「おや、風浦さん、奇遇ですねぇ」  
「ですねー、先生はこれからお出かけですか?」  
「いえ、ちょっと女子大生さんに貰ったおでんの感想とお礼をお伝えしたいなー、と」  
「この辺りの女子大生ですか?、私知り合いなので連れてきましょうか?」  
「知り合いだったんですか、なら、お願いします」  
「分かりました、ここで待っていてくださいね!」  
「‥‥それにしても彼女、相変わらず人脈広いですねぇ…‥」  
「糸色さん、私にご用事ですか?」  
「女子大生さん!‥‥その、この間のおでん美味しかったので、お礼に出張先からのお土産を‥‥」  
「まぁ、そんなのいいのに‥‥」  
「私の気持ちですから、受け取ってください」  
「ありがとうございます、糸色さん」  
「‥‥あ、そう言えば、風浦さんは?、貴方を呼びに行ってから戻ってきませんが」  
「可符香なら用事あるからって帰っちゃいましたよ」  
「そうですか‥‥彼女のテスト、実は採点ミスしてたので、渡し直さないといけないんですよ」  
「そうなんですか、渡しておきましょうか?」  
「いえ、テストは本人以外にあまり見せるものでは無いので‥‥悪いんですけど、彼女の家分からないので呼んで来て頂けますか?」  
「あ、わ、分かりました、ちょっと待っててください」  
「むぅ‥‥呼び出しておいて用事とは、悪いことしちゃいましたかね‥‥」  
「糸色先生ー!」  
「おや、風浦さん‥‥随分息を切らしてますね?」  
「急いで‥‥来たものですから‥‥女子大生から‥‥聞きました、テストですよね?」  
「話が早くて助かります、はい、これです」  
「ありがとうございます!」  
「‥‥そうだ、貴方、隣の校舎の一年生の方って知ってます?」  
「‥‥えぇ、まぁ‥‥」  
「貰った手紙のお返事を書いたので、もし知っていたら連れてきて頂けますか?」  
「あー‥‥はい、ちょっとお待ちを」  
〜〜〜  
「こ、こんにちは、糸色先生‥‥」  
「こんにちは、この間はドタバタ騒ぎになってお返事返せなくて失礼しました、はい、これです」  
「あ、ありがとう‥‥ございます」  
「貴方も疲れてるようですねぇ‥‥」  
「あぁ、急いで来たので‥‥」  
「ところで、風浦さん知りませんか?」  
「え?、もしかして用事ですか?」  
「まだ少し話したい事がありまして‥‥」  
「あ、はい、連れてきます‥‥」  
〜〜〜  
「せん‥せ‥」  
「風浦さん、速かったですねぇ‥‥大丈夫ですか?」  
「‥‥いえ、用事があるのでしょう?」  
「そうでした、実はまた隣の女子大生さんを‥‥」  
「‥‥先生、一つだけ言わせて貰って良いですか?」  
「?、はい」  
 
「わざとなんですか無自覚なんですか憂さ晴らしなんですか何なんですか」  
 
「‥‥あ、もしかして二回もパシらせちゃった事、怒ってますか?」  
「‥‥‥‥‥いえ、怒ってなんかいませんよー‥‥さっき言った事は忘れてください」  
「‥‥何かすいません」  
「‥‥‥何がですか?、女子大生でしたよね‥‥連れてきます」  
 
以下エンドレス  
 

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