卒業式の日、私は憧れの先輩に告白した。
先輩の名前は霧尾 降人、吹奏楽部の部長をやっていた人だ。
先輩と出会ったのは部活動紹介の日、吹奏楽部の演奏に私は心を奪われた。
特に先輩のフルートは最高の音色だった。
だから吹奏楽に入った。もちろん選んだパートはフルートだ。
はじめは上手く吹けなかったけど1年間頑張って練習して人並み程度には
吹けるようになったつもりだった。
それで調子に乗って告白の時にフルートを使ったのがまずかった。
先輩に教わったところが上手く吹けず先輩は怒ってこういった。
「小森、お前は1年間何を学んだんだ!俺の1年間を返せド素人のブスが!!」
これを聞いた時とても悲しくてもう誰とも会いたくなくなった。
これが私のひきこもりの原因だった。