先生は、とても疲れていたんだと思う。  
教室での弾劾(大体は先生の失言が原因らしいのだけど)から逃げるように私の部屋に来て、  
「小森さんは…何だか私を落ち着かせてくれますね」って。  
でも、こんな狭い部屋に二人きりでいるんだから、少しは…その、意識して欲しかった。  
そんな笑顔を見せないで欲しかった。私の気持ちに気付いていないわけないのに。  
畳の縁、段差に腰掛けてこっちに背を向けている先生にそっと近づいて、  
短く息を吸ってから、息を止めて、肩をそっと抱いてみた。  
振り払われたら、私は家での引きこもり生活に戻るかもしれない。  
だから、驚いていきなり振り払われてしまわないように、そっと。  
腕が震えてる。どうしよう。  
「…小森さん?」先生の声が掛かるまでの時間は、妙に長く感じられた。  
ひとつ、関門をクリア出来た気になって、私は先生の胸元に指先を伸ばしてみた。  
「こ、小森さん!?」  
慌てた声と共に先生が振り向く。すかさず顔を寄せた。  
「痛っ!」勢いが強すぎて、歯をぶつけてしまった。泣きそうに恥ずかしい。  
「私、あんなに率直に褒められた事、なかったんだよ。  
目を真っ直ぐに向けられて、『先生に言いなさい』って、すごく嬉しかった…」  
言いながら、涙が出てきた。先生は気圧されているように、何も言わない。  
着物の胸元をはだけさせた。  
男の人なのに白くて繊細な先生の身体が、私の手であらわになっていく。  
「私は…今、小森さんがどうしようもなく愛しくて…でも、怖いのです…」  
「…それだけで十分だよ…」  
先生にそれ以上言われる前に、私は先生を畳に横たえた。  
初めて口に含んでみたおちんちんは何だかつるつるしていて、しょっぱかった。  
「う、あぁ!小森さん…!」  
先生が切羽詰った声を上げるのが楽しい。ちょっと苦しかったけど、深く飲み込むようにしてみる。  
「んぅぅ…、っちゅ、んむぅ、ぷぁぁ…っ!」  
擦ってあげると気持ち良くなるらしいのは知っていたから、頑張って首を上下させた。  
「んっ、ふぅっ、ちゅぷっ、んちゅ、んっく…」  
舌先で先っぽを撫でたり、くびれた部分を擽ったり、口の中に入らなかった部分には手を添えて擦ったりした。  
口の中が唾液でいっぱいになって、喉元にまでだらだらと垂れてくる。  
口や手を動かすたびにぐちゅぐちゅと音がして、それがすごくいやらしい。  
すごく恥ずかしくて、心臓の音が耳の奥で響いてる。  
頭の上に優しく手のひらが乗せられた。私の伸びすぎた髪を梳くように撫でている。  
「小森さん…とても、気持ちいいです…」  
「んん、っぷぁ…せんせい…」  
にこりと笑顔を返してから、また先生のおちんちんを頬張る。  
嬉しくて、顔が熱くて、唾液と何か別の液体でぐちゃぐちゃになってる口の中まで火傷しそうに熱い。  
何度も何度も口の中を往復させていると、おちんちんがびくびくって震え始めた。  
「あ、あ…小森さん、口を離してください!まずいですから!!」  
初めての大好きな人へのフェラチオで頭の中が真っ白になりかけていた私は、その言葉にも構わず口の中で舌を暴れさせていた。  
「んんぅ!っぐ、っふうぅんっ!?」  
強く吸い上げた瞬間、喉の奥に熱い液体が流れ込んできた。びっくりして目の奥がチカチカした。  
慌てて口を離してから、思いっきり咳き込んだ。喉に絡んでる気がする。  
「小森さん、ご、ごめんなさい!女生徒にこんな事をしてしまった私は教師としても人間としても分不相応だぁ!!」  
「先生待って!いいの!!」  
さっそく首を吊ろうとしている先生を、慌てて引き止める。  
「先生のだからいいの…それよりも…」  
意を決して、呟いた。  
「続きは…先生から、お願い…」  
 
先生が私のジャージのファスナーを下ろしていく。先生は緊張してるみたいで、何だか顔が強張ってる。  
私もこれから先生に抱かれるって考えて、全身が熱くて涙が出そうになってる。  
ジャージの袖に腕をくぐらせて、背を向ける。先生にブラを外してもらうために。  
「先生、取って?」  
先生の指が背中に触れる。ぴくりと震えてしまった。  
ホックが外されて、肩紐がするすると下ろされて、白いブラはぽとりと落ちた。  
先生の手を握って胸元に導いた。  
「先生の好きなようにしてください…」  
先生は私の胸を、感触を確かめるようにあちこちに触ってから、指先で乳首を摘んできた。  
「あっ!」  
先端に触れられた途端、今まで感じた事のない刺激が走って、あそこが軽く痺れたような気がした。  
「小森さんは胸、弱いんですね」  
「っ、だって、先生がやらしい触り方、するから…!」  
先生の声は少し面白がっているような響きになっていた。何だか悔しい。  
「やあぁ、あんまり、んっ、ぐりぐりされたらぁ…っ!」  
先生は私を後ろから抱きかかえて、両手で胸をいじっている。  
意外に大きな手が私の胸を包んで、形が変わりそうなくらいに揉みしだいて、責めている。  
指先が動くたびに変な悲鳴が喉の奥から湧き出てきて、思わず口元を手で押さえたいた。  
「ふうぅ…、っ、っく、…っ!」  
「先生は小森さんの声が聴きたいです」  
「んあっ、やぁっ!あ、ぁ…先生…っ、分かった…っ」  
乳首を弾かれたりしごかれたり、首筋に唇を這わされたり、  
そんな事をされている内にあそこがパンツの中でぬるぬると湿り始めた。  
妙にもどかしくて切なくて、腿を擦り合わせてしまう。トイレを我慢してるって思われたらどうしよう。  
 
「…小森さん…その、触ってもいいですか?」  
「う、うん、触って…ください…」  
先生は分かってくれたみたい。ちょっと怖かったけど軽く頷く。先生なら、乱暴になんてしないと思う。  
先生がジャージのズボンを脱がした時、パンツの、あそこに当たる部分の布は愛液で透けるくらいに濡れていた。  
パンツも下ろされて、先生はもうすっかり濡れてしまっているあそこを触り始めた。  
先生のひんやりとした指があそこをなぞる。すっかりどろどろになった内部に、指がゆっくりと侵入してくる。  
「あぁ…先生、こわい…」  
中で指が、探るように動き始めた。  
体温の違うものが中に入っていて、それが先生の指なんだと改めて考えると胸が切なくなる。  
「小森さんの中はとても熱くて、潤っていて、心地良いですよ」  
「ああん!せ、先生…?さっきの…」  
「…ここですか?」  
先生の指が、天井を指の腹で掻くように動いて、私は胸をいじられていた時以上の変な悲鳴を漏らしていた。  
「ひぁっ、せん…せぇ、やだそこ…っ!変だよ…っ!」  
「痛い訳では、ないですよね?そういう時は気持ち良いって仰ってください」  
先生の指がクリトリスをくすぐった。下半身全体に痺れが走ったような気がした。  
「ああっ!せ、先生、気持ちいい!やあっ!あああ…!」  
「…小森さん、いいですか…?」  
私の目を覗き込む先生の顔が、少し真剣になってた。先生のが、入ってきちゃうんだ…。  
「うん、先生だから、いいよ」  
 
さっきまでとはまるで違う、先生の急なキスは私をくらくらさせた。  
貪るという言葉が合いそうに、深く唇を合わせて舌を絡め取って、ぴちゃぴちゃと水音を立てながら吸ってくる。  
「ふぁあ!んっ!せ、せんせぇ…」  
歯茎の境目を舌で撫でられるとぞくぞくして、こそばゆさとそれ以上の気持ちよさで甘ったるい声が漏れた。  
そして、先生が私の脚を抱えた。腰を折るようにして今、私のあそこと先生のおちんちんが向かい合ってる。  
ずず…っと、先生のおちんちんが私の中に入り込んできた。  
すごく熱くて、固くて、私の中はどろどろだったはずなのに少し軋んだ。  
「ふ…っ、小森さん…!」  
「っく、つぅ…っ!先生!な、名前呼んで…『霧』って、呼んでください…」  
「っ、霧さん…!」  
「きゃ、あああぁあぁあ!!」  
先生に名前を呼ばれると同時に、私の中で何かが破れたような感触があった。すごく痛くて、私は叫んでしまった。  
「ふうぅっ、うぅ…っく、痛い…」  
「これ以上は痛くなりませんから、もう大丈夫ですよ…」  
目の端から流れた涙を、先生の舌が舐め取っている。すごく痛かったけどすごく嬉しくて、胸が苦しい。  
くちゃ、くちゃと幾分控えめな水音と一緒に、先生が私の中を出入りしてる。  
 
何度も擦られていると大分慣れて、痛みもひいてきた。  
「先生、もっと動いてもいいです…」  
「こも…、霧さん…」  
また名前を呼んでくれた。それだけであそこがきゅうっとなってしまう。じわりと、温かい愛液が滲んでしまう。  
ずくっ、ずくっと腰が打ち付けられた。奥を突かれるとすごく気持ちよくて、全身がびくびくと震えた。  
「はあぁっ、んっあぁ!先生!んああ!ひゃあっ!」  
私は今、いやらしい表情をしてるんだろうな。先生も、熱でも出たみたいに顔が赤くなってて、瞳が潤んでる。  
「んああっ!先生、奥…気持ちいぃ!ああぅ、んんっ!」  
「霧さんの中、熱くて狭くていいです…っくぅん!」  
腰を動かされて先生の固いおちんちんが私の中を往復する。  
身体が何度も痙攣して、だんだん何も考えられなくなっていく。  
「あっ、うああっ、せんせ、せんせい…っ!あぁあぁあああ!!」  
一際高い悲鳴をあげて、私は先生にぎゅっとしがみついた。あそこだけが別の生き物になったみたいに、何度も何度もびくついている。  
「霧さん…!」  
それから少し遅れて、おなかの上に熱いものが浴びせられた。先生もいったんだ…。よかった。  
「はぁあ、はぁぁ…先生、気持ちよかった…」  
突然襲ってきた眠気に逆らう間もなく、私は先生の身体に倒れ込みながら意識を失っていた。  
 
 
「んん…、あ…?」  
「ああ、気が付きましたか」  
先生はどうやら、私が起きるまでずっと居てくれたらしかった。  
「あっ!先生、ごめんね!私どのくらい寝てました?」  
「30分ほどですよ。気にしないでください」  
「えへへ…」  
「それにしても…霧さんと一緒に居ても落ち着かなくなってしまいました」  
「えっ?」  
「何だか、胸がどきどきして落ち着かないんです…」  
なあんだ、私と同じだ。嫌われたわけじゃないんだよね。私と同じになってくれて嬉しい。  
「落ち着かなくてもいいです。意識してくれるのなら嬉しいです」  
先生はその後、ホームルームをサボると新井先生に怒られるからと言って部屋を出て行った。出て行く前に、  
「みんなと一緒の時は「小森さん」って呼ばせてください。近年、教師への風当たりは強いですから…」  
と、律儀な一言を残してくれた。  
先生が居なくなった部屋の中、私は毛布にくるまりながら、嬉しさと恥ずかしさで一晩中転げ回っていた。  
 
 
終わり  
 

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