霧の毛布が風で飛ばされてしまった。  
すぐに望が新品の毛布を用意したものの、  
代用品では駄目らしくすっかり機嫌を損ねてしまった。  
望は、きっと見付かりますよ、と柔らかい言葉をかけようとも思ったが、  
所詮は気休めだろうと諦めて窓の外を見た。  
すると、霧の方が立ち上がって望の傍へ寄ってきた。  
 
「ねえ、先生」  
 
艶のある声が響く。  
同時に霧が望に寄りかかり、すべての体重をかけて大人の体を畳の上へ倒させようとした。  
しかし、男女の体格差は想像以上に大きく、望は少しよろけただけだ。  
霧は不満げに口元をへの字に結ぶと、躊躇する事無く足払いをかけた。  
 
「わっ、小森さん!…って、なっ、なな何をしているんですか!」  
「あの毛布に包まっていないと、安心できないの。だから、先生が代わりだよ」  
 
目的どおり望の足の間に収まった霧は、手際良く浴衣を捲り、  
柔らかい絶棒を下着の上から遠慮なく掴んだ。  
 
「っ…!」  
「先生、痛かった?」  
「いえ、平気ですけど…じゃなかった、平気じゃありません」  
「…安心させてよ…お願い」  
 
不服そうに呟き、霧は望の下着を下ろした。  
露出したそれを、ちゅぷ、と口に含んでつるつるした先端を舐める。  
 
「っ…小森さんは…舌が短いんですね」  
「ん、…ふ…っ」  
 
霧は一瞬眉を寄せたが、赤ん坊がおしゃぶりをくわえているとき安心するのに似た心理なのか、  
すぐに瞳を閉じて一生懸命全体へと舌を這わせはじめた。  
はじめは柔らかいままだったため何度か口から零れてしまったが、  
硬さを持ちはじめると上手に唇で扱く。  
根元から、手も使って扱き望の射精感を昂ぶらせていく。  
 
「っ…気持ちいいですよ。…あ、小森さん、腰が揺れています…欲しいんですか?」  
「ぁ…安心したら、えっちしたくなっちゃった…」  
 
普通の教師なら生徒がこんな事をしたら引き剥がすのだろうが、  
流されやすい望は欲望のままに霧のジャージに手を伸ばす。  
下着ごと引き下ろして白いヒップを露にしてしまう。  
 
「ひゃ、お尻が寒いよ」  
「それなら先生の上へ乗りますか?」  
 
脇の下へ腕を通し、霧の体を抱き上げると自分の膝上へ座らせる。  
下半身裸の霧が跨り、勃起した部分と霧の股間が擦れた。望の思ったとおり、霧のそこはぬるりと滑る。  
 
「よく濡れていますね、…可愛いです」  
 
霧の尻の下へ手を差し入れると、柔らかさを味わうように揉みしだいた。  
霧は望の首の背に腕を回し、もどかしそうに俯いている。  
 
「どうしました?なんて、意地の悪い質問でしょうかね」  
「…先生のいじわる」  
 
霧は怒った様子も無く火照った頬を綻ばせ、自ら腰を浮かせた。  
実の年齢よりも幼く見える顔立ちに見合わぬ動きで腰を揺らして、  
割れ目と絶望を馴染ませるように愛液を行き渡らせるとゆっくり腰を落とし始める。  
 
「はっ…ぁああ、ぁんっ、せんせい…!」  
「っ…小森さん、――!!」  
 
狭く熱い肉に自身が飲み込まれていく感覚に肌が粟立つのを感じながら、  
ふるりと震えながら快感を受け止めている霧の体をそっと支える。  
繋がる箇所に何も隔てるものはなく、肌と肌が直に擦れ合うのが気持ち良い。  
はじめに口での愛撫を受けていた事もあり、望の感度も十分に高まっていた。  
 
「っ、あっ、あん先生!きもちぃ…きもちいの…!」  
「はぁ、はぁ、小森さんっ…」  
 
望の突き上げと共に霧が腰を揺らすと、柔らかそうな胸が目の前で大きく揺れる。  
だんだん、それに触れない事はなんとも惜しく感じはじめた。  
望は、片手で霧のシャツを胸の上までたくし上げると霧の口元へ服の端を寄せた。  
 
「……小森さん、これ、くわえていてくださいね」  
「ふぇ…?―はい…んっ、ふ…ぅ!」  
 
シャツを口にくわえた霧が苦しそうに息をする。  
望は、露になった二つの膨らみを荒々しく揉みしだきながら何度も首筋や鎖骨に吸い付いた。  
しばらくすると霧の体が小刻みに震え、くわえていたシャツの端が口から落ちる。  
 
「ひゃ、ふぁ…!もう無理…せんせっ…!」  
「く…っ、私も、そろそろイキそうです。小森さん、っ…!」  
「や、…っあ…外に、出して…ぁああっ、あんっ…!!!」  
 
ほぼ同時に迎えた絶頂にがくがく膝を震わせると、  
望に掴まっていた腕の力が緩み、霧はぱたりと後ろへ倒れた。  
長い黒髪が畳に広がる。霧の中にすべてをとき放った望はそっと腰を引いた。  
 
「す、すみません。中に出してしまいました…」  
「もうっ。先生のばか!……なんてウソだよ」  
 
少し頬を紅潮させた霧は嬉しそうに微笑むと、望の腕を引いてぎゅっと抱きついた。  
しかし、行為の余韻に浸る霧とは違い、望の手は霧の下半身へと伸びる。  
薄い茂みをなぞってから、指を添えて割れ目を大きく広げる。  
 
「ひゃっ!先生だめ、広げないでよ…先生のが出てきちゃうし、恥ずかしいよ」  
「ふふ、先生がもっと安心させてあげますよ。小森さん」  
 
 
…それから一時間も戯れて、ようやく二人はぐったり寄り添い、  
互いを毛布のように抱いて眠るのだった。  
 
end.  
 

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