「小森さん、もうそろそろいいです。」絶望が小森の頭をなぜると、
ぷわっ。と絶棒から口をはずして顔を上げる。
「でもせんせー、まだ出てないでしょ。」唾液でゆるゆるとなったそれを口腔の肉で吸い上げる
「だって、小森さんが苦しそうですし。」小森の額に汗が滲んでいたのは照れや興奮だけが原因ではなかった。
「小森ちゃんはあまりお上手じゃないから。仕方ないですよ、センセ。」
「つ、常月さん…いたんですか?」
「ええ。ずっと。」
「ら…らにょ」小森は頭だけで髪をずらして視界を確保する。敵は小森を冷ややかに見下している。
「先生はここが弱いんですよ。」もぞもぞと袴の壁に手を滑らせて指をうずめていく
「ひっ!つ、つ、常月さん…おやめな」
「で、こうすると…」まといの口角が少し歪むのに応じて絶望が小森の頭を掴む力を強めた
「うああっ! 」「んふっ!」波は同時に襲ってきたのだ。
「ほら、堪えきれずにあっというまに爆ぜるんですよ。かわいいでしょ。」引き抜いた指先を音を立てて舐めてみせる
「常月さん、それはちょっと…」
「げふっ…うぅ…。まといちゃん手を洗ってきなよ。」
「私は先生のならなんだって!」思わず二人の間を割って入るも、二人とも表情が芳しくない。
「常月さん、もし今私が貴女とその…キスをしようとは正直。思いません。