾つあってもいいよね?」   
「ん・・・。まぁ、そうだけど」  
カフカも工藤のペースに引き込まれる。  
「もぉ一個PN持ってみない? 僕、考えてみたんだけど。これなんかどう?」  
久藤は手にしてた本の中からシオリを取り出してカフカに差し出した。  
 
シオリの裏には久藤の手書きの文字があった。  
 
――― 為苦自慰子 ―――  
 
「タメク・ジーコ?」  
カフカは声に出して読んだ。  
 
「ぷっ」  
カフカは吹き出した。  
 
「やだぁ!!」  
と言って久藤に抱きついた。  
 
抱きつかれた久藤の手からパラリと本が落ちた。  
「 秘儀伝授    加糖 鷹 著 」  
 
 
 
おしまい  
 

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